柳家一琴の『本当に「手帳で人生が変わる」のか??』  RSSを登録する

今、落語ブームと言われています。でもそれはほんの一部の噺家だけ…。軽い脳梗塞を患い仕事が減少した噺家が、「人生を変える」と言われる第4世代の手帳、「フランクリンプランナー」によって、どれだけ変わる事が出来るでしょうか…ドキュメンタリーです。

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2009/05/25

柳家一琴の『本当に「手帳で人生が変わる」のか??』第214号

	
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■  柳家一琴の『本当に「手帳で人生が変わる」のか??』  ■
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             平成21年5月25日発行 第214号
  
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 http://www7a.biglobe.ne.jp/~ikkin/
 から出来ます。
 
先週は291名の方に発送いたしました。(−2名です)ありがとうございま
した。

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このメルマガは、落語家、柳家一琴が、第4世代の手帳と言われている「フラ
ンクリン・プランナー」を使い、本当に手帳で人生が変わるのかを実験し、そ
れを検証していくモノです。

この手帳に興味を持たれた方、あるいは今の自分に自信が持てない方、私と一
緒にこの手帳で人生を変えてみませんか。

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今週号の目次

 ご挨拶
 関西出身の強み
 次週のお知らせ
 柳家一琴出演情報
 編集後記
 
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ご挨拶

メールマガジンをご覧の皆様、いつもありがとうございます、柳家一琴です。
先週のメルマガでもちょっと書かせて頂きましたが、5月16日、21年噺家
をやってきて、一番楽しい仕事に行ってきました。そもそも私が噺家になろう
と決めたのは、歌手のさだまさしさんが大好きで、さださんが趣味でやってい
る落語を聴いたからです。私は子供の頃、夢が2つありました。そのひとつが、
落語家になってさださんのコンサートで落語をやることでした。私は夢って絶
対に叶わないものだと思っています・・・と言うよりも、簡単に叶うような夢
なんて見ない方がいい、どうせ見るならば絶対に叶いっこない、とんでもない
夢を持って、それに向かって少しずつでも近付いていく方が頑張れると思って
いたのです。さださんと仲良くなって、独演会にゲストで来てもらえることは
あるかも知れませんが、コンサートで落語をやるなんて不可能だと思うでしょ。
ところが・・・やってきたんです。さだまさしさんのファンクラブ、まさしん
ぐ WORLD2009です。今年で24回目となるこのイベント、毎回普通のコン
サートではなく、色んな企画を盛り込むのだそうです。今年のテーマは『演芸
(笑)』。三部構成になっていて、第一部がチキン・ガーリックステーキ、佐
田玲子さんのライブ。そして第二部でさださんが落語漫談を一席、さださんを
前座にして、私がそのあと一席やりました。場所はNHKホールです。第一部が
終わって緞帳が下りると、舞台に高座が出来上がりました。完全な演芸場です。
まずはさだまさしさんが登場です。出囃子は・・・最初聴いたときは何の曲か
分からなかったのですが、よーく聴くと『無縁坂』でした。バンドマスターの
方が、「コンサートのリハーサルは2回くらいしかやらないのに、この曲は
10回以上リハーサルしたんですよ」と教えてくれました。落語に命を懸ける
さださんです。私は3200人のお客様の前で『初天神』を演じました。お客
様の笑い声と拍手がとても気持ちよかったです。こんなに不可能だと思うよう
な夢が叶うんですから、夢って諦めなければ叶うんですね。さださんの名言に、
『強い夢は叶う』とあります。こうなったら完全に諦めていた、もうひとつの
夢も強く願って見ようかな・・・『伊藤つかさちゃんと結婚する!!』。


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「関西出身の強み」

京都出身大阪育ち、栃木県生まれの江戸落語家である柳家一琴は、時々大阪の
噺家から根多を稽古してもらう事があります。もちろんその根多をやる時には、
江戸弁に変えて口演するのですが、大阪で育った私にとって、他の江戸落語家
のみんなよりも変換作業は楽に出来ます。

他の人はきっとかなり時間の掛かる作業だと思います。何しろ、大阪でしか使
わない言葉が山のようにあるのです。その上、噺家になる前に上方落語を聞き
込んでいる私にとっては、この言葉が東京では何と言うのか、いちいち辞書で
調べる必要もありません。

早い話、大阪弁で書かれた速記をすぐその場で東京弁に訳して読む事が出来る
のです。これは自分にとって、かなり大きな武器だと思っています。


さて、言葉を変えるのは私にとって簡単な作業なのですが、どうしても難しい
事があります。それは、言葉のリズムやニュアンスです。

上方落語を聞いた事がある人はお分かりになると思いますが、同じ台詞でも上
方弁で言われると、何か無性に面白くなる事がありますよね。これをただ普通
に標準語に変えてみたら、何だか当たり前の事を言っているだけなのに、上方
弁の魅力とでも言うのか魔力とでも言うのか・・・。


大阪弁の面白さを表す言葉に、有名なモノがあります。

「これチャウチャウチャウ?」、「チャウチャウ」、「チャウチャウチャウ?」
、「チャウチャウ。チャウチャウチャウンチャウ」。

トミーズさんがネタでよくやっておられましたが、大阪弁では「違う」が
「ちゃう」になります。「これはチャウチャウですか?」、「違います」、
「えー、チャウチャウでしょ」、「違いますよ・・・チャウチャウじゃありま
せんよ」・・・たしかに標準語に直したら全く面白くないですよね。

