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2007/12/29

本物の企業価値「顧客の維持・創造」(最終回)

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 ◆--- 目次 ---------------------------------------------------------◆

  〔1〕今回のテーマ: 本物の企業価値「顧客の維持・創造」(最終回)

  〔2〕オススメ情報: 成長の原理

  〔3〕編集後記  : 清々しい気持ちで新しい年を

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  前回まで、プロジェクトを通してR常務の認識と言動の変化、
  それによって生じた定性的・定量的成果の変遷を見てきました。


  今回は、最終回として本シリーズの総括をしたいと思います。


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 〔1〕今回のテーマ:本物の企業価値「顧客の維持・創造」(最終回)
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  さて、具体的なプロジェクト事例を見てもらったが、このシリーズの冒頭
  でYES/NOで答えてもらった質問は、それぞれ、以下のような切り口
  に分類できる。


  1、当組織では、新規顧客を獲得するための今までとは違った将来像が
    描かれている。 
      
    ⇒ 顧客の創造 × ビジョン構築力(自己反省・自己否定、想像力)

  2、当組織では、既存顧客が明らかにした問題点や潜在ニーズが
    新規顧客獲得のために活用されている。 

    ⇒ 顧客の創造 × 認識力(現実直視力、問題発見力)

  3、当組織では、新規顧客を獲得するために絶えず新しい製品やサービス
    が開発され、その販売の施策が考案され、施策の実行計画が立てられ
    ている。  

    ⇒ 顧客の創造 × シナリオ構築力(構想力、計画立案能力)

  4、当組織では、新規顧客を獲得するための調査研究、提案や開発が
    奨励されている。

    ⇒ 顧客の創造 × チャレンジ精神(リスクテイキング)

  5、当組織では、新規顧客獲得が当社にとって不可欠と認識されている。

    ⇒ 顧客の創造 × ビジョン共感力(納得させる力、クリアな表現力、
      しつこさ)

  6、当組織では、新規顧客を獲得するために誰がどんな基準で各々の
    役割を果たすべきかが明らかになっている。

    ⇒ 顧客の創造 ×マネジメントプロセス構築力(役割期待の理解と受容)

  7、当組織では、顧客が欲しているであろう要件を探り、それを充たす
    ための役割期待が明確になっている。

    ⇒ 顧客の創造 × 業務プロセス構築力(破壊力、創造力)

  8、当組織では、新規顧客が欲しているであろう要件を充たすような
    役割期待通りに仕事がなされ、新規顧客の獲得実績も上がっている。

    ⇒ 顧客の創造 × インストール能力*(継続的なコミットメント)

    *インストール:物事を習慣化または定着化すること

  9、当組織では、既存顧客を維持するための今までとは違う将来像が
    描かれている。

    ⇒ 顧客の維持 × ビジョン構築力(自己反省・自己否定、想像力)

  10、当組織では、製品やサービスに対しては既存顧客が感じている
     問題点が明らかにされている。

    ⇒ 顧客の維持 × 認識力(現実直視力、問題発見力)

  11、当組織では、顧客ニーズや市場トレンドを定期的に調査し、
     将来に向けた対応策が練られている。

    ⇒ 顧客の維持 × シナリオ構築力(構想力、計画立案能力)

  12、当組織では、既存顧客を維持するためであれば多少の権限逸脱が
     認められている。

    ⇒ 顧客の維持 × チャレンジ精神(リスクテイキング)

  13、当組織では、既存顧客を維持するための将来像にみんなが納得し、
     折に触れ話し合われている。

    ⇒ 顧客の維持 × ビジョン共感力(納得させる力、クリアな表現力、
      しつこさ)

  14、当組織では、既存顧客を維持するために誰がどんな基準で各々の
     役割を果たすべきかが明らかになっている。

    ⇒ 顧客の維持 ×マネジメントプロセス構築力(役割期待の理解と受容)

  15、当組織では、顧客の要件を満たすことに焦点をおいた仕事の
     やり方になっているが、常にそのやり方を改善している。

    ⇒ 顧客の維持 × 業務プロセス構築力(破壊力、創造力)

  16、当組織では、常に顧客の要件を満たすように仕事が為され、
     その結果、実際に要件は充たされている。

    ⇒ 顧客の維持 × インストール能力(継続的なコミットメント)


              【RGMF 『組織能力アセスメント』より】


  ここまで一緒に見てきたが、このプロジェクトでは具体的には、上記の
  4、5、6、7、10、11、13,14,15,16について強化して
  いった。


  その結果、『受身的な営業しかできっこない』という考えから、
  『能動的・積極的な営業ができるはず』という認識の変化が起きたのである。


  思い込みの支配からの解放がきっかけで、『攻めの営業』というキーワード
  を元に、『顧客の維持と創造』のために、一つひとつの具体的アクション
  プランを愚直かつ執拗に実行していった。


  上記の1、2、3、8、9、12についても実施したが、中途半端な取り
  組みに終わったことは否めない。


  それでも、R常務の言葉にあるように、『こんな数字、行きっこない』と
  思っていたものが、現実に

  ”今のまま大きな変動や皆さんが安心して手抜きすることが
   なければ何とか目標達成可能です。というよりも、設定した
   目標よりも営業利益ベースで2億円くらい上回るような状況にある。”

  となった。


  当然だが、『顧客の維持・創造』を実現するためには、前節で見てきた
  『自己実現する力』がないと成し遂げられない。


  この事例でも、K部長は、Z課長の業務量を見て、

  ”お前、暇にしているだろ?『攻め、諦めるな、楽するな』をうちの
   キーワードにして、執拗なまでにおまえの行動を取り立てていくぞ。

   なんのためか分かるか?

