2009/06/02
人と自然の研究所「ビオトープって何だ!」━ チョウと花、そして人との関係 ━
http://www.bio-inste.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 人と自然の研究所メールマガジン ■□■ ビオトープって何だ! ■□■ NO.54 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■━━ チョウと花、そして人との関係 ━━■□■ すっかり春も後半にさしかかったこの時期、多くの生きものが活発に動き回って いて、色々なところでその姿が目につきます。生きものによっては既に交尾・産卵 をしているものもいます。 今回はその中でチョウに注目してみました。 この時期、産卵をしているチョウも少なくありませんが、多くのチョウは種に よって決まった植物に自らの卵を産みつけます。それは、決まった植物しか食べ ない幼虫が卵から孵化した際に、すぐにその葉を食べて成長していくためです。 このように、ある種が特定の植物を食べる場合、その植物のことを、そのチョウの 食草(または食樹)といいます。 それにしても、なぜチョウの幼虫は決まった植物しか食べないのでしょうか? それには、植物との密接な関係があるのです。 植物にとって葉を食べられてしまうということは、生死にかかわる重要な問題です。 そこで植物は幼虫に食べられないように、進化の過程で自分の生育には関係のない ‘毒’を持つようになったのです。 すると、チョウもそれに対して抵抗力をつけるように徐々に進化していきました。 ですが、植物によって持っている毒が違うのに、それら複数の抵抗力をつけるのは 容易ではなく非効率なこともあり、チョウはある特定の植物に対してだけ抵抗力を 持つようになったと言われています。それが食草・食樹になったのです。 このようにお互いに影響を及ぼしあいながら進化していくことを共進化と呼んで います。虫に花粉を運んでもらうため、美しい花を咲かせたり、甘い蜜を持つように なったことや、蜜を吸うために虫の口の形が長くなったりということも、この共進化 の一つです。 食草の例でいうと、モンシロチョウの食草はキャベツなどのアブラナ科の植物です が、アブラナ科にはカラシ油という毒があります。しかしそれに抵抗力をもったモン シロチョウは、他のチョウがいないキャベツの葉の上で幼虫期を過ごすことができる ようになったのです。 このように、それぞれのチョウに食草があるということは、他のチョウと同じ植物 を取り合うことも少なくなるので、それによって多様なチョウが生息できているとも 言えます。食べるものによってニッチ(生態的地位)を変え、すみわけているという ことですね。 しかしよく考えてみると、あるチョウにとって食草となる植物が、何らかの原因で 数を減らしてしまったり、植物に何か問題が起こった場合、それはそのチョウの生息 に直接影響を及ぼすことになります。 例えばギフチョウというチョウは、カンアオイという植物の仲間を食草としてい ます。しかし、そのカンアオイ類がよく見られていた里山の環境は、現在は荒廃して しまったところが多く、カンアオイ類も数が減ってきています。それと共に、カン アオイ類を食草としているギフチョウも、当然ながらその数を減らしています。 また、モンシロチョウはアブラナ科のキャベツ、キアゲハはセリ科のニンジン、 ナミアゲハやクロアゲハはミカン科のサンショウやウンシュウミカンといったように、 人が食用に育てている植物を食草としている種もたくさんいます。育てるようになった 頃は、その影響でチョウの数も増えましたが、人間にとって害虫となったチョウに対し て防虫剤などの農薬を使ったことで、それらのチョウが見られなくなってしまった ところもあります。 このような人間の生活の変化によって、食草となる植物の周りの環境も変化し、 チョウもその影響を直接受けているのです。 永い進化の過程で食草ができたおかげで生きてこれていたチョウたちですが、 人による急激な環境の変化を受け、数を減らしているものもいます。 そういった事実を知り、これからは人間がチョウを初め動植物と共に生きていける ように行動していかなければならないでしょう。それはある意味で、チョウがそうし てきたような‘共進化’を、私たち人間が望まれているということかもしれません。 〔引用・参考文献〕 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ぷてろんワールド:蝶の百科ホームページ http://www.pteron-world.com/ ─────────────●information1●───────────── ★人と自然の研究所は、自然やビオトープについての正しい知識を 身につける「ビオトープ管理者養成通信講座」を開講しています! ビオトープ管理士資格取得の勉強に最適です! ※1級受験者用のコースもあります! ★「ビオトープ管理者養成通信講座」受講生の方は、現場で実際に学ぶ 現場研修会にもご参加いただけます! 