2009/02/26
人と自然の研究所「ビオトープって何だ!」━ 花粉症をなくすために森を守ろう! ━
http://www.bio-inste.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 人と自然の研究所メールマガジン ■□■ ビオトープって何だ! ■□■ NO.51 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■━━ 花粉症をなくすために森を守ろう! ━━■□■ 例年よりも冬の寒さが厳しくないように思える今年ですが、これも温暖化と いえるのでしょうか? さて、この時期多くの人を悩ませている病気といえば・・・そう、花粉症です。 先日、春一番が吹いた際、かなりの量の花粉に悩まされた人も多いのではないで しょうか?諸説ありますが、日本全国で8人に1人が花粉症だと言われています。 その花粉症ですが、日本ではその8割以上がスギ花粉によるものと言われていま す。スギの花期は2〜4月で、その時期に花粉を飛ばすため、それが人間のある許容 量を超えると、アレルギー性の鼻炎や結膜炎を引き起こすのです。また、NOxなど 車の排気ガスが花粉症のアレルギー反応を増大させているとも言われています。 しかし、日本で花粉症の報告が出始めたのは20世紀半ば。それ以前はなかった 花粉症が、今何故こんなに猛威を振るっているのでしょう。 その主な理由の一つが、1950年代の拡大造林政策です。 当時、日本は戦後の経済成長により木材需要が急激に増えたため、天然林を伐採 し、生長が早くまっすぐに育つため材として使いやすいスギやヒノキなどの針葉樹 をたくさん植えていったのです。それによって国土の67%といわれる森林のうちの 約4割が人工林として日本中に拡がりました。 しかし、その後木材輸入が自由化されたことで、国外から安い材が大量に輸入 されるようになり、国内の林業は衰退し、結果、採算の取れなくなった人工林の スギやヒノキが日本にたくさん放置されることになったのです。それらが今、大量 に花粉を飛散させているのです。 ですが、人工林の拡大は花粉症の問題以前に、これまでに作られてきた日本の 自然環境を大きく改変し、生物の多様な森の破壊を招いていたのです。 本来の日本の森には、アンブレラ種といわれる生態系の頂点に立つツキノワグマ を始め、その下に位置している多様な生物が生息していますが、拡大造林が最初に 行われた九州では、そのビオトープが失われたことによってツキノワグマは既に 絶滅してしまっています。ということは、その下に位置している多様な生物たちの 命も危ぶまれているということです。 また、安い外材の輸入が増えたことで、世界中の森林伐採を日本が加速させて いるという事実もあります。 そう、この問題は一つの環境問題なのです。そう考えれば、花粉症は二次的な 環境問題、もしくは公害と言っても過言ではありません。 そんな花粉症患者の増加に対し、近年林野庁は、無花粉スギの品種開発やその 普及、間伐の促進、人工林の広葉樹林化などにも予算を割いて力を入れています。 しかし、これらの対策を進めていくには、切り倒した木材の利用というのが絶対 的な条件になってきます。しかも、継続していくには必ず経済ベースに乗せる必要 があるでしょう。 そのためには、例えばFSC(森林管理協議会)などの森林認証を受けた材(不法 伐採ではなく森林保全と地域社会の経済にとっても持続可能な形で生産された木材) しか輸入しないようにシフトしたり、全国森林組合連合会の認証を受けた間伐材が もっと積極的に利用されるように働きかけることなどが、まずは先決ではないで しょうか。 そうして木材の需要が増えれば、私たち国民の税金を使った赤字だらけの林野庁 政策としてではなく、民間の積極的な参入による国産材の流通、そしてそれが健全 な森の長期的な維持にも繋がっていくはずです。 そして、それが日本の森を生物の多様な森に戻していくことにもなるでしょう。 しかも、ちゃんと認証を受けた外材の輸入であれば、世界の森林の保全にも繋がり ます。 花粉症は、一見自然の猛威による病気のような印象もあります。もちろん、全く 間違っているわけではありません。しかし、元をたどれば自然のバランスを無視し、 目先のことだけ考えた人間本位の行為、ここではすなわち拡大造林がその原因を 作ったのです。そのツケが生物多様性の喪失であり、それが引き起こした副産物の 花粉症なのです。 1950年代当時、拡大造林に異議を唱えた者は多くはないでしょう。しかし、それ でも自然を相手にすると、このようなツケがまわってくる事実があるのですから、 今林野庁が進めている無花粉スギの開発なども、50年後、100年後に何も影響が ないのか、よく考える必要があるでしょう。 これからは、ただ花粉症を減らそうとするのではなく、自然環境の再生・保全と 一体になった対策が必要なのです。 