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ビオトープ。それは生き物が生きていく為に必要な場所のこと。でも、間違ってとらえられていたりします。自然やビオトープについて、日常の中から発信します。正しい知識のもとに、いっしょに環境を考えていこう。

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2007/10/02

人と自然の研究所「ビオトープって何だ!」━ 悪い攪乱?良い攪乱? ━

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       ■□■   ビオトープって何だ!   ■□■

                  NO.34
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       ■□■━━ 悪い攪乱?良い攪乱? ━━■□■


 みなさん、普段‘攪乱(かくらん)’という言葉を使いますか?
 ‘攪乱’とは、辞書を引くと"かき乱すこと"とあります。言葉としてはあまり
いい意味では使われないですよね。

 ですが、ビオトープの概念の中では‘攪乱’という言葉は比較的よく使われます。


 そのひとつは、外来種が入るなどして、生態系のバランスが崩れてしまった
というとき‘生態系が攪乱された’とか、外来種と元々そこに棲んでいた在来の
種との間で交配が起こり、それが拡がっていったとき‘遺伝的攪乱が起こる’と
いうように使うことがあります。

 例えば、現在起こっている問題で、外来種であるタイワンザルと在来種である
ニホンザルが交雑して、その交雑種が増えているという問題などは、まさに
‘遺伝的攪乱’と言えます。

 それによって交雑種が増えると、長い歴史の中で進化してきた原種が滅んで
しまい、その種は二度と元に戻りません。また、交雑種が新たな害をもたらして、
生態系のバランスを崩してしまうことも考えられるので、非常に危険で、対策の
必要な問題なのです。

 これらは、自然界ではあり得ない生物の移動を、人間が行なってしまった為に
起こった問題です。勝手に移動させられた罪のない生物のためにも、もっと重く
受け止め、対策を練っていく必要がありますね。



 さて、ここまでは人間の手によって起こる‘悪い攪乱’でしたが、ビオトープの
概念の中には別の意味で、ちゃんと意味のある良い攪乱、というのもあります。

 それは、ある自然環境における、生態系を構成しているものの一部を破壊する、
不定期に起こる自然災害や人為的な影響などのことです。

 では、何故その攪乱は‘良い攪乱’なのでしょう?

 例えば河川で起こる洪水。台風などがきて洪水が起こると、ひどい時には家が
破壊されたり、土石流になって橋が破壊されたりしますよね。ああいった様子だけ
見ると、けして起こってほしいものではありませんし、なんとか被害を抑えたいと
思いますよね。

 しかし、そのような洪水によって土砂が流されることも、例えばアユにとっては、
石が擦れあって古い苔が剥がれて新しい苔が生えるため、餌資源の確保に一役
買っているのです。

 また、植物が洪水で押し流されて裸地になってしまうのも、カワラノギクという
植物などは、他の植物に邪魔されない裸地の方がいち早く生長するので、逆にそう
いった状況を必要としています。その後、他の植物の影響を受けて衰退していくも
のの、再び洪水が起こることで、絶えることなく生育していくことができるのです。


 このように河川は、おおよそ数年から10年単位で起こる洪水などの影響を繰り
返し受けることで、自然が更新され、環境が保たれていました。自然のサイクルの
中に攪乱があったんですね。

 しかしながら、現在はダムや堰が建設されたことで洪水も減り、人間としては
安全で良い環境になったかもしれませんが、カワラノギクなどは数が減って絶滅
危惧種になってしまいました。


 このような攪乱は河川に限った事ではなく、自然界の中ではごくあたり前のこと
で、人間が見れば一見自然を破壊しているような災害だったとしても、生物にとっ
ては生きるために必要不可欠なことでもあるんですね。

 そういった生物のことも考えれば、ただダムや堰を造って人間だけが安心な生活
を送れればいいという考えは、もうダメだって分かりますよね。



【参考文献】
大熊孝(2004)「技術にも自治がある―治水技術の伝統と近代―」農山漁村文化協会




─────────────●information1●─────────────

           ビオトープ観察会のお知らせ

埼玉県和光市のアグリパークにあるビオトープで観察会を行います。
ここのビオトープは「人と自然の研究所」が調査・整備と携わってきた
ビオトープで、当初の荒れた状態から多様な生物の生息場所へと変わりました。
初めは2、3種しか見られなかったトンボ(ヤゴ)も、今では14種(成虫含む)
も確認できています。
今回はそのビオトープの観察会を行いますので、みなさんも是非ご参加下さい。

