2009/12/16
●クライアントとのつきあい方読本
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ■デザイナー3年目●クライアントとのつきあい方読本 vol.107 ・ ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ http://ordinary.jp/ ども、安西です。 みなさんお元気ですか? 初めての方、お初にお目にかかります。 さて12月も半ば… 一番の追い込み時期なんじゃないかと 思われます。 あと一息10日もすれば楽になれます(ですよね?) ということで、今回はちょっと気休めで… このメルマガでは、仕事としてのデザインやクライアントに対して どう向き合うかなどについてお話したいと考えております。 ----------------------------------------------------------------- 「だいたい…」という「はっきりした」基準 ----------------------------------------------------------------- ふと思いついたのだけど… デジタル化以前の印刷デザインに関わってた 私を含むちょっとレトロな人々は、 PCのアプリのパレット上にある スライダーなんかでは色を決めない。 CMYKの%を使って色指定するのである。 当然、現在もパレットに数値を打ち込んで 色指定を決めている。 だから、 モニターの色が少々ぶれていても CMYKの数値さえ把握していれば、 色校が出た時も、自分のイメージとブレがない。 逆に校正の色ブレの方が気になる。 C0%、M50%、Y100%、K15%とくれば、 アメリカの古い看板なんかに使われるレトロなオレンジ… といったように色目が頭に浮かぶ。 つまり、CMYKの%はデザイナーの頭の中で「色」置き換えられるのだ。 モニターは所詮確認用のもの。 映っているのはRGBだし、CMYKとは根本的に違う。 だから厳密なキャリブレーション… というものにも懐疑的なのだ。 もちろん、 そんな各デザイナーの頭の中をすり合わせたワケではないから、 「だいたい揃っている」という範囲だ。 だからさっきのレトロオレンジだって、 人によってはC5%だったり、Kが10%だったりする。 それは正確じゃないといわれるかも知れないが、 「だいたい…」という「はっきりした」基準があったのだ。 また他にも… デジタル化以前のデザイン作業といえば、金ざしで計り、 ディバイダで計り、写植ゲージで計り… なんてことばかりしていたから、 1〜2年下積みをやれば、目分量でも 結構正確な数値や位置が決められた。 私は、 今でもイラレ上のセンター合わせぐらいなら、 ツールなしでやってしまう。 しかもそんなに狂いがない。 均等割付とかはツールの方が早いのだけど、 ある時期までは、以前のやり方から離れられずに、 計りながらやっていた事もあった。 もっとも、そうしたところで効率が良い訳じゃなく、 こだわりでもない、単なる昔のクセなのだが。。 そしてこの時も、 「だいたい…」という「はっきりした」基準があった。 この「だいたい…」という「はっきりした」基準は、 場数をこなす事でそれこそ「だいたい」の人が取得できた。 つまり作業も回数をこなすと自然と身に付くのだ。(大概はね…) で、この経験をした連中同士だと、 「だいたい…」という基準のすりあわせが できているような気がした。 暗黙の了解というと何かちょっと違うような気もする。 それは、 文書に起こすとか、ルールブックをつくるとか そんなこと事体にそぐわないような、 何か空気のようなものだった。 だから、 下町の工場で、腕一本で超精密測定器も恐れおののくような、 精密な曲線を飄々と生み出すおじさんの仕事は、 何となく理解できるのだ。 「あ、あの「だいたい…」というヤツなんじゃないかな…」と。 PCでデザインできるようになって、 時間をかけて修得する技術があまり必要なくなった。 ただ、「だいたい…」という「はっきりした」基準は何処かへ消し飛び ちょっとレトロな私からすると、 およそ愛想のない「絶対的数値」が基準となった。 多分最初からPCでデザインを始めた人は 何の話?かもしれない。 ただ、そんな「かつて」があったということを 書き留めておきたかった…というと カッコつけ過ぎか。 もうデジタル以前には戻れない。 アナログでデザイン作業をやる意味は 今はもうほとんど見出せない。 もちろんどちらが優れているという 話ではないのだけど… 人間の長い歴史の中で、 こんな風に廃れて忘れ去られた技術や基準というのは、 実はかなり多くあるのじゃないか… と、 クソ忙しい年の暮れに考えてしまうのだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ■ デザイナー3年目●クライアントとのつきあい方読本 ■ 発行元:ふつうのデザイン http://ordinary.jp/ ■ 発行者:安西正隆 info■ordinary.jp お手数ですが■には半角@を入れてください。 ■ 登録・解除はこちらから↓ http://www.mag2.com/m/0000155103.html 解除される方へ。ご登録ありがとうございました。 またのご来店をお待ちしてます(^^; copy right (C) 2005-2009 ordinary design all right reserved. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 後記 いかがでしたか? みなさん今や年末進行花盛りではないでしょうか? というか、年中そうなんだよっ!という声もありそうです。 ともかく体が資本ですから皆様ぜひご自愛を。。 ま、殺気立った職場で「だいたいって基準が…」なんてことを ボーっと考えているのもどうかとは思いますが。。。(笑) ではでは。。


