2009/11/01
渡部亮次郎の「頂門の一針」1713 再送
■■□ ──────────────────────────── □■■ 渡部亮次郎の「頂門の一針」1713号 □■■□──────────────────────────□■■□ 平成21(2009)年11月1日(日) 小沢氏「次の一手」は何か:花岡信昭 外交を内政の道具にするな:古澤 襄 空母「定遠」「鎮遠」:山堂コラム 290 インフルワクチン導入の意義:木村盛世 インフルワクチン百害あって一利なし:川上恭司 用便と歩行飲食は同じ:渡部亮次郎 話 の 福 袋 反 響 身 辺 雑 記 □■■□ ──────────────────────────□■■□ 1713号の語配信がありましたので再送します。(マグ2担当より) □■■□ ──────────────────────────□■■□ ━━━━━━━━━━━━ 小沢氏「次の一手」は何か ━━━━━━━━━━━━ 花岡 信昭 *事実上の「最高権力者」となった小沢一郎氏 臨時国会を乗り切れば、予算の年内編成ができるかどうかが焦点だ。政 治主導、脱官僚の2枚看板ではたして予算編成がスムーズに進むのかどう か。未知の領域であるだけに、こればかりは分からない。 本来は予算の大方針を決める場となるはずの国家戦略局(室)は実質ス タートが遅れている。菅直人担当相のイライラも相当に募っているよう だ。臨時国会で自民党は献金問題とともに、政権内部の不統一を徹底し て追及し揺さぶるだろう。これにどこまで耐えられるか。 そこで、早くも永田町でささやかれているのは、小沢氏はいったい何を 考えているのか、ということだ。あの小沢氏のことだから、鳩山政権誕 生ですべてよし、とは思っていない。むしろ、これからが「本番」と踏 んでいるはずだ。 この政権の危いのは、小沢氏の政局至上主義と左派の結合にある、とこ のコラムでも指摘してきた。小沢氏は民主党を完全掌握するために、旧 社会党出身グループとあえて緊密な関係を築いてきた。 そのことは、横路孝弘氏の衆院議長就任、輿石東氏の幹事長職務代行へ の起用にあらわれている。衆院議長は渡部恒三氏が有力視されていたが、 小沢氏はこれを退けた。西松献金問題が浮上したさい、渡部氏が代表辞 任を迫ったことで小沢氏が嫌った、といった解説が流れている。[渡部氏 は党の最高顧問も外れた] 輿石氏はいうまでもなく日教組の大ボスである。地元の山梨県教組を舞 台に教育界を総動員した選挙態勢を展開したことも批判されてきた。そ うした一面はあるにせよ、輿石氏の政治的手腕は半端なものではない。 だからこそ、自民党の参院を牛耳る青木幹雄氏とも太いパイプを築くこ とができた。小沢氏はそこを買ったのである。輿石氏は参院議員会長兼 務のまま幹事長職務代行というポストを得た。党にあって、小沢幹事長 に次ぐナンバー2の座を確実にしたといえる。 *「壊し屋」だけでなく、次々と新たな組織をつくってきた 民主党と自由党の「民由合併」以後、小沢氏は「ヒサシを借りて母屋を 取る」を地で行く行動を取り、民主党全体を掌中にした。その党内操縦 術のカギは旧社会党グループとの関係強化にある。 「放っておいても近い連中は黙っていてもついてくる。厄介なのは、最 も遠くにいる連中だ。ここと手を握る。そうすれば全体をごそっと引き 寄せることが可能になる」。小沢氏は組織掌握の戦略をそう述べたもの だ。 小沢氏の政治行動を見ると、大胆な政局転換を果たしたいときには、政 治信条などは抜きにして「なんでもあり」の対応を取ってきたことが分 かる。 細川政権をつくったときには、当時の社会党も含め8党派をまとめあげた。 新進党瓦解のあと、小渕自民党との「自民・自由連立」を果たしたかと 思うと、連立離脱、そして民主党との合併とめまぐるしい政治行動を取 ってきた。 「壊し屋」の異名をとる小沢氏だが、壊した後に別のものを構築しても きたのである。そこを見据える必要がある。 *失敗するごとに政治的地位を増してきた不屈の生命力 小沢氏はまた、ことに失敗して「政治生命は終わった」などといわれる ような局面に遭遇しても、あっという間によみがえり、再浮上したとき には以前よりも強い政治的パワーを備えている、という芸当のできる政 治家でもある。 2年前の大連立騒動を思い起こそう。当時の福田康夫首相との間で大連立 の枠組みが完全に出来上がっていた。大連立は安倍政権下では無理だっ た。安倍氏の保守的傾向に対して民主党側にアレルギーがあったためで ある。 それが思わぬ安倍氏退陣によってリベラル色の強い福田氏が首相となり、 小沢氏はただちに大連立工作を開始する。福田首相が安倍内閣の閣僚を ほとんど「居抜き」で引き継いだのは、実は大連立に備えてのことであ った。 小沢氏は民主党側の了解を取り付けようとするが、失敗する。民主党幹 部で大連立工作を知らされていた人はほとんどいなかったようだ。まさ に寝耳に水だったのである。党側の猛烈な抵抗で小沢氏は大連立を断念、 代表辞任を表明する。それからが、小沢氏の真骨頂であった。 党側はこぞって小沢氏を慰留、最後には小沢氏が「東北出身のため口下 手で説明不足だった」などと涙を流して、代表の座にとどまる。大連立 工作の失敗という政治的ダメージにもかかわらず、続投した小沢氏は代 表としてのパワーを倍加させてしまった。党をあげての慰留の結果なの だから、それも当然だ。 西松献金問題で代表を辞任したときも同じである。小沢氏は鳩山―岡田 両氏による代表選挙を演出、鳩山氏側に立って代表選を勝ち抜く。その 結果、選挙担当の代表代行におさまる。 公認、資金を含め選挙全体を仕切るのだから、これは考えようによって は、動きが制約される代表の座よりも政治的には強いことになる。 なんのことはない。政治献金問題で代表を辞任し、すぐさま、代表の座 にあったときよりもパワーアップしたのである。その結果が308議席だ。 これはもう最高実力者の位置を天下に示したことにほかならない。 鳩山氏は表舞台で飛んだりはねたりする首相としては、当たりはやわら かいし、国民受けもいい。小沢氏にとって、これ以上、操縦しやすい首 相はいないといえる。 そこで間違えてはならないのは、小沢氏は民主党を軸にした政権をつく ったのであって、鳩山政権をつくったのではないという非情な事実だ。 