2008/09/12
歯科医院経営のヒント(第40号)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ <歯科医院経営のヒント> 毎月第2金曜日にお届けいたします。 2008年8月8日 第40号 上田公認会計士事務所発行 ―――――――――――――――――――――――――――――― 著者へのご意見:uedacpa@mb.infoweb.ne.jp ホームページ:http://www.uedacpa.com/index.html ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ■「頑張る歯科医院を応援します」―発刊の言葉― こんにちは、上田久之です。 このたびお医者様の経営改善に役立てていただくために 「歯科医院経営のヒント」というメルマガを発行 することにいたしました。今回で第40号となります。 私どもは300近くの医療福祉機関様の会計顧問・アドバイザーとして 医療福祉機関経営のお手伝いをしてまいりました。また、200以上の 医院・歯科医院の開業のご支援をさせていただきました。 その中でいろいろな問題に直面し、お医者様と一緒に問題を解決 していく中で、様々なノウハウを蓄積してまいりました。 日本には医療法人だけでも全国に37000以上もあり、毎年多くの 歯科医院が開設されています。今までは医療費は年々増加の 一途をたどりお医者様の収入もそれなりに保証されてきました。 しかし、今後団塊の世代が定年を迎え高齢化社会に突入したときに 今の収入が保証されるとは限りません。 また、日本の医療制度はフリーアクセスということで患者さんが 医療機関を自由に選ぶことができます。 今後は医療制度の変革と患者さんによる医療機関の選別が一層進む と考えられ、お医者様にも経営感覚が非常に要求される時代に なります。 この多難な時代の幕開けに当たって、私どもが今までに蓄積して きたノウハウを1人でも多くの医療関係者の方のためにほんの少し でもお役に立てれば幸いです。 私たちは「頑張る歯科医院」を応援します。 上田公認会計士事務所 上田 久之 ―――――――――――――――――――――――――――――― <今回の目次> 【歯科医院経営のヒント】 【特典の紹介】 【事務所紹介】 【次回の予告】 【編集後記】 【感想をお寄せください】 ―――――――――――――――――――――――――――――― ■【歯科医院経営のヒント】 歯科衛生士であり、対外コンサルティング活動を行っている歯科医院 院長婦人が歯科医院関係者としての鋭い視点から書かれた文章を お届けいたします。成功のヒントが一杯詰まっていますので、 歯科医院の経営にお役立てください。 2008年9月号:「患者の立場に立つことは100%不可能」 先日、クリニックに一体感が持てず、患者も伸び悩んでいる状況に 危機感を持った先生から、相談を受けました。 「保険診療を中心とした地元密着型の歯科です。今年5年目ですが、 開業当初の流れに乗れず、以降、低迷が続いております。そのよう な状況下ですが、スタッフに危機感があるとは感じられません。 患者の立場に立った診療をすることで、増患を目指したいのですが、 何から手を付けて良いのか全く分かりません。 何をしたら良いのか教えてください。」スタッフが一つになって、 増患を目指すための方策にはどのようなものがあるでしょうか。 ■プロであるが故、一般から乖離するー というパラドックス ある有名なフランスのパティシエの話に、自分はお客様の立場(感覚) に立つことが不可能になったという話があります。 自分は既に、新しい作品に対してお客様の目線で素直に「美味しい」 と感動することができず、「美味しい」の前に原材料やコスト、 ひいては工程までも考えてしまう、という言葉があります。 一見プロフェッショナルであれば、アマチュアの気持ちも当然分かる と考えがちですが、そこにプロとして追求すればするほど、一般性から 乖離してしまうというパラドックスが存在しているようです。 これは医療にもあてはまることなのでしょうか。 これをクリニックに置き換えてみるといかがでしょう。 例えば、他の歯科医院を受診した場面を想像してみましょう。 先生は技術はもちろん、医療機器やスタッフの動きに、つい目がいっ てしまうかもしれません。 衛生士の方は手際の良さだけではなく、治療されている歯の状況、 どのような工程を踏んで、どの位の時間で終わるのか。 日頃、自分が患者を見ている目線で自分自身を鳥瞰してしまうでしょう。 