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2006/12/06

再送:ハゲタカ株式会社と三角合併 □セミリタイヤ資産運用心得帖<第49回>□

◆□◆ 南山宏治の”セミリタイヤ資産運用心得帖” <第49回> ◆□◆ 



図がうまく表現されていなかったので再送します。



        <<ハゲタカ株式会社と三角合併>>
 

2004年の終わりごろから数年先には、世界的なM&Aの波に日本企業も
大きな影響を受けるだろうと予想していました。


その根拠は、


 「IT技術の先進化により、資本の移動が容易に出来るようになった」

ことを実感していたことにあります。



私がロンドンでディーリング業務に従事していた1990年代前半は、ようやく
日本とイギリスのテレビ電話がつながるかつながらないか、社内電子メール
システムが導入されたか、されないかといった水準のインフラが”最先端”
だったのです。


もちろんその当時でも、金融機関の決済はSWIFT(http://www.swift.com/)
という決済システムを使っていましたが、その情報の伝達方法はテレックス
(電話線を介したタイプライティング・システム)を使うような水準だった
のです。


そこから数年後、インターネットが爆発的な勢いで広がり、金融機関同士の
決済や資金移動もWEBベースが常識になり、インターネット・バンキングや
ネット証券は当然のインフラとなりました。


インターネットを介せば、国外の金融機関にもアクセスできますから、WEB
内では、事実上国境はなくなってしまったのです。


そうなると、資本の移動も物理的な国境はなくなり、より収益を稼げるとこ
ろに資金は流れていきます。日本もその潮流に逆らうことが出来ません。




さて、2007年5月にいわゆる「三角合併」が解禁されます。
これは、外国企業が日本の子会社を通じて、日本企業を合併(買収)できる
事を指します。




==================================
                                        〔三角合併〕



<<海外>>                     外国企業
                          (ハゲタカ株式会社)

                           ¥      \
                              ¥        \
-------------------------------------------------------------------
                                 ¥            \
<<国内>>                ¥               \
                       ¥                     \ 
                             ¥                        \ 
外国企業の子会社       ← −−−−−−−−−    日本の会社
(存続:ハゲタカの子)     (羊株をもらう)    (消える:あわれな羊)
               −−−−−−−−−→                             
                            (ハゲタカ株をあげる)


外国企業”ハゲタカ株式会社”が、”ハゲタカ株”と”羊株”を交換するこ
とで、日本の優良企業を買うことができるようになる!

日本の会社の株主には、”ハゲタカ株”が割り当てられる。
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とまあ、外国会社の株式が現金の代りになり、日本の会社を変えることが
出来るようになるということです。
言い換えれば、規模の大きな会社は株券を発行して、日本の株式と交換
するだけで、日本の会社を変えるわけです。


買収ファンドのように、投資家から資金(現金)を募って、市場で株式を買
い集める必要はないということですね。
実際、グーグルはユー・チューブをこの手法で手に入れています。


もちろん、株券が買収に使えるといっても、株主の同意がないといけませ
んので、コトはそんなに簡単に進むとは考えられません。


しかしながら、資本力(時価総額)という観点では、トヨタ自動車がデカイ
といっても、世界レベルではベスト10にも入っていないのです。




===============================
             世界の大企業トップ20
          (時価総額ベース 2005/12現在)

1.  エクソンモービル (約50兆円)
2.  GE
3.  シティグループ
4.  マイクロソフト
5.  BP(ブリティッシュ・ペトロリアム)
6.  HSBC
7.  ファイザー
8.  P&G
9.  J&J
10.  AIG
11.  JP Morgan Chase
12.  ノバルティス
13.  アルトリア
14.  グラクソ・スミスクライン
15.  トタル
16.  トヨタ自動車(約22兆円)
17.  ネスレ
18.  シェブロン
19.  UBS
20.  ボーダフォン(約15兆円)
===============================



資本力では、欧米企業が圧倒しますので、ある意味いかなる企業も、この
世界的なM&Aの潮流には、逆らうことが出来ないでしょう。


巨大企業も、大きいだけでは株主の理解を得られません。収益力や株価の
上昇が期待されているわけですから、それを達成するためには、内部成長
するのか、外部の会社を買収するのか、分割するのか、あるいは非上場化
するのかという選択を、常に迫られているわけです。



    それも本国内だけではなく、世界中の投資家から。



好む好まざるに関わらず、グローバル化は止まりません。個人投資家とし
ても、この大きな潮流がどのような方向を向いているのかを、五勘で感じ
て、資産運用のアイデアに生かす時代になってきました。


2007年も面白くなりそうです。



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グロスクリエイト 南山宏治
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