鳩山氏がなんらかの事情で窮地に追い込まれれば、「カオのすげ替え」 は容易に行われるだろう。 *狙っているのは「左派切り」、保守大連立か 小沢氏は党内の旧社会党グループとともに、社民党とも良好な関係を築 いてきた。国民新党、社民党との連立政権となったが、これは参院で民 主党が単独過半数を得ていないためだ。 現在、参院の民主党会派には国民新党、新党日本などが含まれており、 118議席となっている。過半数122議席に4議席足りない。だから、神奈川、 静岡の参院補選が重要だった。。ここで2連勝したから、無所属で民主党 とほぼ同一歩調を取る議員が2人(糸数慶子、川田龍平両氏)いるから、 全部合わせるとちょうど過半数に達することになる。 いずれにしろ、参院で社民党に頼らなくてもいい状況が生まれた場合、 小沢氏の「次の一手」が発動される可能性がある。それが大連立の再燃 である。 自民党、公明党を含めた大連立となれば、党内左派も社民党もその「重 み」はぐんと軽くなる。308議席を背景に、自民党に対しても優位な立場 で大連立の工作を展開できる。 「左派切り」への大転換によって、外交・安保政策や消費税問題などを 中心に思いきった政治決断が可能になる。 大連立によってそうした重要課題に決着をつけ、次の総選挙を迎えると きには、小選挙区選挙だから必然的に2大政治ブロックに分かれていくこ とになる。 これによって、小沢氏が政治改革の到達点として狙ってきた「保守2党時 代」が現出する。小沢氏の現在の言動はそこへ向かっての第一歩と見た いのだが、どうか。 [日経BPネット連載・時評コラム・10月15日更新分]再掲 ★★花岡信昭メールマガジン★★757号[2009・10・30]転載。 ━━━━━━━━━━━━ 外交を内政の道具にするな ━━━━━━━━━━━━ 古澤 襄 鳩山首相の外交はパフォーマンスの域を出ない。いうなら国内向けのポー ズに終始している。だから理念の空回りに終わる可能性が濃い。基本的 には外交音痴ということであろう。 その一例になるが、鳩山首相の「「日本は米中の架け橋になる用意があ る」という”架け橋論”。これは米国務省高官から「対中外交は米国が 独自に行うから結構だ」とにべなく斬り捨てられた。米中が軍事衝突の 危機を迎えているのなら、微力でも日本は架け橋の心意気を示す必要が ある。 だが現実はどうか。日本のメデイアは伝えていないが、この29日に米第 7艦隊の空母ジョージ・ワシントンが中国領海に入り、9万7000トンの 巨体を香港の埠頭に横付けにした。中国側は「「中国人民解放軍が空母 ジョージ・ワシントンの香港寄港を認めたこと自体、意味がある出来事 だ」と評価してみせた。 驚くことに米国は香港の各国取材陣約50人を船上に招いて取材を認めて いる。サッカーコート3面分はある長さ360メートル、幅92メートルの甲 板には、早期警戒機や戦闘機スーパーホーネットなど航空機66機が並ん でいた。米中接近の壮大なデモンストレーションといえる。 米国務省高官が「対中外交は米国が独自に行うから結構だ」と言う筈で ある。この現実をみると架け橋論が空しい言葉の遊びに過ぎないことが 分かる。現実を知らない国民は、架け橋論の言葉に酔って拍手を送って いる。幻想を振りまくものではない。 鳩山首相の東アジア共同体構想もそうだ。シンガポールのリー・クアン ユー氏は東アジアの安定には「日米中3カ国のバランスが重要」と唱え てきた。東支那海や南支那海で中国海軍のプレゼンスが顕著となってい る。アセアン(ASEAN)諸国には、それに対する不安感が芽生えて いる。 その現実を無視して岡田外相は米国抜きの東アジア共同体を言明してい る。「アジアの御意見番」と呼ばれるリー・クアンユー氏は、地域構想 からの米国の排除は「重大な誤りだ」と厳しく警鐘を鳴らした。 基本的には安全保障政策という観点が欠落しているから、現実離れした パフォーマンス外交が飛び出すことになる。架け橋論も東アジア共同体 構想も実体がない国内向けのポーズに過ぎない。外交を内政の道具にす るのは国を危うくするものである。 2009.10.31 Saturday name : kajikablog ━━━━━━━━━━ 空母「定遠」「鎮遠」 ━━━━━━━━━━ 山堂コラム 290 清国が軍艦「定遠」と「鎮遠」を品川に寄港させたのは明治24(1891) 年7月である。 この年わが国では、来日した露西亜のニコライ皇太子(のちの皇帝)が 滋賀県で警備の警官に斬りつけられて重症を負う「大津事件」が起きた ばかり。露西亜の脅威に朝野をあげて焦燥している日本の足もとを見透 かしたようなこの2隻の寄港―――親善訪問とは言いながら、これは恫 喝以外の何物でもなかった。 「定遠」と「鎮遠」は清国が独逸から購入した7300トンの、当時として は最新鋭の軍艦。日本海軍の最大艦「高千穂」が3700トンであったから その2倍。うち「定遠」は清国北洋艦隊司令長官・丁女昌の旗艦である。 丁女昌・清国艦隊の末裔である現在の共産中国海軍。いま進めようとし ているのは「空母(航空母艦)」の建造である。「中国には空母を建造 ・維持していく国力はない」などと、ノー天気というか楽観視する向き もある。 しかし現実には旧ソ連の空母「ワリヤーグ」や豪州の「メルボルン」 (英国の旧・マジェスティック空母)などの廃艦を購入。これを解体、 徹底的に研究。また空母搭載航空機乗員も養成している。 空母の建造を本気で目指していることは間違いない。「当面は2隻。建 造した暁には1隻は太平洋。1隻は印度洋に配備するだろう」との専門 家の警告もある。何はともあれチャンが闇雲に海軍力増強に血道をあげ ているのは事実なのだ。 話を戻して明治24年。来港した「定遠」「鎮遠」に明治政府は驚愕した。 何が何でも日本も、この清国艦隊に対抗できる軍艦の建造を急がねばな らない。 前年に開設されたばかりの帝国議会・衆議院(星享議長)はこれに反対 した。その反対・内閣弾劾上奏決議をも強引に押し切って、伊藤明治政 府はのちの1万トン級「富士」「八島」などの建造計画を進めたのであ る。 こうした備えなくして3年後の清国相手の「黄海会戦」、14年後の露西 亜バルチック艦隊との「日本海会戦」。