出版プロジェクト・物語小説編  RSSを登録する

野間文芸新人賞作家の赤坂真理やキャラメルボックスの成井豊、『哄う合戦屋』の北沢秋、『クリムゾン・ルーム』の高木敏光、鈴木剛介らが所属する株式会社アップルシード・エージェンシーがお届けするメールマガジン。作家と編集者が小説を世に送り出すまでの秘話が満載。

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2009/02/23

【出版プロジェクト・物語小説編】

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■■ 出版プロジェクト・物語小説編           2009.2.23
■■                               vol.97
■■                     発行:The Appleseed Agency Ltd.
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このメルマガでは、作家のエージェント・株式会社アップルシード・
エージェンシーが、あなたがベストセラー作家になるための情報とテ
クニックをお贈りします。

■CONTENTS----------------------------------------------------
★トピックス
★2月の新刊のご案内
★私の修業時代 
       第15回 赤澤 竜也さん
                   〜40歳目前の挑戦〜
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■トピックス  〜所属作家たちの近況をお知らせします〜
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★劇団キャラメルボックスの成井豊さんの原作の舞台『嵐になるまで
 待って』のLivespire版が絶賛上映中。Livespireとは、舞台芸術を
 映像化したデジタルシネマです。この機会に、あの感動を再び味わ
 って下さい。
 http://www.caramelbox.com/livespire/index.html

★2006年に『お客さん、こーゆーとこはじめて? 艶街経営日誌』で
 デビューした赤澤竜也さんの3年ぶりの新作『会社人間だった父と
 偽装請負だった僕―さようならニッポン株式会社』が発売。森達也
 氏絶賛!
 http://mo-v.jp/?e47b 

★高木賢治さんのノンフィクション『街金王 池袋アンダーグラウン
 ドの「光」と「闇」』が忽ち重版。映像化のオファー殺到です。
 http://mo-v.jp/?e2e5

★赤坂真理さんの5年ぶりの書き下ろしフィクション『太陽の涙』が
 岩波書店から発売。沖縄の伝承に根ざした、清冽で詩的なヴィジョ
 ン溢れる大人の絵本です。
 http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/9/0281730.html

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■2月の新刊案内
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★『余命半年 満ち足りた人生の終わり方』
 大津秀一/著 ソフトバンククリエイティブ
 http://mo-v.jp/?e486
余命半年、あなたは穏やかな最期を望みますか? 
終末期医療の実践家が指し示す「生きるための死に方」。

★『投資銀行が邦銀に屈した日
   ―キャピタルゲイン時代の次に来るもの』
 北村慶/著 東洋経済新報社
 http://mo-v.jp/?e485
世界規模での金融危機によって米国型投資銀行が衰退し、邦銀の存在
感が高まっている。この流れは今後も続くのか。
現役金融マンである著者が、新しいグローバル金融の姿を語る。

★『心のパワーの取り戻し方』
 奥田弘美/著 PHP研究所
 http://mo-v.jp/?e4d1
嫌なこと、気がかりなことを引きずって重たい気分で毎日を過ごして
いないでしょうか。あなたの憂うつ気分を5つのキーワード別にして
それぞれのストレスケア方法を紹介します。

★『借金の底なし沼で知った お金の味』
 金森重樹/著 大和書房
 http://mo-v.jp/?e4d2
自己破産すらできない本当の地獄の底からどう這い上がるか。乗り越
えられない壁はない。25歳で莫大な借金を背負った著者の、人生の
どん底からの生還と成功への軌跡を綴った1冊。発行部数31万部の人
気メルマガを書籍化しました。

★『会社人間だった父と偽装請負だった僕
      ―さようならニッポン株式会社』
 赤澤竜也/著 ダイヤモンド社
 http://mo-v.jp/?e47b 
かつて会社は永遠だった。「負け組」「下流」という言葉が跋扈し、
会社は平気で人を切り捨てるようになった。この国が目指した先にど
んな社会があるのか、今、誰もが気づき始めている。企業戦士として
生き抜いた父の人生と自らの体験を通して、働くことの意味と社会の
あるべき姿を問いかける渾身のノンフィクション。 

