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2009/06/22

☆名言セラピー【革命家の恋[完結編]】

革命家の恋[完結編]

昨日の続きですが、一応最初から書いておきます。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━3秒でHappy?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━名言セラピー


日本で初めて新婚旅行をした人は
坂本龍馬です。


新婚旅行先は鹿児島。

ふたりでカステラをもって霧島高千穂峰(1574m)に登りました。
http://wasalaam.web.infoseek.co.jp/miyazaki/DSC08219.JPG
http://www.pmiyazaki.com/taka_sakahoko/


そこで、おいらも、カステラをもって先日登ってきました。


この山は
古事記、日本書紀にも出て来る天孫降臨の地で、
迩迩芸命(ニニギノミコト)が降臨に際して
逆さに突きたてたという青銅の鉾が突き刺さっています。
http://www.town.takaharu.miyazaki.jp/kiosk/kankou/image/his_amasaka.jpg


それを見た龍馬は姉にこう手紙を書いています。


「おもいもよらぬ天狗の面があり、げにおかしき顔つきにて、大いに二人が笑いたり」
(慶応2年12月4日 坂本乙女あて書状)


大いに二人が笑いたりというのはもちろん、
坂本龍馬、そしてその妻、お龍(おりょう)さんです。


この新婚旅行、ふたりが一番幸せだった時間だと思うんです。


この1年8ヵ月後、龍馬は暗殺されますから……



143年前、
龍馬とお龍さんはこの山頂でカステラを食べながら笑っていたのか……。


自由という言葉がない時代に
日本を変えようとした坂本龍馬は
つねに命を狙われていた。

つねに命を狙われている男とつきあっていたお龍さんは幸せだったんだろうか?


龍馬は全国を飛び回ってるからほとんど会うこともできない。
当然、携帯電話もない。お龍さんは龍馬が帰ってくるのを信じて待つしかない。
いつ暗殺されてもおかしくない男を待つしかないのです。


お龍さんは幸せだったんだろうか?




龍馬とお龍さんが初めて出会ったのは京の町
龍馬30歳、お龍24歳のとき。


龍馬は、お龍の名が自分と同じ字であることを知って興味をもったようです。


「初めて逢った時分、
 お前の名のりょふは何う云う字かと問ひますからかくかくと書いてみせると、
 それではおれの名と一緒だと笑っておりました」


お龍さんの言葉です。





◇



慶応2年(1866年)1月23日 

寺田屋事件が起きます。
(寺田屋事件→ http://archive.mag2.com/0000145862/20090428000000001.html )


100人を超える幕府側の追っ手が
龍馬が宿泊する寺田屋を包囲したのです。


龍馬絶対絶命のピンチです。


龍馬は高杉晋作からゆずりうけていた銃で威嚇し
敵がひるんだ隙に裏口から飛び出します。
一方、お龍さんも次の瞬間、寺田屋を抜け出して別方向に駆け出します。


お龍さんの目指す先は、薩摩藩屋敷。
助けを求めるためにです。
お龍さん、とっさのナイス判断です。


「(怪しまれないように)人のいるところは下駄をはいてソロソロと知らぬ顔であるき、
 人の見えぬところは下駄を脱いで一生懸命走りました」



下駄を脱いで一生懸命走る。
龍馬を助けたい一心で走る。


手を斬られて血が止まらない龍馬。
しかし、お龍さんのおかげで、薩摩藩が幕府側よりも早く龍馬を救出します。


100人の包囲網!
絶対絶命の危機を乗り越えたふたりは絆が深まり、
そして結婚するのです。




お龍が龍馬との仲を詠んだ歌が残っています。



「思ひきや、宇治の河瀬の末つひに、
 君と伏見の月を見むとは」


(考えたこともありませんでした。あなたと、同じ床に伏して一緒に月を眺めようとは)






坂本龍馬暗殺、
その1年と9ヵ月前のことです。








翌年、龍馬は遺書を書いている。
お龍のことをです。


「万が一、自分が死んだという報せがあった場合は、お龍を本国土佐に送り返して頂きたい」

(慶応3年5月8日。三吉慎蔵宛書状)



そして、運命のこの日を迎える。
慶応3年(1867年)11月15日龍馬暗殺。
→ http://archive.mag2.com/0000145862/20090107000000000.html




「私は泣いては恥ずかしいとこらえていましたが、
 とうとうたえ切れなくなって
 はさみでもって頭の髪をふッつりと切り取って龍馬の霊前へ供へるがいなや、
 覚えずワッと泣き伏しました」 


出会ってからわずか3年……。



お龍さんは幸せだったんだろうか?





