ものがたりで読む!「故事成語」 RSSを登録する

故事成語のエピソードから自分磨きのヒントを学んでみませんか。故事成語は魅力ある自分をつくる魔法のキーワードです。ビジネスや教育、人間関係のヒントに。成功を目指して邁進するあなたに贈ります。

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2006/07/06

ものがたりで読む!「故事成語」 第42号:天衣無縫

この記事を取り寄せる


 ■□第42号□■━━━━━━━━━ http://www.katch.ne.jp/~kojigai/ ━━
 □                       
     §○§ ものがたりで読む!「故事成語」 §○§
                                                         2006.7.6
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 しっかり宣伝(*^^)v blog「みのりーの中国語翻訳修行」
          http://plaza.rakuten.co.jp/kojigai/
 __________________________________

 ☆こんにちは、みのりーです。
 七月七日は七夕ですね。
 七夕って、子供のころは短冊に願い事を書いたり、
 星を眺めたりする楽しいイベントですが、
 大人になると何もやらなくなりますよね。

 あなたはまだ子供のころに聞いた織姫彦星の物語を覚えていますか?
 今日は七夕の主役織姫さまのちょっとビックリな\(◎o◎)/外伝ですよ。
 長いけど、一気に読んでね。

***********************************************************************
【天衣無縫】(てんいむほう)

 詩歌文章が完璧なできばえであること。また人の性格が無邪気で純真なこと。

 
***********************************************************************
 棚からぼた餅?いえいえ、空から天女


  唐(とう)の時代、郭翰(かくかん)という書生がいた。
 ある夏の晩、庭で夕涼みをしていると、さわやかな一陣の風とともに、
 なんともかぐわしい香りが漂ってきた。
 郭翰が不思議に思って空を見上げると、なんと人が舞い下りてくるではないか。
 そのまま真っ直ぐ郭翰の前に降りたったのは、
 この世に二人といないあでやかな女であった。
 彼女は薄絹の衣を身にまとい、白い肩掛けを羽織っていた。
 二人の侍女を従えていたが、共に驚くほどの美しさである。
 郭翰は衣を整えひざまずき拝謁した。

 「このような尊貴な仙女様においでいただけるとは思いもよりませんでした。
 よきお言葉をいただければ幸いでございます」

 女は微笑んでいった。

 「わたくしは天上の織女(しょくじょ)です。
 久しく夫と会うことができず、寂しい思いをしておりましたところ、
 天帝のお恵みで人間界を訪ねることをお許しいただきました。
 日頃からあなたの清廉なお人柄をお慕いしておりました。
 身をお任せしたいと思います」

 織女は侍女に命じて、部屋に夜具を整えさせた。
 二人は手を取り合って部屋に入ると衣を解いて枕を共にした。
 織女からは、まるで香袋のようにかぐわしい匂いが香りたち、室内に満ちた。
 やわらかく滑らかな肌、やさしく情のこもったしぐさ、
 その艶やかな美しさは比類のないものであった。
 やがて夜が明けると織女は空高く昇って去っていった。

 この日より、織女は毎晩やってきた。二人は日ごとに親しくなっていった。
 あるとき郭翰がたわむれに、

 「ご主人の牽牛(けんぎゅう)殿はどちらにおいでなのですか。
 お一人でこんなところへいらしてよろしいのですか。」

 ときいた。すると、織女は、

 「あの人と何の関わり合いがありましょう。
 ましてや、遠く銀河に隔てられておりますもの、
 わかるはずがありませんわ。
 知れたとしても気にするほどのことではありません」

 という。織女は郭翰に天上界の話をしたり、
 人間界では見られないような料理を振舞ったりした。
 やがて、七月七日の晩になった。
 この日織女は姿を見せず、数日してからようやく現れた。

 「再会は楽しかったですか」

 郭翰がたずねると、織女は、

 「天上は人の世とは違いますもの。心を通いあわすだけで、
 他には何もありませんの。嫉妬なさることはありませんわ」

 と微笑んだ。

 「どうして何日もいらっしゃらなかったのですか」

 郭翰がきくと、

 「人間界の五日が天上の一晩にあたります」

 という。
 郭翰が何気なく彼女の衣を見ると、全く縫い目がない。
 不思議に思い、たずねると、

 「天上界の衣はそもそも針と糸で作るものではありません」

 と答えた。不思議なことにこの衣は毎回帰るときになると、
 ひとりでに彼女の身によってくるのであった。
 一年が過ぎたある晩、織女ははらはらと涙を流し、郭翰の手を握ると、

