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ビオトープ。それは生き物が生きていく為に必要な場所のこと。でも、間違ってとらえられていたりします。自然やビオトープについて、日常の中から発信します。正しい知識のもとに、いっしょに環境を考えていこう。

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2007/05/25

人と自然の研究所「ビオトープって何だ!」━ 共に生きる ━

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                NO.30
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          ■□■━━共に生きる━━■□■


 前回の号では、生きものがそれぞれに棲みかや暮らし方を他の生きものと
"すみわけ"ることで、お互いにバランスを保って生きているという、生きもの
の賢い生き方についてお伝えしました。
(バックナンバーはこちら→ http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000145229 )


 しかし、その"すみわけ"とまたちょっと違った見かたをすると、生きもの同士
がお互いに助け合って生きているようなことがあります。

 例えばヤドカリとイソギンチャクの関係。ヤドカリは種によって、貝殻やハサ
ミにイソギンチャクがついているものがいます。このようにしていることで、毒
をもったイソギンチャクがヤドカリにとって捕食者となるタコなどから身を守っ
てくれるんです。また、イソギンチャクにとっては、ヤドカリにくっついて移動
できる事によって、餌を効率良く得られるという利点があると考えられています。

 お互いに助け合うようにして得をしながら生きているこのような関係は"共生"
と呼ばれています。


 しかし一方では、2種の生きものの間で片方だけが得をして生きているという
ような関係もあります。

 例えばコバンザメとサメの関係。コバンザメは頭の上にある小判型の吸盤で
サメ(エイやウミガメなどの場合もあり、その相手のことを'宿主'と呼ぶ)の体
にくっつくことで、宿主についた寄生虫や宿主が食べ残した餌にありつけたり、
泳がずに移動できたりと得をして暮らしています。しかし、宿主となるサメ、
エイ、ウミガメなどにとっては、コバンザメがくっついてくることに特別な利点
はないと考えられています。

 このように片方の生きものだけが得をするという関係を"片利共生"と言います。

 また、同じような関係でも、宿主に対して害を与えるような場合は"寄生"と言
います。これは皆さんも聞いた事がある言葉ではないでしょうか?宿主から栄養
をとって生活するシラミ、センチュウなどはそのひとつです。また、寄生には動
物が植物に寄生して害を及ぼす場合も多いです。


 生きものと生きものの相互の関係には、ここで紹介した以外にも色々なかたち
があり、生きもの同士が様々に係わり合って生きているんだということがよくわ
かります。このような相互関係もまた、すみわけや食う−食われるの関係と同様
に人間が地球に登場する前から、それぞれの生きものが何とかして生き残ってい
くために必死に作り出してきた術なのです。このような様々な要素が複雑に絡み
あって、この地球の生態系のバランスは保たれているんですね。

 人間はというと、他の生きものから色々なかたちで恩恵を受けているにもかか
わらず、生きものに対しては利用するだけ利用し、邪魔と思ったときには殺した
りもしています。人間と生きもののこのような関係は、生態系のバランスを保ち
ながら一緒に生きていけてると言えるでしょうか?


 人間以外の生きものを無視して、人間のエゴで好きなことを好きなだけやって
いるこの世の中で、生きものの、余計なものが一切ないシンプル且つ最適な暮ら
しをもっと見習っていければ、人間も他の生きものと共生していけるのだろうと
思います。




─────────────●information1●─────────────
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タイトルは「目指すはビオトープの国」!
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当研究所がどのような活動をしているのか、また事務所に来た色々な方
とのエピソードなどを交えて更新していきますので、是非ご覧下さい!

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★ 「ビオトープ管理士」について ★
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● (財)日本生態系協会より認定される資格で、
 「地域の自然生態系を守り、取り戻すビオトープ事業・自然再生事業を
 効果的に推進するために必要な知識、技術、評価・応用能力をもつ者に
 与えられる資格」とされています。
  
 試 験 日:毎年9月 最終日曜日
      申込期間: 6月初旬〜8月中旬 

 ビオトープ管理士の概要はこちらで紹介しています。
 http://www.bio-inste.com/biotope.htm

●ビオトープ管理士の資格は、環境省の入札参加資格審査申請における
有資格者として指定されているほか、宮城県、長野県、京都府をはじめ
各地の自治体で、業務入札の際の要件などとして活用されています。
また、三重県 や茨城県では施設の職員の採用条件として、最近では
埼玉県などのように指定管理者の選定理由として活用されるケースも
増えています。
京都議定書も発効された今、さらなる活躍が期待されます。

詳細は(財)日本生態系協会 http://www.ecosys.or.jp/eco-japan/
へご確認ください。
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■ 発行:人と自然の研究所   月刊・第3金曜日発行予定
  http://www.bio-inste.com/
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『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )を利用して発行しています。
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人と自然の研究所「ビオトープ管理者養成通信講座」

〒150-0001東京都渋谷区神宮前6-28-5 宮崎ビルA-502
TEL 03-5485-6778(平日10:00〜18:00)
 FAX 03-5485-6654(24時間受け付け)
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E-mail bio@bio-inste.com
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