2006/06/26
疾病保証付き住宅ロ-ンは使えるか? □セミリタイヤ資産運用心得帖<第37回>□
◆□◆ 南山宏治の”セミリタイヤ資産運用心得帖”◆□◆ <疾病保証付き住宅ロ−ンは使えるか?> 三井住友銀行4や三菱東京UFJ銀行などのメガバンクで、保 険付きの住宅ローンが販売されています。 たとえば、三井住友銀行では「三大疾病保障付住宅ローン」 を、三菱東京UFJ銀行は「七大疾病保障付住宅ローン」を 取り扱っています。 住宅ローンには通常、団体信用生命保険(団信ともいう) がほぼ自動的に付帯しており、死亡した場合や高度障害状 態となった場合、保険金でローンの残債が支払われる仕組み になっています。 もちろん、団信はタダで入れるわけではなく、保険料相当 額がローン金利に乗っているか、別途保険料相当分として 金利が上乗せされます。 私の知る限り、この「□大疾病保証付き住宅ローン」も団 信加入が前提となっています。 団信は、告知書という病歴や既往症についての質問書に回 答して加入できます。ふつうの方であれば、「なし」にマ ルをつけて出せば、まず問題なく審査は通ります。 ということで、住宅ローンを借りることができるのは健常 人が前提となっているのです。 最近、保険会社の不払いの問題がクローズアップされてい ますが、この団信も本質は保険ですから、例えば告知書に 虚偽の申告をした場合や、加入後あまりにも短期間で死亡 した場合などは、保険金の支払いを拒否されることもある のです。 では「X大疾病保証付き住宅ローン」は何をしてくれるの でしょうか?それぞれの商品によって、詳細は異なります が基本的なポイントは次のようなものです。 1.ガンや脳卒中などの病気になって”就業障害”が発生 したら、ローンの返済を保険でまかなえる。 2.団信と同じ、告知書で容易に加入できる。 3.保険料は別に毎月支払う。ただし、加齢とともに保険 料は上がっていく。 団信に加えて、病気になってもローンの返済をしてくれる というのですから、ありがたいように思えるのですが、そ こはよく考えないとなりません。 それは、1の”就業障害”というのがある一定期間(例え ば、30日間連続)継続して働けない状態になって初めて、 保険金が下りる仕組みになっていることです。 ローンの残債がチャラになるためには、さらに1年間の ”就業障害”期間が必要ですから、実質13ヶ月もの期間 入院し続けないとなりません。 一旦退院して、会社の人事部に顔を出しただけで出社=就 業となりますから、下手に病気が治ってしまうと保険金が もらえないリスクにさらされるわけです。 私の経験でも、ガンといえども1年以上も入院している人 は1人として知りません。 また、保険料は当初安く設定されていますが、年をとって くるとだんだん高くなっていきます。 例えば、三菱東京UFJ銀行の「七大疾病保障付住宅ローン」 では、35歳で住宅ローンを借りた場合、当初の保険料は215 円(月掛、男性)ですが、10年後は1103円(同)と5倍以 上にもなっているのです。 加齢とともに死亡リスクは高まりますので、保険料が上が るのは理解できるものの、その十年間で死亡するリスクが 5倍になるとも思いません。 団信は残債に料率を掛けて保険料を算出しますので、返済 が進むと保険料の絶対額は下がってきます。 一方、「疾病保障保険」は、年齢とともに保険料が上がっ てきます。 更に、病気で死亡した場合はローン残債は団信でカバーさ れますから、この場合、「疾病保障保険」は役に立たない 可能性が大きいです。 公的な社会保障費が削減されていく中の漠然とした不安を 背景に、「保障付きナントカ」の金融商品と聞くと思わず 飛びつきたくなります。 ただし、それらの金融商品が成り立っているということは、 しっかりと経済計算がされているということを忘れてはい けません。 病気に対する備えというのは色々な方法があります。 病気になったら保険でカバーしようという考え方も一つ。 常に健康でエネルギーに溢れた生活を送り、病気にはなら ない身体を作るのも一つ。 健康は全ての基本です。 「疾病保障付住宅ローン」が必要だと思われる方は、どこ かで病気なるのでは?という深層意識があるのかもしれま せん。 普段から健康(=身体エネルギーの醸成)に関心を持ち、 強い心身を築いていけば、「疾病保障保険付住宅ローン」 どころかローンがいくらあっても気にならない状態を作る こともできるのではないでしょうか。 結局、いつの時代も「自分の身体は自分が守る」が普遍の 真理なのです。 「無料お試し相談室」は、こちら↓↓ https://www.grosscreate.com/inq.aspx バックナンバーはこちら↓↓ http://www.grosscreate.com/kokoroe/index.html グロスクリエイト 南山宏治 info@grosscreate.com <http://www.grosscreate.com> 【ご注意】このメール上及びリンク先の情報、記事、レポート 等はすべて、運用判断の参考となる情報提供を目的としたもの です。運用の最終決定はご自身で判断なさるようお願いいたし ます。無断転載使用を禁じます。 Copyright(C) 2004−2006 Grosscreate All Rights Reserved.



