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野間文芸新人賞作家・赤坂真理やベストセラー『ホームレス作家』の松井計、演劇集団キャラメルボックスの成井豊らが所属する「作家のエージェント」株式会社アップルシード・エージェンシーがお届けするメールマガジン。作家と編集者が小説を世に送り出すまでの秘話が満載。

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2008/02/13

【出版プロジェクト・物語小説編】

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■■ 出版プロジェクト・物語小説編          2008.2.13
■■                              vol.74
■■                     発行:The Appleseed Agency Ltd.
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このメルマガでは、作家のエージェント・株式会社アップルシード・
エージェンシーが、あなたがベストセラー作家になるための情報とテ
クニックをお贈りします。


■CONTENTS----------------------------------------------------
★トピックス
★2月の新刊のご案内
★編集者インタビュー
    『モテたい理由』(赤坂真理)
               講談社 川治豊成さん
      〜編集という仕事は、多品種を育てる農作業である〜                    
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■トピックス  〜作家たちの近況をお知らせします〜
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★三浦天紗子の『モテる女のひみつノート』(戎光祥出版)が、携帯
 電子書籍化されました。バレンタインデーに向けて、恋愛のコツを
 ゲットしてください。販売サイトはこちら。
【ドコモ】
(iモード>小説・コミック>書籍)
 ●電子書店パピレス
【au】
(au one>ケータイコンテンツ>電子書籍・コミック・写真集>総合)
 ●パピレスDX●Handyブックショップ●Timebook Town
 ●ベストヒットBOOKS
【SoftBank】
(Yahoo!ケータイ>メニューリスト>書籍・コミック・写真集>電子
 書籍)
 ●電子書店パピレス●ベストヒットBOOKS

★発売前から話題の『親のようにならない」が夢だった―裏社会から
 這い上がった経営者の人生大逆転物語』の感想文コンクールを実施
 いたします。大賞10万円・優秀賞5万円(2名)の表彰アリ。
 下記ホームページの応募要項をご覧の上、ふるってご応募ください。
 http://mo-v.jp/?d079

★4月に作家デビュー予定の南島詩人であり舞台演出家の平田太一が、
 3月3日(日)に東京・ヤクルトホールにて特別講演会を行います。
 沖縄の中高生が参加する現代版組踊「肝高の阿麻和利(きむたかの
 あまわり)」を通じて、教育や地域活性化に大きく貢献している平
 田太一の貴重なお話をお見逃しなく!
 http://www.kankidirect.com/20080303/

★弊社の社外検討委員の長田洋一氏が、信州の安曇野ひつじ屋にて2
 月17日(日)より文学ゼミを開催します。小説とは何か?批評家と
 は何か?詩人とは?歌人とは?俳人とは?往年の編集者の目にうつ
 った文壇史の舞台裏からは、その答えが見つかるかもしれません。
 http://hitsujiya.exblog.jp/6776644/

★6月よりリブロ東池袋店にて開催してきた「リブロ作家養成ゼミ」
 の第二期生の募集を始めました。参加をご希望される方は、下記ホ
 ームページの詳細をご確認の上、ぜひご応募ください。
  http://blog.goo.ne.jp/appleseed_august/


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■2月の新刊案内
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★『精神科医はなぜ心を病むのか』
 西城有朋/著 PHP研究所
 http://mo-v.jp/?d218
医者自らが薬漬け。患者の話を聞かずに、患者に愚痴ばかり言う。P
TSD(心的外傷後ストレス障害)治療の専門家が、女性患者に診察
室で暴力を振るう。現役精神科医が日本の精神医療界の末期症状を明
らかにします。

★『親のようにならない」が夢だった』
 加藤 秀視/著 ダイヤモンド社
 http://mo-v.jp/?d01e
父は酒乱、毎夜殴られる母、暴走族からヤクザへとお定まりのコース
をたどった著者が、起業して自分と同様の境遇の少年たちの面倒をみ、
苦しみながら裏社会から足を洗い、3社を経営しながら少年の更生の
ため講演に飛び回るようになるまでの人生大逆転物語。壮絶な半生か
ら「どんな境遇にあっても人は変われる」と勇気づけられます。

