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2007/12/13

早稲田ウィークリー メールマガジン 2007年12月13日号

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ワセダがもっともっとよくわかる!

 ◆◇◇早稲田ウィークリー メールマガジン◇   2007年12月13日号  
                     http://www.waseda.jp/student/weekly.html
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■編集員より

 今週号のウィークリーは、異文化交流ネタが満載である。

 早稲田大学には、2,700人もの留学生がいて、1,000人以上の学生を海外に送り
出している、国際性豊かな大学だそうだ。これを実感している学生はどれだけい
るのだろうか? と思う。

 10年以上前になる、私の学生時代と異なり、今は短期留学も身近になり、海外
旅行や留学のチャンスはいくらでもあるというが、勉学やサークルの忙しい学生
生活において、なかなか海外に行くチャンスがない人も意外に多いだろう。

 いくら教室に留学生がいても、多少興味があっても、なかなかコミュニケーシ
ョンなんて始まらない、なんていう人も多いのではないではないだろうか? 早稲
田に来たら、日本人の友達をたくさん作って…、などと夢見ながら、実際には、
留学生ばかりの授業で勉強している留学生も多いはずだ。

 かくいう私も、アメリカの大学に通っていた時、ネイティブの友達なんて簡単
にできるもんじゃないよなーと思いながら、なるべく日本人とつるまないように
必死で努力した、ヘンな日本人留学生だった。

 そんな学生のために、早稲田にいながらにして異文化交流できる、国際コミュ
ニティセンター(ICC)もできたのだ。田無寮もリニューアルされる。私の学生時
代にも、こんなシステムがあったらなーーと思う今日この頃。ぜひ活用してみて
はいかがだろう!?

 英語ができなくったっていいんです。留学生は、フツーの早大生とフツーの日
本語でフツーの話をしたいのですから…
                              (帰国オバサン)


[Topics]

○ ぴーぷる:
  ミュージカル『FAME』総合プロデューサーとして国際交流を図る 施 依依さん

○ えび茶ゾーン

○ 「何をしてるの?」:囲碁は素敵な小宇宙

○ 世界見聞録:第21回 ルーマニア政治のいま


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  ○ぴーぷる○
  ミュージカル『FAME』総合プロデューサーとして国際交流を図る
   施 依依(せ・いい)さん
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 12月に大隈講堂で公演を予定しているミュージカル『FAME』をご存知だろうか。
キャスト・スタッフはすべて学内公募で集まったInternational StudentsとLocal
 Students、主催はICC。まさに異文化共生で一つの舞台をつくるこのイベントの
仕掛け人は、ICCの若きスタッフリーダー、施さんである。

 施さんは生粋の中国人として上海に生まれたが、父の留学の関係で6歳の時に来
日して以来、ずっと日本で暮らしてきた。長期休暇には親類のいる中国へ帰るた
め、母国が二つあるような感覚である。「そのせいか、あまり国籍・国境という
意識がないんです。固定観念にとらわれず、どちらかというと客観的に、それぞ
れの国を見ることができていると思います」

 そんな自らの感覚が国際的な仕事へ生かせるのではないかと考え、1年生の時、
開設されたばかりのICCの学生スタッフに応募した。「でもICCのイベントはほと
んどが単発のもので、参加者は当日その場で交流を楽しんで終わり。長期にわた
って本気で取り組めるイベントを作りたくて、舞台制作を立ち上げました」。特
定の人だけではなく全員が主役の群像劇にしたくて、演目はブロードウェイ・ミ
ュージカルの『FAME』に。日本語版と英語版のダブルキャストも見所の一つ。
「舞台上では国籍は関係ありません。ボーダレスとも違う、国境を超越するよう
なものを目指します!」

 将来は「グローバルな女」になりたいと語る施さん。国際交流とは、結局のと
ころ個人とどう向き合うかだと考えている。「国籍や言語が異文化理解の障害だ
と言うのは、理解しようとしない言い訳じゃないでしょうか。国境は海や山に線
が引かれているわけではなく、知識の境界線なんだと思います。その線をどこま
で広げられるかですね」。今度は自分が「受け入れる側」ではなく、「飛び込ん
でいく側」として留学もしてみたいのだとか。彼女は、国境を越える新たな一歩
を早稲田で踏み出したばかりだ。