皇国の興廃どころか、干戈を交 えることすら叶わなかったろう。 戦争は軍事力の均衡が崩れることによって勃発する。いまや中国ばかり か、北朝鮮まで核兵器・ミサイルを保有増強する日々。憲法によって限 定兵力しか保有しないわが国は、米国の軍事力でこれに対抗しミリタリ ーバランスを保っている。 そんな自明の理をここで説明するまでもないのだが、今回発足した民主 党政府はどうやらそれがよく分かっていないらしい。だから言うのだ。 小鳩は「東アジア共同体」などと戦前の「大東亜共栄圏」にも劣る寝言 みたいなことを言っておる。しかし今のような丸腰に近い現状で、「後 ろ盾」たる軍事同盟国を疎かにして、米が本気で怒って楯を引いたらど うするのかよ――― 先の大戦で連合軍にコテンパンにやられるまでは、「日露戦争に勝った のは日本が神の国だったから」などと教え込まれてきた。そうした夜郎 自大の史観者や新聞に、軍や政治家までも騙されて「日露戦争は乃木希 典や東郷平八郎で勝った」と・・・ 冗談ではない。個々の戦闘を言う前に「日英同盟」や「米国の和平仲介」 があったから「漸く負けることを回避出来た」というのが厳しい史実。 それを忘れた昭和軍閥の阿呆らしさ。昨日生まれた豚の子だ。弾に当た って名誉の戦死よ。 外交というか、国と国との関係は常に相手の国の是あること。米軍の核 の傘も基地も不要だというのであれば、チャンの空母「定遠」「鎮遠」 が出現する前に、まずは宇宙戦艦ヤマトの建造を「おしとおる」らが反 対しても急がねばナランチャ。(了) ━━━━━━━━━━━━━ インフルワクチン導入の意義 ━━━━━━━━━━━━━ 木村 盛世 「人間は真実を見なければならない。なぜなら真実は人間を見ているか らだ」(ウィンストン・チャーチル) 巷では新型インフルエンザワクチンに関する議論が真っ盛りである。イ ンフルエンザは入ったからには必ず広まる。100%有効な予防法はないし、 特効薬もない。 その中でやるべきことは既存の方法を組み合わせて、広がりの程度をで きるだけ小さくすることである。それ故ワクチンも有用なツールの一つ として挙げられる。 ワクチンの効果はどの程度なのか、副反応はどうなのか、そして1回うち が良いか、2回にすべきかといった議論が新聞の紙面をにぎわすと、国民 のワクチンに対する期待と不安もおのずと高まってくる。 そしていつの間にか「新型インフルエンザワクチンを打つと罹らない」 とか「ワクチンで重症化が防げる」といった世論が形成されてしまった。 そこで本稿では、ワクチンの効果はどのようにして判定するのか、なぜ ワクチンが必要なのかということについて論じてみたい。 豚由来のAH1N1インフルエンザウイルスは流行を初めてまだ間もない。こ のウイルスについて人類はどれだけのことを知っているのだろうか。人 為的に蒔かれたものではなく、自然発生的なウイルスであること、今の ところ病原性は通常のインフルエンザと大差ないこと、若年層が罹りや すい、くらいのものである。ワクチンの効果にしても本当のところは誰 も知らないのである。 それでは、ワクチンの効果とはどうやって判定するのであろうか。ワク チンの有効性についての議論は近代疫学の歴史とともにあるといってよ いだろう。 疫学とは「因果関係のあるなしを調べる」学問であるが、「ワクチンの 導入により、病気の発生が少なくなった」ことを立証することが近代疫 学モデルの代表といってもよいのではないだろうか。 公衆衛生とは、個々人の健康問題に焦点をあてるのではなく、国民ぜん たいあるいは地球上の人間に視点を当てることを第一義とするが、疫学 は公衆衛生を論じるのになくてはならない学問である。 なぜならば、公衆衛生とは厚生行政そのものであり、厚生行政の運営に 際して科学的根拠を与えるのが疫学研究だからである。それ故、疫学と は人間の大集団を研究対象とする。 ワクチンの評価モデルとして確立されたのは結核ワクチンについての研 究だった。結核はエジプトのミイラからも発見されている、人類と一番 付き合いの長い感染症である。 近代疫学は19世紀から20世紀にかけて花開いたが、世界のトップをゆく ハーバード大学、ジョンズ・ホプキンズ大学に公衆衛生大学院はこの時 期に設立された。 公衆衛生大学院は結核対策の証拠を政府に提供するためにつくられたの である。当時、結核はアメリカ合衆国はじめとする先進国にも大きな脅 威であったので、これを抑えるのは国家の存亡にとっての重大事であっ た。 結核対策の星として期待されたのは結核ワクチン(BCG)であった。BCG に関しては既にいくつかの論文が出されていたが、国策としてBCGワクチ ンを導入するかについては、大集団を用いた大掛かりな調査研究が必要 だと判断された。 これを受けてUSPHS(United States Public Health Service)は、各地 でBCGの有効性についての大規模前向き研究を開始した。ワクチンを打つ 群と打たない群に分けて経過を観察し、どちらの群からの結核発生が多 いかを比較したのである。 アメリカだけでなく英国、北欧、アジアの諸国とも合同した研究が開始 され、20年にわたるフォローアップを終えてBCGワクチンの効果が判定さ れた。この結果ワクチンの効果は-20%から100%と開きがあり、「効果 については不確定」との結論が出された。 このような研究(RCT)から得られる効果をefficacyと呼ぶが、現場で使 う場合の効果(effectiveness)はefficacyより低くなる。このため efficacy平均90%以上が有効なワクチンとされるのが通例である。 この結果を受けて、アメリカ合衆国や主要先進国はBCG集団接種を導入す ることを止めた。それでは、この研究結果は実際の対策にどのように反 映されているだろうか。日本は「結核中進国」と位置付けられている。 アメリカなどの主要先進国と比べると新規発生患者率と比べると10倍以 上多い。わが国でのBCG接種率は100%である。この事実からみて、疫学 調査を基に得られたワクチンの有効性に基づいて政策を行う国とそうで ない国との差異は明らかである。 ワクチンの有効性は、BCGワクチンで行われた前向き調査によってのみ判 定可能である。抗体価の上昇がワクチンの有効性を示すかのような報道 や政府見解が示されているが、抗体価との因果関係における疫学的確証 はない。 