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2008/12/22

[自然に学ぶ] ‥ベルグマンの法則‥

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    自然に学ぶ企業の生き残り戦略    《2008.12.22 vol.078》
    < http://civil-nature.com/ >

   生物は、厳しい自然の中で、どうやって生きのびているのか?
   生物の戦略から、複雑な現代社会を生きぬく企業について考える。
   エコロジー的思考のすすめ 異色のメールマガジン
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 ● ベルグマンの法則
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こんにちは。明地涼太です。



「ベルグマンの法則」という法則をご存知だろうか?

この法則は、寒冷地にいくほど、動物の体が大型化する傾向のこと
だ。
たとえば、クマをとりあげてみよう。クマの種類別に生息地とおお
よその体重をならべると下記のとおりになる。

マレーグマ  − 熱帯− 50kg
      ↓
ツキノワグマ − 温帯− 70kg
      ↓
ヒグマ    −亜寒帯−150kg
      ↓
ホッキョクグマ− 寒帯−500kg

体重や生息地には、多少ぶれはあるものの、熱帯に生息するマレー
グマ、温帯に生息するツキノワグマ、亜寒帯に生息するヒグマ、寒
帯に生息するホッキョクグマと寒冷地にいくほど、体重も、50kg、
70kg、150kg、500kgと増えていく。

なぜ、寒冷地にいくほど動物の体は大きくなるのだろうか?
それは、寒冷地にいくほど体温が下がりやすいからだ。体温が下が
ると動物は死んでしまう。動物は大きくなることで、体温が下がる
ことを防いでいる。

では、体が大きいと体温が下がりにくいのか?
動物の体を正方形のサイコロとして考えてみよう。
サイコロ長さを 2倍にするには、サイコロを 8個つまなければなら
ない。つまり、長さが 2倍になると、重量は 8倍になる。
次に表面積は、どうかというと、サイコロどうしが接している部分
があって、真上や真横から眺めれば、4倍なのがわかる。
だから動物の体長が 2倍になると表面積は 4倍、体重は 8倍になっ
ている。数学的にいえば、表面積は体長に対して 2乗で増え、体重
は体長に対して 3乗で増える。

体温は、外気と接する体の表面積に比例して下がっていく。
だから、大きくなると、体温が下がりにくい。小さなコップに注い
だお湯と、大きなお鍋にはいったお湯のどちらがすぐに冷めるかを
想像してもらえれば、感覚的には理解できるだろう。

体温が下がりにくいと、動物の体重あたりのエネルギーの消費が少
ないから、エサをたくさん食べなくても生きていけるのだ。




経済でも、「ベルグマンの法則」はありえる。たとえば、企業のM
&Aのには、「ベルグマンの法則」が機能していると考えられる。

景気が悪くなったり、市場が縮小している業界の企業は、当然、売
上げが少なくなる。売上げ下がっていくと、そのうち、赤字になっ
て企業は存続できなくなってしまう。

そこで、企業は、M&Aを考えるようになる。M&Aで 2つの企業
が 1つになれば、ある程度の売上げを確保できる。売上げが大きけ
れば、製造コストは下がる。また、本社部門、広告費など、 2つの
企業に重複している部分を 1つにすれば、それだけ費用もかからず
にすみ効率的だ。

景気が悪くなったり、市場が縮小しても、企業の経営が厳しくなっ
たときでも、企業がまとまって大きくなることで、生き残っていく
可能性が生まれるのだ。

最近のニュースによると、パナソニックと三洋電機が経営統合する
検討をしているとのこと。大きくなるとが効率的なることがわかれ
ば、この経営統合の目的のひとつは、効率化して、厳しい市場環境
に耐えられるようにすることだと想像がつく。
また、確かな情報がなにもないのに、アメリカのGMとクライス
ラーの合併が噂になったりするのは、同じように、企業が大型化す
ることで生き残る可能性が高まるからといえる。


生物も企業も、大きくなることは、ひとつの解決策となりうるので
ある。



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┃【自然からの学び】
┃
┃
┃ ● 自然では
┃ 
┃ 寒冷地にいくほど、動物の体が大型化する。
┃ 大型化することで、たくさんエサを食べなくても
┃ 体温を維持していきていけるようにする。
┃
┃ ● 経済では
┃ 
┃ 不況や市場が縮小すると企業が大型化する。
┃ 大型化することで、オペレーションを効率化して
┃ 利益をあげやすい体質にしている。
┃ 
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


〜〜《編集後記》〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

メルマガをずっと発行していなかったら、まぐまぐから連絡がきました。
6ヶ月発行しないと、廃刊になってしまうそうです。
なくなってしまうのも、しのびないので、久しぶりに発行しました。

来年は、もう少しうまい方法を考えていきます。

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 ◎自然に学ぶ企業の生き残り戦略◎
  < http://civil-nature.com/ >

   発行人: 明地涼太


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