2009/04/15
メールマガジン★授業成立プロジェクト★第180号
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ メールマガジン「授業成立プロジェクト(JSP)」 第180号 2009年4月15日発行 (毎週水曜日発行) HP http://www.jugyo.jp/js-pro/ □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ★目次★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 新連載・学習ゲームで学力を育てる 第1回 学力のまえに、まずは学欲!! 〜定番ゲームから考える学習ゲームの力〜 北海道・三笠市立三笠中央中学校 平山 雅一 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 新連載「学習ゲームで学力を育てる」です。 学力テスト対策と称して、山ほどのプリントに取り組ませている学校が あるようです。嫌になるほど、プリント、プリントの繰り返し。これで、 子どもたちは勉強が好きになるのでしょうか? いくら点数が上がっても、勉強そのものが嫌いになってしまったら、取 り返しがつきません。子どもたちが学ぶことを止めてしまう可能性も高い です。 学力のベースである「関心・意欲」を育てる授業も、やはり大切だと思 います。平山雅一さんが主張する「まずは学欲」に大賛成です。 (中村 健一) ------------------------------------------------------------------ 1 新連載・学習ゲームで学力を育てる 第1回 学力のまえに、まずは学欲!! 〜定番ゲームから考える学習ゲームの力〜 北海道・三笠市立三笠中央中学校 平山 雅一 ------------------------------------------------------------------ 私が「学習ゲーム」に取り組む理由は、次の2点である。 1.生徒の「にこにこ」を見ることができるから。 2.生徒に「学力」が定着するから。 たとえば、『「あ」のつく言葉を見つけよう』という、言葉探しの定番 ゲームがある。その名の通り、ルールは『「あ」のつく言葉をたくさん見 つけた人(グループ)が勝ち』というゲームである。やったことのある方 ならおわかりだと思うが、これがまた熱中する。私は5分という時間を設 定したが、あっという間にすぎてしまう。 私はさらに、次のような言葉探しを、班対抗戦で行った。 『「……い」というように、【「い」で終わる言葉】をたくさん見つけ ましょう』 もちろん、ルールは「『……い』という言葉を一番多く見つけたグルー プが勝ち」というゲームである。 国語辞典をはじめ、教室にあるものであれば何でも用いてもいいことに して(『逆引き広辞苑』以外)、7分の制限時間で行った。各班にA3用 紙を1枚配布し、そこにどんどん書き込む形式にした。生徒たちは、片っ 端から、国語辞典や教科書をめくる。分担しているグループもある。一枚 の紙に、5〜6名の生徒がどんどん書き込んでいく。探すのが苦手な生徒 もいる。この班は、苦手な生徒が「記入係」となって。ほかの生徒がどん どん見つけていった。 時間になったら数えて、優勝チームをみんなでたたえる。 その後、書いたなかから20個選び、各班が黒板に記入した。 先に述べたように、このゲームは『「あ」のつく言葉集めゲーム』の修 正版である。以上のように、大変な盛り上がりを見せた。ルールは、きわ めて単純明快である。ルールをしっかり提示し、活動に移れば、必ず盛り 上がる。 このように、定番ゲームには誰にでもすぐに取り組めるという安定感・ 安心感がある。 話を今回のゲームに戻すが、すべての生徒が意欲的に取り組んでいた。 全員が必死になって取り組んでいる様子は、まさに壮観である。時間にな り、『終了ー!』といったときの顔を上げた生徒の顔、そして、優勝チー ムをたたえる拍手しているときの生徒の顔が、美しい「にこにこ」である。 このような授業を行った後は、『国語が楽しい』という声が聞こえ、私自 身にもまた勇気をもらうと同時に、気の引き締まる思いもまた起こる。 これは、まさに「学習ゲーム」で育てられる力=「学欲」(学びたいと いう意欲)である。「学力」の一番の根底を支える「関心・意欲・態度」 の喚起である。 このことは、きわめて重要である。私が小学生の時、担任の先生と学級 全員で「速さの公式」(といっても語呂合わせであるが)をつくった。今 なお、覚えている。なぜなら、とても楽しかったからだ。生徒にとっても 同じであろう。単に説明するよりも、「たのしい」なかで学んだ方が、定 着する。と同時に、その「意欲」は継続性がある。つまり、この日の授業 だけではなく、しばらくは「国語が楽しい」という思いが継続するのであ る。 私としては、このことだけでも十分学習として成立していると考える。 これこそ「生きる力」と考えている。しかし、「いったいこれで、何を教 えたいのですか?」といわれてしまうことがある。 実は、この授業は「形容詞」の導入として行った。形容詞の定義は、「性 質・状態・感情などを表す用言です。言い切ったとき、『い』で終わりま す」となっている(『伝え合う言葉2』教育出版)。この説明をはじめに みるよりも、各班から出された20個(合計120個)の「−い」の言葉 のなかで、形容詞を黄色で囲み、『このようなものを「形容詞」といいま す。教科書を見てください』と進めた方が、生徒の力になる。なぜなら、 定義が生徒の身近ではないからである。 もちろん、私は定義を変えた方がいいとは考えていない。定義が生徒か ら遠い存在なのであれば、近づけることが私の役割だと考えている。近づ けるための方法の一つに、「学習ゲーム」が大変有効であると考えている。 ------------------------------------------------------------------ 【編集後記】 ------------------------------------------------------------------ 「授業成立プロジェクト」のHPにもお越しください。 http://www.jugyo.jp/js-pro/ 次号は4月22日発行の予定です。お楽しみに。 ================================================================== メールマガジン「授業成立プロジェクト」 第180号(読者数1311) 2009年4月15日発行 授業成立プロジェクトリーダー 上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.ne.jp 【本プロジェクトに関心を持った方は、ぜひメールを下さい】 編集責任者 中村健一(山口) kenek728@yahoo.co.jp 副編集長 土作 彰(奈良) tuttyan@kcn.jp 石川 晋(北海道) zvn06113@nifty.com 編集メンバー 平山 雅一(北海道) m-hira@f3.dion.ne.jp 中嶋 卓朗(宮城) nakaj@cd6.so-net.ne.jp 中條 佳記(奈良) qqvz2hg9k@lagoon.ocn.ne.jp 田中 博司(東京) o-tnk@mti.biglobe.ne.jp 青山 新吾(岡山) mxf02541@nifty.com 桑原 健介(福岡)kensuke1106@jcom.home.ne.jp メルマガ発行サポーター 佐藤 正寿(岩手) msts5sato@nifty.com 【ご意見・ご感想をお待ちしています。→中村健一 kenek728@yahoo.co.jp 校内研でワークショップをしたい等の問い合わせもお待ちしています。】 登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html ==================================================================



