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2007/11/22

早稲田ウィークリー メールマガジン 2007年11月22日号

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ワセダがもっともっとよくわかる!

 ◆◇◇早稲田ウィークリー メールマガジン◇   2007年11月22日号  
                     http://www.waseda.jp/student/weekly.html
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■編集員より

 ある日の編集デスクでの会話。いままで在籍した小学校から大学まで、すべて
の校歌が歌えるか? との話題になった。

 ほぼ全員が「小学校から中学校までは歌える」というコメント。そして、ほぼ
全員が高校の校歌になると「歌えないかも…」と、ここでも一致した。

 そして、大学の校歌はどうか?

 デスク編集者の出身大学は半数以上が早稲田大学出身だが、早稲田大以外の他
大学出身の者も数名いる。他大学出身者全員が出身校の校歌は「サビしかしらな
い」「まったく知らない」というコメント。中には「学生時代から自分の出身校
の校歌は知らないけど、早稲田大学校歌は歌えた」という早稲田好き?もいた。

 そして、編集部の早稲田大学出身者は「1番だけは歌える」「もちろん3番まで
歌える」「校歌・紺碧の空・早稲田の栄光すべて歌えるぞ!」と個人差はあるも
のの、皆歌えると自負している。

 校歌を歌えることと、愛校心に必ずしも相関関係があるとは言えないが、他大
生に比べて早稲田大学の学生の校歌に対する「思い入れ」が格段に違う、という
ことが編集部内の会話でも垣間見られた。今週の特集「校歌!100年!」を読みつ
つ、皆さんが校歌に対して思いを巡らせていただければと願います。
                                   (take)

[Topics]

○ 祝!校歌100年!

○ 校歌の謎

○ えび茶ゾーン

○ 「何をしてるの?」:点字会って何?

○ 薦!:『ふたりのイーダ』 『火垂るの墓』

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  祝!校歌100年!
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 <「都の西北」は青春の歌である!>

 創立125周年の今年は「都の西北、早稲田の杜に聳ゆる甍は我らが母校」の校歌
100年の記念の年でもある。1907年(明治40年)創立25周年を記念して、相馬御風
作詞、東儀鉄笛作曲により校歌は誕生した。本学は「現世を忘れぬ久遠の理想」
を求め続け125年、次なる世紀へと邁進中である。

 新入生は、まず、入学式会場で応援部リーダーによる「歌唱指導」を受ける。
まだ初々しく、言われたとおりに動く新入生でも「歌唱指導って何?!」と、面食
らう。しかし、新歓で歌い、神宮で歌い、何でも構わず優勝したと言っては歌い、
負けても歌い、飲んでは歌い、醒めては歌いと「いざ聲そろへて空もとどろに」
歌い続けているうちに、やがて歌詞に込められた「進取の精神、学の独立」や
「現世を忘れぬ久遠の理想」という建学の精神を身に付け、真の早大生となって
いくのである。

 最後の卒業式では「輝くわれらが行く手を見よや」と卒業生は自らを鼓舞し、
「大なる使命を担ひて立てる我らが行手は窮まり知らず」と、将来への目一杯の
不安を払拭しつつ卒業していくのである。卒業しても、当然のごとく終らない。
60万に及ぶ校友たちは機会あるごとに、たとえ「東西古今の文化のうしほ、一つ
に渦巻く大東国」の日本を離れても歌い続けてきた。平和な時代や場所ばかりで
はない。敗残兵として逃げ惑う赤道直下の密林の中でも、凍てつくシベリアの捕
虜収容所でも、政情不安地域でクーデターの巻き添えで捕らえられても、ゲリラ
に拘束されても、どこでもこの「心のふるさと」を歌い続けてきた。「集まり散
じて人は変れど、仰ぐは同じき理想の光」と、100年間。歌えば青春の血潮がたぎ
る青年の志を歌い継いできたのだ。

