楽しい《たとえ話》で直観的に分かる物理の考え方  RSSを登録する

開講わずか2年で、東大、京大、医大の合格者を輩出する驚異の「物理ネット予備校」。その講師(「微積で楽しく高校物理がわかる本」著者)が、物理初心者でも楽しめるように、たとえ話で物理を熱く語る人気メルマガ!発行者サイトでは、読者の感想も読めます。

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2009/08/15

《たとえ話》で分かる物理239号◆地面を見て考えよ!(たとえ話)

■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
       楽しい《たとえ話》で直感的に分かる物理の考え方
                2009/8/14  239号 3235部
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
配信解除はこちら→ http://phys-yobiko.com/
物理の学習法なら→ http://webkouza.com 


田原です。
こんにちは。

8月のイベントは、センター物理の過去問解説講義です。

去年のセンター試験では、僕の出題予想がびっくりするほど的中しました。

新課程になって出題傾向が変わったのですが、その変わった出題傾向が、
だいぶつかめてきた気がします。


問題の解説に加えて、出題傾向分析も公開しますのでお楽しみに。

8月26日~28日で実施予定です。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■地面を見て考えよ!
───────────────────────────────────────
物理学園高校では、毎年、10月に体育祭を行います。


台車の上に人を乗せて、シューっと走らせる「等速直線運動」という競技や、
四角で囲まれた線の内側をめちゃくちゃに走り回る「気体分子運動」という競技など、
独自の競技が行われるため、近所の人も楽しみにしています。


明日は、いよいよ体育祭です。

実行委員の原出(はらで)さんと会宅(あいだく)さんは、
空を見ながら心配そうにしています。

「天気予報では、今晩、雨が降るということなのだけど、だいじょうぶかなぁ」

「水たまりが出来てしまうと、『等速直線運動』が出来なくなってしまうから、
 水たまりが出来ないように、砂を入れておこう」

原出さんと会宅さんは、地面に砂をまくことにしました。

二人は、どこに水たまりができそうなのか、予想することにしました。



力学が好きな会宅さんは、雨粒の運動をイメージしました。


雲のなかでできた雨粒が、落下してきて、終端速度に達して、地面と衝突。。
ぽつん。。。。。。

別の雨粒も、落下してきて。。。。


水たまりができるまでの様子を考えるのは、大変そうです。



電気が好きな原出さんは、水の運動ではなく、地面の凸凹に注目しました。

水は、高いところから低いところに流れるので、校庭の凸凹を見れば、
水たまりがどこに出来そうなのかが分かると考えたのです。

原出さんは、窪んだところに砂を入れ始めました。


1時間後、原出さんが会宅さんを見ると、目を閉じて考え込んでいました。


「何を考えているの?」

「今、1億2千個めの雨粒の運動を考えているんだ。
 もう少しで、水たまりが出来そうなんだ。」


◆たとえ話終了◆


力学の場合は、1個や2個の物体の運動を扱います。

この場合は、物体の位置や速度に着目するとよいでしょう。


ところが電磁気の場合は、大量の電子の移動を扱う場合が多いです。

この場合、個々の電子の運動に着目するのは難しいです。
会宅さんが、雨粒の運動に着目するようなものです。

では、どうするかというと、原出さんのように「地形」に着目するのです。

電荷にとっての地形が、電位です。

電位の下り勾配が電場(電界)です。

電位と電場の様子をイメージし、その地形に従って電荷の振る舞いを
考えていくのが電気現象の理解の仕方です。


力学とは違ったやり方で理解するのです。

電気が苦手!という人は、この電気の「地形から現象をイメージする」
というところがつかめずに、つまづいている場合が多いです。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●物理ネット予備校の無料講座を受講していない人は。。。
 こちら→ http://phys-yobiko.com/muryo0.shtml

  ※力学全範囲を説明したPDFテキスト『田原の必修物理(力学編)』が、
   無料でダウンロードできます!
----------------------------------------------------------------------
●こちらのサイトもよろしくお願いします。
 物理ネット予備校(携帯版)  http://webkouza.com/i
 大学受験物理学習マニュアル http://webkouza.com
 物理の疑問Q&A        http://webkouza.com/qa
 センター試験物理.com     http://webkouza.com/center
  医学部再受験.com         http://webkouza.com/igaku
  予備校講師の参考書レビュー http://koushinome.seesaa.net/
 物理科講師・田原の日常   http://phys-yobiko.seesaa.net/

●掲示板
 フィズヨビ掲示板      http://phys-yobi.webdeki-bbs.com/
  フィズヨビ質問掲示板    http://physics.webdeki-bbs.com/
----------------------------------------------------------------------
発行者:田原真人
E-mail:info @ rikasougou.com(このメルマガに返信してもO.K.)
 (迷惑メール防止のため@の前後に空白を入れています)

Copyright(C)2009 Kumanekosha. All rights reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記
───────────────────────────────────
今週は、科学哲学者カール・ポパーにはまっていました。

彼は、科学的な言明と非科学的な言明とを、「反証可能かどうか」という基準で
分けます。

反証不可能な命題の例として、

「人間のすべての行為はエゴイスティックである。
 見たところそうでない行為にしても、そうでないように見せるという
 エゴイスティックな関心からなされている。」

という文章をあげていました。

 「AならばBである。AでないとしてもBである。」

という命題は、何を示しても「Bである」となるため、反証不可能です。
ポパーは、このような命題を、科学的ではないとして、科学的な命題と
区別します。

そして、真実の理論の存在は幻想だとして否定しますが、
より多くの反証可能性にさらすことによって、理論が真の知識に
接近することが可能であると述べます。

ポパーについて考えたことは、こちらにまとめてあります。
http://ameblo.jp/tahara-phys/

最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る