2009/11/16
【出版プロジェクト・物語小説編】
■■+++++++++++++++++++++++++++ ■■ 出版プロジェクト・物語小説編 2009.11.16 ■■ vol.113 ■■ 発行:The Appleseed Agency Ltd. ■■+++++++++++++++++++++++++++ このメルマガでは、作家のエージェント・株式会社アップルシード・ エージェンシーが、あなたがベストセラー作家になるための情報とテ クニックをお贈りします。 ■CONTENTS---------------------------------------------------- ★トピックス ★11月の新刊のご案内 ★新連載コラム「誰でも書けるかな、駒込しじまの小説作法」 「小説を書いてみたいが、どうやって書いたらいいのかわからない」 「小説を書き始めてみたが、どうもうまく書けない」というあなたに 小説の書き方・文章の書き方本マニアのライターが贈る、 楽勝・小説入門、第二回です。いよいよ実作に入ります。 -------------------------------------------------------------- ■トピックス ~所属作家たちの近況をお知らせします~ -------------------------------------------------------------- ★10万部を突破した緩和医療医の大津秀一さんの『死ぬときに後悔す ること25』(致知出版社)がフジテレビ「エチカの鏡」で紹介され、 話題沸騰。たちまちアマゾンでも1位になりました。 新作『感動を与えて逝った12人の物語』もあわせてご覧ください。 http://www.chichi.co.jp/koukaisurukoto.html ★リブロ作家養成ゼミ第二期生の北沢秋さんの戦国時代小説『哄う合 戦屋』(双葉社)が初版1万6000部で発売後、忽ち5刷5万部! TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ」他、新聞雑誌等で取り上げられ ました。 http://mo-v.jp/?ea79 ★成井豊さんの『天使の耳の物語』が原作の演劇集団キャラメルボッ クス「エンジェル・イヤーズ・ストーリー」が始まりました。 只今、神戸公演中です。詳細はこちらからご覧ください。 http://www.caramelbox.com/stage/angel/ ★リブロ作家養成ゼミ第三期生の結月美妃さんが月間50万ビューの携 帯電話サイトWomanwave.comとDocomo,Softbank,auの公式サイト 「kiss kiss kiss」で10月よりコラム「オンナにはわからない男の 七不思議」を連載スタート。 http://ameblo.jp/yuzuki-miki/ ★赤坂真理さんの「週刊新潮」コラム『テレビの穴』が好評連載中。 http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/newest/ ★弊社サイトをリニューアルし、公式ブログと「はたらく社員のブロ グ」を始めました。弊社所属の作家さんたちの近況や、エージェン トたちの仕事ぶりが垣間見られますので、ぜひご覧ください。 公式ブログ:http://asagency.exblog.jp/ はたらく社員のブログ:http://aastaff.exblog.jp/ -------------------------------------------------------------- ■11月の新刊案内 -------------------------------------------------------------- ★『大人の「マネー学」入門 リスク編』 楠本くに代/著 実務教育出版 http://mo-v.jp/?eb72 なかなか気がつかない「投資の落とし穴」について、わかりやすく解 説。投資信託、株式、債券、保険、預金のほぼすべてのリスクがわか ります。「こんなはずではなかった!」「勘違いしていた!」と嘆き悲 しむ一般投資家たちを数多く見てきた著者だからこそ書ける、投資リ スクとの賢いつきあい方。 ★『県境マニア!』 石井裕/著 ランダムハウス講談社 http://mo-v.jp/?eb73 近年ブームの秘境駅やダム、酷道・険道、廃墟……と、くれば次は県 境!?たかが行政上の区分の県境、と侮るなかれ。日本に様々な特徴 ある県があるほど、同じように様々な県境が存在する。県境を跨ぐ駅 やホテル、神社など「何でこんなところに県境が!」と思わせるよう な所に県境があったりする。サブカル好きにはもちろん、ぜひとも旅 行・地理好きの方にもオススメな一冊です。 ★『声の力で人生をもっとよくする!』 水口聡/著 実務教育出版 http://mo-v.jp/?eb74 ウィーン在住のオペラ歌手が語る「声は、持って歩ける一生の財産!」 心とからだを元気にさせるのも、人の心を動かすのも、困難を乗り越 えさせてくれるのも、声の力だということを実感させてくれます。 ★『ハズさない上司』 櫻井浩昭/著 講談社 http://mo-v.jp/?eb75 「しない」ければ、あなたも部下も伸びる!「あれもこれも」と理論 や周りに振り回されるのはもうやめませんか?人材育成プロデューサ ーが「あなたが本当にやるべき事」の見極め方を教えます。 ★『負けない議論術』 大橋弘昌/著 ダイヤモンド社 http://mo-v.jp/?eb76 ニューヨークで日系企業100社を支える辣腕弁護士が会議や商談で相手 に「イエス」と言わせる説得ノウハウを初公開。自己主張できない日 本人は、決して活躍できない。あなたの意見を効果的に伝えながらク ライアントや上司の共感を得る即効セオリーを明かす。 ★『日本人の知らないユダヤ人』 石角完爾/著 小学館 http://mo-v.jp/?eb77 国際弁護士として世界で活躍する著名な弁護士である著者が、50歳を 過ぎてユダヤ教への改宗を決意し、5年に及ぶ宗教指導者との一問一 答を経て合格。ユダヤ教の戒律、衣・食・住の日常生活がわかる興味 深い一冊です。 ★『天使の耳の物語』 成井豊/著 ポプラ社 http://mo-v.jp/?eb78 生真面目なお父さん、広告代理店勤めのお母さん、無口な息子、そし てどうも恋をしているらしい娘……いつのまにか心が離れてしまった 家族を取り戻したい、お父さんの奮闘記。演劇集団キャラメルボック ス「エンジェル・イヤーズ・ストーリー」の原作です。 ★『感動を与えて逝った12人の物語』 大津秀一/著 致知出版社 http://mo-v.jp/?eabd 『死ぬときに後悔すること25』の著者が、看取った患者さんたちの中 から心に残る12人を選び、その生き様を綴った一冊。今、混迷の時代 を生きる私たちが熟読玩味すべき、赤裸々な人生の感動が、そこには あります。 ★『哄う合戦屋』 北沢 秋/著 双葉社 http://mo-v.jp/?ea79 天文十八年。甲斐、武田と越後、長尾に挟まれた緩衝地帯、中信濃に 孤高の合戦屋がいた―。領主を担ぎ勢力を広げる一方で、不幸なまで の才能と抑えきれぬ天下への大望が、それぞれの運命の前に立ちはだ かる。史実を基にした壮大な人間ドラマ。 -------------------------------------------------------------- ■新連載コラム「誰でも書けるかな、駒込しじまの小説作法」 -------------------------------------------------------------- 【第2回 実作編・その1】 純文学であれエンターテインメントであれ、小説というのは不思議 なメディアです。 特別なものを除けば、音楽・絵画・映画などの芸術に取り組もうと すれば、専門的なトレーニングが必ず必要になります。 しかし小説に関して言えば、日本語を話すことさえできれば、すぐ にでも取りかかることができます。 このあたりが、数多くの小説家志望者を生み出す最大の理由だと考 えられますが、その一方で、系統だったメソッド(練習の方法)がな いのも困ったものです。 もちろん、書店に行けば数多くの「小説の書き方」が並んでいます し、インターネットの情報商材などの中にも、優れたものがあると聞 きます。 これらを紐解いてみると、まず初めに、 「作品のテーマを決める」と書かれていることが多くあります。 テーマとは「主題」。言うまでもないことのようですが、これがし ばしば誤解されています。 クラシック音楽の世界では、テーマとは単にひとつの音の連なりを 示します。長いことも短いこともありますが、ごくシンプルなメロディー や和音がその曲の中心的な要素となり、作曲家は手を替え品を替えて そのテーマを料理し、協奏曲や交響曲を作ります。 ところがこと純文学となると、テーマはなんだか壮大なものとして とらえられがちになります。たとえば、 「人の心には、必ず闇の部分がある」だとか「この世で最も大切なの は愛である」といった具合です。 しかし私の経験から言って、こうしたテーマを大上段に掲げること は、あまりいい結果を生みません。 なぜなら私たちの多くが、テーマとして掲げた内容に見合うだけの 人生経験を積んではいないからです。 その結果、作品は観念的(屁理屈が多い)ものになり、人を楽しま せる(あるいは考え込ませる)こととはほど遠くなりがちです。 一方、エンターテインメントの世界に限って言えば、テーマは全く 異なる意味で使われることがあります。つまり、 「鎧に身を包んだ美少女が、核戦争後の世界で悪と戦う。ちょっとエッ チあり」などといったのがそれです。 これも、本来の意味からすると、テーマとは言いません。 『ベストセラー小説の書き方』というベストセラー(笑)で知られるディー ン・R・クーンツは、テーマの弊害を言っています。ここでは正確な引 用ができませんが、つまり、 「テーマは、一編の作品が仕上がったとき、自ずとそこに発生してい るものである」というのがクーンツ氏の説です。 では、何をもって書き始めればいいのか、という質問が聞こえてき そうです。 これに関しては、井上ひさし氏が『私家製・文章読本』の中でとて もいいヒントを書いています。 