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2008/06/27

ものがたりで読む!「故事成語」 第50号:「危うきこと累卵の如し その2」

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 ■□第50号□■━━━━━━━━━ http://www.katch.ne.jp/~kojigai/ ━━
 □                       
     §○§ ものがたりで読む!「故事成語」 §○§
                                                         2008.6.27
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ☆こんにちは、みのりーです。

 今日は前回の続きです。

 〜〜〜〜☆
 スパイの疑いをかけられ
 魏でひどい目にあった范雎でしたが、
 秦でチャンスをつかんで
 宰相になりました。\(*^ ^*)/
              〜〜〜〜☆
***********************************************************************
【危うきこと累卵の如し】(あやうきことるいらんのごとし)

 きわめて不安定で危険な状態であるたとえ。
 「累卵」は卵を積み重ねること。
 
***********************************************************************

  ところで、范雎は宰相になってからも、
 ずっと張禄の名前を使っていたので、
 その素性は全く知られていなかった。

 そんな折、魏が秦の動向を探ろうと、
 范雎のかつての主人須賈を使者として派遣してきた。

 范雎は復讐のチャンスとばかりに、
 わざと貧しい身なりをして須賈に会いに行った。

 とっくに死んだと思っていた范雎が
 ひょっこりあらわれたので須賈はびっくりした。
 聞けば、范雎は日雇いの仕事をしているという。
 須賈は気の毒に思い、一緒に食事をして、
 絹の肌着を恵んでやった。

 頃合いを見て、
 范雎は宰相公邸へご案内しましょうと申し出た。
 そして自ら馬車を御して公邸へ乗りつけると
 そのまま須賈を待たせたまま中に入ってしまう。

 范雎がいつまでたっても出てこないので、
 須賈はどうして范雎は出てこないのか
 と門番に声を掛けた。
 須賈はここではじめて、
 秦の宰相張禄=范雎であったことを知る。

 顔面蒼白になった須賈は平謝りに謝るが、
 范雎に散々かつての罪をなじられ、おまけに

 「魏王に伝えろ。魏斉の首をもって来い。
 さもないと大梁を攻め滅ぼすぞと」

 と追い返された。
 魏に飛び帰った須賈がこのことを報告すると、
 宰相の魏斉は震え上がって趙に逃亡してしまった。



                      出典【史記・范雎蔡沢列伝】
☆__________________________________☆

 ♪みのりーのコメント〜ひまだったら読んでね♪

 ◎中国で大きな地震があったと思ったら、
 日本でも発生しました。
 被災された方々にはお見舞い申し上げます。

 ほんと近年地震が多いです。
 しかもあまり起こる確率が高くないと
 思われていたところで起きています。
 日本中どこに住んでても安全とは言いきれません。


 先日、文部科学省が全国の公立小中学校のなかで
 震度6で倒壊する危険性が「高い」
 と判明した施設が1万棟あると発表しました。

 ビックリです。

 学校はもっとも安全な施設だと思っていたのに・・・


 我が家の小学校5年生のチッチいわく、

 「学校の校舎ね、半分はまだ耐震工事がしてないんだよ。
 今度の夏休みにするんだって。
 だからねぇ、地震がきたら、6年生は大丈夫だけど、
 5年生の方はつぶれちゃうんだよ」



 マジっすか・・・

 


 中国の四川大地震ではたくさんの学校が倒壊して、
 多くの子供達の命が失われました。
 手抜き工事が原因ではないかと親たちが役人に詰め寄る
 様子が日本でも伝えられています。

 この地震で最も被害の大きかった四川省北川県では
 ほぼ全ての学校が倒壊しました。
 しかし、そんな中で一校だけ倒壊を免れた学校があります。

 「希望工程(希望プロジェクト)」
 といわれる民間からの寄付で
 1999年に建てられた小学校です。

 この学校の建設に際しては、寄付を行なった企業が
 工事業者に手抜きをさせないように
 徹底して管理を行っていたそうです。

 設計図どうりの本数鉄筋をいれ、
 コンクリートをつくる際も、
 セメントに泥や玉砂利を混ぜないなどなど、
 日本では当たり前のことまでいちいち、
 寄付した企業が管理して、
 完成させたそうです。

 その結果、周りの建物が瓦礫の山となるなか、
 この小学校の3階建ての校舎は倒壊することなく、
 一人の死者も出さなかったのです。



 地震は天災だからしょうがないと言えるでしょうか。
 人命を守った丈夫な建物を造ったのは人。
 つくづく人の命を守るのは人だなと思います。






 「累卵」状態だと判ってんだったら、
 早く手を打とうね、日本も^^;。




 

 貴重な時間を割いて読んでいただきありがとうございます。<(_ _)>
 今日もあなたに、たくさんたくさんいいことがありますように。
 ではまた。

★★☆ -------------------------------

 〜おまけ〜 今日の成語、現代中国語では?
                        「危如累卵」です。
                       wei1ru2lei3luan3

      --------------------------------------------------- ★★☆

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■『ものがたりで読む!「故事成語」』
■発行者:桂川実
■発行者Webサイト http://www.katch.ne.jp/~kojigai/
■発行者blog    http://plaza.rakuten.co.jp/kojigai/
■参考:『中国故事成語事典/三省堂』『故事成語名言大辞典/大修館書店』
    『中国成語大辞典/上海辞書出版社』『新釈漢文大系/明治書院』
    『中国古典文学大系/平凡社』『成語故事/京華出版社』
    『成語故事大全/商務印書館国際有限公司』他
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