早稲田ウィークリー メールマガジン 2007年11月15日号
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ワセダがもっともっとよくわかる!
◆◇◇早稲田ウィークリー メールマガジン◇ 2007年11月15日号
http://www.waseda.jp/student/weekly.html
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■編集員より
早稲田の杜のイチョウが少しずつ色づいてきた。毎朝のように見上げて歩いて
いる。今年は例年よりも紅葉が遅れているようで、見ごろは1、2週間先か。こ
こ数日の気持ちの良い晴天と、朝晩の気温差で、さらに濃く色づいていくのだろ
う…。
しかしふと足をとめると、一足先に紅葉した葉っぱが、ひらりと落ちてきたり
する。道端にも枯れ葉がたまっていて、毎朝落ち葉掃きをしていらっしゃるお掃
除の方の姿をお見かけする。
こんもりと山になっている枯れ葉を見て、ふと思い出したのが、小学生の時に
毎年学校で行われた「焼き芋会」。ちょうど今ごろに行う行事だった。全校生徒
で校内の落ち葉をかき集めて幾山かに分け、たき火にし、その中にアルミ箔で包
んだサツマイモを入れて焼く。焼き上がった芋を割ると、オレンジ色に近い濃い
黄色が目に飛びこんできて、思わずかぶりつく。
私の地元宮城は、11月も半ばになるともう冬だ。小学生だったわたしが鼻の頭
とほっぺを真っ赤にして、ハフハフ、ホフホフ、満面の笑みで焼き芋を食べた記
憶がよみがえってきた。
今年もそろそろ、子供たちは木枯らしの吹くなか、焼き芋にかぶりついている
のかな…と思った。わたしは、もう少し寒くなったら石焼き芋を買って、ほお張
ろう。
(SY)
[Topics]
○ 現場レポート:町おこしと学生の幸福な出会い
○ とっておきの話:ニューヨークとチュニジア
○ ワセ歴:第11回 大隈重信と福澤諭吉
○ こんな授業! どんなゼミ?:「近代くずし字を読む」〜偉人の素顔〜
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○現場レポート○
町おこしと学生の幸福な出会い
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台東区商店街連合会・総合演出アドバイザー
早稲田大学長唄研究会 一文4年 橋本 宏基
下町の商店街の町おこしのために、早稲田大学の古典芸能サークルが立ち上が
った。
台東区発足60周年を記念した「台東区大商業まつり2007」の一環として、入
谷商店街は「入谷は粋だ! 昔の音が聞こえる街」というキャッチフレーズを掲
げた。これは、10月13日〜20日の1週間の間、台東区入谷商店街の至るところで
邦楽の生演奏を流すというイベントである。
その入谷商店街からの依頼を受けて、早稲田大学内の古典芸能サークルから、
実に8団体30名がこのイベントに参加した。
そこは、通常の演奏会とは全く違う環境であった。演奏の場は、信用金庫の窓
口の隣であったり、スーパーの自転車置き場であったり、小学校のランチルーム
であったり。酒屋さんなどの個人商店の軒下を借りての演奏もあれば、居酒屋や
喫茶店を回った団体もある。そのような場所での演奏に正直なところ、はじめは
戸惑いがあった。通行人から好奇の目で眺められることに恥ずかしさもあった。
だが、商店街の方たちが熱心に自分たちの演奏に耳を傾け、一曲が終わるごと
に温かい拍手をくれる。尺八で『夕焼け小焼け』を演奏した時には、聞いていて
くれたお年寄りたちが一緒に歌を口ずさんでくれた。演奏が終わった後、楽器や
曲について熱心な質問攻めにあう一幕もあった。このような経験は、普段の演奏
会では決して得られるものではない。
イベントを主催する商店街の幹部の人たちも、プロとは違った学生の良さを高
く評価してくれた。商業モデルの変遷により衰退し、老朽化しつつある商店街に、
学生の若さと演奏に対するひたむきさが活気を与えたのだ。
私は、今回の企画に参加して、古典芸能に携わる学生と下町の町おこしという
幸福な出会いに立ち会えたと思っている。学生と市民が、理想的なWIN―WI
Nの関係を築くことができたのではないだろうか。つまり、下町の商店街と同様、
徐々に衰退しつつある学生古典芸能の活性化にも繋がったと思えるのだ。
今回の「出会い」を偶発的なものとして終わらせることなく、じっくりと育て
ていきたい。
参加団体URL他
■ 早稲田ちんどん研究会風街宣伝社
http://homepage.mac.com/chingdong/kazemachi.html
■ 早稲田大学虚竹会
http://www.geocities.jp/wasedakochiq/
■ 早稲田大学竹友会
http://www.k5.dion.ne.jp/~chikuyou/index.html
■ 早大日本舞踊研究会
