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2008/05/15

早稲田ウィークリー メールマガジン 2008年5月15日号

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早稲田ウィークリー メールマガジン 2008年5月15日号
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ワセダがもっともっとよくわかる!

 ◆◇◇早稲田ウィークリー メールマガジン◇   2008年5月15日号  
             http://www.waseda.jp/student/weekly.html

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 『早稲田ウィークリー』には、キャンパスの各種イベントやいろいろ
な分野で活躍する学生・教員たちの紹介など、早稲田の幅広い情報が満
載です! 授業期間中の毎週木曜日に早稲田大学学生部が発行しています。


■編集員より
 五月晴れの午後、Yさんと私は取材先に向かっていた。場所は喜久井町
キャンパス。「たしかねぇ、坂の右側にあったのよ」生粋の早稲女であ
るYさんはどんどん坂を上っていく。「すぐ、ぱっとわかるはずなのよ」
早稲田歴若輩者はひたすらついていくのみだ。「あら、ないわ…」周囲
は住宅しか見当たらない。「どうしてないのかしら?」心細げにYさんが
つぶやく。ここは聞くしかない、と近くの布団屋さんに声をかける。あ
のぉ、早稲田大学の喜久井町キャンパスってどこでしょう?「あらぁ、
通り過ぎちゃったのねぇ。もっと坂の下にあるのよ!」首からかけてい
る職員証をちらっと見た布団屋さんの目が笑っている。「上ってくる時
は坂の左側にあるんだけど、ここから下る時はガソリンスタンドのとこ
を右にいけば大学の看板があるからね」
 
 看板?全然気付きませんでした。「なかったわよねぇ、看板なんて」Y
さんは遅れを取り戻すかのようにものすごい早足で坂を下る。GSの文
字!ここを右ですよね?と隣を見るとYさんがいない。どこ? Yさんはガ
ソリンスタンドの角をきっちり左に曲がっていた。「Yさぁん、こっちで
すぅ!こっちにキャンパスがぁ!」Yさんがぴたり、と立ち止まり「ええ
っ?!そっちー?」とものすごい早足で戻ってきた。喜久井町キャンパ
スの正門を確認する。「ここなのねぇ、よかったわ!」ほんとうによか
ったです、たどりつけて…。この日の取材内容は次号、1156号の研究最
前線のコーナーで記事になっております。ご高覧いただければ幸いで
す・・・。(カメラ担当E)

[Topics]

○ ぴーぷる:
  ワセダから海外までフェンシングを通して広がる友好の輪
   坂 俊甫さん

○ とっておきの話:初めての海外体験倉方 秀憲(文学学術院教授)

○ こんな授業! どんなゼミ?:
  「臨床バイオエシックス」―いのちの決断―

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  ○ぴーぷる○
   ワセダから海外までフェンシングを通して広がる友好の輪
      坂 俊甫さん


 すらりとした長身と目鼻立ちのハッキリとした顔立ちが、どこか日本
人離れして見える。海外遠征などで常に世界中を飛び回っており、1年
の3分の1は日本にいないのだとか。「25カ国くらい回ったかな・・・。
いつもフェンシングバッグと一緒に旅をしているので、たまには手ぶら
で行きたいですね」と数ある渡航体験を冗談めかして笑う。 

 大学3年生から1年間は、フェンシングの発祥地であるフランスに留
学もした。語学は文法程度の知識しかなかったが、見ず知らずのフラン
ス人に声をかけまくり、わずか3ヶ月で日常会話を会得。多様な人種が
いる欧州で人と交わり、多くのことを吸収したという。「政情不安と報
道されている国の人とたまたま空港で出会って話してみたら、国の持つ
イメージと個人は全く別で。自分がそれまでどれだけ視野が狭かったか
分かりましたね」。今は、パリで出会ったスウェーデン人と日本でルー
ムシェアしている。「語学の勉強は日本でもできる。留学や遠征を通し
て、たくさんの人と出会い、世界中に友だちができました。素晴らしい
ことだと感じています!」

 坂さんの友好の輪は、海外だけではなく早稲田の中でも広がりを見せ
ている。高校時代の後輩や、フェンシングの大会で出会った他校の後輩
たちが、坂さんを慕って早大フェンシング部に入部したのだ。「早稲田
の学生って、伝統を大事にしながらも、しきたりに変に縛られはしない
ですよね。常により良い形を模索する彼らの力によって、フェンシング
部は今まで以上に活性化したんです」。そんな後輩や同輩たちとともに
良いうねりを作り、全日本大会で団体優勝を遂げた。

 ちなみに取材に訪れたこの日は、北京五輪出場をかけた長期遠征から
帰国したばかり。ライバルの西田祥吾さんに僅差で破れ、北京行きの切
符を逃した。「正直、悔しさで一杯ですけど・・・。でも、遠征で一緒
に戦った仲間が出る五輪ですから。早稲田の学生の皆さんには、ぜひフ
ェンシングの試合を観てほしいです!」悔しそうに歯がみしながらの笑
顔。仲間思いの彼らしい言葉だった。

■さか・しゅんすけ
1985年香川県生まれ。香川県立高松高校卒業。第一文学部5年。フェンシ
ング男子エペ日本代表。2007年オーストラリアワールドカップ準優勝。
今春までフェンシング部に所属し、07年には全日本フェンシング選手権
で男子エペ団体優勝、個人準優勝。フェンシング世界ランキング37位(0
8年3月)。

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  ○とっておきの話○
   初めての海外体験           文学学術院 倉方 秀憲教授


