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2008/06/12

早稲田ウィークリー メールマガジン 2008年6月12日号

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早稲田ウィークリー メールマガジン 2008年6月12日号
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ワセダがもっともっとよくわかる!

 ◆◇◇早稲田ウィークリー メールマガジン◇   2008年6月12日号  
             http://www.waseda.jp/student/weekly.html

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『早稲田ウィークリー』には、キャンパスの各種イベントやいろいろ
な分野で活躍する学生・教員たちの紹介など、早稲田の幅広い情報が満
載です! 授業期間中の毎週木曜日に早稲田大学学生部が発行しています。


■編集員より

「世の中には、思いもよらぬことが数多くある。」

 これが人生を飽きさせないのかも知れないが、そんな出来事が私の頭に
落ちてきた。というか、カラスが私の頭に体当たりしてきた!これを
「青天の霹靂」と言うのか!

 まさか自分の頭目掛けカラスが突撃してくるなど、考えたこともなく。
後頭部を足で直撃されたときは、まさに「はい?・・・」状態で呆然と
立ちすくむ。とは、まさにこのこと。しかし、ダウンタウンの浜田さん
に突っ込みを入れていただいたような余韻も感じ、なぜかカラスに腹は
立たなかったが、危険なので皆さんは気を付けてください!

 先日、編集室のR君も襲われたが、5月、6月のカラスは雛がいるためイ
ライラ気味らしい。私の住む郊外では、カラスが人を襲ったという話は、
一度も聞いたことがなかったので大変驚いた。都心のカラスは、人と密
接して暮らしているからこんなことも起きてしまうのだろうかとも思う。
エサとなる残飯も都心のほうがいっぱいあるから住み着くのだろうけど、
カラスも人間もなかなか大変である。

 皆さん、遠くでカラスが騒いでいる声がしたら、近づかないのが一番。
どうしても近くを通るときは、傘や鞄で頭を守ってください。どうぞお
気をつけて。(体験者 N)



[Topics]

○ ぴーぷる:3カ国で学位を取得「日系企業の中国進出」に取り組む
             劉 慶紅さん

○ 何をしてるの?:メモなら任せろ!  速記集団 邦文速記研究会

○ 先輩に乾杯:カリスマ振付師が挑むバリアフリー活動
               香瑠鼓さん
  

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  ○ぴーぷる○
   3カ国で学位を取得「日系企業の中国進出」に取り組む
     劉 慶紅さん


 ともかく経歴がすごい。まず10年かけて中国、米国、日本の大学に通
い、日中米の文化、商習慣をマスター。その後、大手日系電機メーカー
に就職し、中国でのビジネスの立上げや新規ビジネスの推進を担当。若
くして現職にヘッドハンティングされた。中国ではビジネス専門誌の客
員コラムニストも務める。そんな彼が、なぜ今、早稲田大学の公共経営
研究科で学んでいるのか?「より現場に近い思想で研究できる本学院の
学問に興味を抱いて。あと、大隈重信の思想に共感したのも大きいです
ね! 昔から早稲田大学が好きで、早大125周年ロゴ募集に応募したこと
もあるんですよ(笑)」

 劉さんの研究テーマは「日系企業の中国進出の現地化」について。10
年以上も前から掲げてきた課題だ。「興味を持ったのは父の影響。父は
日系企業に勤めていて、幼い私をよく仕事の現場に連れて行ってくれま
した」。中国で経済を学びつつ人脈を広げ、バブル崩壊後の日本では日
本の経営を、米国では理論だけではなく実地調査の重要性を学んだ。そ
うして日系企業に就職したが、中国への事業拡大に着手したときになっ
て、今までの勉強では解決できない状況を痛感したという。「“今度は
経済で侵略される”と警戒する中国の企業と、“日本の技術を盗まれる
のでは?”と疑う日本の企業。中国に、『信頼関係ができるのは十年、
不信感ができるのは一瞬』という格言がありますが、複雑化した両国間
の溝を埋めるのはまさに“いばらの道”だったんです」

 今は再び研究しつつ、一日も早く自分の力を現場に生かしたいと考え
る劉さん。「多くを学んできた自分だからこそできることがある」と重
い責任を感じるのだという。「でも今は、学生の観点から社会に対して
研究成果を発信していこうと思います」と、笑顔を見せる。「自分も学
生なのにおかしいですが、時々、早稲田の大学生がうらやましくなるん
ですよ。環境に恵まれていて、未来が開けている。早大生の皆さんには
その自覚を持って、日々挑戦してほしいですね」。経済を通して二つの
国の架け橋になりたい・・・。そんな思いを抱きながら、劉さんは今日
も研究を重ねている。

