2009/08/29
人と自然の研究所「ビオトープって何だ!」━ 安全と自然の間に ━
http://www.bio-inste.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 人と自然の研究所メールマガジン ■□■ ビオトープって何だ! ■□■ NO.57 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■━━ 安全と自然の間に ━━■□■ 昨年の7,8月、局地的な集中豪雨が多発し「ゲリラ豪雨」とも呼ばれ、それによる 洪水などの水害も多く発生しました。今年も同じような集中豪雨が起こっており、 ついこの前の兵庫県での被害も甚大です。自然の猛威というのは本当に恐ろしい ものです。 この場を借りて、犠牲者のご冥福をお祈りし、被災した皆さまに心からお見舞い 申し上げます。 このような水害は、今日だけではなく、多かれ少なかれ昔から起こっていました。 それに対し、人間もずっと指をくわえて見ていたわけではありません。洪水について は、昔から「治水」という対策がとられてきました。 みなさんは「治水」の意味、分かりますか? 治水とは、洪水による河川の氾濫を防ぐため、堤防やダムなどの構築、川幅を拡げ たり河床を掘り下げる等の整備のことを言います。文字通り、「水を治める」という ことですね。 この治水は、日本では古く古墳時代から行われてきたと言われています。日本は 山が険しく川は短くて急なので、雨が降ると一気に流れて洪水になりやすいため、 昔から洪水の被害が多くあったからでしょう。そのため、「河を治める者が、国を 治める」とも言われたほどです。 そういった経緯もあり、日本の治水技術は世界的にみてもかなり優れていたと言わ れています。 では、今の治水が完璧なものかというと、そうではありません。地域によってまだ 整備が進んでいないということもその理由の一つですが、もう一つ、大きな問題が あります。人の安全を考えて行ってきた治水の裏で、実は他の生きものたちに大きな 影響を与えていたのです。 近年の治水は、河道を直線化し高い堤防をめぐらし、洪水時の水を一刻も早く海へ 流そうという考え方です。しかし、このために、元々蛇行していた河川にあった‘淵’ や‘瀬’、水辺の多様な植生といった様々な環境が失われることになり、そこをビオ トープとしていた生きものが暮らせなくなってしまったのです。 また、ダムや堰が造られたことで、魚が遡上できなくなり、アユなどが繁殖ができ なくなってしまった河川も少なくありません。 こうしてみると、これまでの治水対策は、人の安全はある程度守れても、河川に 生きる他の生きものの安全は守れない、というよりも生息環境を破壊してしまう、 ということになってしまいます。 では、私たちはこれから河川をどうしていけばよいのでしょうか? 1997年、そういった状況を鑑み、河川法の改正に伴って当時の建設省河川局から 自然環境の豊かな河川を保全・創出する多自然型川づくり(現 多自然川づくり)を 推進するという内容が盛り込まれました。 これは、治水の機能もある程度確保しつつ、生きものの生息・生育環境を保全・復元 していくような川づくりをしていくというもので、これまでより一歩進んだ川づくり として期待されました。 しかし、周りの川を見てみるとどうでしょう。コンクリートで固められる作業がまだ たくさん続けられ、多自然型の川づくりが実践されているところはまだまだ多くあり ません。見せかけで自然ぽく石が置かれているだけで、自然界ではあり得ない姿に なっている川まであります。しかも、その為に山を削って採石し、逆に自然を破壊して いたという例もあるくらいです。 また、多自然川づくりとして整備されていても、結局は人間目線の土木仕事になって しまい、生きものが一生を通して暮らしていけるビオトープになっていない河川が多い のが現状です。 やはり、どうしても人間の安全や利用を第一に考えた、治水対策がしっかりとなされ た整備の方が優先的に進められてしまうのです。 人間の安全や水の利用が優先されるのは分かります。しかし、生きものを守っていか なければ、いつか必ず私たち人間にもしっぺ返しがきます。 治水と自然豊かな河川。なかなか両立が難しいのが現状ですが、今となってはどちら も譲れない要素です。この両立を実現していかなければ、私たちに未来はないといって も過言ではないかもしれません。 〔参考文献〕 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ─────────────●information1●───────────── ★人と自然の研究所は、自然やビオトープについての正しい知識を 身につける「ビオトープ管理者養成通信講座」を開講しています! ビオトープ管理士資格取得の勉強に最適です! ※1級受験者用のコースもあります! ★「ビオトープ管理者養成通信講座」受講生の方は、現場で実際に学ぶ 現場研修会にもご参加いただけます! 