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教育研究集団「授業づくりネットワーク」(NPO法人)は、「授業成立の基礎技術」の集積・研究を目指した授業成立プロジェクトを立ち上げました。作文、学習ゲーム、IT活用等の視点から授業成立に必要な技術をこのメールマガジンで発信していきます。

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2009/04/22

メールマガジン★授業成立プロジェクト★第181号

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メールマガジン「授業成立プロジェクト(JSP)」
           第181号  2009年4月22日発行
                      (毎週水曜日発行)
HP http://www.jugyo.jp/js-pro/

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★目次★
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1 若手教師の悩み(その17)
          北海道・中学校教諭・教師3年目
2 悩みにお答えします
                   横浜市立子安小学校(初任者担当)教諭
                                      野中 信行
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 読者のみなさん、喜んでください!
 メルマガはリニューアルしましたが、「若手教師の悩み」は続きます。
 もちろん、あの野中信行さんの「お答え」つきです。

 今回も、小学校高学年担任、中学校担任、最大の悩みである女子のグル
ープ化について答えてくださっています。ぜひ、お読みください。
                        (中村 健一)

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1 若手教師の悩み(その17)
          北海道・中学校教諭・教師3年目
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 職年数三年目になるものです。昨年度は一年担任をしていましたが、今
年度は一年副担任をしています。
 自校は小規模校で本来であれば持ち上がり三年間ですが、担任を下りる
かたちになってしまいました。管理職には「先生に学級担任としての資質
がないというわけではないからね。あくまでも学校体制を総合的に考えて
決めたことだから!君は副担任の立場からもっといろいろ勉強しなさい」
といわれました。自分では学級経営がうまくできなかったので、担任をは
ずされたと思います。それから不登校の生徒を出してしまったのも原因の
ひとつと考えます。
 今後担任を持ったときのためにも先生にはいろいろアドバイスを頂きた
いと思います。
 
 私が昨年学級経営をしていてうまくいかなかったことは、とくに女子な
んですが、なかなか思っていることを言ってくれなくて、話しがうまくで
きない生徒が数名おり、コミニュケーションがなかなかとれず悩みました。
話してくれないので、紙やノートに思ったことを書かせたりしたこともあ
りましたが、なかなかうまくいきませんでした。

 また、学級の中では女子のグループ化がされており、学級討議の時間に
なると強い子の前ではその子達のことが気になってなおさら話せなくな
り、しまいに追い詰められると「○○さんと同じです」としかいわず、な
んのために学級討議をしているのかわからなくなってきてしまう状態でし
た。

 自分では、学級のみんなの声を載せた学級通信をたくさん発行したり、
朝早くに教室に行って生徒と一緒にいる時間をたくさんつくっていました
が、生徒が安心していられる学級にはなりませんでした。最初の担任とい
うことできっちりまじめにやりすぎたのも原因のひとつとも考えました。
 
 その結果今では授業もこのクラスは発言をしないし、反応がいまいちあ
りません。二年生になり、間違ったらはずかしいという子が最近は女子だ
けではなく男子にもでてきました。今考えてみると生徒の心を十分に育て
ることができなかったのと、安心感の持てる学級経営や授業づくりができ
なかったことにとても後悔しています。

 今は、なかなか発言できない生徒には答えやすい質問をしたり、その子
が自信を持って活動できるように励ましたり、乗せながらいまは授業をし
ています。
 
 先生には今回、安心感の持てる学級づくりのコツやなかなか思うように
発言出来ない子への対応を教えて頂きたいと思います。
 よろしくお願いします。

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2 悩みにお答えします
                   横浜市立子安小学校(初任者担当)教諭
                                      野中 信行
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 相談の中学校の先生は、2年目で中一の担任をされて、今年度は、中一
の副担任をされているようです。自分では、昨年の中一の学級経営がうま
くできなかったので、担任をはずされたと思っておられるようですね。
 このくらいの試練は、誰にもあり、今やベテランでも経験していること
ではないでしょうか。

 先生は、女の子たちの問題に悩まれたようです。この問題は、小学校の
高学年から続いている問題で、今「中一ギャップ」ということで、大きな
問題になっています。これは、同時に小学校の課題でもあるのですが、今
回は中学校に問題を絞ります。

