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2006/11/19

☆書の歴史・人物・法帖・書の知識☆

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 書道の歴史・人物・法帖・書道の知識   <14>

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こんにちは☆ご無沙汰しております。
緋桜吏良(ひおうりら)です。

メールマガジンお待たせしました♪

寒くなってきましたがいかがお過ごしでしょうか?




さて、独立展も近くなってきましたね。


今回の作品は継続して、

勉強を重ねるため貫名菘翁に致しました。






「私擬知河議」について少し予備知識☆




菘翁79歳の作品。

上田桑鳩が何日も通って臨書し、また写真印画を貼って冊子をつくり
「用筆精緻、妙種言を絶し愉悦禁じ得なかった。」
と跋した程の、傑作です。


また1991年書学院出版部制作(天来書院発行)の
宇野氏による解説では「枯淡の域進む」と評しています。


この作品は、長年にわたる加茂川(京都)沿いの
水害に対する治水工事のについて書いた建白書の草稿です。

<今は加茂川→鴨川になっています>


上記は菘翁名品集より☆





古い資料をもちだして、もう少し語りましょう。

長いですが、もうちょっとだけ知りたい気持ちです。






上松先生が残した菘翁の研究(1979年今日の学書より)


書が人間を写すことは古来より不変のことである。
その写しだされる本体の人間が問題である。

がしかし、その人間に即する表現が適切でなければ書にならない。
適切ということには幅深さも大きい意味を内蔵している。


菘翁が17歳、高野山に登山して空海をならっていること、
これは菘翁生涯の大きな指針を得たことは疑うことができないことである。


50歳の壮年期はむしろ儒家。詩人として名がでている。

同時に書名も伴っていたであろうが、
60歳すぎて本格的であり、
晩年80歳を過ぎて無碍の境地に到達したように思われる。


菘翁の書道観について、上田桑鳩先生は、
その堂号「須静堂」をとりあげて、
彼の生涯は極めて地味で実直なものであったらしいといわれ
静中に動を蔵するのが特質で、
長く眺めてはじめてそのよさがわかるものだと述べられている。


天性がその傾向であったことは定説のようで、
武門の生まれでありながら武よりも学問の道を選んだことからもうなずける。



菘翁は側である。腕法とも言うべき筆の持ち方にもきまりがある。

手島先生のいう単鈎法である。

(単鉱はもっとも自然な持ち方とされる)


持ち方と運びとはまた表裏一体ともいえる関係で
側が紙にかかるときに筆に紙を噛む力が生まれ、
ささることもゆとりをもって触れることも操作上の1つの動きである。


運ばれる時の或る速さが生まれ、リズムが生じる。


これほどの総合されたものを運筆と呼ぶが、実際には説明を聞いても
それを呑み込むことはまず不可能である。


書かれている実態をみること以外の方法ではそれを理解することはできない。
運筆は総べての呼吸であり、動くものである。

理屈ではない。理解は自分の経験の成長共に進んでいくようである。

結果が当然のものとして出てくるその過程がむしろ大切である。





抜粋してここまで書いてみましたが、

とても今回だけでは書ききれないため、

次回も上松先生の菘翁について研究です。お楽しみに♪





それでは、またお会いしましょう〜♪




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