2009/03/18
メールマガジン★授業成立プロジェクト★第176号
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ メールマガジン「授業成立プロジェクト(JSP)」 第176号 2009年3月18日発行 (毎週水曜日発行) HP http://www.jugyo.jp/js-pro/ □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ★目次★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 連載「特別支援教育 学級担任のための教育技術」(最終回) 【第12回】特別支援教育のための教育技術・10の原則 ー特別支援教育の授業技術・10の原則の再検討を通してー 岡山・青山 新吾(岡山県) 2 「授業づくりネットワーク 2009in春」のご案内 編集部 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今号で青山新吾さんの「特別支援教育 学級担任のための教育技術」は 終わりです。この連載は、青山さんの御著書『特別支援教育 学級担任の ための教育技術』(学事出版)をベースにして書かれたものでした。 私は、支援が必要な子のことで悩んでいる同僚にがいると、この本を読 むことを薦めてきました。みなさんにも、ぜひ読んでいただきたい一冊で す。 私もこの連載終了にあたり、もう1度読み直し、考えてみたいと思って います。今読むと、理解しきれていなかった部分も分かる気がするからで す。 青山さん、そして、お仲間の方々、1年間ありがとうございました。 (中村 健一) ------------------------------------------------------------------ 1 連載「特別支援教育 学級担任のための教育技術」(最終回) 【第12回】特別支援教育のための教育技術・10の原則 ー特別支援教育の授業技術・10の原則の再検討を通してー 岡山・青山 新吾(岡山県) ------------------------------------------------------------------ 2年前のちょうど今頃、仲間たちと1冊の本の原稿執筆と編集に追われ ていました。そのようにしてできあがったのが『特別支援教育 学級担任 のための教育技術』(学事出版)です。 この本の中で、私たちは「特別支援教育の授業技術・10の原則」を整 理しました。それらは 原則1:授業展開の見通しを明確にし、安定した授業をしよう 原則2:1時間を1つの単位とした授業構成とオムニバス方式による授業 構成を使い分けよう 原則3:1時間の授業の中に、必ず全員参加できる場面をつくろう 原則4:見ただけでわかりやすい状況をつくろう 原則5:子どもの「特性」を理解して授業を構成しよう 原則6:支援レベルの違いを意識して授業を構成しよう 原則7:教師と子どもの人間関係を基盤とした授業をしよう 原則8:安定した集団を基盤とした授業をしよう 原則9:支援を要する子どもの周りの子の感情にも配慮をしよう 原則10:お友達支援を活用した授業をしよう の10個でした。 1 日常の実践を振り返る「視点」として 本連載では、中堅の通常学級担任の先生方と一緒に、これらの原則を現 場の実践を通して再検討してきました。それらを振り返ってみると、執筆 者の先生方が、これらの原則を通して自らの実践を振り返る「視点」にな っていたように思います。これは、何気ないけれど重要なことかもしれま せん。つまり、日常の実践の中で無意識になされていることの中に、これ らの原則にあてはまることがあることを示していると思えるからです。 いや、彼らは原則を意識し、それを「呼吸をするように」日常の実践に活 かしているのかもしれません。 2 エピソードとしてことばにすること 連載の中で、これらの原則を検討する際には、代表的なエピソードを取 り出し、それをことばにするやり方をとってきました。それは ・教師と子どもの関係を捉えるため ・子ども同士の関係を捉えるため ・教師と子どもとその周囲との関係を捉えるため ・教師が、自分自身の思いを振り返るため といった目的があったからです。 原則を、文脈の中で捉える。 原則は、文脈の中で活かされる。 ネット上のある書評で、本書を「マニュアル本」であるとしている記述 に出会ったことがありました。 そうかな・・・。 このようなマニュアル本はないと思っています。 全然マニュアルになっていないのです。 強いて言えば、アイデアを原則として示して、ある文脈に載せてみ た・・・ってところでしょうか。 その瞬間に、教師が感じたこと、瞬間的な対応、やりとり、子どもとの つきあいを無視したくなかったのです。 ただ、エピソードを大切にするということは、自分に都合の良いエピソ ードだけを持ってきて、何かを言いたくなる誘惑との戦いでもあります。 自戒を込めて、この誘惑との戦いを忘れないようにしたいと思います。 本書を執筆した頃からすると、日本の特別支援教育の流れに変化が見ら れているように思います。