受付の方は対応だけではなく、レセコンの種類やファイリング方法 などが気になるかもしれません。 やはり、これらは「プロ」としての目線で、そのクリニックに対 して無意識に評価してしまっているのです。 決して、一患者としての目線ではありません。 プロになると、対象の立場に立つことは不可能なようです。 ■増患に向けての方策その1− 姿勢 「患者の立場に立つことは100%不可能」であるならば、どういった 気持ちを持って接すれば良いのでしょうか。 答えは「プロとして100%患者の立場に立つことは、もうできない」 ということを自覚・認識した上で患者の立場に立つことです。 立とうとするその姿勢が重要なのです。 先生を筆頭に毎日一丸となって想い考え、その気持ちを持ち続け てみましょう。 継続することにより、新たな発見を生み、必ずクリニック全体が変わ ります。 クリニックによっては、専門用語を禁止にしたり、パソコンからの 印刷物ではなく、敢えてその場で紙と色鉛筆を用いて図解で説明し たり、模型を用いて患者が納得するまで説明したりと、様々な工夫 行動が実際に生まれています。 患者の気持ちを100%理解することは不可能であると認識しつつ、 理解するよう努力することが重要なのです。 ■増患に向けての方策その2− 朝礼の徹底 朝礼を取り入れているクリニックの割合はどの位と思われますか。 全体の37%と言われています。しかし、その中で朝礼の本当の意味を 理解して行っているクリニックはどの位あるのでしょうか。 私はほとんど皆無に近いと考えます。 朝礼は、気持ちを仕事モードに完全に切り替えるための儀式 (スイッチ)です。 先生もスタッフも、多かれ少なかれ、プライベートの悩みや心配事を 抱えながら、職場に向かいます。 そのような気持ちで患者と対峙しても、良い仕事はできず、自ずと 患者にも伝わってしまうことでしょう。 そこで取り入れるべきなのが朝礼です。それも「活力朝礼」。 世界でも日本人は儀式が好きな民族の一つとして挙げられます。 活力朝礼を実践していくことは、増患に向けての大きなファクターと なります。 ■増患に向けての方策その3− 全てで「おもてなし」 仕事は一人ではできません。クリニック全体が一つのチームです。 そして、そのチームは人だけではありません。クリニックの看板、 駐車場から始まり、建物、待合室、診察室、トイレに至るまで、 全てがチームなのです。 そのチーム全体で患者を「おもてなし」する対応は取られている でしょうか。 振り返って考えてみて下さい。このような設備の面からも良い印象、 悪い印象を私達も無意識に受けてはいないでしょうか。 ■増患に向けての方策その4− テーラーメイドな医療サービス 今までは、クリニックからの目線として「先生 対 その他患者」 といった構図が当たり前のことでした。 しかし最近は、患者もインターネット等を用い、様々な医療機関の 最新情報を容易に収集したり、また何かあれば自らが発信したりする ことができるようになりました。 情報を手にした患者は、以前にも増して特別な対応を自然と求めて くるようになっています。よって、最近の患者からの目線は 「自分=お客様 対 クリニック全体」となっています。最近のクレームの 根源は、意識の変革によって引き起こされている例も少なくありません。 そこで「特別な患者様」を演出する手法の一つとして、衛生士を担当制 にしてみてはいかがでしょうか。 担当制は、衛生士個人のオリジナルカルテで診察方針をまとめ、 先生との繋ぎ役になります。予約を任せたり、患者との会話記録など、 やるべきこと・やりたいことは衛生士個人に任せてみます。 これは自ずと衛生士自身のモチベーションを高めると同時に、収益を 生み出す力を発揮させ、患者もテーラーメイドな医療サービスを感じて 下さいます。 このように先生一人だけで収益を完結するという考えを一度捨ててみる ことにより、新たな方向性を見出し、 そういった方向性がクリニック全体としての大きなシナジー効果となることが 実証されています。 ■増患に向けての方策その5− 目標のイメージ化 クリニックを一つのチームとしてまとめるためには、やはり具体的な 目標が不可欠です。 しかし、単に目標医業収益○○円ではイメージが伝わりにくいものです。 そこで、視点を「円(お金)」という単位から「人」という単位に変換して みてはいかがでしょうか。そのためには、一日あたり必要な来院患者数を算出 することが必要になります。 収支分岐点売上高 1日必要来院患者数= ―――――――――― ÷1人当たり診療単価 診療日数 このように具体的な数字でしたら、スタッフにも理解しやすく、 共有しやすいのではないでしょうか。