●日 時 2007年10月8日(月・祝) 13時〜15時
●場 所 埼玉県和光市アグリパーク内ビオトープ及び農業体験センター
●参加費 無料
●内 容 ビオトープ管理士の解説で、和光市民の方々と一緒にアグリパークに
     あるビオトープを観察します。草刈りなど多少の作業をする予定です
     ので、もし参加されたい方は軍手や長靴等を持参の上、汚れても大丈夫
     な格好でご参加下さい。
●申込み 参加を希望される方は人と自然の研究所までご一報ください。
     詳細をご連絡致します。

※駐車場もありますので、車で来ていただいても構いません。


─────────────●information2●─────────────

                         神戸俊平が伝える
             本当のアフリカを知るサバンナゼミ・2007秋講座開催!

アフリカへ渡り36年。
獣医師として野生動物やマサイの家畜の診療、スラムを見続けてきた神戸俊平。
彼の視線で本当のアフリカを伝えます。
大草原サバンナで繰り広げられる野生動物たちの営みを感じ、
地域の伝統的なマサイ族の生活文化を学び、アフリカと日本とのつながりを
問い直す中で、目の前にある貧困問題を学び・見つめるサバンナゼミです。

■日時:2007年10月20日(土),21日(日)両日13:00〜17:30
■定員:10名 全4講座 12,000円
■内容:
 ●10月20日(土)13:30〜15:30
  「アフリカにおける野生動物の現状と共存」
 ●10月20日(土)15:45〜17:30
  「地域住民(牧畜民マサイ)の伝統的な生活に学ぶ」
 ●10月21日(日)13:30〜15:30  
  「アフリカの抱える貧困の現実」
 ●10月21日(日)15:45〜17:30
  「貧困や野生動物の絶滅と日本との関わり」

講師:神戸俊平(ケニア在住・獣医師)

■場所:人と自然の研究所会議室(東京都渋谷区神宮前6-28-5 宮崎ビル502)
     JR原宿駅徒歩5分 地下鉄千代田線「明治神宮前」徒歩4分
こちらでご確認ください→ http://www.bio-inste.com/profile.htm#access

■申込み:メール・TEL・FAXにて「セバンナゼミ申し込み」と明記のうえ、
     氏名、年齢、住所、電話番号、メールアドレスをお知らせください。
     追って詳細をご連絡します。

▼お申込み・お問合せ先▼
人と自然の研究所 〒150-0001東京都渋谷区神宮前6-28-5 宮崎ビルA-502
         TEL 03-5485-5723 FAX 03-5485-6654
         E-mail bio@bio-inste.com
アフリカと神戸俊平友の会HP http://www.s-kambevet.org


─────────────●information3●─────────────

★人と自然の研究所は、自然やビオトープについての正しい知識を身につける
「ビオトープ管理者養成通信講座」を開講しています!
ビオトープ管理士資格取得の勉強にも最適です!
※1級受験者用のコースもあります!

★「ビオトープ管理者養成通信講座」受講者の方には、現場研修会の機会も
あります!

詳しくはこちらをご覧下さい→ http://www.bio-inste.com/

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        ★ 「ビオトープ管理士」について ★
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● (財)日本生態系協会より認定される資格で、
 「地域の自然生態系を守り、取り戻すビオトープ事業・自然再生事業を
 効果的に推進するために必要な知識、技術、評価・応用能力をもつ者に
 与えられる資格」とされています。
  
 試 験 日:毎年9月 最終日曜日
      申込期間: 6月初旬〜8月中旬

 ビオトープ管理士の概要はこちらで紹介しています。
 http://www.bio-inste.com/biotope.htm/

●ビオトープ管理士の資格は、環境省の入札参加資格審査申請における
有資格者として指定されているほか、宮城県、長野県、京都府をはじめ
各地の自治体で、業務入札の際の要件などとして活用されています。
また、三重県 や茨城県では施設の職員の採用条件として、最近では
埼玉県などのように指定管理者の選定理由として活用されるケースも
増えています。
京都議定書も発効された今、さらなる活躍が期待されます。

詳細は(財)日本生態系協会 http://www.ecosys.or.jp/eco-japan/
へご確認ください。
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  ぜひ、お友達にも紹介して下さい!
※ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん
『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )を利用して発行しています。
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人と自然の研究所「ビオトープ管理者養成通信講座」

〒150-0001東京都渋谷区神宮前6-28-5 宮崎ビルA-502
TEL 03-5485-6778(平日10:00〜18:00)
 FAX 03-5485-6654(24時間受け付け)
URL http://www.bio-inste.com
E-mail bio@bio-inste.com
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