http://wnichibu.web.fc2.com/
■ 琵琶サークル琵沙門
http://mb.sound.jp/bishamon/
■ 邦楽囃子つづみの会
http://www.geocities.jp/tsuduminokai/
■ 津軽三味線愛好会三津巴
http://www.waseda.jp/L3-mitsudomoe/
■ 早稲田大学長唄研究会
http://wnagaken.blog98.fc2.com/
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○とっておきの話○
ニューヨークとチュニジア
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商学学術院ファイナンス 研究科教授 四塚 利樹
あの2001年9月11日の朝、私はニューヨークに居た。前日にロンドンで会議があ
り、そのまま直行して、深夜にセントラルパーク近くのホテルに着いて1泊したば
かりだった。世界貿易センタービルに飛行機が突っ込んだと電話で知らされ、急
いでTVニュースを見たところ、すでに2機目が激突した後で、衝撃的な映像が繰
り返し流されていた。
当日は午後にウォール街で会合が予定されていたが、もはやそれどころではな
かった。翌日以降の予定もすべてキャンセルである。いつ日本に帰国できるかも
わからない。とりあえず友人たちの無事は確認したが、ほかにやることもなく、
ほとんど一日中TV報道にくぎ付けとなった。犠牲者についての具体的な報道が
増えてくると、涙なしには見ていられない。
やり場のない怒りと悲しみの中でも、米国のメディアは良識を守り、アラブ系
米国人などへの偏見を抑えるために懸命な努力をしていた。識者のコメントも短
絡的反応を戒めるものが多かった。閑散とした街の中で、教会にだけは多くの人
々が集まっていたが、そこでも静かな悲しみと祈りが満ちていた。
この事件をきっかけに、私もイスラムに対する理解を深めたいと思うようにな
った。何冊か本を読んだことはあるが、「皮膚感覚」がない。それが3年後にチュ
ニジアを訪れた理由の一つである。
チュニジアは穏健なイスラム国で、地方は保守的だが、首都チュニスでは女性
も西洋的な服装で闊歩している。詳しく紹介する紙幅はないが、都市国家カルタ
ゴがローマ帝国に破壊されて以来、アラブ民族、オスマン・トルコ、フランスな
どに支配されてきた「文明の交差点」である。
イスラムの建築や装飾芸術の繊細で優雅な美しさは圧倒的であり、その影響は
欧州でもスペインやハンガリーなどに色濃く残っている。伝統的に学術文化が盛
んで、アラビア数字や代数学・天文学などの面で西洋文明への貢献も大きい。輝
かしい歴史と停滞する現状の間にある、あまりに大きなギャップ。このギャップ
に対する焦燥感が、テロリストを生み出す土壌になっているのだろうか。
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○ワセ歴○
第11回 大隈重信と福澤諭吉
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<初対面から意気投合・二人の「志の共有」・福澤自伝と大隈自伝>
早稲田大学を創設した大隈重信(1838・天保9年―1922・大正11年)は、慶應義
塾大学を創設した福澤諭吉(1834・天保5年―1901・明治34年)より4歳年下であ
る。二人は、共に頭脳明晰・記憶力抜群で、修学時代は共に最優等生であり、既
に相当の識見を備えていた。二人が初めて出会ったのは1871(明治4)年の暮れか
翌年の初めのころである。以後、意気投合して終生実に緊密な肝胆相照らす仲と
なった。出来る者は出来る者を評価できたからこそ、お互いを認め合う仲となっ
たのである。「一度知り合ってからは、非常に懇意になつて先生が吾輩の処へ来
ると、〔略〕酒が強く食事が長いから、且つ食ひ且つ話して、〔略〕殊に政治上
の秘密談は此家の奥にある一室で、他人を入れないで、家内が酌をしながら話を
するやうなことが多かつた」(『大隈候昔日譚』)と大隈は述懐している。
二人には、単にウマが合ったというだけではなく、思考法や日本の進路につい
ての「志の共有」があった。共に立憲主義の国家構想を持ち、政党政治の実現に
努め、共にそれを担うにふさわしい立憲国民を、学校を創設して育成しようとし
た。第2回でも記したように、大隈と小野梓の合作とも言うべき「学問の独立」
は、そもそも、「一国の独立」はどうすれば達成できるか、ということから出発
している。そのためには、一国を構成する国民一人ひとりの独立が必要である。
では、国民はどうしたら独立できるか。それは国民一人ひとりの精神がきちんと
独立していなくてはならない。その精神はどうすれば育まれるか。それは学ぶこ
としかない。しかもそれは「学問の独立」を前提としたそうした学問でなくては