もしその関係を立証したいのであれば、ワクチンを打つ群と打たない群 とに分け、前向きに追ってゆくとともに抗体価を調べる以外にはない。 しかし、インフルエンザには他のタイプのウイルスとの混合感染があり、 結果の解釈が難しいと共に、現状でワクチンを打たないという選択肢が 社会的に認められるかという大きなハードルがある。 同様の方法で行われているHIV/AIDSワクチンの研究が行われているが、 インフルエンザとは状況が違う。抗体価とワクチンの有効性についての 仮説が独り歩きしているのは、BCGワクチンの有効性とツ反の大きさが無 関係ではあるのにもかかわらず「ツ反で陽転したら結核に罹らない」と いう間違った考えが独り歩きしている現象と同じである。 「ツ反で硬結の大きい人からは結核発病が多い」という事実と混同され ているのではないかと思う。 新型インフルエンザワクチンの有効性について確実にいえることは、100 パーセントの効果を求めることは難しいということだ。100%近い efficacyを持つワクチンはそれだけで疾患を根絶する。 天然痘ワクチンがその例だ。天然痘はワクチンのみで全世界から根絶さ れた。しかし、インフルエンザがワクチンで根絶されたという話はきか ない。 仮に有効なワクチンが生産されたとしても、インフルエンザウイルスは 変異しやすい。この事実もワクチンの現実世界での有効性 (effectiveness)を低下させる大きな要因であろう。 重症化を抑えるという議論もあるが、これについても前向きにみて行か ないと結論の出しようがない。また重症化の基準についてもケースバイ ケースであろうし、もともと基礎疾患を抱えている人たちであるから他 の薬をワクチンと同時に使用することは多いであろう。この場合純粋に ワクチンのみの効果を検証することは極めて難しい。 今まで述べてきた状況下で、ワクチンはどうしても必要なのだろうか。 筆者は、ワクチンの有効性の議論は度外視しても全国民分用意すること が必要だと考える。 それは2つの理由からだ。第1に、現状のような新型インフルエンザパニ ック状態では国民に安心を与えるという意義は大きいということである。 もし仮に用意したワクチンが無駄になったとしても、国民のパニックを 防ぐことは危機管理の初歩である。第2に、今回のワクチン全国民導入 を機会に、諸外国から大きく立ち遅れている我が国のワクチン行政を進 歩させる目的がある。 どんなワクチンにも副反応が伴うが、国民全体を病気から守るという国 益がリスクを上回った時に導入するのがワクチンである。それ故、ワク チンは公衆衛生学的手法である。 現制度化では、重篤な副反応が起こった際にも訴訟という集団でしか解 決の方法がない。しかしワクチンの基本理念からすれば、副反応が生じ たからと言って国や製薬会社が訴えられること自体がおかしい。 そうであればアメリカに倣って免責制度を導入することが国にとっても 国民にとっても泥沼の争いを避けることになるだろう。また、現状では 雀の涙程度しか補償されない保険制度も抜本的な改革が必要である。 最後に、具体的な導入の仕方であるが、1回では不安が強いという国民感 情に鑑みれば原則2回うちとすべきであろう。ワクチン接種するかしない かは国民の判断に任せるべきであるが、副反応など、意思決定のための 正しい情報はきちんと開示すべきである。また、国民を守るという公衆 衛生の根本から考えれば、ワクチン接種は原則無料化が筋だと考える。 (きむら もりよ=厚生労働省医系技官) 筆者紹介: 上記論文の筆者、木村盛世医系技官は、筑波大を卒業した後、文中の米 ジョンズ・ホプキンズ大学公衆衛生大学院に留学。優れた研究者に送ら れるデルタオメガスカラーシップを受賞している。 帰国後厚労省に入省、・現役の防疫官でありながら、現在の厚労省の医 療、特に新型インフルエンザ関連の公衆衛生行政に対して国会で参考人 として証言をしたほかマスコミでも発言している。著作に「厚生労働省 崩壊」(講談社)がある(石岡 荘十)。2009103 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ インフルワクチン百害あって一利なし ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 川上 恭司 マスゴミは「狼が来るぞ~~、怖いぞ~~」と煽り、オトナたちはうろ たえ、何か行動しなければ追及されるものだから、検疫やらマスクやら ワクチンなど無能な対策をたてる。 来るのがオオカミではなく子犬であることが解 った後でも、オトナの面子があるものだから、「子犬でも噛むかもしれ ない」と言い張り、毎年1000億も2000億もかけて村人に毒を注射してい る、そんな滑稽な光景が見える。 現在、国をあげて行っているインフルエンザワクチン接種、“百害あっ て一利なし”なのである。 何故なのか、理解しやすいように、まず通常の季節性インフルエンザワ クチンについて述べ、のちに新型について述べる。 1)季節性インフルエンザワクチン 通常の季節性インフルエンザには約100種類のタイプがあり、厚労省は、 毎年その年に流行りそうな型を予想し、ワクチンを製造、大規模接種を 行っている。ところが、この予想、いまだかつて当たったことがない。 毎年流行するインフルエンザタイプはすべて接種ワクチンとは違うタイ プなのである。厚労省はこれに対し「ワクチン接種を実施したおかげで、 その年の予想インフルエンザは予防できた(100分の1だけ予防した)」 と述べている。 ホントウなのだろうか?たった100分の1の確率のタイプを大規模接種さ せ、「予防しています」と胸を張っている。普通、この程度の屁理屈は デマと言う。理性的に考えれば100年に1回当たるだけで、99年は、は外 れていることになる。 更にこのワクチン、100%有効かをいうと、またまたインチキくさい。厚 労省の弁「接種すれば80%の人はインフルエンザにはかかりません」と 言う。えっ?接種しなくても80%の人はインフルエンザにはかかってい ませんよ!これを詭弁と言わずしてなんと言えばいいのか。あいた口が 塞がらない。 