 偉大と言えるこの校歌を作詞した時、相馬御風は、弱冠25歳!! 恩師坪内逍遙
の助言があったにせよ、まさに永遠なる青春の歌として誕生したのである。


 <一世紀にわたって歌い継がれるスゴさ>

 日本に校歌という概念を持ち込んだ最初の楽曲であり、日本各地で歌詞の早稲
田の部分だけを変えてご当地学校の歌として歌われることも多かった。早稲田大
学校歌は流行歌のように各地で歌われるようになり、本学のCMソングとしての
役割も果たしてきた。

 しかも特筆すべきは、100年を経ても全く時代遅れにならない歌詞と曲の見事な
調和である。古い大学の校歌でも、軍国主義的な内容やジェンダーの問題など時
代の変化に応じてさまざまな理由から作り直されたものばかりである。たとえば
伝統ある東京六大学の中でも、早稲田大学校歌だけが、明治・大正・昭和・平成
と、戦争の世紀を経て価値観の激変にも揺るがず、男女共同参画社会の中でも批
判されず、自由に歌い継がれてきたまさに奇跡に近い名曲なのだ。


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  校歌の謎
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 10月20日(土)〜11月17日(土)まで、會津八一記念博物館で早稲田大学校歌制定
100周年記念の『校歌誕生』展示会が開催された。会場展示およびDVDによる研究
成果公表などで大変興味深い結論となった「校歌の謎」の一部を紹介しよう。


 <プロローグ>

 1960年代ごろから、早稲田大学校歌に似た「Old Yale」という曲があると、音
楽関係者らの指摘があった。しかし、Yale大学でも久しく歌われなくなっており、
その存在さえも忘れ去られた曲で、楽譜の存在も不明なままであった。

 その謎を解いたのが、本学における7つの主な音楽団体の校友および大学関係者
によって結成された「早稲田大学校歌研究会」(以下、校歌研究会)だ。積極的な
資料収集や楽譜探しが行われ、日本語への翻訳、曲の再現も同時にすすめられ、
次々に事実関係を明らかしていったのである。


 <「Old Yale」よりさらに古い曲の存在が明らかに>

 「Old Yale」の楽譜が「Carmina Collegensia」という古い大学歌集の中から発
見された。会場では、再現楽譜が色分けされており、冒頭とラストの類似部分と
その他、大部分の東儀鉄笛の創作部分が一目瞭然となっていた。早稲田大学混声
合唱団によるこの「Old Yale」再現合唱の録音も流れており、誰の目にも耳にも、
東儀鉄笛がこの曲を参考にして作曲したことが分かる。

 しかし、今回の研究会による調査でさらに意外な事実が発見された。この「Old
 Yale」の曲自体が、「The Brave Old Oak」という1837年にイギリスで流行して
いた曲からの借用であることが分かった。さらに驚いたことに、そこから70年前、
曲想の似ている「Hearts of Oak」という曲もあることが判明した。結局、校歌の
源流は、はるかバッハやヘンデルの時代の曲にまでにさかのぼることになった。


 <当時の時代背景>

 坪内逍遙発案による校歌制定にあたり、当初、作詞は学生への公募を試みた。
しかし、何をどのように歌うのかという校歌の概念そのものが全くなかった当時
は、良い作品が集まらず、結局、早稲田を卒業したばかりの新進気鋭の詩人相馬
御風に白羽の矢がたった。作曲は当時、早稲田の清国留学生部で講義していた東
儀鉄笛と決まった。相馬御風自身が、後に校歌について明記しているように「む
ろん英米諸国の大学の校歌の曲を参考に」しながらの共同作業となった。

 当時の日本の音楽教育は、伊澤修二(*注)著『音楽取調成績申報書』(後の東
京音楽学校設立を提言したもの)にもあるように「東西二洋の音楽を折衷して新
曲を作ること」を旨としていた。七音階の新しい旋律など一般人には考えること
もできなかった時代に、東儀鉄笛は日本古来の雅楽の家系に生まれながら洋楽の
唱歌や歌劇の作曲にも力を注ぎ、その音楽的才能を発揮していた。こうして鉄笛
は、「Old Yale」を下敷きにしながらも日本語の歌詞がうまくのるように独自の
メロディーを作曲し、曲と歌詞が見事に一体となって心に響く名曲を作り上げた
のである。