〔参考文献〕 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ─────────────●information1●───────────── ◆人と自然に安全で安心・自然への負担をできるだけ少なく◆ 人と自然の研究所では、「まず一人ひとりのライフスタイルを生態系にそった ものにする」という考えの下、水を汚さない「アンナトゥモール」の石けんや シャンプーをご紹介しています。 エデト酸塩・色素・香料・酸化防止剤などの化学助剤をまったく使用せず天然 由来成分100%なので肌にやさしく、排水は川や海を汚さず完全に生分解する ことをモットーにしています。手荒れなどの皮膚障害やアトピーでお悩みの方 にもおすすめです。 シャンプー、コンディショナー、石けん、ランドリーソープなどをご用意して おりますので、是非一度お試しください! N.C.I.styleのページからご購入いただいた場合には、売り上げの10%が、 森、川、野生動物を守る活動をしている各NGOへの寄附となります。 更に、初めてお買い求めいただいた方には、ランドリーソープ等のサンプル をプレゼント!! 詳しくは下記のURLからN.C.I.styleのページへアクセスください。 http://www.bio-inste.com/anna.htm N.C.I.style 【anna tumoru アンナトゥモール】 ─────────────●information2●───────────── ★人と自然の研究所は、自然やビオトープについての正しい知識を 身につける「ビオトープ管理者養成通信講座」を開講しています! ビオトープ管理士資格取得の勉強に最適です! ★また、現在は「ビオトープ管理士試験対策演習講座」も開講しており、 試験に向けて問題をこなしたい方には最適の講座です! 詳しくはこちらをご覧下さい→ http://www.bio-inste.com/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ★ 「ビオトープ管理士」について ★ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ● (財)日本生態系協会より認定される資格で、 「地域の自然生態系を守り、取り戻すビオトープ事業・自然再生事業を 効果的に推進するために必要な知識、技術、評価・応用能力をもつ者に 与えられる資格」とされています。 試 験 日:毎年9月 最終日曜日 ※2008年は9月28日(日)です。 申込期間: 6月初旬〜8月中旬 ※2008年は8月15日(金)まで。 ビオトープ管理士の概要はこちらで紹介しています。 http://www.bio-inste.com/biotope.htm/ ●ビオトープ管理士は、環境省の入札参加資格審査申請における有資格者 として指定されているほか、国土交通省、農林水産省、宮城県、長野県、 岐阜県、京都府 をはじめ各地の行政機関で業務入札の際の要件などとし て活用されています。また、三重県や茨城県では施設の職員の採用条件、 最近では埼玉県などのように指定管理者の選定理由、民間でも企業の 採用条件や社会貢献活動の実務者育成のために活用されるケースも増え ており今後ますます活躍が期待されてきています。 詳細は(財)日本生態系協会 http://www.ecosys.or.jp/eco-japan/ へご確認ください。 ─────────────────────────────────── ---------------------------------------------------------------- ■ 発行:人と自然の研究所 月刊・最終金曜日発行予定 http://www.bio-inste.com/ ■ 「ビオトープってなんだ!」登録・解除 http://www.bio-inste.com/merumaga.htm ■ バックナンバー http://archive.mag2.com/0000145229/index.html ■ ご意見・ご感想・情報の提供は、bio@bio-inste.com までお願いします ぜひ、お友達にも紹介して下さい! ※ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )を利用して発行しています。 ---------------------------------------------------------------- *************************************************** 人と自然の研究所「ビオトープ管理者養成通信講座」 〒150-0047東京都渋谷区神山町3-4 i.VILLAGE TEL 03-5465-2927(平日10:00〜18:00) FAX 03-5465-2939(24時間受け付け) URL http://www.bio-inste.com E-mail bio@bio-inste.com *************************************************** (C) NATURE CITIZEN INSTITUTE. All rights reserved.