■りゅう・けいこう
1973年中国(香港)生まれ。公共経営研究科博士後期課程3年。中国大連理
工大学卒、日本大学大学院商学研究科博士前期課程修了、コロンビア大
学MBA修了。大手日系電気メーカーに入社し、中国ビジネス推進部シニ
ア・マネジャーを務めながら、06年本学に入学。常にビジネス現場に対
して具体的フィードバックを意識した研究に取り組む。(財)吉田秀雄
記念事業財団「平成20年度(第42次)研究助成論文」受賞、「シュンペー
ター・伊藤基金第三回懸賞論文」の「学生奨励賞」をただ一人受賞。


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  ○何をしてるの?○
     メモなら任せろ!  
     速記集団 邦文速記研究会 STENO 
                            副幹事長  第一文学部3年  向  詩乃

 皆さんは速記というものをご存じだろうか。国会や裁判所で、人の発
言などを特殊な文字を駆使して速く正確に記すアレである。あまり知ら
れてはいないがこの速記、授業や講演会で先生の話をそのままメモした
り、歌を聞きながら歌詞を書き取ったりできる何かと便利な技術だ。

 STENOは、速記を練習しているサークルである。メンバー全員が大学か
ら速記を学びはじめた人ばかりだが、訓練を積んだすごい人だと1分間に
320文字も書きとれる。このスピードはちょっとした早口程度だ。速記は
練習した分だけ結果に出る。速記習得度合いが「1分間に何文字」という
形で自分にもわかり、達成感を味わいやすい。しかも授業でノートを取
るのに役に立つ。なかなか捨てたもんじゃない技術なのである。

 練習は先輩と後輩マンツーマンで行われる。使用する速記のテキスト
や練習問題は先輩の手作りだ。特に練習問題はメンバーがそれぞれ好き
なテーマで好きなことについて書いてくるので、お互いの考えているこ
とや好きなものがわかり、絆を深めるのに役立っている。また年に数回
行われる合宿の最後には、先輩から後輩への寄せ書きが贈られ、忘れら
れないプレゼントとなる。しかし単なるアットホームな雰囲気のサーク
ルではない。年に2回春と秋に開催される「全日本大学速記競技会」でも
毎年入賞しており、がんばり次第で全国優勝も夢ではないところにいる。

 月曜から金曜の5限に行われる練習は、毎日くる人もいれば、週に1度
しか来ない人もいる。それぞれのやり方で自由に練習をしているのだ。
だから、いつ誰がきても楽しめる。そしていつ誰がきても受け入れる。1
930年に発足し78年間も続き、現在60名ほどが所属している理由は、そん
な居心地のよさにあるのかもしれない。人とは違ったことがやりたい方、
居場所がほしい方、ぜひ遊びにきてほしい。STENOはきっと、皆さんの居
場所になれるはずだ。一緒に全国優勝を目指そう!


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  ○先輩に乾杯○
  カリスマ振付師が挑むバリアフリー活動   香瑠鼓さん

 香瑠鼓さんは『慎吾ママのおはロック』や、最近では新垣結衣の「ポ
ッキー」のCM、Perfume『ポリリズム』のサビ部分の振り付けを手掛ける
など、常に時代の最先端で流行を生み出し続けるヒットメーカーだ。一
方、障がい児などにダンスレッスンを行うワークショップを継続的に開
催。ダンスを用いた独自の理論で、障がいや年齢、性別といったあらゆ
るバリア(障壁)を超えて、その人の本質を引き出す新しいバリアフ
リーの道を切り開いてい
る。


〜将来の夢は「ミュージカルスター」か「教師」だった〜

 5歳のころミュージカルスターか教師になると周囲に明言していた。高
校3年生の時、進路を考えていて一度は忘れていたその夢を思い出した。
だが、ミュージカルスターと教師は一般的に考えると両立できそうもな
いように思える。そんな折、芸能活動をしながら肢体不自由児の社会福
祉施設「ねむの木学園」を発足した宮城まり子の存在を知った。「普通
はどっちか選べという言い方をされますよね。でも、あの人がいるから
大丈夫だ。私もどっちもできると思いました」。本学入学後、体が動く
間にまずはミュージカルだと思い、オーディションを受け始め、在学中
に主演でデビューした。「進路に迷っても人と同じにしなくてはいけな
いとか、焦ったりする必要はないんです。答えは自分の心の中にあるは
ずだから」。現在はダンスを指導する立場。見事にミュージカルスター
と教師になる夢を果たしたのだ。