ところが、医療に携わる者、マスゴミ、識者と言われる方々、皆、この 程度の事実は知っていながら、「パンデミックは怖いので、ほんの少し でも有効であるなら予防接種をするべきである」と念仏のように唱えて いる。 何故なのか。わかっちゃいながらやめられない理由は? !))恐怖感 怖いからなのである。怖い怖いとマスゴミが脅すものだから「溺れる者 はわらをもすがる」思いで理性的判断ができなくなるからではないか。 !))儲かるから? 断定はできないが、厚労省とワクチン製造会社との関係があやしい・・ ^^ 国をあげて予防接種事業を展開すれば、役人は「何か頑張っているゾ」 と胸を張れるし、製造会社は毎年受注を受け、会社の存続が維持できる (急にワクチンの需要がなくなれば、倒産してしまう)。 地域の医者は、患者が増えて儲かる。「世のため人のためにいいことを して儲かる、こんな理想的な仕事はない」と全員が胸をはる。 感染症の素人である一心臓外科医から見れば、滑稽としか言いようがな い。皆でよってたかって患者に毒を注射し、銭儲けをし、あげく罪悪感 ゼロなのだから。 しかし、この事実を指摘しようものなら、即座に感情的反発が帰ってく る。なにしろ集団ヒステリー状態なのだから。ネズミの集団が海に向か って暴走している状態なのである。 もう、いいかげん、みんな、目を覚まそうじゃないですか。簡単なこと なのである。事実を客観的に判断し、現実的対応をとることなのである。 毎年100分の1の確率のワクチン、しかも中程度の有効性しか持たないワ クチンは薬としての価値はないと断定し、大規模接種は中止すべきなの である。 そもそもワクチンは免疫獲得を目指す治療法なのである。ところがこの 種のワクチンは3年しか効かないときてる。すなわち終生免疫は得られ ないということなのだ。 終生免疫が得られる方法はただ一つ、本物に感染することなのである。 だからこそ子供はリンパ球が多くできており、子供時代に各種のウイル スに感染し強くなっていくのである。 この子供たちに中途半端な免疫をつけさせ、大人になってリンパ球が少 なくなった段階で本物に感染したらどうなるか、結果は火を見るより明 らかであろう。 2)新型インフルエンザワクチン れは100分の1の確率ではなく、間違いなく新型用ワクチンである。しか し、効能書きには「このワクチン接種により全く感染しないというわけ ではありません。約80%の人は感染しなくなり、もしかかったとしても 重症化を防ぐと言われています」と記してあるだけで100%ではありませ ん。 しかも、副作用を抑えるために弱毒にしているためか、免疫獲得力が弱 く、1回だ、2回だと騒いでいるのが現状です。一番大切なことは、こ の程度の弱毒インフルエンザに対しては子供たちに終生免疫をつけさせ ることなのです。すなわち感染させることなのです。 狼少年が「オオカミが来るぞ」と脅し、オトナ達が中途半端に子犬対策 を立ててその場をしのいだら、本物のオオカミが来た時には村人全員食 われてしまう危険があるのだ。 いいかげん、集団ヒステリーで毎年1000億もつぎ込んだり、本人負担(1 回目3600円、2回目2550円)で儲けることは止めようではないですか。 理性で物事を判断できる人はほんの一握りで、ほとんどの人は感情で物 事を判断し暴走するものではありますが、「頂門の一針」の読者諸兄だ けには、物事の客観的な判断と具体的対策の提唱を支持して頂ければ幸 いである。(心臓外科医) ━━━━━━━━━━ 用便と歩行飲食は同じ ━━━━━━━━━━ 渡部 亮次郎 知らぬ者同士が食事を共にして仲良しになる。とはいっても宮中晩餐で 賓客たちが料理を食べ始める場面は絶対、テレビ中継されない。とする と、食事はプライバシーなのだ。同様に排泄や性交も他人には見せない。 だが、いまどきの若い人たちは歩行中や電車で、衆人環視のもとでの飲 食が平気。しかし、飲食がプライバシーだとすると、電車の中での飲食 は性器を見せていることに等しいことにならないか。 外交で、会食は不可欠だ。複雑な交渉ごとを抱えていても、夕食を共に することは、欠かせない定番である。同じ物を食し、口の中を見せ合う から、いわばプライバシーを見せ合うから、仲良しになるのである。 先に、オバマ大統領訪日の先遣隊として来日したゲーツ国防長官が、防 衛省首脳との会食や、自衛隊栄誉礼の申し出を悉く辞退したということ は、日本民主党に対するアメリカ民主党の拒否反応だった。 「君たちと妥協することは元よりないぞ」と言うサインでもあったとい える。それなのに、外交に慣れていない鳩山政権は、その意味を感じ取 れず、アメリカ側をいらいらさせている。初の来日をするオバマ大統領 との日米首脳会談は失敗が予測できる。 そのため岡田外務大臣は、あわてて下ごなしのための再訪米を打診した が、アメリカ側に足元を見られており、結局無視されるだろう。 重ねて言うが、対外交渉の過程で、会食が重要だということは、口を開 けて食をするという行為は、一種のプライバシーの公開だからだ。 トウ小平に直接教わったことだが、中国の招宴で、主人の箸の長いのは、 主人の食べる物と客人の食する物が同じであることを証明する為だとい う。 主人は料理を両隣の賓客に取り分ける。貴方と私は同じ料理を食べるの です、あなたを毒殺する意図はありません、と表明する為に、使う箸は 長いのだ、と。 逆に言えば、中国の歴史は、敵を宴会に招待して毒殺するものだったの だ。 互いの国の当事者同士が食事を共にするということが外交の定番になっ たのは、平和の証拠だが、その意味が忘れられたぐらい平和が続いてい るということなのだろうか。 いずれにしろ、食事を共にするという事は、プライバシーをともにして、 友好を誓い合うということだとすると、それは、排泄を相手に見せると いうことにも通ずると考える。 私(73歳)が育つ時、親や教師からは「歩きながら物を食べてはいけませ ん」と教えられた。それがそうでなくなったのは1945年の敗戦の弊害で ある。 進駐してきた、主としてアメリカのド田舎出身の育ちの悪い兵隊どもが、 歩きながら飲み食いして、日本の青少年を毒した。アメリカを「恰好い い」と思い込んでいる少年少女は、すぐ、これを真似た。 プロ野球は、ガムを噛みながらプレイすることが格好良く、当然の事だ と勘違いして、最低のマナーを「定番」にしてしまった。 