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ビオトープ。それは生き物が生きていく為に必要な場所のこと。でも、間違ってとらえられていたりします。自然やビオトープについて、日常の中から発信します。正しい知識のもとに、いっしょに環境を考えていこう。

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2007/08/27

人と自然の研究所「ビオトープって何だ!」━ 自然再生は谷戸から ━

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        ■□■   ビオトープって何だ!   ■□■

                   NO.33
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        ■□■━━ 自然再生は谷戸から ━━■□■


 今回のテーマは「谷戸(やと)」。みなさん意味は知っているでしょうか?
もしかしたらこの言葉は関東近辺の方以外は馴染みのない言葉かもしれません。
というか、関東の人でもわかる人は多くないのかもしれません。

 谷戸とは、関東で主に使われてきた言葉で、谷津(やつ)や谷地(やち)とも
呼ばれますが、丘陵地の谷間の環境ことで、丘陵の奥からは水が湧き出し、湿り
気のある土地になっているところです。

 昔は、水に恵まれたそのような環境を、谷戸田(やとだ)や谷津田(やつだ)
と呼ばれる水田をつくって利用したり、丘陵は雑木林として利用し、更に草地に
畑を作るなどして、人々が生活する拠点として繁栄していました。

 現在でも地名などに「谷戸」や「谷」という字が入っているところは、今その
姿を残していなかったとしても、おおよそ谷戸の地形をしていたと考えられる
でしょう。


 このような谷戸地形のところは以外に狭いところが多いのですが、小川、
水田、草地、雑木林などが存在する複雑な地形であり、また季節によって人の
生活と併せて環境が微妙に変化することもあり、とても多様な環境になって
いたため、そこに生息する生きものも多様性にも富んでいました。

 今では絶滅危惧種となり、なかなか見る事のできないタガメ、ゲンゴロウ、
ホトケドジョウなども、人が利用して一定の管理をされていた谷戸だととても
過ごしやすかったのでしょう。あたり前のように見られていたと言います。


 しかし、今、谷戸でそれらの生きものたちを見ることはなかなかできません。

 その理由のひとつに、やはり人間による開発があります。人口の増加等により
宅地造成や道路開発が進み、丘陵に囲まれた谷戸地形の場所も住宅地になって
しまい、生きものにとっての生息環境が失われてしまったからです。

 そして、もうひとつの理由に、人が今まで利用していた谷戸を放棄してしまっ
たことが挙げられます。
 谷戸としては残っているのですが、人が利用しなくなったため、雑木林は藪に
なり、谷戸田も陸地化して水辺がなくなったりと、今までの環境が失われてし
まったのです。そのことで生きものの生息環境、すなわちビオトープがその多様
性を失い、一部の生きものにとって生息できない場所になってしまったからです。

 これは、以前メルマガでも書いていた里山の問題と同じですが(バックナンバー
はこちら→ http://blog.mag2.com/m/log/0000145229/107394327.html )、
やはり一度人の手が入った自然は、放置すると荒れてしまいます。そのことによ
って、今まで生息していた生きものが減ってしまうことが往々にしてあるのです。


 このように、谷戸の環境は昔と大きく変わってきましたが、谷戸という場所は
丘陵に囲まれているなど複雑な地形であることや、行政区画の境になっている
ところも多いため、あまり開発が進まずに、まだその環境を残しているところは
意外とあります。

 ということは、そういった場所にこれから手を入れていけば、まだまだ昔の
ように、多様な環境をもち、色々な生きものを育む谷戸がちゃんと取り戻せる
ということではないでしょうか。

 例えば、人と自然の研究所が現場研修会も行なっている神奈川県立座間谷戸山
公園は、名前にもあるように谷戸の環境を残した日本で最初のアーバンエコロジー
パーク(自然生態観察公園)で、谷戸の自然を守り残していこうという、市民の
声がきっかけとなってできた公園です。その中で谷戸の管理には、市民がボラン
ティアとして参加したりもしています。

 また、東京都町田市や神奈川県鎌倉市など谷戸の多く残るところでは、谷戸を
守ろうという市民団体などが数多くあり、積極的に活動を行なっています。


 今の時代、継続的に人の手が入るようにするには、ちょっとした工夫が必要
だったりもします。しかし、取り組めば変わる環境がすぐそこにあったら、
自然を再生し、生きものを助けることができるチャンスなのです。

 もしかしたら、みなさんの家の近くにもまだ谷戸が残っている場所があるかも
しれません。まずはそういった環境を探しに、久々に地元を散策してみること
から始めてみてはいかがでしょうか?





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        ★ 「ビオトープ管理士」について ★
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各地の自治体で、業務入札の際の要件などとして活用されています。
また、三重県 や茨城県では施設の職員の採用条件として、最近では
埼玉県などのように指定管理者の選定理由として活用されるケースも
増えています。
京都議定書も発効された今、さらなる活躍が期待されます。

詳細は(財)日本生態系協会 http://www.ecosys.or.jp/eco-japan/
へご確認ください。
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  http://www.bio-inste.com/
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