ならない。だから、「学問の独立」が保障され、確立されているところで学ぶ者
は、精神の独立した人格を身に着けられる。そういう人格を身に着けた国民が一
人ひとり独立していく。そのことはひいては日本の一国が独立することへの道な
のだ。― ―これが大隈と小野の「国家論と学問論」との密接不可分の核心なので
ある。まさに、福澤が生涯言い続けていた「一身独立」「独立自尊」と同じ考え
で、異名同体の理念である。大隈と福澤との間には強い「志の共有」があったの
である。
福澤には有名な『福翁自伝』があるが、大隈にも『大隈伯昔日譚』、『大隈候
昔日譚』という自伝がある。この際、二人の自伝を読むことによって、黎明期の
近代日本の成り立ちと、慶應義塾・早稲田の歴史を知る手がかりをつかむことを
強く勧めたい。
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○こんな授業! どんなゼミ?○
「近代くずし字を読む」 〜偉人の素顔〜
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政治経済学部1年 角本 歩
「文豪もまた人なり」、授業を通してそう感じた。教材は文豪や福澤諭吉など
の歴史的人物の原稿。それも直筆の生原稿のレプリカである。
一番驚いたのは初回授業だった。昨年に続きリピーターとして参加する者も多
く、小さな教室は空席が全くないほどの密度。折に触れて、学生のためにクラス
会まで企画してくれる宗像先生の人柄の成せる業だろうか。
教科書に必ず載るような、著名な文豪たちが、いったいどのようなことを考え
て作品を執筆していたのか。歴史上の偉人が、その当時どのような思想を持って
いたのか。彼らの著作は文庫本として書店に並び、いつでも手軽に手に取ること
ができる。しかし実際には、常用語の変遷と共に修正が加えられ、「著者を読み
解く」媒体としては劣化し過ぎてしまった。だからこそ教材として、文豪らの直
筆原稿や日記、手紙を取り上げる意味があるのだ。レプリカとはいえ、生原稿の
インパクトは強い。修飾表現ひとつ、言葉ひとつ変えただけで、文章表現のイメ
ージはがらりと変わり、彼らがいかに表現を大事にしていたかが伺える。所々斜
線で消された、作品には載らなかった「ボツ表現」を読んでみるのも面白い。
しかし、講義のテーマである「くずし字」の攻略が難解である。これらの資料
は直筆原稿であるから当然「手書き」で、これが大変読みづらい。漢字の旧字体
や旧仮名遣いの洪水で、慣れないうちは、もはや何かの暗号にしか見えない。け
れど、授業を受けているうちに、不思議と読めるようになってくる。知識の問題
ではなく慣れだろうか。皆で読み進めていくうちに、自然に読めるようになって
おり、それがまた小気味良い。
昨今、パソコンや携帯で、コンピュータの「正確な」文字に慣れてしまってい
る私たち。偉人として名を残し、どこか遠くの存在だった人々の手紙や作品を読
み、クセのある手書き文字に触れてみる。とたんに文豪たちが、イメージとは異
なる、身近な存在になるだろう。
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[今週の早稲田ウィークリー 目次] Webでもご覧ください!
◎ スポーツの秋 ワセダスポーツ実りの秋
◎ ぴーぷる:全日本女子テニスの王者! 宮村 美紀さん
◎ えび茶ゾーン
◎ 第7回 石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞発表
◎ 早稲田学生文化賞 2007年度受賞者発表!
◎ 現場レポート:創立125周年記念シンポジウム「ビジネスが変わる・
世界が変わる 〜ザ・ボディショップが創る キレイな世界」に参加して
◎ 現場レポート:保育所の子どもたちとの「ハッピー・ハロウィン!」
◎ 古典芸能サークル特集:町おこしと学生の幸福な出会い
◎ 古典芸能サークル特集:わせだ寄席を終えて
◎ 古典芸能サークル特集:400年の伝統を楽しむ
◎ 総健センター便り:No.26 「教えて! インフルエンザ」
◎ とっておきの話:ニューヨークとチュニジア
◎ Weekly Flash
◎ ワセ歴:第11回 大隈重信と福澤諭吉
◎ 学びふたたび:一人ひとりが成長できる学びを提供する
◎ こんな授業! どんなゼミ?:「近代くずし字を読む」〜偉人の素顔〜
◎ 世界見聞録:第20回 フィリピンODAのコラプションは無くなるか?
◎ 薦!:『大衆教育社会のゆくえ 学歴主義と平等神話の戦後史』
◎ ミニコラム:ICCへ行こう!「アウトリーチ・プログラム」って?
◎ 杜の手帳(学内のイベント情報)
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『早稲田ウィークリー』には、キャンパスの各種イベントやいろいろな分野で
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