★『大人の投資入門ー真剣に将来を考える人だけに教える「自力年金
 運用法」』
 北村慶/著 PHP研究所 
 http://mo-v.jp/?ceff
世界の一流年金基金、ハーバードなどの大学財団、世界の富豪たちが
採用する「長期投資の王道」を、“ふつうの人”が年1回のフォロー
でできるよう、その方法と商品選びまでやさしく解説します。金融の
プロが勇気をもって書いた投資の教科書です。

★『モテたい理由―男の受難・女の業』
 赤坂真理/著 講談社 
 http://mo-v.jp/?cce8
もう疲れたよ…でも、止まれない。女たちを包囲する“モテ”の真実!
モテ服にモテ子…女性誌はなぜ「モテ」を大合唱するのか?エビちゃ
んブームの深層、蔓延する自分語りの文法から恋愛至上主義とオタク
の関係まで、混迷する男女の今を炙りだします。

★『どこでも1分半ヨガ―YOGAでカラダスッキリ、ココロは浄化』
 鈴木まゆみ/著 主婦の友社
 http://mo-v.jp/?cce6
隙間時間の1分半でできる!簡単にヨガの基本が学べる決定版ムック
です。時間がない、お金もかからない、体が固い人でも大丈夫。体が
みずみずしく変わっていくのを実感できるでしょう。

★『わん☆くら』
 粥川みどり/著 主婦の友社
http://itm-asp.com/cc/1615/gxlGSkrD
カフェリブロの作家養成ゼミから生まれた、期待の新人作家のデビュ
ー作。1歳になったばかりの豆柴の雄犬「楽(がく)」がホスト犬と
して働くことになった―。動物虐待に遺棄、迷子騒動、アジリティ、
ペットショップにペット可マンション、病気や超能力など、犬をめぐ
る様々な現実を問題にしながら、人と動物が共生する素晴らしさを描
いた秀作。

★『そして、涙は海になる』
 須田幸子/著 PHP研究所
http://qrl.jp/?255426
子どもが産めなくなった。髪も抜け落ちた。それでも、最期まであき
らめなかった―。24歳で子宮ガンとなってからこの世を去るまで、病
床で綴った一人のサーファーの想いが、カフェリブロの作家養成ゼミ
から一冊の本となりました。

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■編集者インタビュー
    『モテたい理由』(赤坂真理)
               講談社 川治豊成さん
       〜編集という仕事は、多品種を育てる農作業である〜 
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前回の赤坂真理さんのインタビューはこちらから↓
http://archive.mag2.com/0000149736/index.html

〜〜〜〜〜

・まずは川治さんの編集者としてのご経歴と、手掛けられた本を教え
てください。

川治豊成さん(以下、敬称略)
 講談社に入社して6年、ずっと新書の編集部にいます。はじめて作
ったのは『時間の分子生物学』(粂和彦)という本でした。『モテた
い理由』のほかに最近担当したものとしては、『数学でつまずくのは
なぜか』(小島寛之)、『日本人はなぜキツネにだまされなくなった
のか』(内山節)、『枢密院議長の日記』(佐野眞一)、『ぼくの歌
・みんなの歌』(森達也)、『生物と無生物のあいだ』(福岡伸一)、
『鉄道ひとつばなし2』(原武史)などがあります。

・こうした本はどのような過程を経て出版されるのでしょうか。また
編集者の役割は?

川治
 企画を立てることからすべてが始まります。企画の種は、自分の頭
で思いつくよりも、人からもらうことのほうが多いです(個人的には、
編集者が考えつくような本の企画はたいてい面白くないと思っていま
す)。
 企画会議は月に2回開かれますが、そこで企画の面白さと新書とし
て成り立つかどうかが精査されます。ここでゴーサインをもらえれば、
あとは著者への依頼、催促へと移っていきます。書き下ろしの仕事が
中心なので、同時に何本もの企画を進行しています。多品種をつくる
農作業にたとえるとわかりやすいでしょうか。まず種をまいて(依頼)、
水をやり(催促)、芽が出て(書き出してもらう)、実になったとこ
ろから収穫(本という形になる)という感じです。このなかで一番難
しいのは、書き出してもらうことですね。年に7〜8冊つくります。

・たいへんわかりやすくお答えいただいてありがとうございます。そ
れでは、編集者の仕事とは一言で言うとどういうものですか?