これを嗜めるべき大人は、敗戦の責任を感じて萎縮していたのか、縮こ まってしまって、注意しなかった。それが、排泄や性交を公開するのに 等しく、恥ずべき行為なのだと教えなかった。 しかし、今やそうした少年少女が、すでに親となり、老人になったのが 21世紀の日本である。東京都江東区にある都立猿江恩賜公園では、老婆 がパンを齧りながら散歩している体たらくである。 飲食を超して、電車で化粧する女性たち。化粧とは文字通り、化けるこ と。それを人前で化けたのでは、種明かしをしてから手品をするような もの。いくらやっても化けの皮がはじめから剥がれているている。 こんな「馬鹿」に人々の目覚める事は、無いのだろうか。つまり、ゲー ツ長官に会食を拒絶されても、その意味を理解できなかった鳩山政権は 電車で化粧して恥じない、茄子や南瓜と変わることがないということだ。 2009・10・31 ━━━━━━━ 話 の 福 袋 ━━━━━━━ ◎新聞事業は損失も ポスト社利益68%増に 不況で広告収入さらに落 ち込む [ワシントンポスト10月31日] ワシントンポスト社の第3四半期利益は 前年同期比で68%増を計上した。旗艦の新聞事業が損失を出したものの、 教育事業とケーブルビジネス事業の好調に支えられた。 ポスト社は7~9月に11億5000万ドルを売上げ、1710万ドル(1株当たり 1.81ドル)の利益を計上した。前年同期の売上げ11億3000万ドル、利益 1040万ドル(1.08ドル)から改善した。 ポスト紙と複数の小新聞を含む新聞事業は第3四半期に2360万ドルの損失 で、累計1億6670万ドルの損失になった。2008年の最初の9ヵ月は1億7830 万ドルの損失だった。多くの新聞社同様に、ポスト紙は不況の打撃を受 けており、広告収入は数年間低下している。 第3四半期の広告収入は昨年の9720万ドルから7000万ドルへ28%減、累計 で27%減となった。 主にWashingtonpost.comなどのオンライン事業の売上げは昨年の2740万 ドルから2260万ドルへ18%減、累計でオンライン広告収入は12%下がっ た。 ポスト紙の1日の発行部数は3.6%下がり現在600,800部。日曜版は3.7% 下がって現在840,100部になっている。 新聞事業に加えてポスト社は、教育事業のカプラン社、小規模のケーブ ル会社のケイブルワン、6つのテレビ局、スレイト、エクスプレス、エル ティエンポラティーノを含むいくつかのオンライン出版事業を展開して いる。 カプランは従来から会社の最大の収益源。教育事業としてテスト予習に 加えてオンラインによる高等教育などを展開し、今期の売上げは6億8500 万ドルで、ポスト社の売上げの60%を占めている。売上げは14%増だっ たが、営業利益が4600万ドルの10%減で、これは若干の事業部門の2540 万ドルの評価減のためである。 ケイブルワンは、売上げは1億9000万ドルで4%増だったが、営業利益は 経費増のために3%減となった。累計の営業利益は5%増である。 広告不振は、同様に会社のテレビ局に打撃を与え、テレビ収益は昨年と 比較して17%減、営業利益は50%減に急落した。 ポスト社株は、金曜日の幅広い売り相場から4.4%減の432ドルで取引を 終えた。(翻訳:平井) ◎国内最大暴走族のリーダー、道交法違反容疑で逮捕 神奈川県警交通捜査課は31日、関東一円の暴走族グループを統括する 国内最大級の暴走族組織「全日本レーシング連盟」リーダー、横浜市鶴 見区潮田町、無職伊藤健志容疑者(40)を道交法違反(共同危険行為) 容疑で逮捕したと発表した。 発表によると、伊藤容疑者は昨年9月23日深夜から24日未明にかけ、同 連盟メンバー約100人と共謀し、横浜市港北区の県道で、バイクを運転し、 乗用車やバイク約70台を連ねて、蛇行するなどの暴走行為を行った疑い。 同連盟は、暴走族OBらで結成する「旧車會」と称するグループを中心 に関東近県暴走族71グループで組織され、最盛期の1992年には約4800人 が加入していたという。県警は同連盟から暴力団に上納金が流れてい るとみており、金の流れについても追及する。 10月31日12時18分配信 読売新聞 ◎米駆逐艦の機関砲、掃除中に誤って発砲、街へ着弾 ポーランド ワシントン(CNN) 米海軍は30日、ポーランド北部のグディニアに寄港 中の海軍艦船で28日、機関砲の手入れをしていた際、誤って発砲する事 故があったと報告した。3発が街の方向へ撃ち込まれたが、負傷者や物的 損害は出ていない。 発砲が起きたのは、米駆逐艦「ラメージ」のM240型機関砲。海軍当局に よると、乗組員が機関砲の掃除をしていたという。 同艦はバルト海での多国籍軍演習に参加し、寄港していた。28日に出港 予定だった。 ポーランド軍の憲兵当局が詳しい原因などを調べている。乗組員が拘束 などはされていないという。 10月31日14時24分配信 CNN.co.jp ◎トヨタ苦肉の増産策、大卒社員を生産ラインに トヨタ自動車は、今春入社した大卒事務系・技術系の新入社員約900人を 来年1月から約3か月間、工場に配置し、車の組み立て作業などにあた らせる。 大卒の新入社員は研修などで工場勤務を経験するが、本格的に組み立て ラインに配置されるのは異例だ。 トヨタの生産現場では、「プリウス」を始めとするハイブリッド車(H V)の好調な販売などで人手が不足しているものの、コスト削減のため 新たな雇用は難しい。需要の先行きも不透明なため、当面は、新入社員 の活用という「苦肉の措置」で乗り切る考えだ。 新入社員は工場や販売店での研修を終え、10月に本社や研究所などの各 部署に配属されたばかり。再配置先は、プリウスを生産する堤工場(愛 知県豊田市)など主力車種生産工場が中心になる見込みだ。 10月31日14時31分配信 読売新聞 ━━━━━━━ 反 響 ━━━━━━━ 1)沈まぬ太陽の考察: 私はこの小説が連載されている時には、毎週欠かさず読みました。自分 が経験上も知る、目下経営危機に瀕している某航空会社はこうだろ うかと想像して読んでいました。その結果、「実に嫌らしい会社だ」と 一層軽蔑するようになりました。 ところが、2ヶ月ほど前にこの会社の幹部役員だった方と話し合う機会が ありました。