 1967年の夏、私は政治経済学部の4年生だった。経緯の詳細は忘れたが、
海外旅行の添乗員をしないかという話が持ち込まれた。イタリアを振り
出しに、ユースホステルに宿泊しながら、ヨーロッパ8カ国を50日かけて
バスで回る。JTBの社員が1人添乗するが、コースが2つあるのでその一方
を私に担当してほしいとのこと。バスの運転手はスイス人で経験豊富、
英語とフランス語が話せるという。私は一度も渡航経験がないのに、無
謀にも、夏休みの暇つぶしをする気分でその仕事を引き受けた。

 羽田から南回りで24時間、ローマに到着してから明らかになった事実
があった。バスの運転手はナポリの出身で、フランス語も英語も理解せ
ず、イタリア国外に出るのは今回が初めてなのだ。急遽、フランス語で
書かれた『イタリア語会話集』を購入し、とりあえず「右、左、まっす
ぐ、止まる、食べる、出発する」など、必要最小限の言葉と時刻の言い
方を覚えた。

 ヨーロッパは当時でも道路網と道路標識が整備されていたので、目的
地の都市までナビゲートするのにさほど苦労はない。ただ、途中のトイ
レストップや、郊外にあることの多いユースホステルの場所探しには難
儀した。また、特に昼食後は車内に眠気が充満し、運転手もうつらうつ
ら。彼を目覚めさせておくために片言のイタリア語で必死に話しかける
……

 数々のハプニングがありエピソードに事欠かない道中を、ともかくも
無事に終えて帰国。そして、この体験がその後の進路を決定づけること
になる。旅行で得たものはヨーロッパ諸国での見聞だけではなかった。
打ち明かすのは気恥ずかしいのだが、自分の能力と強運を信じる気持ち
が生まれ、久しく失っていた意欲が蘇ってきたのだ。怠惰な学生生活の
つけが回って留年確定的、就職未決定の状況。まあ実家の蕎麦屋を継ぐ
道もある…などと漫然と考えていた私が、これを契機に、卒業に必要な
残り15科目60単位(その半分以上は再履修科目)の完全取得と、大学院
文学研究科進学をめざして、真剣に勉学に取り組み始めたのだった。


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  ○こんな授業! どんなゼミ?○
   「臨床バイオエシックス」〜いのちの決断〜

                                 人間科学部3年 飯塚 こずえ

 もしもあなたにとって大切な人があと半年の余命であると告げられた
なら…もしも生まれてくる我が子に障害があると知ったなら…あなたは
苦しみの末に何を考え、どのような決断を下すだろうか。我々現代人は
普段こういった「いのちの決断」の問題から目をそらしがちである。し
かし今挙げたような出来事は、人間であれば誰もが直面する可能性をも
っている。またいつかは死を迎える存在である以上、我々は決してこの
「決断」を避けては通れない。今回紹介する「臨床バイオエシックス」
の授業では、このような生命にまつわるさまざまな倫理的問題について
考えていく。

 講義では、まず土田先生が課題の基本的な知識や背景について分かり
やすく説明して下さる。その後、先生のお話を踏まえた上である短編物
語の映像を見るのだが、この物語にはかなり特徴がある。どのストー
リーにも結末が用意されていないのである。非常に重要な問題を残した
まま物語が終わってしまうため、我々は物語で最終的にどのような決断
が下されたのかを知ることは出来ない。つまり決断は我々自身が下さな
ければならないのである。物語の内容には毎回非常に深く考えさせられ、
見終わった直後は教室内に一瞬しんとした空気が流れる。おそらく皆そ
れぞれに何か深く感じるものがあるのだろう。

 バイオエシックスには正しい答えというものは存在しない。この学問
は、正解を求めるのではなく、人々がより良い考えを導き出そうと思い
を巡らすことに意味があるのだと土田先生はおっしゃっていた。これが
また、この学問の魅力の一つでもあると思う。

 現在、医療技術がめまぐるしく進歩を遂げる中、人間の「死生観」は
非常に曖昧なものとなりつつある。しかし我々は決して「いのちの決
断」から逃げてはならない。この講義を受講することで、一度「生命」
と正面から向き合うきっかけを作ってみてはどうだろうか。


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[今週の早稲田ウィークリー] Webでもご覧ください!

◎ Topics
   5月31日・6月1日は神宮に集え!
   東京六大学野球
   春の早慶戦に熱い声援を送ろう
◎ 私のワセめし:キッチン 南海
◎ ぴーぷる:ワセダから海外までフェンシングを通して広がる友好の輪
       坂 俊甫さん
◎ とっておきの話:初めての海外体験倉方 秀憲(文学学術院教授)
◎ 速報 胡錦濤中国国家主席来校
◎ ヘルシーサプリ:自分の健康は自分で守ろう
                   総合健康教育センター所長  石堂  常世
◎ 先輩に乾杯!:日本人初!
                 世界最高の老舗ビッグバンド
        「One O'clock Lab Band」に在籍した
         長島 一樹さん
◎ 薦!:人にやさしい環境づくりについて
        『こびとのまち』青山 邦彦著
◎ こんな授業! どんなゼミ?:「臨床バイオエシックス」
                               〜いのちの決断〜
◎ 何をしてるの?:子どもの笑顔は世界の宝
◎ わせだの散歩道:漱石公園(通称「漱石山房」)
◎ Weekly Flash
◎「稲穂カメラ」:4月30日晴れ 田んぼの「畦」づくり。
                  早稲田幼稚園の子どもたち30人もお手伝い
◎ 使ってる?:学生会館トレーニングセンター
◎ えび茶ゾーン
◎ 杜の手帳(学内のイベント情報)

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【早稲田ウィークリー】http://www.waseda.jp/student/weekly.html
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