「その作品で書きたいことを一文にまとめる」というのがそれです。 一文に、というところが重要なポイントです。 井上氏いわく、 「小説を書いていて道に迷った時には、その一文に立ち返る」と言う のです。 いくつかの例を挙げてみましょう。 「若かりし頃の華やかな日々を忘れられない女性が、いつの間にかそ の心を病み、夢の中だけで生きている」 「心を病んだ女性と付き合ったある男は、彼女の全てを受け入れよう とするが、彼女の精神はますます破壊されていく」 心を病んだ女性の例を二つ挙げたのに深い意味はありませんが、状 況を見る視点を変えるだけで、いくつものバリエーションが生まれそ うなことが判ると思います。 ちなみに前者はテネシー・ウィリアムズの『欲望という名の電車』 (戯曲)で、後者はフィリップ・ディジャンの『ベティー・ブルー』 と、どちらもベスト&ロングセラーの名作です。 それぞれ映画化され、どちらも名画として知られるものですが、一 文でまとめてしまうとこういうことになります。 どちらにも、 「昔ばかり振り返っていてはいけない」だとか、 「精神の病は進行するので怖い」などといった、教訓(=テーマめい たもの)はありません。 もちろんどちらの作品も、巧妙な細部や名シーンに溢れていますが、 そうしたテクニックはまだ先のこと。 まずは、自分が書こうとしている話(それはしばしば壮大なことが 多いですよね)を、一文にまとめてみてください。 その時、コツのようなものがあります。それは、話を大きくしない ことです。 「戦争はいけない」だとか「最後のよりどころは愛である」というの では、いわゆる《テーマ》になってしまいますから、まずは自分の身 の丈に合わせた《一文》を掲げてみて下さい。 陳腐ながら例を挙げてみますので、みなさんも考えてみて下さい。 「ひさびさに帰った故郷で、懐かしい友達は何も変わっていないよう に見えたが、実は各々の生活や内面は大きく変わっていた」 「恋人の浮気に苦しみ別離を決心するが、いざ別れようとしても別れ られない」 どんなものでもいいので、自分の経験に根ざしたものを掲げる方が、 筆は進むようです。 その一文を、少し大きめのフォントで印字するか、太い筆ペンで書 くなりして、目に付くところに貼りましょう。 しつこいようですが、次のような例はいけません。 今度はエンターテインメントを例にとってみます。 「ある日ふとしたことで超能力を得た少年が、様々な難問を解決する」 「今の世界とは違うパラレルワールドで、もしもの世界が展開する」 こうした話がいけないというわけではありません。 問題は、書きたい話に具体性が乏しく、末広がりになりすぎている ことです。 もちろん、すでに名のある大作家であれば、上記のようなコンセプ トを提示することで、担当編集者はゴーサインを出すかもしれません。 しかし、これから初めての作品を世に出そうとするあなたは、自分 がよく知っている世界の中で、ごく単純な話の《幹》を一本立てるよ うにしてみてください。 さて次回はともかく、原稿用紙に向かってみましょう。 いまどき原稿用紙? というご心配は無用。 今やワープロを使うのは当たり前のことですから。 次回の内容は、ワープロを使おうが原稿用紙を使おうが決して変わ ることのない、記述のための最低ルールについてのことになります。 (続く) 駒込しじま(こまごめ・しじま) 書籍編集者を経て、フリーライター。 10代の頃から、小説執筆のかたわら、小説の書き方・文章の書き方を 読み漁る。 -------------------------------------------------------------- メルマガをお読みの皆さんで、本にしたら絶対売れる!!という 企画・原稿をお持ちでしたら、弊社あてにご応募ください。 くわしくは企画原稿検討の要項 (http://appleseed.co.jp/0_1.php) をご覧ください。検討させていただきます。 ご意見・ご感想は(info@appleseed.co.jp)までお願いいたします。 【最後にお知らせ】 こちらにもどうぞご訪問ください。 ・株式会社アップルシード・エージェンシーのサイト http://www.appleseed.co.jp/ ・鬼塚忠「カフェリブロ作家養成ゼミ」 http://blog.goo.ne.jp/appleseed_august ・メルマガ「出版プロジェクト・ビジネス書編 http://www.appleseed.co.jp/magazine.html ________________________________________________________________ 配信 株式会社アップルシード・エージェンシー 編集 栂井理恵 文責 鬼塚忠 E-mail:info@appleseed.co.jp http://www.appleseed.co.jp/ 〒162-0824 新宿区揚場町2-12セントラルコーポラス401 TEL:03-3513-4325 FAX:03-3260-4437 ---------------------------------------------------------------