学級集団づくり、授業づくりと特別支援教育の 関連が大きくクローズアップされる時代への変化です。 そして今、また新たな視点で、特別支援教育を進めていく時代になって きているように感じます。そこで、本連載は今回で終わりとし、次年度は、 新たな斬り口で探っていきたいなと考えています。 1年間ありがとうございました。 ------------------------------------------------------------------ 2 「授業づくりネットワーク 2009in春」のご案内 編集部 ------------------------------------------------------------------ 「教師の学び ― 安定した授業・安心のある学級を」 授業づくりネットワークでは、今まで「授業成立の基礎技術」の成立を 柱に活動を重ねてきました。すでに4年が経過します。ほぼ成功を収めた と言ってもよいと自負しております。これからは、「教師教育」にさらに 力を注ぎ、そこに焦点を絞りたいと考えています。 最近、若い先生方の採用が徐々に増えてきています。その若い先生方を も仲間に入れて、新しいものを求めていこうと思っています。ベテランの 先生方から若い先生方と多くの文化を伝えながら、逆に若い先生方のフレ ッシュな考えを引き出しながら、楽しい研究会を企画できればと多くのテ ーマを模索している研究会が授業づくりネットワークです。 今回の春の大会では、教師の学びにおいて、さらに詳しく言えば、教科 書定番教材やそれに対する学習方法への姿勢において、蓄積感に裏打ちさ れた安定した気持ちで授業を構築でき、子どもたちと接していくことがで きればと考え、様々なプログラムを用意いたしました。 具体的には、「教科書定番教材で学ぶ言語活動」「授業の導入・つかみ 型の工夫」「ライフヒストリーからの学び」という三つの切り口から、授 業・学級経営に対する研究成果を求めていこうというものです。 最後に、情報提供として、文部科学省初等中等教育局教育課程課長から、 現代の様々な問題を踏まえながら、現場の先生方の理解を広め、新学習指 導要領が実りあるものになるようにしていくために、できる限り具体的な 講演をお願いする予定です。 すべての教師が日常的に学ぶために、さらに安定した授業を求めて、安 定した学級経営が模索できるように、21の講座を設定いたしました。こ の中から、3つを選びご参加ください。お待ちしております。 ■日時 2009年3月29日(日) 10:00〜17:30(受付は9:30〜) ■会場 成蹊大学8号館 http://www.seikei.ac.jp/university/ 東京都武蔵野市吉祥寺北町3-3-1 〈アクセス〉 JR中央線・総武線(東京メトロ東西線)・京王井の頭線吉祥寺駅下車 ・吉祥寺駅北口バスのりば1・2番より関東バスで約5分 成蹊学園前下車 ・吉祥寺駅より徒歩約15分 10:00〜10:20 全体企画「教師の学び-安定した授業・学級経営の模索」とは。 10:30〜12:30 ワークショップ1 教科書定番教材で学ぶ言語活動 教科書には定番教材があります。それを着実に授業にかけることができ るというのは、授業に対する安心感・安定感につながっていきます。その 教材に対して、新しい学習指導要領では、すべての教科について、「言語 活動」という言葉が登場しました。この言語力を身につけ、発表ができる ように子どもたちを鍛えていくためのワークショップです。 A 「小学校国語の文学教材に活用する群読」 加藤 恭子氏(北海道・伊達市立東小学校) B 「中学校国語の文学教材に活用するミニワークショップ型授業」 平山 雅一氏(北海道・三笠市立三笠中央中学校) C 「国語の説明文教材に活用する要点・要約・要旨学」 白石 範孝氏(東京・筑波大学附属小学校) D 「国語の音声言語教材に活用する学習ゲーム」 鈴木 啓司氏(千葉・市川市立曽谷小学校) E 「国語の作文教材に活用するライティング・ワークショップ 池田 修氏(京都橘大学) F 「理科の実験教材に活用するミニネタ」 真田 伸夫氏(山形・寒河江市立白岩小学校) G 「社会の歴史教材に活用するワークショップ型授業」 松島 久美氏(山形・天童市第二中学校) 12:30〜13:30 昼食休憩 13:30〜14:30 授業の導入・つかみ型の工夫 授業の最初の5分が勝負と考えています。その5分の間に、子どもたち の興味・関心を取り上げたい内容に引きつけ、授業のメインの活動に引き 込むポイントがあるはずです。例えば、教師が教材に関する発問をして、 それとくっつけて、その後に子どもたちのアクティビィティを用意します。 具体的には、ゲームであったり、クイズであったり、パフォーマンスであ ったり、最近のICT型の授業スタイルであったりします。 