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教育研究集団「授業づくりネットワーク」(NPO法人)は、「授業成立の基礎技術」の集積・研究を目指した授業成立プロジェクトを立ち上げました。作文、学習ゲーム、IT活用等の視点から授業成立に必要な技術をこのメールマガジンで発信していきます。

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2009/05/06

メールマガジン★授業成立プロジェクト★第183号

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メールマガジン「授業成立プロジェクト(JSP)」
           第183号  2009年5月6日発行
                      (毎週水曜日発行)
HP http://www.jugyo.jp/js-pro/

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★目次★
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1 新連載 特別支援教育−指導と支援のハイブリッド−(第1回)
              田中博司(東京都)青山新吾(岡山県)
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 上條晴夫氏は、「授業成立プロジェクト2」の3つの柱の1つとして、
「ハイブリッド技術の開発」を挙げています。(本メルマガ第178号を
参照)
 「ハイブリッド」とは、「混交」です。「混交」とは「異質のものが入
りまじっていること」(角川必携国語辞典)です。
 「指導」と「支援」この2つをどう交えていけば、授業成立させること
ができるのか?
 この新連載を通常の学級で特別支援を考える田中博司さんと特別支援の
スペシャリスト青山新吾さんが担当してくださいます。(中村 健一)

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1 新連載 特別支援教育−指導と支援のハイブリッド−(第1回)
              田中博司(東京都)青山新吾(岡山県)
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■〜 指導と支援のバランスを 〜■
             田中博司(東京都)

 先日、職員室で次のような話が聞こえてきました。
 ある若い先生が、学習の用意をしないAくんに、しばらくの間、学習道
具を貸し続けていたそうです。
 そのことを聞いた別の先生は、そんなふうに甘やかすことはよくないと
伝えていました。

 様々な背景や状況が考えられるでしょうから、どちらの方が正しいのか
は簡単には判断できません。
 ただ、自分はこの話を、「指導と支援」という視点で考えてみました。

 学習道具をきちんと用意するということは、指導するべきことです。
 それができないAくんには、きちんとそのことを指導する必要がありま
す。
 なかなか用意ができない場合には、困った状況を作ることも対応のひと
つだろうと思います。

 けれども何らかの事情で、A君が学習道具をなかなか用意できないので
あれば、教師の方から用意してあげるという支援も、対応の一つだろうと
思います。
 例えば、発達障害の子の中には持ち物の管理が苦手な子もいます。
 そうした子への支援として、貸してあげることが必要な場合もあります。

 このように指導をするととらえるか、支援をするととらえるかによって、
対応は、大きく変わってきます。
 だから、教師は、その子にとって今必要なことは、「指導」なのか、「支
援」なのかを判断することが大事だと考えます。

 もし、学習道具はきちんと用意するという「指導」なしに、道具を貸す
という「支援」のみをしてしまったら、その子は、今後も「借りることが
当たり前」という意識をもってしまいます。
 反対に、もし、学習道具を用意するということが困難な子なのに、貸し
てあげるという「支援」をせず、自分で用意するという「指導」ばかりし
ていたら、その子は、ずっとその学習ができなくなってしまいます。

 発達障害の子は、まわりの子たちに比べて、支援を必要としている場合
が多いです。
 だから、特に特別支援教育においては、その子が何に困っているかを見
極め、そのために必要な「指導」と「支援」とのバランスを考えながら
かかわっていくことが大事なのだろうと感じています。


■〜 どのように見えるのか、見たいのか? 〜■
             青山 新吾(岡山県)

 田中さんの原稿を拝読しました。 そして昔むかしのある場面を思い出
しました。

 ある男の子。毎日毎日忘れ物だらけ・・・。
 平気な顔(に見えてしまった)で、「忘れました」と言うのです。
 
 私は、家庭訪問の時に、その子どものお家の様子を知っていました。厳
しい状況でした。その子に私が送るべきメッセージは、どんなことがあっ
ても学校にいらっしゃい・・・だと考えていました。
 だから、忘れ物は問題にしていませんでした。
「明日は持っていらっしゃいね。」
のように話し、貸したり周りに助けてもらうようにしていました。

 しかし、全てを忘れてくるわけではないのです。
 持ってくることもあったのです。
 毎日の生活が小さな子どもにとって厳しい厳しい状況であっても、勉強
したいという気持ちがあるから持ってくるのだと思っていました。だから、
忘れなかったという行為を認めるのではなく、勉強したいと思うその気持
ちが素晴らしい、あきらめないという気持ちが素晴らしいのだというメッ
セージを送りたいと考えていました。

 田中さんは言われます。
(引用開始)
 もし、学習道具はきちんと用意するという「指導」なしに、道具を貸す
という「支援」」のみをしてしまったら、その子は、今後も「借りること
が当たり前」という意識をもってしまいます。
                     (引用終了)

 その子どもはどのような子どもなのか?
 どうして忘れ物が多いのか?その要因は何か?
 子どもは本当は何を願っているのか?
 子どもをどのように育てたいのか?   等々

 「指導」と「支援」の必要さ、適切さは、私たちが子どもをどのように
見つめるかによって決まってくるのだと思います。
 いえ、ひょっとすると、どのような子どもとして「見つめたいのか」と
いう私たちの思いによって決まるのではないか。そのような気もするので
す。 
 
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【編集後記】
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 「授業成立プロジェクト」のHPにもお越しください。
 http://www.jugyo.jp/js-pro/

 次号は5月13日発行の予定です。お楽しみに。
 
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メールマガジン「授業成立プロジェクト」
第183号(読者数1282)  2009年5月6日発行
授業成立プロジェクトリーダー 上條晴夫  haruo.kamijo@nifty.ne.jp
【本プロジェクトに関心を持った方は、ぜひメールを下さい】

編集責任者       中村健一(山口) kenek728@yahoo.co.jp
副編集長        土作 彰(奈良) tuttyan@kcn.jp
            石川 晋(北海道) zvn06113@nifty.com
編集メンバー      平山 雅一(北海道) m-hira@f3.dion.ne.jp
            中嶋 卓朗(宮城) nakaj@cd6.so-net.ne.jp
            中條 佳記(奈良) qqvz2hg9k@lagoon.ocn.ne.jp
            田中 博司(東京) o-tnk@mti.biglobe.ne.jp
            青山 新吾(岡山) mxf02541@nifty.com  
             桑原 健介(福岡)kensuke1106@jcom.home.ne.jp
メルマガ発行サポーター 佐藤 正寿(岩手) msts5sato@nifty.com

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校内研でワークショップをしたい等の問い合わせもお待ちしています。】

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