 ●ICCミュージカル・プロジェクト『FAME』
  12/17(月)日本語公演 12/18(火)英語公演
  大隈講堂にて18:00開場、18:30開演 入場無料

■せ・いい
 1987年中国上海生まれ。千葉県立東葛飾高校卒業。第一文学部2年。人文専修。
ICC学生スタッフリーダー第1期生。ICCイベントの一環としてミュージカル・プロ
ジェクト『FAME』を企画・運営。趣味は映画鑑賞、読書。


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  ○えび茶ゾーン○
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 私は大学時代、留学生を主な対象とする国際学生寮に、数少ない日本人の一人
として住んでいた。その頃は、ちょうどプラザ合意以降の円高で、私費留学生の
生活苦が社会問題化しつつある時期であったし、そもそも日本の大学の留学生の
受け入れ体制が未整備で、一緒に住むアジアからの留学生の多くは日本での留学
生活に不満と不安を抱えていた。

 当時は「成長のアジア」の時代のちょっと手前で、日本の戦争責任や経済進出
・アジア人蔑視に対する批判的な意見をもつ留学生も多く、まだ若かった私は、
そういう議論に果敢に日本人代表としてナショナリストになって反論していた。
しかし、一歩その寮を出てみると、今度は日本人の友人のアジアに対する偏見や
誤解を思い知らされ、アジア人代表のようなつもりで日本に批判的な議論をする
ことになった

 その後、大学院で米国に留学し、自分が留学生となってみて初めて、日本で4年
も留学生と暮らしていたのに、彼らが感じていた思いや孤独を理解していなかっ
たと実感させられた。今振り返ると、こうした未熟ながらもさまざまな立場で考
えてみる経験こそが、自分のささやかな国際性の萌芽だったと思う。

 早稲田大学は日本の大学で最大数の2,700人以上の留学生が在学し、また千人余
りの在学生を交換留学に送り出す、国際性豊かな大学である。国際コミュニティ
センターや国際学生寮もある。学生諸君に、ぜひこのような機会を生かして、他
者の立場や考え方に思いをいたす真の国際性を学びとってほしい。
                               (K・K)

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 ○「何をしてるの?」○
  囲碁は素敵な小宇宙
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 囲碁会幹事長 教育学部3年 寺山 文哉

 早稲田囲碁会はユニークだ。割とアットホームな雰囲気で楽しみながら囲碁を
打っている。練習会には他の大学や留学生の参加者も増え、碁会所がいっぱいに
なってしまうほどだ。

 その人気の秘訣は囲碁の魅力にあるといえる。広い碁盤の上で自分を表現し、
相手と会話する。奥が深く、非常に面白いゲームである。また、囲碁会の特徴と
しては女子が多い。囲碁界といえばほとんどが男と思われるかもしれないが、早
稲田囲碁会の男女比は約2対一。総部員数、女子の数ともに日本で一番大きな囲碁
サークルである。

 練習会の後はみんなで食事にいったり、休日は運動したり…。春と夏には5泊6
日の合宿もあり、他にもBBQ、男女のペア同士で対局を行うペア碁など多くの
イベントが満載。

 部員のレベルも、初心者から全国トップクラスまでと層が幅広く、どんな棋力
の人でも楽しめる。普段の練習会はいわゆる「サークル的」活動。楽しく打った
り、初心者にルールを教えたりなどする一方で、全国制覇を目指して対局、研究
をこなす部活的な側面もある。

 個人戦でも毎回上位入賞者を出しているが、特に力を入れているのが団体戦。
各大学5人の選手で団体を組み、3勝した方が勝ちというルールで行う。

 早稲田囲碁会は昨年、全国大会で2連覇中の立命館大学を5対0で下し、5年ぶり
8回目の全国優勝を成し遂げた。

 奇跡の完全優勝の秘訣はやはりチームワークのよさと数多くの応援によるとこ
ろが大きい。

 昨年からは韓国、中国への遠征が始まるなど、日本を飛び出して活躍している。

 今年の目標は全国大会2連覇。3年連続の慶應義塾大学とのプレーオフにもつれ
こんだりと、いろいろ苦戦を強いられたもののリーグ戦を勝利し全国大会出場権
を獲得。早稲田の2連覇なるかどうか、注目を浴びている。

