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2009/06/28

《たとえ話》で分かる物理231号◆電験三種を学ぶのに必要な学力

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       楽しい《たとえ話》で直感的に分かる物理の考え方
                2009/6/28  231号 3205部
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田原です。
こんにちは。

今日は、電験三種イベントの最終日ですので、
電験三種の勉強法について、書きたいと思います。


●maseさんからのコメントです。

 3月頃から市販のテキストで独学で勉強しています。
元々の知識レベルが低いので何度やってもあまり頭に入っていかないです。
おそらく理解度が低いのだと思うのですが、かといって自分のレベルに
合ったテキストがなかなか見つかりません。
今は『よくわかる電験三種』で勉強しています。他の書籍と比べると
やさしいと思いますので・・・

【回答】

『よくわかる電験三種』は、電験三種の参考書の中では詳しいほうだと
思いますが、ある程度の知識を前提として、説明しています。

例えば、電磁気理論は、高校物理程度の知識が前提となっています。
ですので、もしかしたら、高校物理の参考書などを読んでからやってみると
よいかもしれません。

また、電気回路では、複素数の理解が不可欠です。
大学初学年用の「複素数」を勉強されると、電気回路の理解が進むと思います。
「複素関数」までは必要なく、複素平面、オイラーの公式などが載っている
本なら、大丈夫です。


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電験三種の勉強が難しいのは、maseさんが感じられているように、
参考書を読んで理解できるための基礎知識が、どの程度必要なのかが
分かりにくいということだと思います。

例えば、高校で物理を学んで高校を卒業した人が、電験三種の参考書を
読んだら、理解できるのでしょうか?


電磁気理論については、高校物理を理解していれば、
7〜8割程度理解できますが、2〜3割は理解できない部分が残ると思います。

電気回路についても、ミルマンの定理や、テブナンの定理など、
大学に入ってはじめて学ぶ内容が登場しますし、複素数を使って、
解くため、複素数についての理解が不可欠になります。

今の高校生は、複素平面をきちんと学びませんので、電気回路の部分を
読み進めていくのは難しいと思います。

まずは、複素数の勉強からはじめないと、言っていることが意味不明だと
思います。

電子回路については、高校では、半導体については、ホール効果のところで、
表面的に学ぶだけですので、増幅回路など、半導体素子を本格的に扱った
問題については、理解するのがきついと思います。

このように考えると、電験三種の参考書は、大学初学年程度の学力がある人が、
対象になっているように思います。

中でも、特に、複素数のところでつまづいている人が多いのではないでしょうか。


電験三種を受けようと思ったときに、もっともっと基礎のレベルから、
ちゃんと分かるように順序だてて説明するような教材があれば、
いいのになぁと思い、田原の電験三種(理論編)を作りました。

今、執筆予定の電験三種対策の参考書も、そのようなスタンスで書きたいと
思っています。


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■編集後記
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複素数の面白さは、なんといっても、「計算」が「図形的に捉えられる」
というところです。

掛け算は、反時計回りの回転と拡大
割り算は、時計回りの回転と縮小

といった感じになります。

n乗の計算は、複素平面上で、点がくるくる回ります。

この面白さは、ちゃんと理解すると、はまります。

オイラーの公式には、感動します。

 → http://phys-yobiko.com/F1.shtml

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