H 「教室の空気をあたためるなごみ・トーク系導入」 田中 博司氏(東京・杉並区立杉並第九小学校) I 「落ち着いた雰囲気をつくるいやし系導入」 米望 久美子氏(埼玉・さいたま市立与野八幡小学校) J 「学習主題に迫る授業目標系導入」 星 彰氏(東京・調布市立調和小学校) K 「教室を盛り上げるパフォーマンス・いたずら系導入」 田中 光夫氏(東京・羽村市立栄小学校) L 「子どもたちを注目させる小道具・ビジュアル系導入」 中嶋 卓朗氏(宮城・仙台市立桜丘小学校) M 「頭の回転を高めるクイズ・ゲーム系導入」 堀 多佳子氏(宮城・仙台市立小松島小学校) N 「楽きびしく鍛える脳トレ・トレーニング系導入」 大谷 雅昭氏(群馬・藤岡市立藤岡第二小学校) 15:45〜16:15 ライフヒストリ−からの学び 一人ひとりの教師には他人には真似のできない、独特の授業スタイルが あります。しかしその教師の技術は共有されて始めて、すべての子どもた ちの役に立ち、一般化されて始めて、みんなのものとなります。ライフヒ ストリ−研究は、実践家の先生方に、なぜそのような形の授業スタイルを 取るのか、根掘り葉掘り質問を行いながら、それを明らかにしていきたい コーナーです。 O 「個人史としてのユーモア詩」 増田 修治氏(白梅学園大学) P 「個人史としてのICT活用教育」 阿部 隆幸氏(福島・本宮市立糠沢小学校) Q 「個人史としてのアドラー心理学」 赤坂 真二氏(上越教育大学教職大学院) R 「個人史としての群読授業」 高橋 俊三氏(前群馬大学) S 「個人史としての体験学習法」 甲斐崎 博史氏(東京・羽村市立栄小学校) T 「個人史としてのお笑い教育」 中村 健一氏(山口・岩国市立通津小学校) U 「個人史としてのミニネタ」 土作 彰氏(奈良・広陵町立広陵西小学校) 16:30〜17:30 「新しい学習指導要領をどのように活用するのか」(講演) 文部科学省 初等中等教育局 教育課程課長 高橋道和氏 新しい学習指導要領の改訂のポイントの整理と、現場の先生方にどのよ うに学習指導要領を理解し、現場のなかで活用していってもらいたいと考 えているのかについて、できる限り、わかりやすく解説してもらいます。 18:00〜19:30 懇親会(希望者のみ) 【参加費】 一般 4,000円 会員 3,000円 一般学生 2,000円 会員学生 1,000円 【懇親会費】 3,000円(希望者のみ) ●申し込み方法 下記についてHP、Eメール、郵便、FAXでご連絡ください。 (1)氏名 (2)一般・会員・一般学生・会員学生の別 (3)〒・住所 (4)電話・FAX番号 (5)Eメールアドレス (6)勤務先名 (7)希望するワークショップ 10:30〜12:30 1(A〜Gを選択):( ) 13:30〜14:30 2(H〜Nを選択):( ) 15:15〜16:15 3(O〜Uを選択):( ) (8)懇親会参加の有無 *参加費、懇親会費は当日払いです。 *当日受付も行いますが、希望する講座に参加できない場合もあ ります。(各講座の定員30名前後) *各講座の詳しい内容は次のアドレスをご覧ください。 http://www.jugyo.jp/nw2009haru/ *申し込み後、連絡が全くない場合はトラブルが予想されます。 恐れ入りますが、再度ご連絡ください。 ●申し込み先 (HPの場合) http://www.jugyo.jp/nw2009haru/ (Eメールの場合) nw2009haru@jugyo.jp (郵便・FAXの場合) 〒162-0814 東京都新宿区新小川町6-12 授業づくりネットワーク事務局 TEL&FAX 03-3269-3715 ------------------------------------------------------------------ 【編集後記】 ------------------------------------------------------------------ 「授業成立プロジェクト」のHPにもお越しください。 http://www.jugyo.jp/js-pro/ 次号は3月25日発行の予定です。お楽しみに。 ================================================================== メールマガジン「授業成立プロジェクト」 第176号(読者数1315) 2009年3月18日発行 授業成立プロジェクトリーダー 上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.ne.jp 【本プロジェクトに関心を持った方は、ぜひメールを下さい】 編集責任者 中村健一(山口) kenek728@yahoo.co.jp 副編集長 佐藤正寿(岩手) msts5sato@nifty.com 編集メンバー 石川晋(北海道) zvn06113@nifty.com 田中光夫(東京) qq2f7599k@diary.ocn.ne.jp 土作彰(奈良) tuttyan@kcn.jp 菊池省三(福岡) k.syouzou@jcom.home.ne.jp 【ご意見・ご感想をお待ちしています。→中村健一 kenek728@yahoo.co.jp 校内研でワークショップをしたい等の問い合わせもお待ちしています。】 登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html ==================================================================


