2007/02/10
○ No.17:【Kaz:隅の黒が死なない方法】●
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Kazの「囲碁・最短で上達する・級位者を特に重視するメルマガ」
〜 第17回「囲碁、最短で上達した方の方法」〜
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by Kaz マガジンID:0000146267 2007/2/10
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特に基本ができていない高段者、全員に参考になるでしょう。
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このメルマガでは、基本を徹底して強調しています。基本が出来ると、応用も
可能だからです。
また、ここに出てくるアドバイスや教材は、どこの本にもビデオにも出ていな
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■ 棋聖戦の速報!
現在、第三十一期棋聖戦七番勝負の激闘が繰り広げられています。
ちょうど映画「ロッキー4」のように…。
「ロッキー4」では、若い強力なパンチを持ったソ連の選手と、ロッキーが
死闘を繰り広げた映画です。
山下敬吾 棋聖(ロシアに近い北海道の出身)に、挑戦者の
小林 覚 九段(ロッキーのように、カッコイイ)が挑戦していらっしゃいます。
…え?
小林先生!!!\(^0^)/
私の大好きな小林覚先生!
大ファンの小林覚先生!
囲碁界で、最もさわやかなお人柄の覚先生!!
囲碁ファンを魅了する、覚スマイルの、あの小林覚先生!!!
実は私、昨年、チョー多忙だったために、囲碁関係の新聞、雑誌を
全く見ておりませんでした。
「チョー多忙といっても、新聞や雑誌を見るくらいの時間は
あるだろう…」
という声が聞こえてきそうですが、本当にそんな余裕がなかったのです。
11月は寝不足続きで、12月は3日ほど、寝込んでしまったくらいですので…。
でも今は、少し余裕が出てきたので、小林先生を応援するメルマガを
書きます。
と思ったら、小林覚先生、三連敗!!!
ひえーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
そんなーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!
でも、今からでも遅くはないのです。
私は、こうして小林先生を応援するメルマガを書かせていただきます。
もしこのメルマガが皆様にご満足いただける内容でしたら、皆様も
ぜひぜひ、小林覚先生を応援してください!
一度に536人の読者様全員が小林覚先生を応援してくだされば、きっと
逆転可能です!!!
え?三連敗したから、もう無理だって?
そんなことはありません。
囲碁の世界では、「三連敗、四連勝」で、タイトルを奪取した例は
とても多いのです。
しかも「ロッキー4」では、最後はロッキーが逆転勝ちしたのです!
ということで、この今回は、小林覚先生を応援するメルマガです!
■ 基本定石の中にこそ、上達の秘密が隠されている!
(以下の解説で申し上げる「段、級位」は、東京で私が教えてきた
「大人の方の棋力」をもとに、述べております。
なぜなら「大人の初段」と「子供の初段」では、子供のほうが
読みも洞察力もはるかに上だからです。
例外は埼玉県の上福岡にある、田崎囲碁サロンにいらっしゃる方たちです。)
序盤の段階です。右上隅の星には、黒がいます。置碁という設定に
させていただきます。
(なぜなら、置碁と互先では、打ち方が違うからです)
前回の続きから、始まります。
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼┼┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
右上隅は黒の星から始まり、以下のようになりました。
以下は、星の典型的な基本定石です。
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
┼┼┼┼┼┼2┼┼4┼┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼3┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼1┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼5┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
以下がその結果です。上の白3、5の意味は、「根拠をしっかり得て、ここで
収まってしまおう」という意味です。
その結果、根拠のなかった白1はもう安心です。
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
┼┼┼┼┼┼●┼┼●┼┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
この結果は、どちらが有利でしょうか?