 「天帝からいただいたお許しの期限が参りました。永遠にお別れでございます」

 と別れを告げた。その夜以降、織女は二度とあらわれることはなかった。

 翌年、織女は侍女に手紙を持たせてよこしたが、それっきり便りはなかった。

  郭翰はのちに後継ぎを残すためにいやいや結婚したが、
 織女への思いは尽きず、
 終生どんな美しい人を見ても心が動かされることはなかった。


                       出典【太平広記・女仙】
☆__________________________________☆

 ♪みのりーのコメント〜ひまだったら読んでね♪

 ◎元の出典は五代十国時代に著された伝奇小説「霊怪集(録)」になります。
 これは現在では散佚してありません。
 よって上記ストーリーは「太平広記」を元にしました。


 よく女性の願望は、
 “ある日突然、白馬に乗った王子様が目の前に現れてプロポーズされる”
 ことだと言いますが、
 男性の願望は、
 “ある日突然、天から仙女が降ってきて、「お慕いしておりました」”
 と言われることなんですよね。

 ヒジョーにわかりやすい、おいしい話です。^^;


 それはさておき、
 みのりーがこの話をはじめて読んだ時、

 「い、いーーーーーーーーーぃ?!
 織姫さまがこんなことしていいのかー!!」

 と思わず叫んでしまいました。

 はい、ダビンチ・コードを読んだ敬虔なクリスチャンさながらの
 衝撃でした。
 ところが、キリスト様とほとんどご縁のないみのりーは、
 ダビンチ・コードを見てもなにも思いません。
 「キリストに妻子がいて何が悪いの?フツーじゃん」
 てな感じです。

 んが、織姫さまが浮気をするのには衝撃を受けました。

 違いは何か?

 ズバリ、先入観があったかどうか

 子供の頃に植え付けられたイメージが強く、
 後からもたらされた情報がそれとあまりに違うので
 拒絶反応をおこしてしまったんです。

 我ながら、なかなか興味深い現象です。
 そう考えると、子供たちに与える情報には
 細心の注意が払われなければいけないと改めて思います。

 そうは言っても、人によって価値観の違いもあり、
 どう情報を選択していくのか難しいところです。
 ただ、一つだけ確信して子供たちに与えるべき情報だと
 言いきれるものがあります。

 それは
 自分自身に対するプラスのイメージ。幸福感。
 自分が尊く、愛されている人間であるという絶対的な安心感。
 それが根底にあれば必ずその子は幸せになれます。(^^)v

 間違ってもマイナスイメージを植えつけてはいけません。
 そんなことをしたら、運良く幸せが訪れたときに
 潜在意識が拒絶反応を起こして、
 「自分はダメな人間だから、愛されるはずはない」
 と自ら幸せを手放してしまうからです。





 無垢な子供たちに幸せの先入観を植え付けましょう!








 また、きれいにまとめてしまった・・・





 ・・・・(-。-)y-゜゜゜






 七夕です。うちわ片手にお庭で夕涼みはいかがですか。

 たぶん、天女は降ってこないけど・・・

 
 
 貴重な時間を割いて読んでいただきありがとうございます。<(_ _)>
 今日もあなたに、たくさんたくさんいいことがありますように。
 ではまた。

★★☆ -------------------------------

 〜おまけ〜 今日の成語、現代中国語では?
                        「天衣無縫」です。
                       tian1yi1wu2feng4

      --------------------------------------------------- ★★☆

☆__________________________________☆

■『ものがたりで読む!「故事成語」』
■発行者:桂川実
■発行者Webサイト http://www.katch.ne.jp/~kojigai/
■発行者blog    http://plaza.rakuten.co.jp/kojigai/
■参考:『中国故事成語事典/三省堂』『故事成語名言大辞典/大修館書店』
    『中国成語大辞典/上海辞書出版社』『新釈漢文大系/明治書院』
    『中国古典文学大系/平凡社』『成語故事/京華出版社』
    『成語故事大全/商務印書館国際有限公司』他
■このメルマガは『まぐまぐ!』http://www.mag2.com/を利用して配信しています。
■登録・解除はこちらからhttp://www.mag2.com/m/0000145413.htm
■ご意見・ご感想お待ちしてます。kojigai@katch.ne.jp

ご注意:このメールマガジンの内容によって発生するいかなる損害に対しても、
       当方では一切の責任を負いかねますのでご了承ください。

★このメールマガジンは転送OKです。ぜひお友だちにご紹介ください。
 その際は本文を加工することなく、そのままの形で転送してください。

☆__________________________________☆

この記事を取り寄せる
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る