そのことはすでに書きました。重複するかも知れませんが ここにもう一度。 私が言ったことは「社員の思い上がりから来るお客を小馬鹿にした態度 が諸悪の根元だ。これを直さずして政府が金を出してもドブに捨てるよ うなものだ」と面罵しました、当然のように。 この点は、私が「アメリカの景気回復と経済の改革は労働者層の質を上 げなければ、製造業が立ち直ることもなく、景気の回復などあり得ない。 オバマ大統領は1974年にカーラ・ヒルズ大使が日本まで来て、その識字 率と初等教育の質の向上の問題を指摘したのをご承知か。基本から正せ。 出直せ」と言っているのと同じだと思います。 この夜の相手の方は、この私の失礼とでも言える論法を否定もされず、 反論すらもありませんでした。「だからあの会社に辞表を出した」と言 われました。 しかし、ことが「沈まぬ太陽」に話題が及ぶと態度が一変しました。彼 はあからさまに感情を剥き出しにして「あれは山崎さんが我が社に対し て悪意を持って書いたものである。真実ではない」と断言されました。 その根拠は、実際にその方が中国の某大都市の支店長であった時に、そ の支店を尋ねてこられた彼女に「何故あのような事実に基づかない事を 小説に書かれるのですか。貴方は当社に悪意を持たれるような出来事に 遭われたのですか」と尋ねたと言われました。 答えは(私が正確に記憶していないのですが)「これまでの旅行中の貴 方の会社の私の取り扱い方が礼儀正しくなかったので、そこに腹が立っ た。そこで、あのように書くことにした。これは飽くまでもフィクショ ンではないか」だったそうです。 彼は言いました「そういう背景があった上のことだし、かなり極端な思 想を持った組合のリーダーをあのように採り上げられては、当社として は愉快ではなかったが、真っ向から取り合ってはいない。映画をご覧に なりたければ、その点をご承知の上で願いたい」と。 私は過去のことでもあり、何れの味方をすることもない立場なので、こ こではこういうエピソードがあったとお伝えするだけの考えです。 私の持論は「この世では出来事が一つであって、真実が一つなどとは言 わないことだ。その出来事を見る目、立ち位置、その角度、先入観、物 の考え方が違えば、同じ出来事でも幾らでも変わって、ないしは変えて 表現できるものであるから」なのである。 あの映画を見て感動するも、会社を嫌悪するようになるもの、全て見方 と考え方の違いではないだろうか。某航空会社と結びつけない方が良く はないだろうか。(前田 正晶) 2)秋の日に誘われて 錦糸町駅近くの公園に出かけてみました お 散歩が終わられる頃と10時前から1時間ほどゆっくりとひと回り しばら く木立の中にいました ひょっとしたらお会いできるかと思ったのですが残念でした 中年男女 のデイトなどにぶつかりびっくりそのまま失礼しました お声をおかけしたかったのですが電話番号を持たずに出かけてしまいま した 機会を改めます その足で とんでもない会合に顔を出し驚きました 「ゾルゲ処刑65周年 記念講演会」主催者をわからず孫崎亨氏の著書 を読んだので 話を聞きたいと思ったのですが同氏はともかく あの白 井久也氏の会でした ロシア特派員経験者中心らしく各社の面々ばかりです一番後ろで聞いて ましたが 皆さん相当疲労こんぱい くたびれた顔をしてましたし 内 容も低調でした (一) コースをずらしていた私の罪です。済みませんでした。わたしの散歩コー スは、新大橋通りから中へ50メートルほど入った、プラタナスの大木12 本の生えている広場の脇を通ります。お会いしたかったのに、まことに 残念でした。 3)立派な勇気か、それとも過剰だったのか: 30日の午後山手線外回りに品川から乗って、偶々空いていた優先席に座 った。電車はそれほど込んではいなかったが、立っている人をちらほら 見受ける程度だった。 その時には、私の反対側の優先席に人品骨柄卑しき若者が1人、通路に大 きな荷物を置いて大股広げて座り、耳にはヘッドホンとやらをはめてゲー ムに熱中していた。良くある風景である。 そこに高齢者に属するだろうジャンパーを羽織った一見労務者風の男性 が乗り込んできて、その前に立った。彼は穏やかに「この席に座ってゲ ームをするのは周囲に迷惑だから止めなさい」と説いて聞かせた。勿論、 若者は当世風(だろうと思うが)に言えば「シカト」を決め込んだ。 男性は次に多少苛立ちを見せ、声を荒らげて「止めろと言ったら止めな さい」と告げた。そんなことで今時のこの種の若者は止めるわけがない。 私はその方の勇気ある姿勢を感心して見ていた。 と、次の瞬間にその高齢者は「聞こえないのか」と大声で言うや否や、 手に持った新聞でその(無礼な)若者の顔を横から叩いたのである。私 は気持ちは解らないでもないが、いささか過剰な勇気の表現かと感じて 驚いた。 するとどうだろう。その若者は声も出さずに脚を前に突き出して靴底で、 その大人の腹を力一杯蹴飛ばしたのである。大人は反対側まで吹っ飛ば されてよろめき、電車と電車のつなぎ目のところで辛うじて止まった。 車内の空気は一変した。そこに、直ぐ近くに立っていた青年が割って入っ て、未だ飛びかかろうとしそうな大人を助け起こし抱きかかえて制止し た。 それでも若者は顔色一つ変えずに平然として衆人環視の中でゲームを続 け、大人を睨み付けたままだった。状態はそのまま膠着し、若者の隣の 席は空いたままで誰も座ろうとはしなかった。 電車は何処まで行っただろうか、恵比寿辺りだったかにその若者はやお ら立ち上がって荷物を拾い上げ、辺りを睥睨して降りていった。 私は常々あの種の若者を注意するとこういう事態になるだろうと予測は していたが、実際にそうなってしまったのは目の当たりにすると、矢張 り勇気は出さない方が無難なのかなとも考えてしまった。 あの叱りつけた方の勇気は立派であるし、何も出来ずに見ていただけの 自分を恥じねばならないのかも知れないとも考えた。だが、あの方の勇 気の表現はいささか過剰だったのかとも思った。 あの無礼極まりない、何も知らない若者は下車後に自らの振る舞いを恥 じたであろうか。それとも反省して、あの方の勇気は報われるのであろ うか。私もあの方のように次代のために若者をたしなめるべきだと日頃 から留意すべきなのだろうか。