川治
 難しい質問ですね。一言で言えるような答えは、まだ私にはありま
せん。と同時に、はっきりと答えられないことがこの仕事の本質であ
るような気もしています。

・このメルマガの読者はみなさん作家志望です。そこで教えていただ
きたいのですが、持ち込まれる企画書、あるいは原稿で、最低限クリ
アしておいてほしいことは何ですか?

川治
 当たり前のことですが、読者の目を意識することでしょうか。自分
は誰に向かって語りたいのか、独りよがりになっていないかを常にチ
ェックするのを忘れないことだと思います。

・仕事を含め、たくさんの文章を読まれていると思います。だいたい
月に何冊本を読みますか?

川治
 数えたことがないのでわかりません。ただ、最後まで読み通すのは
月に10〜15冊程度だと思います。買った本の数はこの数倍になるはず
ですが。読む速度は非常に遅いです。

・どのような分野が多いのでしょうか。

川治
 ノンジャンルです。小説も漫画も何でも読みます。考えてみると、
新書の編集をやりながら、新書を読むことが一番少ないように思いま
す。

・きっと小さな頃から本が好きだったのでしょうね。影響を受けた作
家、作品を5つほど挙げてください。

川治
 小学校の頃はまったく本を読みませんでした。だから、子どもの頃
に「世界文学全集」を読み漁っていたというような話を聞くと、とて
も恥ずかしい気持ちになります。そして今に至るまで、このジャンル
の本だったら何でもわかる、というようなものはありません。ただた
だその時々で雑食的に読んできました。思いつくままに挙げると、星
新一さんの『きまぐれロボット』(理論社など)、隆慶一郎さんの『
一夢庵風流記』(集英社文庫など)、永井均さんの『〈子ども〉のた
めの哲学』(講談社現代新書)、みなもと太郎さんの『風雲児たち』
(リイド社)、高田宏さんの『猪谷六合雄』(平凡社ライブラリー)
などですね。

・それらの本のどこに惹かれたのですか?

川治
 星新一さんの『きまぐれロボット』は、中学1年のときに読みまし
た。担任の先生の薦めで手にしたんです。本の世界にのめりこんだの
は、この本がきっかけです。星さんのショートショートはほとんど読
みました。
 隆慶一郎さんの『一夢庵風流記』は、漫画『花の慶次』の原作です
ね。高校生のときに歴史・時代小説にはまっていたことがあり、その
とき読みました。とにかく清々しい主人公にまいりました。こんな男
にはなれないけれど、なれたらいいなと思った次第です。
 永井均さんの『〈子ども〉のための哲学』は、大学のときに出会い
ました。「なぜ自分は存在するのか」「なぜ悪いことをしてはいけな
いのか」という二つの問いを徹底的に考え抜く本です。根本から物事
を考えるとはどういうことかを教わった気がします。永井さんの本は
ほとんどすべて読んでいます。
 みなもと太郎さんの『風雲児たち』に触れたのは、講談社に入社し
てすぐの頃です。現在も続いている歴史漫画の大作です。関が原の戦
いから江戸を経て明治へ至る壮大なドラマ。とにかく面白いの一言。
こういう歴史の新書がつくれないかと思っています。
 高田宏さんの『猪谷六合雄』も入社直後に読んだ一冊です。日本各
地を放浪しながら小屋を作っては住み、スキーのゲレンデを拓き、遊
んで生きた猪谷六合雄(いがや・くにお、1890〜1986)の評伝です。
その生涯には惚れ惚れさせられました。

・人を惚れ惚れさせる人生というのはすごいですね。どんな点が川治
さんの琴線に触れたのでしょう?

川治
 現在の文明社会は、貧乏をおそれさせ、どんどんモノを所有させよ
うとします。しかしこの不安と欲望にはキリがありません。そのせい
で、何となく私は息苦しさを感じていました。もちろん彼のようにな
ろうとしてもなれるものではないのですが、こういう風穴の開け方が
あるのかと知っただけでも救われました。こんな日本人がいたことを
とてもうれしく思いました。最近読んだ本では坂口恭平さんの『TOKYO
0円ハウス0円生活』(大和書房)に出てくる「鈴木さん」という名
のホームレス(と呼んでいいのかわかりませんが)にも、猪谷六合雄
とまったく同じ「風」を感じました。

・今、注目している分野はありますか? 個人的な関心でも編集者と
してでも結構です。

川治
 ちょっと抽象的な話なのですが、近代的な意識であったり、暮らし
方であったり、社会のしくみであったりを当たり前と思わず、そこか
らいかにして「降りる」(「自由になる」)ことが可能かをよく考え
ます。これは、自分が作ってきた本の内容に大きな影響を受けている
と思います。

・近代的な意識、暮らし方というと?