 <「東西文明の調和」という建学の精神>

 創設者大隈重信の唯一残されている書籍が『東西文明の調和』で、「東西文明
を対立させるのではなく調和を求め、真の世界平和を構築できるのは東西文化を
みごとに融合させている日本をおいて他にない」と信じ、講演や研究を続けてき
た。その建学の精神は校歌2番の歌詞にも顕著に示されている。

 「Old Yale」の精神も、さらなる元歌の「The Brave Old Oak」の魂も、その一
部を引き継いで、100年歌い継がれてきた早稲田大学校歌である。まさに「東西文
明の調和」という建学の精神の成果として、早稲田大学校歌の価値は変わること
なく、更なる新世紀にも誇りを持って引き継がれていくに違いない。


(*注)初代の東京音楽学校校長で、わが国音楽教育の始祖といえる。


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 ○えび茶ゾーン○
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 とあるきっかけで、ものづくりに従事する人々のロングインタビュー映像を見
る機会に恵まれたことがある。楽器・食品・映画など、何かをつくることを生業
としている人たちに、その営みの中で培われた智恵や技を問いかけることで、人
間がよりよく生きようとする姿を伝えるために撮られた映像であった。

 職人たちは、使う人・食べる人のことを思い浮かべながら、微妙な質感や寸法、
温度や湿度に気を配りながら、ものをつくりあげていく。それらを語る人々の表
情は実に魅力的であった

 作り上げた楽器が演奏家の手に渡り、信じられないほどゾクッとする音が奏で
られたときの喜びは何にも代え難いのだと、村松フルート製作所の職人は語った。

 映画監督是枝裕和氏は、表現ではなく対話だと思って作品をつくっている、と
語った。制作段階では、監督自身が曖昧なままに編集したシーンの意図が、観客
の感想によって明確な言葉になったことがあるという

 私たち人間は、人とかかわりながら、心の豊かさを求め、自分自身を高めよう
としている。ものを通して対話しながら、新しいことを見つけていく

 学生諸君も、キャンパス内外で、さまざまな活動や表現を試みていることだろ
う。その活動や表現の向こう側に、諸君は誰かのことを思い浮かべているだろう
か。今はまだ葛藤を繰り返し、暗中模索の日々かもしれない。既に達成感を得た
かもしれない。その多くの経験がいずれ、豊かさを共有できる誰かに向けた、そ
んな営みに結実していってほしいと願っている。
                                           (K)

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 ○「何をしてるの?」○
  点字会って何?
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 点字会幹事長 商学部3年 結城 重則

 私たち点字会は、「点字を通して広げよう、人との輪!」をコンセプトに活動
している。点字会というボランティアサークルが40年以上も続く理由はここにあ
ると思う。点字を学ぶことで、障害についての理解を深めることができる。

 活動は多岐にわたる。まず、点訳。依頼された文献や語学のテキストを点字に
するのだ。現在は、手打ちよりもパソコンでの点訳が多い。点字に親しむため、
点字検定を受験したり、高田馬場にある点字図書館の見学も企画している。また、
誘導ボランティアの活動もある。視覚障害をもつ方を、講演会へ案内するもので
ある。主に駅から会場までのサポートである。パラリンピックのチャリティーコ
ンサートでは車椅子の方の誘導も行った。

 その他、ICCダイバーシティカフェへの参加、神楽坂の宮城道雄記念館に行
ったりと活動は積極的だ。今後は障がい学習支援室への協力も積極的に行ってい
きたい。

 サークルの魅力は、交流をすることで繋がりを感じることができる点だ。たと
えば早稲田祭がある。研究発表、点字名刺作り、白杖体験、アイマスク体験。運
営スタッフの協力を得て、トイレなどへの点字シール貼りやガイドヘルプも行う。
また、早稲田祭や普段の活動を通して、社会人になっても点字に関わっていたり、
バリアフリーを推進している方と出会えたことは大きい。