詳しくはこちらをご覧下さい→ http://www.bio-inste.com/ ─────────────●information2●───────────── ◆人と自然に安全で安心・自然への負担をできるだけ少なく◆ 人と自然の研究所では、「まず一人ひとりのライフスタイルを生態系にそった ものにする」という考えの下、水を汚さない「アンナトゥモール」の石けんや シャンプーをご紹介しています。 エデト酸塩・色素・香料・酸化防止剤などの化学助剤をまったく使用せず天然 由来成分100%なので肌にやさしく、排水は川や海を汚さず完全に生分解する ことをモットーにしています。手荒れなどの皮膚障害やアトピーでお悩みの方 にもおすすめです。 シャンプー、コンディショナー、石けん、ランドリーソープなどをご用意して おりますので、是非一度お試しください! N.C.I.styleのページからご購入いただいた場合には、売り上げの10%が、 森、川、野生動物を守る活動をしている各NGOへの寄附となります。 更に、初めてお買い求めいただいた方には、ランドリーソープ等のサンプル をプレゼント!! 詳しくは下記のURLからN.C.I.styleのページへアクセスください。 http://www.bio-inste.com/anna.htm N.C.I.style 【anna tumoru アンナトゥモール】 ─────────────●information3●───────────── ★人と自然の研究所は、自然やビオトープについての正しい知識を 身につける「ビオトープ管理者養成通信講座」を開講しています! ビオトープ管理士資格取得の勉強に最適です! ★また、現在は「ビオトープ管理士試験対策演習講座」も開講しており、 試験に向けて問題をこなしたい方には最適の講座です! 詳しくはこちらをご覧下さい→ http://www.bio-inste.com/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ★ 「ビオトープ管理士」について ★ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ● (財)日本生態系協会より認定される資格で、 「地域の自然生態系を守り、取り戻すビオトープ事業・自然再生事業を 効果的に推進するために必要な知識、技術、評価・応用能力をもつ者に 与えられる資格」とされています。 試 験 日:毎年9月 最終日曜日 ◆2009年は9月27日(日)です! 申込期間: 6月初旬〜8月中旬 ◆2009年は6月1日〜8月14日です! ビオトープ管理士の概要はこちらで紹介しています。 http://www.bio-inste.com/biotope.htm/ ●ビオトープ管理士は、環境省の入札参加資格審査申請における有資格者 として指定されているほか、国土交通省、農林水産省、宮城県、長野県、 岐阜県、京都府 をはじめ各地の行政機関で業務入札の際の要件などとし て活用されています。また、三重県や茨城県では施設の職員の採用条件、 最近では埼玉県などのように指定管理者の選定理由、民間でも企業の 採用条件や社会貢献活動の実務者育成のために活用されるケースも増え ており今後ますます活躍が期待されてきています。 詳細は(財)日本生態系協会 http://www.ecosys.or.jp/eco-japan/ へご確認ください。 ─────────────────────────────────── ---------------------------------------------------------------- ■ 発行:人と自然の研究所 月刊・最終金曜日発行予定 http://www.bio-inste.com/ ■ 「ビオトープってなんだ!」登録・解除 http://www.bio-inste.com/merumaga.htm ■ バックナンバー http://archive.mag2.com/0000145229/index.html ■ ご意見・ご感想・情報の提供は、bio@bio-inste.com までお願いします ぜひ、お友達にも紹介して下さい! ※ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )を利用して発行しています。 ---------------------------------------------------------------- *************************************************** 人と自然の研究所「ビオトープ管理者養成通信講座」 〒150-0047東京都渋谷区神山町3-4 i.VILLAGE TEL 03-5465-2927(平日10:00〜18:00) FAX 03-5465-2939(24時間受け付け) URL http://www.bio-inste.com E-mail bio@bio-inste.com *************************************************** (C) NATURE CITIZEN INSTITUTE. All rights reserved.