★『戸籍も本名もない男』
 村上早人/著 講談社
 http://mo-v.jp/?e46d 
太平洋戦争で、唯一の肉親である母と、戸籍や本名まで失くし、社会
の底辺でもがきながら、戦後の混乱期を駆け抜けた男「ハヤト」。そ
こには悩める現代の日本人が取り戻すべき、熱き生き方のヒントがあ
ります。『ハヤト』(河出書房新社)の文庫化。

★『中国人弁護士・馬さんの交渉術』
 馬英華/著 PHP研究所
 http://mo-v.jp/?e46e
日中両国をよく知る中国人弁護士が、仕事や生活などさまざまな場面
で使える交渉術を指南。交渉前の下準備から、駆け引きと議論を楽し
む中国人のテクニック、中国流の交渉ルールまで、日本人が交渉上手
になる知識が満載。 

★『太陽の涙』
 赤坂真理/著 岩波書店
 http://mo-v.jp/?e396 
あたたかな海のただなかにまかれた、星座のような島々。その群島の
かたすみに僕らの小さな島はある。僕らは太陽から生まれた。あると
き、月からひとりの男が吐き出され……。清冽で詩的なヴィジョン溢
れる現代の神話。著者5年ぶりの書き下ろし作品です。

★『読書は1冊のノートにまとめなさい』
 奥野宣之/著 ナナ・コーポレート・コミュニケーション
 http://mo-v.jp/?e34c
何十冊、何百冊読んでも、ほとんど覚えていない……。多くの方が抱
えるこの悩み。でも、「覚えていない」は「読んでいないと同じ」。
この本では、読んだ内容を確実にあなたの「財産」にする、「インス
トール・リーディング」の技術を紹介します。1週間で3刷10万部。

★『わたしとおなか』
 橘 果恋/著 サンマーク出版
 http://mo-v.jp/?e29a
ある日、朝子は見知らぬ男子生徒にラブレターを渡される。でもそれ
は――親友の奈々宛てだった。そうだよね、私のはずがない。妄想だ。
どうかしてる。だって私は――太っているから。過酷なダイエットを
決意した高校2年生の恋と友情の日々を、笑いと涙で描いた日記小説。

★『街金王 〜池袋アンダーグラウンドの「光」と「闇」〜』
 高木賢治/著 講談社+α文庫
 http://mo-v.jp/?e2e5
かくも鳥肌のたつ人生を誰も知らない…。 
捨て子、ヤクザの鉄砲玉、TVリポーター、そしてヤミ金の世界でのし
上がった男の半生を描く、圧倒的スケールのノンフィクション。
事実は小説より危険なり。重版出来。

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■私の修業時代 
       赤澤 竜也 さん   〜40歳目前の挑戦〜
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(作家紹介)
赤澤竜也(あかざわ・たつや)さん
1964年生まれ。大阪府出身。慶應義塾大学文学部卒業後、公益社団法
人勤務、進学塾講師、信用金庫営業マン、風俗店・高級クラブ経営、
トラック運転手などを経て、現在は週刊誌記者。2006年、『「お客さ
ん、こーゆーとこ初めて?」艶街経営日誌 』(講談社)にて弊社プロ
デュースでデビュー。

〜〜〜〜〜

 いろいろな仕事を転々としたあと、28歳から4年間奉職した金融機
関職員(信用金庫勤務)を辞め、次に選んだ職業は風俗店でした。

「どうしてお堅い仕事から、よりによって裏社会の色稼業に足を踏み
入れたの?」と最近になってよく聞かれます。でも自分の中では、同
じ興味の範疇にありました。

「金のまつわる世界を見た後は、性の世界を見たいなー」

 人間の根元的な欲望をダイレクトに扱う仕事に興味があったのです。
とはいえそんなに長く続けるつもりはありませんでした。ちょっと覗
いてみようくらいの気持ちです。

 スポーツ新聞の三行求人を見て応募した大阪・梅田の風俗店に首尾
良く合格し、まずはウエイター業からお水生活をはじめました。主な
仕事は店先に立ってお客さんを勧誘すること。いわゆる「呼び込み」
です。