 さらに関東の大学の点訳サークルの集まりやその他のボランティアで知り得た
学生同士のネットワークも大事にしている。

 点字会は、メンバーが非常に優しく、部室にはいつでも受け入れてくれる雰囲
気がある。落ち着く場所だ。合宿やスキューバダイビングに一緒に出掛けたこと
など、さまざまな出来事が思い浮かぶ。

 青春時代に共有の思い出がある仲間は、かけがえのないものだ。

 点字を知って学生生活を充実したものにしよう! ぜひWebサイトを訪ねてほ
しい。

■点字会
【URL】http://www.geocities.jp/waseda_tenjikai/


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 ○薦!○
 『ふたりのイーダ』 松谷みよこ 著 2006年 新装版 講談社
  映画DVD『火垂るの墓』 高畑 勲 監督  2000年 ワーナー・ホーム・ビデオ
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 <戦争を知らない世代の平和への感性を育むために>

 この春、広島の地を離れて11年ぶりに東京に戻ったが、気になったのは原爆に
関する報道に接する機会が極端に減ったことである。広島ではTVで毎日のよう
に原爆関連のニュースが流れ、街のあちこちで「原爆」の碑に当たったのがうそ
のようである。ただ、その広島でも被爆1世が減り、若い世代に原爆や戦争の悲劇
をどう伝えるかが問題となっており、平和教育の必要性が叫ばれている。

 どうすれば戦争を知らない世代が平和ボケせずにいられるだろう。そんなこと
を考えているうちに思い当たったのが、松谷みよこ作の『ふたりのイーダ』と高
畑勲監督のアニメ『火垂るの墓』である。この二作品は低年齢の子供でも物語の
本質を直観でき、大人の鑑賞にも十分堪える内容で、世代を問わずに戦争の悲惨
さを訴えかける力をもつ優れた作品だと思う。

 『ふたりのイーダ』では、椅子が帰ってこない女の子を「イナイ、イナイ」と
探し続けている…静かに語られる原爆の悲劇がジワーっと重く心に響く。『火垂
るの墓』も公開時に観て以来忘れられない作品である。子供にとって野坂昭如氏
の原作は無理でもアニメならわかるようで、先日4歳の息子と見たときは、空襲の
シーンは怖がり嫌がっていた息子も戦災孤児となった兄妹が悲惨な生活を余儀な
くされるシーンは神妙な顔つきで見入っていた。私も久しぶりに感性がよみがえ
った気がして、つらいが何度も見るべきなのだと思った。

 子供向けだとバカにせず、この二作品、未経験者はぜひ体験してほしい。きっ
と心の琴線に触れるはず。また、常々意識してこうした作品に触れる機会を作っ
てほしい。悲惨さゆえに躊躇うかもしれないが、平和の尊さを忘れないためにも。


<評者> 大学院法務研究科教授 北川 佳世子(きたがわ・かよこ)

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[今週の早稲田ウィークリー 目次] Webでもご覧ください!

◎  祝!校歌100年!
◎ ぴーぷる:バトンで「美」を表現 飯島 友美さん
◎ えび茶ゾーン
◎ 校歌の謎
◎ 早稲田大学校歌は拝聴するものではなく、歌うものである!!
◎ 校歌大合唱―「都の西北」と共に100年―
◎ 学園祭ダイジェスト
◎ 頑張れ! 早稲田スポーツ:SHOCKERS 楽しくなけりゃ、チアじゃない!
◎ こんな授業! どんなゼミ?:社会科学方法論A ―現代を知るということ―
◎ 「何をしてるの?」:点字会って何?
◎ ワセ歴:第12回 早稲田の精神
◎ 進路選択物語:焦らずに、今を生きる!
◎ 世界の食卓から:〜日本(長野県)〜
◎ Weekly Flash
◎ 薦!:『ふたりのイーダ』 『火垂るの墓』
◎ ミニコラム:SHOP INFO 生協のイチ押しSweetsをご紹介
◎  杜の手帳(学内のイベント情報)

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 【早稲田大学ホームページ】http://www.waseda.jp/top/index-j.html
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 【イベント紹介】http://www.waseda.jp/student/weekly/morite/morite.html
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