◇



こんなエピソードも残っています。



ある夏の夜。
龍馬とお龍さん二人で散歩中に、五、六人の敵の新撰組と出会うのです。
夜だから相手は坂本龍馬だとは気づいていない。
しかし、浪人と見れば叩き切る新撰組ですから、
わざと龍馬に突き当たりケンカをしかけてきたのです。


なんと、その瞬間、龍馬は彼女のお龍さんを置き去りにして逃げたのです。


以下、お龍さんの言葉です。


「龍馬はプイと何処へ行ったか分からなくなったので
 私は困ったがここぞ臍の据え時と思って、
 平気な風をして、あなた等大きな声で何ですねゑ、と懐ろ手で澄まして居ると、
 浪人は何処へ逃げたかなとブツブツ怒りながら私には何もせず行き過ぎて仕舞ひました。

 私はホッと安心し、三、四丁行きますと町の角で龍馬が立留て待って居てくれましたかね、
 あなた私を置き去りにしてあんまり水臭いじゃありませむかと云うと、いんにゃさう云う訳じゃ無いが
 あやつらに引掛るとどうせ刀を抜かねば済まぬからそれが面倒で隠れたのだ。
 お前もこれ位の事は平生から心得て居るだろうと云ひました」

(「千里駒後日譚」)


お前もこれ位の事は平生から心得ているだろう?
これが革命家とつきあう覚悟なのかもしれません。
ことをなすまでは危険はできるだけ避けなければいけない。
だから、龍馬は剣の達人だったにもかかわらず逃げたのです。
 


作家の谷村志穂さんはこのエピソードにこう解説を加えられています。




「『やるべきことがある男だ』
 っていうのが、お龍さんはわかっていたと思います。

 いま一緒にいる男は使命を持った男だというのか、
 『この国のなかでやべるべきことを持って、いまここにいるんだから』
 というのはあったと思います。

 そういう男のそばにいるというのは、
 やはり、女の人にとってはたまらない、
 女冥利に尽きる時間なのではないかと思います」


◇


ふたりが共有した時間に思いをはせながら僕は高千穂を登った。

心が通じ合うこと。
それは時間を越えるよね。

一瞬の中に永遠があるんだよね。
その一瞬こそ奇跡なんだよね。

そして、その一瞬のために人は生きるんだよね。

高千穂山頂でカステラを食べながら僕はそう思いました。




◇



龍馬の死後、
お龍さんは龍馬からもらった手紙を人には見せたくないと海岸ですべて焼いてしまいます。


お龍さんの前でだけ見せた龍馬の素顔。
龍馬の手紙には何が書かれていたのか?
それは永遠に誰にも知られることはなくなりました。






しかし、
龍馬の思い出の品をなにも持たなかったお龍さんが
いつも心に留めていた歌がひとつだけ残っているのです。




それは……。







「又あふと思う心をしるべにて
 道なき世にも出づる旅かな」


龍馬がお龍さんに贈った歌です。




(またあなたと逢いたいと願う心を道しるべに、私は旅に出て行きます)







またあなたと逢いたいと願う心を道しるべに、
私は旅に出る。日本を今一度洗濯するために!
 








「かならずかえり申し候 お待ちなされたく候」坂本龍馬


       

またあなたと逢いたいと願う心を道しるべに……。
 
必ずあなたのもとに帰ります。


坂本龍馬








坂本龍馬 http://tinyurl.com/lja2f7
お龍さん http://tinyurl.com/kt85cx





革命家の恋  

完!



3秒の狙撃屋
ひすいこたろうでした(^^♪
hisuikotaro@hotmail.co.jp 


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                                    名言セラピーby天才コピーライター


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