2009/09/29
【食安INFO】消費者庁への期待と不安
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■ 食品安全情報メールマガジン ■□■ 42号 2009.9.29 ≪http://aims.co.jp/food/≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ こんにちは。発行人の三村聡です。 政権交代が実現し、新政権がスタートしました。 不満な自民党、不安な民主党、どっちもどっちという有権者の声が 多かったようですが、不安でも何でもとにかく変えてみよう、 そんな思いが今回の結果につながったのでは、と思っています。 さて、今後日本がどのように変わっていくのか、実際のところは 誰にもわかりませんが、「変革」に向けてさまざまな政策が 動き出しています。 そのひとつ、『消費者庁』について取り上げたいと思います。 ---------------------------------------------------------------- ■8ステップで効率的に進めるISO22000構築・運用マニュアル (発行:日刊工業新聞社) >> http://www.aims.co.jp/food/22000/f_8step.htm ■マネジメントシステムの原理原則-品質マネジメント8原則で経営力を高めよう (発行:日科技連出版社) >> http://www.aims.co.jp/hiketu/book_8principle.htm ---------------------------------------------------------------- ■消費者庁への期待と不安 ●消費者庁のスタート 2009年9月1日に新しい省庁の消費者庁が発足しました。 これは政権交代とは関係なく、規定路線での発足ですが、 新政権の姿勢が反映しやすい行政機関の誕生ではないかと思います。 そもそもこうした組織が必要なのか・・・という疑問は大いにありますが、 消費者の目線に立ち、縦割りではない横断的な組織運営を行うということ であれば期待したいと思います。 福田首相(当時)は、2008年の施政方針のなかで、 「これまでの生産者・供給者の立場からつくられた法律、制度、 さらには行政や政治を、国民本位のものに改めなければなりません。 国民の安全と福利のために置かれた役所や公の機関が、時としてむしろ 国民の害となっている例が続発しております」 ということを素直に認め、新行政機関の設立を目指すことを宣言しました。 この方針のなかにあるように、日本の政策決定には2つの方向性が 存在していると考えられます。 ●政策決定の二つの方向性と課題 一つは、生産者や供給者の立場に立つことを前提しているということ。 例えば農水省などでは、安全性追求よりも、農家の立場に立ち、 生産者が不利を被らないように配慮されてきました。 「生産者」の立場で政策を考えると、産業育成という観点では意味があります。 ただし、消費者という立場が軽視されている部分は否めないと思います。 もう一つは、極端な先例主義。 これまでの行政において、メーカー等の立場にたち、基本は既得権益を 優先するという形で政策が展開されてきました。 新しい事業を展開するときは、あくまでも既存事業を損なわない範囲で 事業領域や内容が検討されていくものでした。 これまでやってきたことは、あくまでも前例を基本に行う。 新しい法律や事業促進を行う場合には、既存のものはそのままにして 別途追加作成というものです。 しかし、そのことが効率性を著しく損なうことになっています。 ●消費者庁の6つの原則 今回の新組織設立においては、消費者の立場も尊重し、さらに効率性も 考慮したうえで、以下の6つの原則が打ち出されました。 1.消費者にとって便利で分かりやすい 2.消費者がメリットを十分実感できる 3.迅速な対応 4.専門性の確保 5.透明性の確保 6.効率性の確保 この原則の注目ポイントは、消費者が使いやすく、メリットを十分に 実感できる体制を目指そうとしている点だと思います。 これまで複数の機関にまたがっていた商品表示や契約トラブル、 安全性の基準などが消費者庁に一本化されたことは充分評価できるでしょう。 (あくまでも勧告等のみで執行権は既存の省庁が持ったままという 不十分な点もありますが) さらに、透明性、効率性の確保を目指している点も、先にあげた 消費者行政の問題を克服しようというものだと思います。 実際、組織設立以降、数多くの問合せ等が寄せられているということで、 期待の高さも伺えます。 ●消費者庁の考え方を企業経営に取り込む 行政がこのように視野を広げるようになったということは、 企業にとっても、いかに情報発信をしていくかを真剣に考えて いかなければいけない時代になったといえます。 これは「リスクコミュニケーション」の考え方です。 従来、一方的に情報発信していくだけで良かったところがありますが、 今後は消費者に情報を正しく発信していくことが不可欠と言えます。 今回のような新行政のスタートは、今後の企業が取り組まなければいけない 姿勢と一致するものと思います。 行政だけの変化とタカをくくるのではなく、自社の仕組みへとうまく 取り入れていくことが望まれます。 ---------------------------------------------------------------- ●ひとこと 今月より、初めての青森県でのコンサルがスタートします! このメルマガの発行時点では、まだ青森には行っていませんが、 「寒いので気をつけてください」と何度も念を押されました。 昨日、福岡では最高気温が28度もあったうえ、湿度も高く「プチ熱帯夜」の ような感じでしたが、青森はもうすっかり秋なんでしょうね。 インフルエンザも怖いですが、その前に風邪をひかないようにしないと・・・ ============================================================== ◆マネジメントのマメ知識~マネジメントシステムを活用しよう~ ◆マガジンID: 0000116850 ◆このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を 利用して 発行しています。( http://www.mag2.com/ ) ◆本誌の登録・解除・バックナンバーはこちらへ。 http://aims.co.jp/melmaga/index.html メールによる購読解除依頼は受け付けません。 発行 三村 聡(有限会社アイムス http://aims.co.jp) 編集 三和 夏生 ※このメルマガの内容の無断転載を禁止します。 ==============================================================