川治
 「近代的な意識や暮らし方」というのは大げさかもしれませんが、
たとえば、私たちは「仕事」と「遊び」を分けて考えています。仕事
は、食べていくためにはやらなきゃいけないと。しかし、先の猪谷六
合雄さんや鈴木さんの話を読んでいると、生きるということに日常の
すべて活動がダイレクトにつながっていて、仕事と遊びという切り分
けはありません。その意味で、2人の生き方は非常に野性的です。そ
してうらやましいことに毎日をとても楽しんでいる。金銭面だけから
見れば、二人とも「貧乏」ということになってしまうわけですが、で
も魅力的。これは果たしてどういうことなのか、と思います。

・私たちがいつの間にか身につけてしまった(近代的な)価値観を揺
さぶってくれたというわけですね。

川治
 ほかにも思いつくままに言うと、たとえば、年金問題というのがあ
りますが、いろんな意見があるけれど、それらは年金制度というもの
を前提にしている点ではみんな同じに思えます。社会保障がなくてよ
いとはまったく思いませんが、ただ一方で、こういう制度は長い目で
見ればごくごく最近できたに過ぎないわけです。そういうものがない
時代にだって人は生きていたという想像力を大切にしたい。
 経済が伸びていかないとこの先大変なことになる、という社会を覆
っている「強迫観念」にも疑問があります。本当に右肩上がりの成長
以外にゴールはないのか? 私に答えなどありませんが、少なくとも
何かの問題に対して、所与の土俵の上で考えるのではなく、土俵その
ものを疑ってみるというのでしょうか、そうすることでもっと楽に生
きられるのではないかと思います。また、そういう姿勢の本を作りた
いものです。

・最後の質問を先取りされてしまいました。こうした読書遍歴、考え
方を持つ川治さんは、ふだんどんな本を作ろうと心がけているのか、
あるいはどんな本作りを目指しているのかをお訊きしたいと思います。

川治
 読んだ後で、目に映る景色がガラッと変わるような本を作りたいと
思っています。

・景色が変わる?

川治
 どんなことでもよいのですが、たとえば、『生物と無生物のあいだ
』(福岡伸一、講談社現代新書)という本では、私たちの身体を構成
する分子は、日々ものすごい勢いで入れ替わっていて、一年もしたら
全分子が入れ替わってしまうということが書かれています。つまり、
自分というものはカチッと固定したものでは全然なく、地球規模の分
子の流れが一瞬、いま・ここで「淀んでいる」にすぎないわけです。
あるいはもっと卑近なことでは、古代インドの性典「カーマ・スート
ラ」を読み解いた『性愛奥義―官能の「カーマ・スートラ」解読』(
植島啓司、講談社現代新書)という本には、キスだけで8種類、抱擁
で12種類、爪の立て方や歯の使い方なんてことまで記されています。
 こういうことを知るだけで、景色は変わって見えると思います。

・先ほど、今まで携わってきた本の内容に影響を受けたとおっしゃっ
ていました。たとえば今回ご担当された『モテたい理由』の制作過程
で、著者の赤坂さんと意見が対立した部分はありますか?

川治
 たぶんなかったのではないかと思います。「おもしろいから、どん
どんやっちゃいましょう」と赤坂さんを焚きつけてばかりだったよう
な……。

・同調した部分、「これは!」と感じた部分はありますか?

