2009/06/10
メールマガジン★授業成立プロジェクト★188号
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ メールマガジン「授業成立プロジェクト(JSP)」 第188号 2009年6月10日発行 (毎週水曜日発行) HP http://www.jugyo.jp/js-pro/ □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ★目次★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 連載・楽しい言語力の指導法 第2回 子どもと教師の楽しいトークでつくるスピーチ指導 福岡・水巻町立猪熊小学校 桑原 健介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「指導はその場で」という原則があります。 桑原さんの連載2回目は「スピーチ指導」。しかも「指導はその場で」 の基本を踏まえた上での、「フォロー型指導」です。 桑原流フォロー型指導は、実にスマートですよ! (石川 晋) ----------------------------------------------------------------- 1 連載・楽しい言語力の指導法 第2回 子どもと教師の楽しいトークでつくるスピーチ指導 福岡・水巻町立猪熊小学校 桑原 健介 ------------------------------------------------------------------ 連載の第2回目は、スピーチ指導について述べていきます。とくに、教 師が「話し手と聞き手をつなぐ」「話し手の今までと今をつなぐ」といっ た役割「つなぎ役」に徹して、子どもと二人でつくっていくスピーチ指導 を紹介します。 * 6年生を担任したときのことです。 「昼休みにしていること」というテーマでミニスピーチをしたときがあ りました。 自分のスピーチの番なのに、笑ってスピーチができない子がいました。 自分が伝えようとする昼休みの出来事がおもしろくて、笑いが止まらなく なってしまったのです。 聞き手はどんなおもしろい話なのだろうと期待しています。 その子は、笑いをこらえながら何とか話を始めました。 「今から(クックック)昼休みのことについて話します(クックック)。」 聞き手は、興味津々です。 「今日、鉄棒で遊んでいたら(クックック)」 体を乗り出して聞いている子もいます。 「ズボンが脱げそうになりました。びっくりしました(クックック)。こ れで終わります。」 教室はシーンと静まり返りました。 教室から「えー、これで終わり?」という声がありました。期待はずれ だったのです。 スピーチする本人はおもしろいと思って話そうとするのに、聞き手には それが伝わっていないので、盛り上がらずにしらけた教室の雰囲気になっ てしまいます。 このようなときに、スピーチ後、教師がその子の思いを引き出すフォロ ーをすることが有効です。その子の生活とつないで「なぜ、どんな思いで その話をしたのか」をその子から聞き出し、二人でスピーチをつくること でその価値をみんなに認めることができるのです。 そこで、その子との会話のやり取りでその子の思いを引き出そうとしま した。 『ねえねえ○○君。』 「はい・・・?」 『何の技をしていて脱げそうになったの?。』 「逆上がりをしてて・・・。」 『もしかして、ズボンが鉄棒に巻きついたの?。』 「そうなんです。」 『どこまで脱げた?。』 「(自分のお尻の真ん中辺を指差して)ここまで」 『パンツ丸見えやん!』 子ども達から笑いが起こる。 さらに 「パンツも脱げました。」 『お尻丸出しやん!!』 子ども達は大爆笑です。その子も笑いがとれてとてもうれしそうです。 さらに教室の温度を上げるために次のように言いました。 『実は先生も昔同じような経験をしました。』 「えー!?。」 『地面に先生は落ちました。鉄棒を見たら、ズボンとパンツがぶら下がっ たままになっていたんです。キャー恥ずかしい!!。』 教室中、大爆笑でした。 『とても、おもしろかったですねー。このような、エピソードをネタにス ピーチするのは、とってもユーモアがあっていいですね。お尻丸出しの大 笑いのネタで盛り上げてくれた○○君に大きな拍手!!』 パチパチパチパチ・・・。大きな拍手で、温かい雰囲気のままその子の 番は終わりました。 自分の思ったように聞き手に伝わっていないときがあります。そのとき は教師の出番です。教師がその子に質問をしていくことで、伝えたい思い を知らせることができます。そのときに上手に会話のやり取りをし、二人 でスピーチをつくっていくことで、とても楽しいものとなり教室の雰囲気 が上がります。教師が大げさにパフォーマンスしたり、つっこみを入れた りすることが有効です。子どもが一人でスピーチができなければ、教師が 子どもと楽しいトークをし、二人でスピーチをつくっていくと、子どもも 安心でしょう。 このときに思ったことは、子どもが失敗したと思ったときこそチャンス であるということです。うまくその子の思いを引き出してやるとその子は 大きく自信をつけるものなのだと実感しました。 ------------------------------------------------------------------ 【編集後記】 ------------------------------------------------------------------ 「教師の出番」。これが難しいのです。「出て」失敗した経験も、「出 ないで」後悔した経験も、みなさんたくさんお持ちでしょう。桑原さんは、 スピーチ指導に「教師の出番」に関して「自分の思ったように聞き手に伝 わっていないとき」というガイドラインを明確にしています。 なるほど、なるほど、と思いました。 指導に「対話」が生かされていくという手法も、素晴らしいですね。 スピーチをした生徒が、桑原流フォロー型指導で、きっとみるみる笑顔 になっていくだろうな、と読みながら思いました。 「授業成立プロジェクト」のHPにもお越しください。 http://www.jugyo.jp/js-pro/ 次号は6月17日発行の予定です。特別支援ハイブリット連載の2回目。 青山新吾さんと田中博司さんのコラボです。お楽しみに。 (晋) ================================================================== メールマガジン「授業成立プロジェクト」 第188号(読者数1363) 2009年6月10日発行 授業成立プロジェクトリーダー 上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.ne.jp 【本プロジェクトに関心を持った方は、ぜひメールを下さい】 編集責任者 中村健一(山口) kenek728@yahoo.co.jp 副編集長 土作 彰(奈良) tuttyan@kcn.jp 石川 晋(北海道) zvn06113@nifty.com 編集メンバー 平山 雅一(北海道) m-hira@f3.dion.ne.jp 中嶋 卓朗(宮城) nakaj@cd6.so-net.ne.jp 中條 佳記(奈良) qqvz2hg9k@lagoon.ocn.ne.jp 田中 博司(東京) o-tnk@mti.biglobe.ne.jp 青山 新吾(岡山) mxf02541@nifty.com 桑原 健介(福岡)kensuke1106@jcom.home.ne.jp メルマガ発行サポーター 佐藤 正寿(岩手) msts5sato@nifty.com 【ご意見・ご感想をお待ちしています。→中村健一 kenek728@yahoo.co.jp 校内研でワークショップをしたい等の問い合わせもお待ちしています。】 登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html ==================================================================