詳しくはこちらをご覧下さい→ http://www.bio-inste.com/ ─────────────●information2●───────────── ◆人と自然に安全で安心・自然への負担をできるだけ少なく◆ 人と自然の研究所では、「まず一人ひとりのライフスタイルを生態系にそった ものにする」という考えの下、水を汚さない「アンナトゥモール」の石けんや シャンプーをご紹介しています。 エデト酸塩・色素・香料・酸化防止剤などの化学助剤をまったく使用せず天然 由来成分100%なので肌にやさしく、排水は川や海を汚さず完全に生分解する ことをモットーにしています。手荒れなどの皮膚障害やアトピーでお悩みの方 にもおすすめです。 シャンプー、コンディショナー、石けん、ランドリーソープなどをご用意して おりますので、是非一度お試しください! N.C.I.styleのページからご購入いただいた場合には、売り上げの10%が、 森、川、野生動物を守る活動をしている各NGOへの寄附となります。 更に、初めてお買い求めいただいた方には、ランドリーソープ等のサンプル をプレゼント!! 詳しくは下記のURLからN.C.I.styleのページへアクセスください。 http://www.bio-inste.com/anna.htm N.C.I.style 【anna tumoru アンナトゥモール】 ─────────────●information3●───────────── ★人と自然の研究所は、自然やビオトープについての正しい知識を 身につける「ビオトープ管理者養成通信講座」を開講しています! ビオトープ管理士資格取得の勉強に最適です! ★また、現在は「ビオトープ管理士試験対策演習講座」も開講しており、 試験に向けて問題をこなしたい方には最適の講座です! 詳しくはこちらをご覧下さい→ http://www.bio-inste.com/ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ★ 「ビオトープ管理士」について ★ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ● (財)日本生態系協会より認定される資格で、 「地域の自然生態系を守り、取り戻すビオトープ事業・自然再生事業を 効果的に推進するために必要な知識、技術、評価・応用能力をもつ者に 与えられる資格」とされています。 試 験 日:毎年9月 最終日曜日 ◆2009年は9月27日(日)です! 申込期間: 6月初旬~8月中旬 ◆2009年の申込みは終了しました。 ビオトープ管理士の概要はこちらで紹介しています。 http://www.bio-inste.com/biotope.htm/ ●ビオトープ管理士は、環境省の入札参加資格審査申請における有資格者 として指定されているほか、国土交通省、農林水産省、宮城県、長野県、 岐阜県、京都府 をはじめ各地の行政機関で業務入札の際の要件などとし て活用されています。また、三重県や茨城県では施設の職員の採用条件、 最近では埼玉県などのように指定管理者の選定理由、民間でも企業の 採用条件や社会貢献活動の実務者育成のために活用されるケースも増え ており今後ますます活躍が期待されてきています。 詳細は(財)日本生態系協会 http://www.ecosys.or.jp/eco-japan/ へご確認ください。 ─────────────────────────────────── ---------------------------------------------------------------- ■ 発行:人と自然の研究所 月刊・最終金曜日発行予定 http://www.bio-inste.com/ ■ 「ビオトープってなんだ!」登録・解除 http://www.bio-inste.com/merumaga.htm ■ バックナンバー http://archive.mag2.com/0000145229/index.html ■ ご意見・ご感想・情報の提供は、bio@bio-inste.com までお願いします ぜひ、お友達にも紹介して下さい! ※ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )を利用して発行しています。 ---------------------------------------------------------------- *************************************************** 人と自然の研究所「ビオトープ管理者養成通信講座」 〒150-0047東京都渋谷区神山町3-4 i.VILLAGE TEL 03-5465-2927(平日10:00~18:00) FAX 03-5465-2939(24時間受け付け) URL http://www.bio-inste.com E-mail bio@bio-inste.com *************************************************** (C) NATURE CITIZEN INSTITUTE. All rights reserved.