これは、互角です。
この定石をアマの方がご覧になると、『これは、白がいいのでは?』とおっしゃる方が
少なくありません。
でもこれは互角です。
黒地と白地を比べたら、黒地のほうが少なく見えるかもしれませんが、これは
互角です。
なぜなら…。
理由はいくつかあるのですが、その一つは、黒のほうが勢力を得やすいからです。
よくあるのは、以下のように、黒1、白2、黒3という手です:
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
┼┼┼┼┼┼●┼┼●┼┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼3○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼12┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
その結果が以下です:
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
┼┼┼┼┼┼●┼┼●┼┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼●○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼●〇┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
「勢力を得やすい」=「1.白より黒のほうが、より大きな地を作れる潜在力がある」
「勢力を得やすい」=「2.白より黒のほうが、攻めに活用しやすい」
と申し上げても、多くの方は「以下は白が良く見える」とおっしゃいます。
なぜなら、多くの方、特に置碁で黒を持った方は、「1.」と「2.」を実践できない
からです。
でもそれは、仕方ないです。少しずつ基本を学んでいただいて、身に付けて
いただくよりないです。
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
┼┼┼┼┼┼●┼┼●┼┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
でも黒を持って、上の黒3子をうまく活用するのって、難しいですよね。
特に、相手が四段とか五段といった上手にかかると、散々な目に遭う方が
多いようです。
のちにこの黒が攻められて、命からがら逃げまくった、という方、少なくないと
思います。
また、ひどいときには殺される、といった悲劇を体験された方々も多いようです。
私もその一人で、子供の頃、よくこの黒石をいじめられ、殺されました(涙)。
いじめられたり、殺される方は、守り方をご存じないからです。
守り方をご存じないと、本当に悲劇です。
そこで、今日はそのようなことがないように、いくつか対処法を申し上げます。
まず質問があります。
以下の状況で、もし白が1と隅を這ったら、黒はどうするでしょうか?
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
┼┼┼┼┼┼●┼┼●1┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
つまり、以下です:
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
┼┼┼┼┼┼●┼┼●〇┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
上の回答をする前に、以下の問題を解いてください。
なぜなら、以下の問題はヒントになりうるからです。
以下、白は1と詰めてきました。
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
┼┼┼┼1┼●┼┼●┼┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
つまり以下です:
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
┼┼┼┼〇┼●┼┼●┼┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
ここで、黒の一手は?(この問題は、置碁です)
碁の勉強をしていらっしゃる方々でしたら、解答はすぐにお分かりでしょう。
正解は、黒2の守りです。
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
┼┼┼┼〇┼●┼┼●2┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
つまり、以下です。黒は後に黒Aと打って白1子を取る手も残ります。:
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
┼┼┼┼〇┼●┼┼●●┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼A┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
上の状況になったら、黒石はまず絶対に死にません。
この後、よほど大きなミスをしない限り…。
大きなミスとは、例えば地震が来て、碁盤の上に物が落ちてきて、黒石がずれて
しまったとか…。
では、さきほどの問題に戻ります。
以下の状況で、もし白が1と隅を這ったら、黒はどうするでしょうか?
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
┼┼┼┼┼┼●┼┼●1┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
これを問題として出すと、級の方のみならず、二段、三段くらいの方でも
間違えてしまいます。
級から初段の方ですと、ほぼ全員が全員、「黒2の押さえ」と回答をされます:
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼2┤18
┼┼┼┼┼┼●┼┼●〇┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
つまり、以下です。しかしこれは、アマのよく打つ1万円ミスです:
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┤18
┼┼┼┼┼┼●┼┼●〇┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
★ アマのよく打つミス(以下は級位者の方のために作った、ミスの基準です。★
10円ミス(級の方にとっては、どうでもいいミス。)
100円ミス(ちょっと気になるミス)
1,000円ミス(気をつけたほうがいいミス)
1万円ミス(かなり注意すべきミス)
10万円ミス(そのまま打ち続けると自己流になり、上達を妨げるミス)
50万円ミス(碁の神様を怒らせかねないミス)
100万円ミス(最悪の場合は、碁の神様に殴られかねないミス…)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
この手は、部分的には立派な手です。しかし以下、白3と詰められると、
隅の黒は、少々不安定になります。
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼A┼●┤18
┼┼┼┼3┼●┼┼●〇┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
次に白は、白Aの置きを狙っています。
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼A┼●┤18
┼┼┼┼〇┼●┼┼●〇┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
つまり、以下の進行を白は狙っています:
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼E┼AB●┤18
┼┼┼┼〇┼●C┼●〇┤17
┼┼・┼┼┼┼D●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
その結果が、以下です:
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼〇┼〇●●┤18
┼┼┼┼〇┼●〇┼●〇┤17
┼┼・┼┼┼┼●●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
これは、置碁ですと、かなり危険な状況です。なぜなら、黒は目がない
からです。
これは、多くの方が何度も体験をされたことがあるかと存じます。
黒は、這這の体で逃げ出します。
(ちにみに「ほうおうのてい」は、「這這の体」と書くのですね。
私は知らなかったです(恥))
『「関が原の合戦で負けて、落ち武者狩りに遭う」というのは、上の
ような状況なのかな?』と勝手に想像してしまいました。
そうなっては、置碁ですと負けパターンです。
そうならないために、以下を習得してください。
白1の這いが来たら、黒2と開いてください。
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
┼┼┼2┼┼●┼┼●1┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
つまり、以下です。これなら黒は安泰です(*^_^*):
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
┼┼┼●┼┼●┼┼●〇┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
思い出していただきたいのが、以下です。白1と詰めてきたら、
黒2と隅を守ります:
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
┼┼┼┼1┼●┼┼●2┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
つまり以下です:
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
┼┼┼┼〇┼●┼┼●●┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
つまり、白1と黒2は常に見合いなのです。
絶対に以下のように、白に両方打たせないで下さい!
