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ビオトープ。それは生き物が生きていく為に必要な場所のこと。でも、間違ってとらえられていたりします。自然やビオトープについて、日常の中から発信します。正しい知識のもとに、いっしょに環境を考えていこう。

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2006/11/25

人と自然の研究所「ビオトープって何だ!」━ ビオトープを結ぶ ━

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        ■□■   ビオトープって何だ!   ■□■

                    NO.24
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         ■□■━━ ビオトープを結ぶ ━━■□■


 これまでのメルマガでも様々なタイプのビオトープについて書いてきましたが
(バックナンバーはこちら→ http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000145229 )、
それは、森なら森、川なら川というように、ひとつの要素としてスポットをあててきました。

 しかし、多くの生物は単独のビオトープの中で生きているのではなく、生きているうちに
様々なタイプのビオトープを必要としています。


 例えば、トンボは幼虫のときは水場で生息しますが、成虫になったときは近くの草地で
生活したり、樹林や山にまで行く種もいます。カエルも幼体のときはオタマジャクシ
ですから田んぼなどの水場が必要ですが、成体のときは草地や森が必要となります。
また、時期が同じでも採餌、休息、繁殖などで利用するビオトープに違いがある生物も
沢山います。生物にとって様々なビオトープがあるということはとても重要なんですね。

 しかし、その様々なビオトープが一つひとつ孤立して存在していたらどうでしょう?
相互間を移動するのは結構大変だと思いませんか?カエル類が移動できるのは1kmくらい
までですから、例えば宅地開発などで近くの水場がなくなり、それ以上に水場と森が離れて
しまったら生きていけません。トンボも飛びはしますが、イトトンボ等の移動距離は2kmで、
そんなに長い間飛びつづけることはできないので、休んだりエサがとれるビオトープが
周りにないと樹林や山まで辿り着けなくなってしまいます。また、巣を作れる場所だけ
あっても、エサを取る場所がなければ生きものは生きていけませんよね。ということは、
生きものには生活する上で必要なビオトープがあることと同時に、それがある程度の
距離で存在し、結ばれていないといけないということですね。

 このビオトープ同士が結ばれているというのを'ビオトープネットワーク'といいます。
核(コア)と呼ばれる大きな森、里山、湖沼、湿地等が、回廊(コリドー)と呼ばれる
河川、河川沿いの河畔林、草地、林、街路樹など、または拠点(スポット)と呼ばれる
社寺林、ため池、家の庭などの環境によって繋がりあっている状態のことです。

 回廊や拠点となる場所ももちろんひとつのビオトープですが、それによって核となる
ビオトープが繋がっていることで、生物たちは様々なビオトープ間での移動が可能になる
のです。また、それらは生物の休息場所にもなるし、人間との摩擦の回避、広範囲での
遺伝子交流が可能になるなどの利点もあり、ビオトープにとってネットワーク化はとても
重要なのです。

 もしも道路などの建設でビオトープ同士が分断されてしまうとどうでしょう?
そこを移動経路としていた種は、必要とするビオトープに行く事ができずに滅んでしまう
かもしれません。通ろうとしても車にひかれてしまうなどの影響も考えられます。ダムで
河川が寸断されたらどうでしょう?河川を遡上する魚の多くがダムを越えられず、繁殖
活動ができなくなってしまいます。
こうやって生息数が減少していったという例は、過去に山ほどあります。

 このように、ビオトープは単なる'点'としてではなく、'線'や'面'でお互いが結び付く
事によってやっと、多様な生物が安心して生息できるビオトープとなるんですね。

 都会にもかろうじて公園、社寺林、街路樹、家の庭などのビオトープが残っていて、
そこをうまく利用してなんとか生きている種もいますが、生きものの気持ちになって
考えれば、なくなってしまったところに新たにビオトープを創ってあげることで、
より多くの生息場所ができて棲みやすいし、それが森や里山と繋がっていけば、都会で
ももっと色んな生きものも見れるようになるかもしれませんね。



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★ 「ビオトープ管理士」について ★
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● (財)日本生態系協会より認定される資格で、
 「地域の自然生態系を守り、取り戻すビオトープ事業・自然再生事業を
 効果的に推進するために必要な知識、技術、評価・応用能力をもつ者に
 与えられる資格」とされています。
  
 試 験 日:毎年9月 第4日曜日
      申込期間: 6月初旬〜8月中旬 

 ビオトープ管理士の概要はこちらで紹介しています。
 http://www.bio-inste.com/biotope.htm

●ビオトープ管理士の資格は、環境省の入札参加資格審査申請における
有資格者として指定されているほか、宮城県、長野県、京都府をはじめ
各地の自治体で、業務入札の際の要件などとして活用されています。
また、三重県 や茨城県では施設の職員の採用条件として、最近では
埼玉県などのように指定管理者の選定理由として活用されるケースも
増えています。
京都議定書も発効された今、さらなる活躍が期待されます。

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今年度(2006年度)から試験の出題形式等が変わりました
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
 ・2級は記述問題がなくなり、代わりに400字小論文が加わりました。
 ・「生態系保護論」がなくなり、「生態学」と「ビオトープ論」に引き継がれました。
 ・択一問題は、共通科目が3科目各10問の全30問、専門科目が20問になりました。

詳細は(財)日本生態系協会 http://www.ecosys.or.jp/eco-japan/
へご確認ください。
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■ 発行:人と自然の研究所   月刊・第3金曜日発行予定
  http://www.bio-inste.com/
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  http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000145229
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  ぜひ、お友達にも紹介して下さい!
※ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん
『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )を利用して発行しています。
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人と自然の研究所「ビオトープ管理者養成通信講座」

〒150-0001東京都渋谷区神宮前6-28-5 宮崎ビルA-502
TEL 03-5485-6778(平日10:00〜18:00)
 FAX 03-5485-6654(24時間受け付け)
URL http://www.bio-inste.com
E-mail bio@bio-inste.com
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