川治
 男性と女性では、世界の見方がこうまで違うのか(!)とびっくり
しました。

・実はその赤坂真理さんから川治さんへの質問をお預かりしています。

(以下《 》内は赤坂真理さんからの質問です)

《この人に書かせてみたい、と思う「直観の基準」のようなものを教
えてください。(川治さんは)直感的な感じがしたんです。その人の
キャリアやジャンルなど見ずに、パッと決めている。》

川治
 書いていただきたいかどうかは、お目にかかってお話をしたときに
割合アッサリわかります。この直感は外れたことがありません。ただ、
そのとき私が何を感知しているのかを言葉で説明するのはとても難し
いですね。たとえば、昔からの友達のことを考えてみると、彼らとは
「友達になろう」と思って友達になったわけではなく、「いつのまに
か友達だった」というほうが当たっています。つまり、人と人は多く
の言葉を交わす以前に、波長が合うかどうかを「動物的に」感知して
いるのではないでしょうか。そして、あまり深く考えずに私はそれを
信用しています。これで答えになっているでしょうか?

《川治さんが担当した本を読んでいると、どんな領域の著者でも、「
詩情」のようなものがにじみ出ていて心を打たれます。そういうのは
引き出すのでしょうか? もともとそういう資質を秘めた人にあなた
が反応するのでしょうか?(…これはどう質問形にしていいかわから
なくなりました。とにかくそういうところに心を打たれるということ
を伝えたく思いました)》

川治
 どうもありがとうございます。そう言っていただけて、とても嬉し
いです。上の質問の答えとも関連しますが、答えは後者であると思い
ます。まちがっても「引き出す」という感覚はありません。

《私が『モテたい理由』を書いている途中で、アメリカ送りにされた
などの「自分語り」に躊躇したのは、実は、「ライフスタイル語りの
タレントたちと、どこがちがうんだ?」と自問し、そのとき答えが出
せなかったからでした。自縄自縛とも言う(笑)。一方で私は、すべ
ての言葉は自分語りであり、「その個人をたしかに通っていない言葉」
などつまらない、とも思っているのです。客観的事実などないので。
つまりは、最もすばらしいものと最もつまらないものが「自分を通し
た語り」にはありうると思うのです。そのちがいはなんでしょうか?》

川治
 ちがいは、その言葉が自分の肉体を何度も何度も通過したものかど
うか、という点にあるように思います。安易なストーリーに嵌め込ま
ず、どれだけ言葉を探したか、迷ったか、熟成させたか、みたいなこ
とです。一流のピアニストと素人がそれぞれ同じ鍵盤を鳴らしたとし
て、チューナーで測れば二つの音は同じ音程になるでしょう。でも聴
く人が聴けば、必ず別の音です。音の「奥行き」とか「広がり」とか、
言葉にしてしまうとこれも陳腐な語りになってしまうのですが、そう
いった違いはあると信じています。そして、赤坂さんの「自分語り」
を割合強く私が希望したのは、必ず面白いものになる(自分語りを通
じてある種の普遍性に到達する)という確信があったからです。


・お二人のやりとりで、編集者と作家の関係の一端を垣間見た気がし
ます。では最後に川治さんにお聴きします。編集者と作家というのは、
どのような関係なのでしょうか。

川治
 これも難しい質問です。編集者に聞くより、書き手に聞いてみてく
ださい。書き手が理想と思う関係こそが一番よい関係だと思いますし、
編集者としてはそのような関係を築いていけたらと思っています。

・貴重なご意見をありがとうございました。

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メルマガをお読みの皆さんで、本にしたら絶対売れる!!という
企画・原稿をお持ちでしたら、弊社あてにご応募ください。
くわしくは企画原稿検討の要項
http://appleseed.co.jp/0_1.php
をご覧ください。検討させていただきます。

ご意見・ご感想は(info@appleseed.co.jp)までお願いいたします。


【最後にお知らせ】

こちらにもどうぞご訪問ください。

・株式会社アップルシード・エージェンシーのサイト
http://www.appleseed.co.jp/

・鬼塚忠「カフェリブロ作家養成ゼミ」
http://blog.goo.ne.jp/appleseed_august

・メルマガ「出版プロジェクト・ビジネス書編
http://www.appleseed.co.jp/magazine.html

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配信 株式会社アップルシード・エージェンシー
編集 栂井理恵  文責 鬼塚忠
E-mail:info@appleseed.co.jp
http://www.appleseed.co.jp/

〒162-0824  新宿区揚場町2-12セントラルコーポラス401
TEL:03-3513-4325  FAX:03-3260-4437
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