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ビオトープ。それは生き物が生きていく為に必要な場所のこと。でも、間違ってとらえられていたりします。自然やビオトープについて、日常の中から発信します。正しい知識のもとに、いっしょに環境を考えていこう。

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2008/07/02

人と自然の研究所「ビオトープって何だ!」━ 命の水の運び人 ━

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                                     NO.43
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                 ■□■━━ 命の水の運び人 ━━■□■


 6月に入って一気に梅雨入りし、梅雨らしい天気が続いていますね。
 今回はそんな‘雨’に注目してみました。


 雨の日って、私たち人間の生活にはちょっと厄介ですよね。濡れないように
傘をささなくてはならないし、洗濯物は干せないし、外での活動はできなく
なったり。なので、どちらかといえば晴れの日が好きな人の方が多いのでは
ないかと思います。

 ただ、みなさんもお分かりの通り、雨は私たちにとって大切な‘水’資源です。
山々に降りそそいだ雨が時間をかけて川に沁み出し、その水を農業用水、工業
用水、そして生活用水として私たちは利用しています。


 地球は水の惑星と言われ、地表の約70%は水に覆われています。しかし、
地球上にある水のうち、海洋水ではなく人が利用できる湖沼や河川の水は全体
の0.016%ほどしかないと言われています。そして、その僅かな水を私たちに
供給する役目を果たすのが、唯一雨という存在なのです。

 大地に降った雨水は河川や地下を通り、最終的には海洋に流れていきますが、
海洋や流れ込む途中で水はある程度蒸発しています。それが雲になり、大地に
再び雨となって降ることで、また川を流れて水は循環していくのです。

 また、植物も葉の蒸散作用で水を排出するため、それも再び雲となり雨を
降らします。この蒸散作用によって森林が雨をつくる条件を自らつくっている
と考えられます。

 このように、水が雨になって大地に降ることで、地球の水循環が成り立ち、
私たちが利用している貴重な水も得ることができるのです。

 また、雨という存在は水循環だけでなく、大気の成分(窒素など)を大地に
還すなど物質循環の大事な役割も果たしています。



 そんな中、一昔前まではあまり見られなかった異常気象と呼ばれるような現象
が、最近になって色々なところで起きています。

 前号でも触れていますが、2年ほど前、アフリカのケニア北部やエチオピア
南部では長い間少雨が続き、大干ばつに見舞われました。それによって牧畜民は
財産である牛を失い、野生動物も水と植物が激減したせいで大きな影響を受け
ました。

 また、雨季に雨があまり降らなかったり、乾季に急な大雨が降るといったこと
も起こり、サバンナの草を求め移動しているヌーは、これまでと全く違う時期
に移動を始めたり、移動で川を渡る際に洪水で流されて大量死したという例も
あります。

 日本でも、近年は異常高温の多発や、2004年に台風の上陸数が10個となって
記録を更新するといったことも起こっています。

 しかし、これらの気象現象は異常なのではなく、人間活動などによる大気中
のCO2の増加など、様々な環境の変化によって、結果として起こっている現象
にすぎない、いわば必然の現象なのです。


 雨がいつの世も私たちにとって恵みの雨であってもらうために、私たち人間
は原因と考えられる自らの生活を見直さなければなりません。
 CO2の削減を考えるのであれば石油の利用を抑える必要があるし、代わりに
なるエネルギー技術を確立させなければいけません。それ以外でも、技術の
発展は今後の地球にとって欠かすことができないでしょう。

 しかし、それだけではなく、重要なのは、前述したように植物が蒸散作用に
よって雨を降りやすくしていたり、山に降った雨が少しずつ川に流れるように、
森林が自然のダムのような機能を果たしていたりということを考えると、失わ
れてきた森やその他の自然環境を取り戻し、また守っていくことを並行して
行っていく必要があるということです。


 ‘命の水’を運んでくれる唯一の存在といっていい雨。それが異常気象と
呼ばれ悪者にならないよう、私たちは身の周りの生物たちが棲める場所を守る
ような小さな努力でもいいから、やっていく必要があるのだと思います。
私たち自身のために。





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詳細は(財)日本生態系協会 http://www.ecosys.or.jp/eco-japan/
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TEL 03-5465-2927(平日10:00〜18:00)
FAX 03-5465-2939(24時間受け付け)
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