【食安INFO】食品会社は経営バランスを考えよう
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■□■ 食品安全情報メールマガジン ■□■
第16号 2006.10.15
≪http://aims.co.jp/food/≫
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こんにちは。発行人の三村聡です。
私も経営者の端くれですが、経営のバランスをうまくとるのって、
本当に難しいです。
今儲かるものに使うべきか、将来のことを考えて投資などをすべきか…。
おそらく、経営者にとって永遠の課題となるでしょう。
限りあるお金をどんな風に使うのかは、経営者に限らず、
(一部の富豪を除けば)誰もが悩むところだと思います。
私も、仕事では経営者として会社のお金のことを考え、プライベートでは
限りある小遣いをいかに有効活用するか考え…悩む日々です。
ということで今回は、食品会社にとっての『経営バランス』を考えてみます。
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●おしらせ
◆ISO22000 審査登録が開始します!
2007年5月より、財団法人日本適合性認定協会によって、ISO22000の
認定・審査登録制度がスタートする予定です。
審査登録の開始がほぼ決定したことで、これまで様子見だった企業も
ISO22000の導入に動くことが予測されます。
◆ISO22000を認証取得したい、ISO22000の構築方法、審査についての
情報は
>> http://aims.co.jp/food/
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■食品会社は経営バランスを考えよう
●食品安全にかかるコストとは?
食品関連会社に大切なこと、それは何だと思いますか?
それは、1に食品安全、2に食品安全、3、4がなくて5に食品安全!
消費者にいかに安全、安心を届けるか―これが食品業界の最大の課題です。
このためには、食品会社は完璧で、万全で、非の打ち所もないような
食品安全対策を考えなくてはいけません。
…といいたいところですが、実際のところは、食品安全のことばかり
考えていられないのが現状でしょう。
食品安全対策を完璧に近づけようとすることはできます。
しかし、万全にしようとすればするほど、その分コストがかかるのは
否めません。
食品関連会社でも、利益を追求する権利があります。
経費にも限界がありますから、食品安全にばかりお金をかけるわけには
いきません。
食品安全にかかったコストを製品に上乗せすれば、製品の売れ行きが
落ちてしまうのが、一般的です。
(CMにより、コスト増を信頼増加に結びつけ、売上増加につながった事例も
ありますが…)
かといって、食品安全を無視した経営を行うと、消費者へ安全な商品を
届けるどころか、法規制すら満たさないことも。
表示偽装や法律を無視した添加物などの使用を行って、その場しのぎの
生き残り対策を考えるような会社は、いずれ大きなしっぺ返しを
受けることになります。
会社として経営をしっかり行いながら、いかに食品安全対策に
お金をかけるか、そこを考えていくのが大切です。
●お金さえあれば食品安全はOK!?
ある大手の乳製品製造会社では、出荷した製品から食中毒が発生し、
大きな問題になりました。
そこで、二度とこのような事故を起こさないようにように、
検査体制を整えるため、数億円の検査機械を購入しました。
この機械があれば、48時間以内に確実に詳細な検査結果が出るのです。
しかし、実際の出荷の流れを見ると、48時間後にはすでに製品が
消費者のもとに届いている可能性があります。
どんなに立派な機械を使って精密な検査をしたとしても、
『食品危害を防ぐ』ことができなければ意味がないのです。
高価な検査機械や設備を取り揃え、コストさえかければ食品安全は万全、
というわけではありません。
このように、どこで何をすべきなのかが分からないまま、
闇雲に食品安全対策を行っていると、必要ないところにコストをかけ、
かけるべきところにはかけず、結局のところ、意味のない食品安全対策に
なることもあるのです。
●本当に必要なことにお金をかけよう
従来の食品安全対策だと、とりあえず『衛生管理』や『設備の充実』を
しっかりすればよい、という傾向になりがちでした。
このため、経営にゆとりのある会社は、設備や機械にお金をかけることで
食品安全対策を行えますが、そうでない会社はなかなか難しい…
そんなこともありました。
しかし、食品安全にお金をあまりかけられない小さな会社で
あっても、できることはあります。
大切なのは、『食品危害を防ぐために本当に必要なことは何か』を
しっかりと見極めて、そこにコストをかけるようにすることです。
そして、製造現場の社員だけでなく、経営者、事務職、営業職までもが
『食品安全に対して自分たちには何ができるか』を考えていくことが必要です。
今後、食品会社が健全に生き残っていくためには、取引先や消費者の
食品安全への要求に対して、「経営管理」と「衛生管理」とのバランスを
うまくとっていくことが求められます。
消費者には何を提供すればよいのか、顧客(取引先、仕入先、販売先など)は
何を求めているのか、相次いで誕生する法規制には、どのように対応して
いけばよいのか、生産現場とそれ以外の部署とはどのような関係を築いて
いけばよいのか、こういったことを全てひっくるめて考えることが、
本当の食品安全対策です。
ISO22000では、『この会社では何ができるか』を考えた食品安全対策を
行います。
今できることからはじめよう―それが、ISO22000のスタンスです。
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◎ひとこと
職業柄、飲食店に入ると、つい評価したくなってしまうのですが、
最終的にそのお店を判断する基準は、お店の誠意ですね。
食事がおいしくて雰囲気がよくても、従業員の態度が悪かったり、
誠意が見られなかったりすると、評価が下がってしまいます…。
食べ物って味覚だけでなく、視覚、触覚、嗅覚、そして感覚の
すべてに左右されるものなんですよね。
たかが食事とはいえ、文明人の食生活って奥が深いです…。
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編集 三和夏生
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