2009/04/29
メールマガジン★授業成立プロジェクト★第182号
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ メールマガジン「授業成立プロジェクト(JSP)」 第182号 2009年4月29日発行 (毎週水曜日発行) HP http://www.jugyo.jp/js-pro/ □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ★目次★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 新連載・楽しい言語力の指導法 (その1)「質問紹介ゲーム」 福岡・水巻町立猪熊小学校 桑原 健介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「言語力」という言葉を出すまでもなく、「自分の考えを文章やことば で表現できるようにしたい!」と思う教師は多いはずです。 そんな「言語力」が身につく「楽しい」方法を福岡県の桑原健介さんが 連載で紹介してくださいます。子どもたちと楽しみながら、「言語力」を 伸ばしちゃいましょう。 では、新連載、スタートです。 (中村 健一) ----------------------------------------------------------------- 1 新連載・楽しい言語力の指導法 (その1)「質問紹介ゲーム」 福岡・水巻町立猪熊小学校 桑原 健介 ------------------------------------------------------------------ 言語力育成協力者会議によると、「言語力とは、知識と経験、論理的思 考、感性・情緒等を基盤として、自らの考えを深め、他者とコミュニケー ションを行うために必要な能力」(言語力育成者会議八回配布資料 2007)とされています。 私は、この力を育むために、「コミュニケーション力」と「作文力」を 伸ばしていくことが大切だと考えています。また、その土台となる「音読 ・暗唱、漢字の読み書きなどの基本的な力」を定着していくことが重要で あると考えています。 第1回目は、「質問紹介ゲーム」の実践を紹介します。上條晴夫著『ワ ークショップ型授業が子どものやる気を引き出す』(学事出版)に掲載さ れた上條氏の実践の修正追試です。質問し答えることをたくさんすること で、話したり聞いたりすることの楽しさを味わわせていく実践です。 小グループになり、友達にたくさん質問をして紹介するゲームを行いま す。 繰り返しゲームをする中で相手が答えやすい質問を考えるようになり、 質問の数が増えてくるようになります。また、身振り手振りや目線といっ た非言語の表現も自然に出てくるようになります。 【授業のながれ】 ■1 ゲームのやり方 原実践は以下の通りです。 (1)4名1組のグループを作る。 (2)1人に他のメンバーが次々質問をして端的に答えてもらう。 (3)答える側が「答えやすい質問」をどんどんとぶつけていく。 (持ち時間:3分)ただし1人が連続して質問を行えるのは2回 までとする。 (4)3分間の質問数をグループごとにカウントする。 (5)次々に全員が質問に答える。 修正点は以下の通りです。 (1)グループの人数を4名から6名とした。 人数を増やすと、バラバラの質問ばかりにならず、深まりや広 がりのある質問が増えるのではないかと考えたからです。 深まりや広がりがあるほうが会話が楽しくなるだろうと考えま した。 (2)持ち時間を3分から2分とした。 3分だと間延びするのではないかと考えたからです。 短い時間にすることにより、質問がテンポよく出てきやすくな るのではないかと考えました。 (3)作戦タイムをとる。 2回戦終了後に1分間の作戦タイムをとります。 どんな質問が答えやすいか、数を稼げるかを班で出し合うこと によって、質問回数が増えると考えたからです。 ■2 ゲームの実際 質問を受ける子どもを立たせ、1回戦を始めました。 「えっと、昨日何してましたか?」 「うーん、何だったかなあ・・・。えっとー、遊びに行って、それから ー、帰ってきてテレビを観ました。」 漠然とした質問が多く、答える方も、答えにくそうでした。 1回戦終了後に各班から質問した回数を聞き、黒板に書いていきました。 一番質問の多い班は23回、一番少ない班は11回でした。 続いて2回戦を行いました。 2回戦終了後、同じように質問した回数を聞き、黒板に書いていきまし た。2回戦の一番質問の多い班は28回、一番少ない班は、17回でした。 質問の一番多かった班に、どんな質問をしたのかを聞きました。他の班 の参考にさせるためです。 「何時に起きましたか?」 「好きなテレビ番組はなんですか?」 「帽子をかぶってきましたか?」 といった質問例が出てきました。 具体的な答えを聞き出す質問や、「はい」「いいえ」で答える質問です。 その後、作戦タイムをとりました。 『作戦タイムをとります。どんな質問が答えやすいか、数がかせげるか、 1分間相談しましょう。』 子ども達は、ゲームに勝ちたいので、どの班も熱心に話し合っていまし た。 その後、6回戦までゲームを行いました。 「習い事はしてますか?」 「それは、なんですか?」 「野球は好きですか?」 「週に何回していますか?」 「野球は、何年生からしていますか?」 「どこを守っていますか?」 「打つのと守るのとでは、どちらが好きですか」 具体的な答えを聞き出す質問、「はい」「いいえ」で答える質問が多く なりました。質問につながりが出てきました。また、相手の好きなことや 経験していることなどを答えさせる質問が多くなりました。 6回戦では、一番質問の多い班は54回、一番少ない班でも31回にな っていました。2分間、リズムとテンポよく質問をし続け活発になりまし た。 6回戦終了後、班でのゲームや作戦タイムの話し合いでよかったところ をほめました。前かがみの姿勢で取り組んでいたこと、笑顔が出ていたこ と、うなずきやあいづちがあったことなどです。 ■4 振り返りをする 感想を書かせ、発表させました。 「だんだん質問をするのに慣れてきた」 「友達の知らなかったことをたくさん知れた」 「あいづちをしてくれたら、話しやすい」 「自分の好きなことは、答えやすい」 等が出ました。 ------------------------------------------------------------------ 【編集後記】 ------------------------------------------------------------------ 「授業成立プロジェクト」のHPにもお越しください。 http://www.jugyo.jp/js-pro/ 次号は5月6日発行の予定です。お楽しみに。 ================================================================== メールマガジン「授業成立プロジェクト」 第182号(読者数1321) 2009年4月29日発行 授業成立プロジェクトリーダー 上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.ne.jp 【本プロジェクトに関心を持った方は、ぜひメールを下さい】 編集責任者 中村健一(山口) kenek728@yahoo.co.jp 副編集長 土作 彰(奈良) tuttyan@kcn.jp 石川 晋(北海道) zvn06113@nifty.com 編集メンバー 平山 雅一(北海道) m-hira@f3.dion.ne.jp 中嶋 卓朗(宮城) nakaj@cd6.so-net.ne.jp 中條 佳記(奈良) qqvz2hg9k@lagoon.ocn.ne.jp 田中 博司(東京) o-tnk@mti.biglobe.ne.jp 青山 新吾(岡山) mxf02541@nifty.com 桑原 健介(福岡)kensuke1106@jcom.home.ne.jp メルマガ発行サポーター 佐藤 正寿(岩手) msts5sato@nifty.com 【ご意見・ご感想をお待ちしています。→中村健一 kenek728@yahoo.co.jp 校内研でワークショップをしたい等の問い合わせもお待ちしています。】 登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html ==================================================================