〜バリアフリーとの出合い、そして「共振」という理論〜
 
 ある日、足が不自由な妹を通じて知り合った学習障がい(LD)の子ど
もが弟子入りを志願してきた。生まれて初めて自分から何かをやりたい
と言っているというその子の母親の言葉を聞き、ダンスレッスンを始め
た。それから15年、現在は月に1度、障がい者が参加できるワークショッ
プを開催。取材で訪れた5月18日のワークショップは、深呼吸から始まっ
た。動物などの自然の動きを表現したり、参加者同士でハグしたり、一
人が即興で表した動きを参加者全員でまねたりするうち、いつの間にか
障がい者、健常者などの垣根がなくなっていった。これは動きの「会
話」を通して、他者と「共振」した結果だという。「共振」とは、物質
を構成する微細な粒・粒子のレベルでお互いが共鳴するという独自の理
論。参加者はダンスをするうちにレッテルを張られた自己から解放され、
粒子レベルの本来の姿をさらけ出して深いところで他者と交流する。そ
の過程で重要なのが「即興」だ。「考えずに感じることが大切。CMでも
感じたことを素直に振り付けにすると流行るんです。音楽を聞いたり、
振り付けをするスターを見たりすると、図形とか音とかが浮かんできま
す。粒子の振動を感じるからです。これは訓練で誰もができるようにな
ります。障がいのある方と接するときも同じ。体を使って感じたまま、
少しずつ会話をしていくことが、その人の中身を引き出します」。ワー
クショップの最後は、参加者や父母、見学者などが輪になって座り、感
想を言い合う。参加者の誰もが楽しかったと笑顔で振り返った。


〜「共振」を理論的に実証し、ワークショップで世界を回りたい!!〜

 「ミラーニューロン*の操作はもちろんですが、それより体を動かす
ことで相手とつながることがあると思います」。その言葉からは物理学
や脳科学の専門用語も出てくる。「共振」の理論を科学的に実証するた
め、専門書を読みあさるなど、勉強を欠かさない。「共振」のための具
体的なメソッドもある。「全体を見ることが重要です。一歩引いて客観
的に周囲を見る。それを音と動きに還元するんです」。一つに執着せず、
発想を切り替えていくことも大切。そのためにワークショップ中は、意
図的に異なるビートの曲を流す。「力が抜ける瞬間に発想が切り替わる
んです。力を抜くには、足の下が水だと思って歩きます」。振付師とし
てのキャリアとバリアフリーの活動から具体的に得たこれらのメソッド
や理論を、科学的にも実証することが目下の課題だ。論文も執筆してい
る。

 ワークショップで、ある参加者の父母に話を聞くと、「ダウン症の息
子から、声を引き出してくれた。奇跡的なことです。こういう活動がも
っと広がっていけばいい」と語った。そんな思いと呼応するように、香
瑠鼓さんはワークショップで世界中を回ることも検討している。「今の
方法なら言葉に関係なく世界中を回れる。言葉じゃなく体の中から出て
くるものだから、人種も超えられる」。51歳を迎えてもなお精力的に、
誰もが歩んだことのない道を切り開き続ける。


Profile
■かおるこ
 1957年東京都生まれ。社会科学部卒。本学4年生の時、ミュージカル
『ヘアー』でデビュー。振り付け作品は89年Wink『淋しい熱帯魚』や、9
0年のB.B.クイーンズ『おどるポンポコリン』がレコード大賞、00年の木
村拓哉「JRAシリーズ」のCMがACC金賞など受賞多数。映画『嫌われ松子
の一生』(中島哲也監督)や『ザ・マジックアワー』(三谷幸喜監督)、
「きっかけは、フジテレビ」キャンペーンのCMなど、手がけた振り付け
は1000本以上を数える。93年より障がい者を対象にダンス指導を始める。
96年に六本木ヴェルファーレにて日本初の障がい者のためのディスコ
パーティーを主催。作詞・作曲や歌手活動も展開するなど、多方面にわ
たって活躍している。

*ミラーニューロン・・・他人の動作に反応したり、共感する際に機能
すると考えられる神経細胞。この細胞を操作することが自閉症児の治療
に有効であるともいわれる。


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[今週の早稲田ウィークリー] Webでもご覧ください!

◎ Topics
   学生必読!
   図書館徹底活用マニュアル
◎ ぴーぷる:3カ国で学位を取得「日系企業の中国進出」に取り組む
             劉 慶紅さん
◎ 私のワセめし:三品
◎ 現場レポート:ボツワナ ダンス&ミュージック ナイト
◎ こんな授業! どんなゼミ?:
  Political and Economic Situations in Southern African Countries
  こんな授業はじめて!〜南部アフリカ諸国の駐日大使が毎週来る!〜
◎ とっておきの話:音響の研究をしにスウェーデンに…
◎ 先輩に乾杯:カリスマ振付師が挑むバリアフリー活動
               香瑠鼓さん
◎ 薦:DVD『スミス都へ行く』 
       監督:フランク・キャプラKYで何が悪い!
◎ 進路選択物語:人生の岐路と夢
◎ 何をしてるの?:メモなら任せろ! 速記集団 邦文速記研究会
◎ わせだの散歩道:所沢編 山口貯水池遊歩道
◎ ウィークリーフラッシュ
◎ 使ってる?:所沢キャンパス Fitness Cluster
◎ 稲穂カメラ:「バケツ稲」配布
◎ えび茶ゾーン
◎ 杜の手帳(学内のイベント情報)

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