2009/07/29
★どうなる?!ニッポン建物事情
不動産の達人が明かす、“不動産の真実を見る眼”を養うノウハウ ---------------------------------------------------------------- ■■■■□□□■■■■ ■■□□□■■■ ■■ ■■ 「どうなる?! ニッポン建物事情」 ■■ ■■ Produced by http://www.sakurajimusyo.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2009/07/29号 ━━━━━ ▼はじめて読まれる方へ▼ このメルマガは、不動産の達人 株式会社さくら事務所がお送りする、 “不動産の真実を見る眼”を養うための極秘ノウハウマガジンです。 ○不動産の達人コンサルタントが見た、不動産市場の問題点や 解決方法、絶対に必要なこと。 皆様の幸せな住まいにつながれば幸いです。 末永くお付き合いください。 ---《index《《《------------------------------------------------ 1. 不動産コラム 2. 不動産の達人 大下達哉のコラム 3. 書籍のご案内 不動産のプロから見た日本経済の活路 ---------------------------------------------------------------- みなさんこんばんは。新規に登録された方は、はじめまして。 さくら事務所の大下です。 ブログはこちら → http://t-ohshita.com/ 鎌倉市で、ドイツの省エネ基準を満たすパッシブハウスが建築中で す。日本の最新の省エネ基準の、3倍の1程度のエネルギーで済む 省エネ住宅です。 設計は、ドイツとアイルランドで現地の省エネ住宅を10年経験され た、森みわさん。 国内の省エネ住宅の設計で名前が知られている方は、比較的年齢が 上の方が多いのですが、森みわさんは比較的若く、1977年生まれ。 私と同い年です。 凄いと思うと共に、個人的には少し微妙な焦りも。 「自分だったら、こうする」みたいな。 そんな森みわさんの本は、これまでの住宅本とは少し変わった 感じです。 一次エネルギーという言葉が良く出てくる本は少ないです。 世界基準の「いい家」を建てる: 森 みわ著 http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=978-4-569-77010-9 これを読むと、日本の住宅の省エネが、いかに国際的に遅れている か分かるのではないでしょうか。 それでは、今日もよろしくお願い致します。 ━━不動産に関する話題について達人がコラムを執筆・監修しています━ ◆「国土交通省が考える 賃貸住宅政策の方向性 」(長嶋 修) http://www.kenbiya.com/column/nagashima/32.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■□■□■ 大下達哉のコラム □■□■□■□■ ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ ■■太陽熱集熱器対応型エコキュート(仮称)」の共同開発・販売 東京電力(株)、(株)デンソー 、および矢崎総業(株)は、 エコキュートとソーラーシステムを 組み合わせた家庭用給湯シス テム「太陽熱集熱器対応型エコキュート(仮称)を共同開発した。 本システムは、主に新規戸建住宅を対象とし、2010年2月より、 矢崎総業(株)が販売を開始する予定。 本システムは、夜間に“空気の熱”を利用してお湯を作り出す エコキュートと、昼間に“太陽熱”を利用して効果的にお湯を 作り出すソーラーシステムの2つの機器を組み合わせた給湯シ ステム。 家庭で給湯用に消費されるエネルギーの約8割を再生可能エネル ギーでまかなうことが可能となることから、従来の燃焼式給湯 器のみを利用した給湯と比較して年間約7割のCO2排出量 (年間 約0.86トン-CO2/戸)の削減効果を見込む。 http://www.yazaki-group.com/pdf/prerelease.pdf ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1年ほど前のメルマガで、同様のシステムを開発した、 三洋ホームズのニュースリリースを取り上げました。 どうなる?!ニッポン建物事情 2008年 7月3日号 http://archive.mag2.com/0000144533/20080709235000000.html 太陽熱温水器は非常にエコロジーな商品ですが、曇りや雨の日 などがあるため、単独では商品として成立しません。 補助熱源が必要です。 これに対し、エコキュートは単独で商品として成り立ちます。 従って、特に太陽熱温水器が無くても問題ありません。 1年ほど前のメルマガと同様、この商品のポイントは価格。 