2009/11/21
[自然に学ぶ] ‥キノコの分解力‥
■□******************************************************************□■ □■ ■□ 自然に学ぶ企業の生き残り戦略 《2009.11.22 vol.080》 生物は、厳しい自然の中で、どうやって生きのびているのか? 生物の戦略から、複雑な現代社会を生きぬく企業について考える。 エコロジー的思考のすすめ 異色のメールマガジン □■ ■□ ■□******************************************************************□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● キノコの還元力 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ こんにちは。明地涼太です。 今回は、きのこです。 秋は、いろんなきのこが食べられる季節。マツタケ、ナラタケなど は、食べられるきのことしてよく知られている。 きのこは、菌類である。つまり、カビ同じ仲間だ。 糸のようにひろがるカビの中で、子実体とよばれる生殖器官をもつ 仲間がある。この子実体を「きのこ」と呼んでいる。 菌類は、生きた動物や植物、倒木、動物の遺体、ときには、動物の フンにまでもぐりこみ、栄養分をとかして、体表面から吸収して生 きている。動物や植物を、水・二酸化炭素・アンモニアなど、植物 が新たに利用できる無機物にもどすことから、還元者、分解者とい われている。 マツタケが高価なのは、マツタケが生きた植物に共生する外生菌根 菌であり、栽培が難しいからだ。それに対して、ナラタケは、死ん だ植物を直接分解する腐朽菌であり、栽培がやりやすいのだ。 みなさんは、キノコ採りにいくときどこにいくだろうか? 多くの方は、森に探しにいくだろう。 森は、長い年月をかけて樹木が成長し、動物が生活するようになっ た成熟した自然といえる。成熟した自然では、長い年月の間に、動 物や植物の遺骸が蓄積して、還元者のキノコが活動する場が多くな る。だから、森では、キノコがみつかりやすく、多くの方は、森に キノコ採りにいく。 動物や植物の遺骸がほとんどない、砂漠や海岸の砂浜では、還元す るものがなくキノコがでる出番はないのである。 つまり、きのこは、成熟した自然の中の重要なプレーヤーといって もいい。 現代の社会をみるとどうだろう。 古本、古着、中古家電、中古車の販売をする企業や、さらに、そこ でも使えなくなったものをリサイクルする企業が注目されている。 戦後の日本は、戦争で多くを失って、ゼロからスタートする若い社 会だ。このような若い社会では、ゼロから新しいものを生み出す製 造業の重要度が高くなる。ゼロからだから、当然、作るものは売れ て成長する。 しかし、現在はどうだろう? 社会に必要なものがゆきわたるようになった成熟社会といってもい いだろう。そうなると、市場が飽和しているから、新しいものをつ くっても簡単に売れる状況ではない。 何もない草原で芽をだした植物は、太陽の光をあびて大きくなれる のに対して、森の中で芽をだした植物は、森の木々に光を奪われて なかなか大きくなれないようなものだ。 植物が繁茂した森の中では、光を受けて育つ植物に較べて、蓄積し た動物や植物の遺骸を還元するきのこが多くなるように、成熟社会 では、今までに蓄積されたものを利用し、還元していくきのこのよ うな中古販売やリサイクルの企業の重要度が高くなる。 成熟社会では、新しいものをつくることに較べて、蓄積したものを 利用、還元していくことの重要性が高まる。その点で、蓄積したも のを利用、還元できる企業は、成熟社会でも成長していく可能性が 広がっているといっていいだろう。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃【自然からの学び】 ┃ ┃ ┃ ● 自然では ┃ ┃ きのこは、動物や植物の遺骸を分解・還元していきている。 ┃ 植物や動物の遺骸が多く蓄積する成熟した自然の中では、 ┃ きのこの活躍する場が広がる。 ┃ ┃ ● 経済では ┃ ┃ 現在は、中古販売やリサイクルをする企業が注目されてる。 ┃ 成熟社会では、新しいものをつくるより、いままでの蓄積 ┃ したものを利用、還元する企業の重要性が高まる。 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ~~《編集後記》~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 『自然に学ぶ企業の生き残り戦略』は、今回で終了いたします。 いつもご覧いただきありがとうございました。 次回からは、タイトル名を一新して、新しく生まれかわります。 自然と人間社会というベースは、おさえながら、 気づきや発見がえられる情報が提供できるメールマガジンに していきたいと思っています。 今後ともよろしくお願いします。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ◎自然に学ぶ企業の生き残り戦略◎ 発行人: 明地涼太 ■購読・解除は、こちらから、ご自身でお願いいたします。 まぐまぐ → http://www.mag2.com/m/0000154335.html ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