アメリカのジョークを、ただ和訳したって本来の面白さが伝わらないのと同じ
です。立川談志師匠がおやりになっているジョークは、単に和訳したモノをや
っているのではなく、日本人の笑いの琴線に触れるように深みを出したり、言
葉を変えながら作り替えていらっしゃいます。

上方で教わった落語を江戸弁に変える時も、そう言うところを考えながら物語
を拵えなくてはなりません。つまりアメリカのジョークを日本人に合うように
作り替えているように、上方落語も関東の人に合うように作り替えるべきです。

大阪にいた私にとって、江戸弁に翻訳する能力はありますが、関東の人に合う
ように作り替えるのはセンスの問題です。このセンスが乏しいんですよね、私
は。


『勘定板』という噺があります。ある地方で、はばかりに行く、用を足す事を
「勘定する」という所があって、その人が江戸に出てきて宿に泊まり、勘定し
たいというと、宿の人が勘定を払いたい、つまりお金を払って帰りたいと言っ
ていると勘違いをする・・・という落語なのですが、あまり食事中に出来ない
という、少々汚い落語です。

この落語を大阪でやらせて頂く機会があり、「これはえげつないくらい汚くや
らないと大阪の人は笑ってくれないかも」と思った私は、これでもかというく
らい破廉恥に演じました。

そこそこ受けたのですが、楽屋に戻ってきた私に上方の噺家さんはこう言いま
した。「いやァ、やっぱり江戸の『勘定板』はアッサリしてまんな」。ええ、
まだ足りなかったのか・・・と愕然としましたが、やはり土地によってやり方
があるんだなァ・・・と反省しました。


九州で上方の噺家さんと一緒になった時、私の落語を聞いたその師匠に打ち上
げで、「あんたの落語は、上方では通用せえへん」と言われたこともあります。
いや、私は江戸で勝負しますので・・・とその時は思いましたけど。


という事で、言葉のリズムについては、かなり敏感になっている私です。もち
ろんリズムだけが全てではなく、上方落語のおかしさはリズム以外にもたくさ
んあるのですが、せっかく上方落語を教わったのですから、そのエッセンスも
役立てたいですよね。

そこで私の手帳には、上方落語に出てくる面白いリズムの言葉をいくつか書い
ておき、江戸落語に置き換えた時にそれに変わる面白い言葉はないだろうかと
考えるようにしています。

常にそれらの言葉が目に付く場所にあると、それを眺めながらある時フッと頭
に降りてくることがあるんです。思いついたらすぐにメモをします。10秒経
つと忘れちゃうので、時間との戦いです。


でも、こんなことを言いながら・・・江戸落語独特の言い回しとかリズムだっ
て、面白いモノが多いんですよね。まだまだ勉強しなくては・・・。


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次週のお知らせ

今年の柳家一琴は、整理の年にしようと思っています。色んなモノを整理した
いと思っています。死期が近付いているわけではないと思いますが・・・。


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手帳の効果は現れているか?
柳家一琴出演情報

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◎6月1日〜10日 寄席夜席
 場所 池袋演芸場
 開場 12:00 夜席開演 17:00
 木戸銭 <一般>2,500円<学生>2,000円<小人>1,500円
 出演 初音家左吉・五街道弥助(交互)、柳家一琴、アサダ二世、
    初音家左橋、宝井琴調・宝井琴柳(交互)、笑組、柳亭市馬、
    桃月庵白酒、柳家権太楼、柳家小菊、主任 五街道雲助
 
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◎6月6日(土) 黒門亭
 場所 落語協会事務所
    (東京都台東区上野1−9−5)
 開場 11:30 開演 12:00
 木戸銭1000円
 出演 主任 柳家一琴、他
 
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◎6月14日(日)     第62回 横浜にぎわい座有名会
 場所 桜木町・横浜にぎわい座
    (横浜市中区野毛町3丁目110番1号)
 開場 13:30 開演 14:00
 木戸銭 3000円
 出演 桂富丸、三遊亭歌る多、柳家一琴、春風亭べん橋、
 ボンボンブラザース(太神楽曲芸)、結城たかし(ギター漫談)
 
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編集後記

お世話になった人の死は、何とも言えなく切ない気持ちになります。5月22
日、三遊亭生之助師匠が亡くなりました。私は個人的にお世話になったと言う
ほど深いお付き合いはしていませんでした。でも大好きな師匠で、根多も幾つ
か稽古して頂きました。中には教えて頂いたきり、ほとんど口演していない噺
もあります。今年はそれらの根多を思い出してやってみようかなァ・・・それ
が自分なりの供養になると思います。もちろん出来が悪かったら供養にならず、
化けて出てくるかもしれませんが・・・。心よりご冥福をお祈りいたします。


柳家一琴の『本当に「手帳で人生が変わる」のか??』では、皆様からのご質
問、お便りをお待ちしております。落語の事、フランクリンプランナーについ
て、柳家一琴個人への質問・・・何でも結構です。どうかメールにてお願いい
たします。

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発行
 柳家一琴
 ホームページ「一琴のちょっとひとこと」
  http://www7a.biglobe.ne.jp/~ikkin/
 メール
  ikkiny@goo.jp

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