「目標1日○○人」というように、 目標がイメージとして伝わります。その目標をクリアすることによって、 現状を打破することができると思います。 先生自身の大切な将来ビジョンの明晰かつ鋭敏な定式化を見出し、共有、 実行、改善と繰り返すことが重要になってきます。そのアルゴリズムの構築 こそが、クリニック改革への第一歩であると提案させていただきます。 株式会社エイジー・メディカル・マネジメント 狩野 晃一 ―――――――――――――――――――――――――――――― ■【特典の紹介】 特典1 下記のガイドブックを無料で進呈! 「Q&A診療所の新規開業ガイドブック」 お申し込みはこちらから → http://www.uedacpa.com/present.html 「新医療法人制度への対応」 お申し込みはこちらから → http://www.uedacpa.com/muryoform/present02.html 「クリニックの事業承継ガイドブック」 お申し込みはこちらから → http://www.uedacpa.com/muryoform/present03.html 「Q&Aクリニックの経営改善のすすめ方ガイドブック」 お申し込みはこちらから → http://www.uedacpa.com/muryoform/present04.html 特典2 無料開業相談会実施中! 立地相談(阪神間)、開業準備のタイムテーブル、開業時の税務、 資金調達のポイント、開業後の収支予測 、スタッフ採用のポイント 等の無料相談を平成19年度は無料にて実施中。 詳細は下記をご覧下さい。 → http://www.uedacpa.com/opensoudan.html 特典3 病医院の経営情報を無料で提供! 無料の簡単会員登録だけで経営のお役立ち情報が手に入ります。 会員登録はこちらから → http://www.uedacpa.com/bizup_toroku.html ―――――――――――――――――――――――――――――― ■事務所紹介 当事務所のホームページにてスタッフ紹介のページを公開しました。 上田公認会計士税理士事務所では専門分野において実績と信頼を 築き上げて参りました。成功の獲得は、優秀なスタッフにより 成し遂げられると確信しております。各専門分野のエキスパートを ご紹介いたします。 続きは下記をご覧下さい。 → http://www.uedacpa.com/staff/index.html ―――――――――――――――――――――――――――――― 【次回の予告】 1、【歯科医院経営のヒント】 2、【特典の紹介】 3、【事務所紹介】 ―――――――――――――――――――――――――――――― 【編集後記】 <歯科医院経営のヒント>もおかげさまで第40号を 迎えることができました。 これも読者の方々のおかげと感謝いたしております。 これからは医療機関同士の競争がより一層激しくなりそうです。 変化に対応し患者様と社会生活の向上に貢献できる医業経営を 皆様とともに追求していきたいと思いますので 今後ともよろしくお願いいたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――― 【感想をお寄せください】 このメルマガの内容に関して皆様方のご感想やご意見をお待ちして います。皆様方と共に成長していくために疑問や質問等どんな ご意見でもいただければとてもうれしく存じます。 ―――――――――――――――――――――――――――――― ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ このメールマガジンは「まぐまぐ」の配信システムで発行しています。 購読解除はこちらから→ http://www.mag2.com/m/0000156565.htm ―――――――――――――――――――――――――――――― <発信者> 上田公認会計士事務所 上田 久之 大阪市中央区道修町1−7−10 扶桑道修町ビル3F TEL 06−6222−0030 FAX 06−6222−0038 ホームページ http://www.uedacpa.com/index.html MAIL uedacpa@mb.infoweb.ne.jp ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ※メールマガジンの無断転載・引用はご遠慮下さい