 先生は、今小学校の高学年で、女の子たちがどのようになっているのか
ご存じでしょうか。先生が担任されていた中一の女の子たちが、小学校の
高学年でどういう問題を起こしていたのか、調べたりされたのでしょうか。
私は、小学校高学年の最大の課題は、この高学年女子のグループ問題だと
思っています。これにコミットできない高学年教師は、もはや勤まらない
と言い切っています。このくらいに高学年が、切迫しているということを
中学校の中一を担任された先生は、ご存じだったでしょうか。

 あなたが、中一の担任で女子問題に悩まれたということは、当然のこと
です。小6年で、さまざまな深い問題を抱え込んで、中学校へ進んでいっ
たことは、容易に想像することができるのです。

 女子のグループ化の問題、そのグループ間の抗争、グループ内部の問題、
グループに入れない孤立化した子供のことなど問題は多岐に渡ります。私
は、彼等と直接的に関わりました。掛け値なしに率直に、心置きなく話し
合いました。気を付けたことは、彼等の言い分をほとんど全て受け入れて
あげたことです。否定的な言葉を挟まないで、しっかり聞いてあげたこと
でした。そして、問題のある部分だけを、中立的な立場で、双方を呼んで
話し合いをしました。簡単に解決することは、なかなか難しいのですが、
信頼する教師がいてくれるという安心感はあったのではないでしょうか。
中学校へ進んだ生徒たちから「野中先生が、あの時、相談に乗ってくれた
ことでほんとに助かった」と何人にも言われました。

 あなたが、奮闘されたこともよく分かります。よく頑張られたという経
過が字面からうかがえます。しかし、なかなか生徒たちの心へ指導が届い
ていかなかったということでしょう。

 学級経営には、さまざまな迫り方があります。私は、最初にきちんと学
級に型(きまりやシステムなど)を作り上げて、学級づくりを始めていく
方式をとっています。(3・7・30の法則)型を作り上げるのは、子供た
ちに安心感や安定感を持たせるためです。(くわしくは、「学級経営力を
高める3・7・30の法則」学事出版を参照してください)

 その私の方式に付け加えて「3・7・30・90の法則」という方式を提
唱している中学校の国語の先生堀裕嗣さんがいます。「90」というのは、
授業づくりの日数(90日)です。堀先生は、中学校でみごとな学級経営
をされています。

 また、発言がなかなかできない子供たちへどう迫るかについては、「新
卒教師時代を生き抜く心得術60」(明治図書)の中で、「37 クラス
の子供の8割を発言できるようにする方法は?」を書いています。小学校
の実践ですが、中学校でも参考になると思います。 

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【編集後記】
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 「授業成立プロジェクト」のHPにもお越しください。
 http://www.jugyo.jp/js-pro/

 次号は4月29日発行の予定です。お楽しみに。
 
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メールマガジン「授業成立プロジェクト」
第181号(読者数1316)  2009年4月22日発行
授業成立プロジェクトリーダー 上條晴夫  haruo.kamijo@nifty.ne.jp
【本プロジェクトに関心を持った方は、ぜひメールを下さい】

編集責任者       中村健一(山口) kenek728@yahoo.co.jp
副編集長        土作 彰(奈良) tuttyan@kcn.jp
            石川 晋(北海道) zvn06113@nifty.com
編集メンバー      平山 雅一(北海道) m-hira@f3.dion.ne.jp
            中嶋 卓朗(宮城) nakaj@cd6.so-net.ne.jp
            中條 佳記(奈良) qqvz2hg9k@lagoon.ocn.ne.jp
            田中 博司(東京) o-tnk@mti.biglobe.ne.jp
            青山 新吾(岡山) mxf02541@nifty.com  
             桑原 健介(福岡)kensuke1106@jcom.home.ne.jp
メルマガ発行サポーター 佐藤 正寿(岩手) msts5sato@nifty.com

【ご意見・ご感想をお待ちしています。→中村健一 kenek728@yahoo.co.jp
校内研でワークショップをしたい等の問い合わせもお待ちしています。】

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