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
┼┼┼┼〇┼●┼┼●〇┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
(相手がお孫さんで、勝たせて喜ばせたいときは、例外的に、両方打たせても
良いのではないでしょうか…(*^_^*))
しかしながら、実戦ではいつのまにか、上のような状況に陥ってしまうときが
あるでしょう。
つまり以下のように、白1と詰められたときに、黒2を他に打たなければならず、
白3とこちらも打たれてしまうことです。
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
┼┼┼┼1┼●┼┼●3┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
つまり、以下です。繰り返します。今日は置碁の勉強です。置碁ですと、
この状況は要注意です:
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼CB┼A┤18
┼┼┼┼〇┼●┼┼●〇┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
ここで打ってはいけないのが、黒Aです。
なぜなら、白Bでしびれるからです。
よく定石の本で、「白Bには、シチョウが黒が良いと、黒Cという手がある」
と解説しています。
それが以下です:
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬E┐19
┼┼┼┼┼┼┼●〇D●┤18
┼┼┼┼〇┼●MF●〇┤17
┼┼・┼┼┼┼H●G〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼JIL┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼K○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼N┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
以下が、上の結果図です:
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬●┐19
┼┼┼┼┼┼┼●〇〇●┤18
┼┼┼┼〇┼●●〇●〇┤17
┼┼・┼┼┼┼〇●●〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼〇●〇┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼●○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼〇┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
でもこの解説、残念ながら大人の方には、あまり役に立たないのです。
私の体験では、四段くらいのアマチュアの方でも「3手読むのがやっと」と
おっしゃる方が少なくありません。
「読む」という作業は、実は想像を絶するほど、困難な作業らしいのです。
私は子供の頃からやっていたので、しかもプロ修行をしていたので、
10手、20手読むのは、ほとんど無意識のうちに数秒で出来ます。
(場面にもよりますが…)
また、大学生のうちに始めた方は、5手、10手読める方も、時には
いらっしゃいます。
しかし、大人になってから囲碁を始めた方は、「3手読む」ということが
かなり困難だそうです。
それを私が理解するまで、かなりの時間がかかりました。
でも最近はようやく、理解できるようになりました。
(なお例外的に、大人になってから囲碁を始めた方でも、5手、またはそれ
以上、とかスラスラと読める方がなれに、いらっしゃいます。)
四段くらいの方でも五手読むのが困難なのが現実です。
またシチョウを読めない四段の方も少なくないです。
ということは、初段の方に「以下の定石を覚えましょう」とか「実戦で
以下の変化を読みましょう」と注文しても、無理な話です。
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬●┐19
┼┼┼┼┼┼┼●〇〇●┤18
┼┼┼┼〇┼●●〇●〇┤17
┼┼・┼┼┼┼〇●●〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼〇●〇┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼●○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼〇┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
では、以下のように白1と来られたら、どうするか?
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
┼┼┼┼〇┼●┼┼●1┤17
┼┼・┼┼┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
お勧めは、以下です:
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼4┤18
┼┼┼┼〇2●┼┼●〇┤17
┼┼・┼3┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
その結果が、以下です。これなら、白Aと来られても、黒Bで白Aは連絡
できません:
**HJKLMNOPQRST**
┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
┼┼┼┼┼┼┼┼AB●┤18
┼┼┼┼〇●●┼┼●〇┤17
┼┼・┼〇┼┼┼●┼〇┤16
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤11
┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
これなら、黒は簡単には死なないでしょう。
なお、黒2は場面によっては悪手になりますが、置碁なら、これくらいで
十分でしょう。
本当は前回勉強したことを、もっと詳しく説明したかったのですが、
長くなりすぎましたので、次回、前回の続きをより詳しくいたします。
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―――編集後記
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きっと皆様のお声が覚先生に届きます!!!
今回も最後まで、お読みいただき、本当に有難うございました。
今月も皆様にとって、実り溢れる日々となりますよう、そして皆様の囲碁が御
上達されますように…。
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