 ここでは金融機関の外回りで鍛えた営業トークが役に立ちました。
かつおの一本釣りのように次々とお客さんを店に上げることができた
のです。経理や労務管理といった仕事も難なくこなし、主任やマネー
ジャーといった諸先輩を片っ端から蹴落として立身出世を遂げた私は、
2年後にはオーナーから経営を任されるようになりました。

 それからの仕事はとにかくエキサイティングでした。

 ヤクザ屋さんが攻めてきたり、警察の手入れをくらったりしたこと
もありました。店で働く女の子も整形マニアだったり、リストカット
フリークだったり、とある薬を常用なさっていたりとエキセントリッ
クな方々が多く、日々飽きることがありません。そのうえ風俗店の経
営者というのはモテるんです。絶対権力を手にした猿山のボス状態。
お金にも女の子にもまったく不自由しない生活が続きました。

 気が付くと7年もの月日が経っていました。風俗で働く女の子は常
に入れ替わって、いつも若い人ばかりが周りにいるものですから、自
分自身が年齢を重ねているということに気づきません。私は浦島太郎
状態だったのです。

 放蕩三昧の生活で嫁さんに愛想を尽かされたことが目を覚ますキッ
カケとなりました。気が付けば40歳目前。ようやく、

「文章を書いて生活しよう」と思い立ったのです。

 それからは家に籠もってひたすら書き続けました。

 書くということは思いのほか難しい作業でした。人様に読んでもら
うために文章を書いた経験がなかったものですから、ろくなものが書
けません。

「オレは天才だー」と叫びながら書いたものを、翌日の朝に読み直し
て死にたくなるといったことの繰り返しです。

 なによりも辛かったのは批評してくれる人がまったく周囲にいなか
ったこと。自分のやっていることが正しいことなのか大きく間違って
いるのかまったくわからないのです。自分の中にもう一人の批評家を
持って、自分の書いた文章を客観視するというのは意外と難しいんで
すよね。ひしひしと孤独を感じたこともありました。文章を書く人は
どこかでいろんな種類の孤独を引き受けなくてはならないと頭ではわ
かっていたんですけど。

 途中でお金がなくなったのでトラックの運転手をしながら書き続け
ました。いくつか書いてみた中で、風俗店の経営記が一番スリリング
な内容に仕上がりました。

 誰かに読んでもらいたい。

 切実に思ったものです。そんな時、アップルシードエージェンシー
という会社の存在を新聞で知り、とるものとりあえず原稿を送ってみ
ました。第三者の意見が欲しかったので、「どんなにクソミソに書か
れても甘んじて受け容れますので、厳しく批評してください」とも伝
えました。

「講談社に決まったから」

と電話をもらったのは原稿を送ってから3カ月後のことでした。

                           (続く)
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メルマガをお読みの皆さんで、本にしたら絶対売れる!!という
企画・原稿をお持ちでしたら、弊社あてにご応募ください。
くわしくは企画原稿検討の要項
(http://appleseed.co.jp/0_1.php)
をご覧ください。検討させていただきます。

ご意見・ご感想は(info@appleseed.co.jp)までお願いいたします。


【最後にお知らせ】

こちらにもどうぞご訪問ください。

・株式会社アップルシード・エージェンシーのサイト
http://www.appleseed.co.jp/

・鬼塚忠「カフェリブロ作家養成ゼミ」
http://blog.goo.ne.jp/appleseed_august

・メルマガ「出版プロジェクト・ビジネス書編
http://www.appleseed.co.jp/magazine.html

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配信 株式会社アップルシード・エージェンシー
編集 栂井理恵  文責 鬼塚忠
E-mail:info@appleseed.co.jp
http://www.appleseed.co.jp/

〒162-0824  新宿区揚場町2-12セントラルコーポラス401
TEL:03-3513-4325  FAX:03-3260-4437
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