   お前の持っている力がうちには絶対必要だからだ。

   こんなこと、こっ恥ずかしくて面と向かって今まで言ってこなかったけど、
   俺はお前たちの将来像にコミットしたんだ。”

  というやりとりがあった。


  このやり取りは、見方次第では、上長からの一方的な、指示=押し付けに
  見える。


  しかし、Z課長は、この後、『自分で考え』、『自分で決めて』、事前に
  K部長に相談し、『自分で成し遂げた』のである。


  その結果、DXの売上については、25億円分しか取れないだろうという
  ところを、さらに2.5億円分を売り上げることができた。


  また、来期には、市場環境のせいではなく、『攻め、諦めるな、楽するな』
  を元にしたK部長との協働での取り組みによって、37億円まで伸ばせる
  見込みが固くなった。


  顧客を維持しながら、自身も元来持っている力を顕在化させていった結果
  なのである。



  ここでは、特に以下の2点を強調したい。それは、

  ●	組織目的(ビジョン/価値観/理念)を単なる短期的な財務的成功のみ
    に置くと、顧客の維持・創造と組織の成長を阻害してしまいかねない。

  ● 広義の『顧客』(=利害関係者*)との信頼関係構築や社会貢献が
    顧客の維持・創造の要諦である。

   *利害関係者:顧客は勿論のこと、内部顧客である従業員、出入りの
          取引先、地域住民、長期的な関係構築している株主など

  ということだ。


  『刺しても痛くない注射針』で一躍有名になった、岡野工業の代表社員
  岡野氏の言葉が、この二点を端的に語っている。


  岡野氏は、著書『俺がつくる!』(中経出版)のなかで、

  「仕事を追えば、お金はあとからついてくるのに、みんなお金を追いかけ
   るから、お金が逃げてしまう。

   (中略)俺の根底にあるのは、やっぱりモノづくりが楽しい、
   好きだという一点につきる。

   お金はついでについてくるもの。

   (中略)俺の技術が特別に高いというわけじゃない。おれより技術が
   優秀な人は世間にいっぱいいる。

   だけど、お客が来てくれない、仕事が入ってこないという場合もある。

   (中略)俺の仕事上でコマセにあたるものは、ずばり利益だ。

   利益を人に与えるわけだ。

   外注した会社や仕事をくれる会社にも利益を与える。

   そうすればまた必ず仕事やお金になって返ってくる。」

  と話し、

  「“看板”で人を判断する人がいる。
   仕事は看板ではなく、人間性でするものだ。」

  と言っている。


  真の企業価値とは、顧客(利害関係者)の維持・創造という羅針盤を
  頼りに、自分自身が元来持っている力を顕在化していく力の結集値である
  ことに間違いないであろう。


  あなたは、明日も、今までの延長線上の認識と行動を通した仕事で、
  『請け・受け』の悲哀を味わうのか?


  それとも、自己実現を果たし『請け・受け』を完全に覆し、全く新しい
  世界を切り拓くのだろうか? 



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 〔2〕オススメ情報:成長の原理
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  『成長の原理』
 
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 〔3〕編集後記:清々しい気持ちで新しい年を
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  暮れが押し迫って体調をくずしてしまいました。


  それも今までにないような、風邪っぽい感じはほとんどないのですが、
  首から下が重苦しい感じの症状なんですね。


  ふと感じたですが、私の周りにある波動と関係しているのでは・・・。


  地球上に存在する鉱物・植物・動物まで全てのものがそれぞれ振動し、
  固有のエネルギーを発していて、この周波数を持った微弱なエネルギーを
  「波動」と呼びます。


  自分自身に同調する波動に包まれている時には、リラックスして安定した
  感覚がありますが、同調できない場合は、疲れや緊張感をもたらします。


  そうすると、どうも自分の部屋にある物の波動と相性が悪い状態が続いて
  いて、それをこの年の瀬になって、虫の知らせではないですが、体調に
  現れてきたのでは・・・・。


  部屋の中を眺めてみると、不要な物があちこちに散在しています。


  不要な物は不要な波動を持ち、不要な波動は不要なエネルギー、つまり
  濁ったエネルギーを持っています。


  そうした濁ったエネルギーのあるところに、清らかなエネルギー(運氣)
  が流れてきても、そこで流れが止まり、しかも濁ったエネルギーに転換
  されてしまうようです。


  神道に「禊(みそぎ)」という、簡単に言えば、心身ともに「清める」
  というのがあります。


  どうも「禊」の本源は、この波動にあるのではないかと思います。


  それはそれとして、前置きが長くなってしまいましたが、結論は、
  明日から2日間は部屋の大掃除をすることにしたということです。


  過去へのこだわりを水に流して、それをさらに感謝に変えることが
  出来たとき、それが本当の心の禊ぎとなるのでしょう。


  しかし、そんなきれいごとを言う前に、まずは身の回りを掃除することが
  肝心のようです。


  今日のメルマガで今年はお終いです。


  それでは、皆さんも清々しい気持ちで新しい年をお迎えください。


  ありがとうございました。


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 ■発行元:RGMF(Regeneration and Growth Management Forum)
      「再生&成長マネジメント・フォーラム」
       http://rgmf2005.hp.infoseek.co.jp/

 ■発行責任者:澤 一生

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