 この記事を読んで興味をもたれた方は水曜日に高田馬場囲碁クラブまで一度見
学に来ていただきたい。学年、性別問わず。初心者も歓迎の愉快なサークルであ
る。


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 ○世界見聞録○
  ルーマニア政治のいま
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  政治経済学術院教授 伊東 孝之

 ルーマニアは今年1月にEU加盟を果たしたが、その民主主義への歩みは遅々とし
ていた。民主化には流血が伴い、その後も長く共産党出身者が政権を握ったので、
一時は「盗まれた革命」とさえ言われた。フリーダムハウスの7段階自由度スコア
が2.5を越え、「自由な国」というお墨付きを得たのはようやく1996年だった。

 東欧諸国のEU加盟第一陣に加わり損ねたのは自由度もさることながら、汚職と
犯罪が蔓延していたためである。トランスペアレンシー・インタナショナルとい
う国際NGOが毎年世界各国の腐敗認知指数(CPI)を発表しているが、ルーマニア
のそれは2007年に世界69位で、ガーナと同じ、セネガルよりも少し上という程度
である。

 政治的安定を遅らせている要因の一つはマクロ政治制度である。ルーマニアは
歴史的に親仏的傾向が強く、民主化後フランスとほぼ同じ準大統領制を採用した。
直接選挙で選ばれる議会と大統領が憲法上ほとんど対等の権限を与えられている。
この体制の難点は両者が対立すると打開策がなく、国政が麻痺してしまうことで
ある。

 同時選挙を実施すれば同じ勢力が勝利するだろうから、大統領と首相の対立は
避けることができるかもしれない。フランスは2002年以来大統領の任期を短縮し、
同時選挙を実施して、いわゆる「同棲内閣」の現象を避けようとしている。

 ルーマニアでは「たまたま」2004年暮に同時選挙が行われた。議会選では有力
な2政党、国民自由党(PNL)と民主党(PD)が選挙ブロックを組んで戦い、僅差
で勝利した。両党は大統領選でも共同戦線を組んで戦い、民主党のバセスクが当
選した。バセスクは提携相手である国民自由党のタリチャヌを首相に任命した。

 ここまではシナリオ通りだったのだが、半年も経たないうちに両者は仲違いす
る。きっかけは議会選を繰り上げ実施するという大統領案を首相が蹴ったことだ
。2007年4月に議会は大統領を弾劾し、圧倒的多数でこれを可決した。ところが、
翌月の国民投票では大統領が勝利してしまったのである。

 首相が親欧州政策を提唱し、イラクからの撤兵を決定すれば、国民的人気のあ
る大統領は親米政策を標榜して、イラクやアフガニスタンへの派兵継続を主張す
る。当然外相人事を巡って両者は激しく対立する。

 どうして国民はこうした政治のゴタゴタに満足しているのか。世銀データによ
れば、国民1人あたりの国民総所得(GNI)は2000年の1,690ドルから2005年の3,830
ドルに伸びている。つまり経済に関する限り国民は満足できるのである。それは
かなりの程度EUが政府の課題を代行しているからだろう。


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[今週の早稲田ウィークリー 目次] Webでもご覧ください!

◎  異文化共生社会を生きるために
   ―学生部・国際コミュニティセンターの試みが文科省学生支援GPに採択!
◎ ぴーぷる:
  ミュージカル『FAME』総合プロデューサーとして国際交流を図る 施 依依さん
◎ えび茶ゾーン
◎ Weekly Flash
◎ 現場レポート:古豪復活 軟式野球部 インカレ優勝祝勝会
◎ 保存版! 冬休み中の大学
◎ 課外活動の申請と飲酒の注意について
◎ インフルエンザ流行中! 早めの情報収集が大流行を防ぐ!
   新型インフルエンザの世界的流行の情報にも注意を!
◎ 総健センター便り:No.27 冬にも適度な運動を!
◎ 「何をしてるの?」:囲碁は素敵な小宇宙
◎ 現場レポート:今こそ會津八一を顧みて欲しい ―「秋艸忌」懇話会に参加して
◎ 学生注目!!:インドで発見! 早稲田魂
◎ 学びふたたび:「早稲田に来て良かった」
◎ こんな授業! どんなゼミ?:
  Introduction to Islamic Culture 〜イスラム教の基礎を知る〜
◎ 世界見聞録:第21回 ルーマニア政治のいま
◎ 薦!:『河童のクゥと夏休み』
◎ 杜の手帳(学内のイベント情報)

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