大いに考えさせられた山手線の20分間だ った。(前田 正晶) 背筋が凍りますね。そのような場面では。 北朝鮮が常軌を逸しているとの同じように、その若者も常軌を逸してお り、しかも、犯罪にはなりにくい仕組みも知っているから、シカとし、 その後、わずかな圧迫暴力に大げさで大層な暴力しかも、まかり間違え ば死に至るほどの暴力で仕返しをする。まるでアメリカのしかける先の 戦争のようです。 私の工夫は、次のとおり。そのような人には近づかない。私が北朝鮮に 一人で何かを言っても通じないし、広島に行けとか長崎に行け、靖国参 拝などのブッシュやオバマに言ったところで、通じもしない。だから、 そのような人物には一人では近づかない。 私はエスカレーター内を歩く方です。そのとき、真ん中に突っ立ってい る人がいれば、その後ろで左に寄って(大阪なら右)後続するか、その 数段前のところで立ちすくみます。 きっと、そのような人は、気に入らないことへの他人の注意には長けて いて、とうてい、我々ごとき実戦経験の少ない者には無理な相手です。 その若者も、至る所で、同じことを繰り返し、しかも、小さな圧迫に、 巨大な暴力で仕返しをする術も何度も実践したベテランです。素人の口 出しする相手ではありません。ついでにもう一つ、だから、私は道の真 ん中を歩かない、すれ違いも楽だし、だいいち、そのような常軌を逸し た者だと思われたくもないからです。 この、他人に思われたくないという気持ち、最近、しみじみ感じており ます。子供を持って成長して彼らが、それぞれに活躍して、あちこちで トラブルを起こして、その都度、相手側に謝っていると、日頃どう思わ れているかということが、解決の難易度を決めていると感じるからです。 隣組重視とか、遠い親戚より近くの他人とはよくいったものです。 人は、生かされているんですね。いつも、めーるありがとうございます。 (酒井 富雄) 4)福島瑞穂内閣府特命担当大臣には「産まない選択 子供を持たな い楽しさ」亜紀書房という著書があります。 福島氏を少子化対策担当に任命した鳩山首相の任命責任が問われると思 います。(まこと) 5) 1. 公明党の山口那津男代表が30日の参院代表質問で「鳩山新総 理のリーダーシップに心から期待する。CO2の25%削減目標も率直に評価 する」。 2. 来年度から太陽光発電全量買い取り、未設置家庭からも最高月額100 円かすめる。 それでもパネル設置のモトを取るには10年は掛かると。 あたしゃ後10年、85歳迄生き抜く自信は無いので、パネルは設置しない。 (北海道) 6)小沢一郎は日米関係の希薄化を目論んでいるのではないでしょう か 日米安保は冷戦時代北東アジアの安全保障のため結ばれました 冷戦が終わりアジアに於ける中国の覇権が確定している現在、中国と友 好関係を結べば従来のような強固な日米関係は不用になります だから小沢一郎は「アメリカのプレゼンスは第7艦隊ーシーレーンの確 保ーだけで良い」と言う事になる訳です 何時だったか小沢一郎があのいかつい顔をにこやかに崩し、それこそ猫 なで声で「胡主席にお目にかかりまして・・・」と言うコメントを TV でして居るのを見た事が有ります 又人脈的にいえば、胡錦涛をトップとする“共産主義青年団派”にかな りのコネが有るとも聞いております 彼はかなりの親中派と見ましたが 如何でしょうか 私は、いずれ米国に対しては、沖縄から出て行ってくれとまでは言わな いにしても沖縄の基地の縮小を提案すると見ております だから鳩山は私が決めると言っているのです オバマは日本に来ないか も知れません しかし良いんでしょうか その昔明治以来の仲である英・米と手を切 り、勢いのある独伊枢軸と手を結んで失敗した事がありますが と最近こんな事を思っております (K・A) 主宰者より:アメリカは中国との関係緊密化を小澤とは無関係に進めて いる。すると中国は小澤を捨てる。ちゅうごくのノ捨てたものをアメリ カは拾わない。小澤に世界観が無いのかもしれない。 7)「泥沼化しているアフガン問題はもうアメリカだけには任せられ ない」とドイツの新政権の検討課題に挙げられている。 「蜜蜂の女王様」とも呼ばれるメルケル首相は、1日月曜日にはアメリカ に飛ぶスケジュールとなり、事実上外務大臣をも兼ねている。 多くの人が驚いた前例のない36歳の健康(厚生)大臣フィリップ・レス ラー(FDP)は15人の大臣の中で一番若く顔はアジア人で有能な名誉欲が 強い医師。適任者と言われている。 27歳でニーダーザクセン州のFDP書記長となり次々と政治的キャリアを積 んできた。 9ヶ月の時ヴェトナムの戦争孤児としてドイツ人夫妻に養子に迎えられ医 学を学ぶ。31歳の奥さんも医師、双子の娘がいて、まだ3人は子供が欲 しいと語っている。 ニュルンベルグに本社を持つ伝統的な通販のクエレが倒産し、7000人が とうとう職を失った。 国の赤字が多いのに、税金を下げる政策では、更に赤字が増えるだけだ、 現実をみなく幻想ではないかと批判もある。(ミュンヘン発」永冶ベッ クマン啓子) ━━━━━━━ 身 辺 雑 記 ━━━━━━━ 散歩で休憩中、厭なものを見た。男の子を連れた中年親父。ベンチを立 ち去ったあと、缶コーヒーの空き缶。近くに空き缶捨て場があるのに、 わざわざ、片付けずに立ち去った。見苦しいから、私が捨てに行ったが、 中身がまだ残っていた。面倒見切れない。子どもの道徳教育等、できる わけがないね。 このメルマガの冒頭に付着している広告は、プロバイダーがつけている もので、主宰者や執筆者一同とは無関係です。にも拘らず、特定の人物 を名指しで非難する投書が来ます。誤解ですから、やめてください。 読者:4246人。 ご意見、ご感想、ご投稿をお待ちしています。 □■■□───────────────────────────□■■□ 御意見・御感想は:ryochan@polka.plala.or.jp HP: http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm ブログアドレスは http://chomon-ryojiro.iza.ne.jp/blog/ □■■□───────────────────────────□■■□