エコキュート+深夜電力の組み合わせは、反則とも言えるほど エネルギー単価が安いため、太陽熱でお湯を作ったとしても、 そのコストダウンは月額500円前後とわずかなのです。 太陽熱温水器を10万円で追加できたとしても、回収に20年かか りますので、経済合理性だけで言うと、割に合いません。 このような、CO2排出量が少ないシステムが売れるためには、 「一次エネルギー」による建物の省エネ評価や、CO2排出量によ る評価、およびそれに伴う金利などの優遇が必要だと思います。 一次エネルギーとは、石油・石炭・天然ガスなど、自然界に 存在するままの形のエネルギーを言います。 これに対し、電気や灯油、都市ガスなど、一次エネルギーを 加工・変換したエネルギーを二次エネルギーといいます。 エコキュートは、エネルギー効率が 3を超える辺りから、 発電や送電によるロスを考慮しても、灯油などを直接燃や すより多くのエネルギーを得られます。 今回のメルマガの最初に書いたドイツのパッシブハウス、そし て今年 4月に改正された次世代省エネ基準でも、一次エネル ギーによる評価が盛り込まれました。 太陽熱温水器は、一次エネルギーを使わず、その代替となり ますので、一次エネルギーによる建物の省エネ評価を行うと 有利になります。 また、お湯を作るときもCO2を排出しないので、この点でも 有利です。 今回の商品において、太陽熱温水器の費用アップ分が30万円 だとします。 家庭用燃料電池 エネファームに 1台140万円もの補助金を出 すのであれば、約 5件の家に、約30万円ずつ、このような商 品にお金を出した方が、国全体として一次エネルギーを減ら せると思います。 □■ 書籍のご案内 - 不動産のプロから見た日本経済の活路 ■□ 資本主義が行き詰まり、経済のあり方が根本的に問われている今、 私たちは何を拠り所に生活を考えていけばいいのか。 多くの日本人は、自分の人生をかけて全資産をマイホームにつ ぎ込んできた。 ところが、そんな新築住宅も、あたかも「耐久消費財」のよう に、25年でほぼ価値がゼロになってしまうという理不尽な現実が ある。 「土地神話」が崩壊した今、土地から建物へ価値の軸足を移し、 「資産価値のある住宅」の市場を創造していくことで、日本経済 には活路が見える。 住宅が資産性を持つことで、生活に安心感が生まれる。 人を幸せにし、国を豊かにするための提言と対策。 詳しくはこちらから⇒ http://sakurajimusyo.com/publish/20090430/ ================================================================= さくら事務所 コンサルタント 大下達哉の紹介。 http://t-ohshita.com/profile.html ブログを書いています。現場からのモブログもあり。 インスペクター大下達哉の「建物調査(インスペクション)日記」 http://t-ohshita.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼編集人のつぶやき▼ 現在、賃貸用の物件を建築中予定のあるご依頼者。 建築会社はオール電化で、給湯にはエコキュートではなく、 昔ながらの直焚き電気温水器を薦めてきました。 電気温水器は、エコキュートと比べると安くオール電化にでき、 初期工事費を抑えられます。 しかし、一次エネルギーで比べると最悪の商品。 現在、給湯システムで最も一次エネルギー消費が少ないのは 太陽熱温水器。そもそも天気が良ければ一次エネルギー消費はほ とんどゼロ。ポンプの電力くらいです。 次はエコキュートでガスの給湯器が続きます。 そして、かなり差がついて電気温水器になります。 電気温水器とエコキュートを比べると、一次エネルギー消費は、 3~4倍も違います。 今年の4月から、次世代省エネ基準も一次エネルギーによる 評価が細かくなりましたが、EUのような国際基準に合わせると、 一次エネルギー消費の大きな電気温水器は、どんどん使えなく なると思います。 ちなみに、クレダ、アルディ、ユニデール、スティーベルなど が有名な、レンガ蓄熱式の暖房機も電気温水器と同じ理由で 一次エネルギー消費がとても大きなものです。 個人的に、このような商品を採用して「エコ」と言っている 建築関係者は信じないようにしています(笑) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ご購読ありがとうございました! 登録はこちらから → http://www.sakurajimusyo.com/merumaga.html 解除はこちらから → http://www.sakurajimusyo.com/kaijo.html ──────────────────────────────── 発行元:不動産の達人 株式会社さくら事務所 http://www.sakurajimusyo.com/ 編集者:大下達哉 ┏■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 私たちの目的は 「人と不動産のより幸せな関係を追求し、 豊かで美しい社会を次世代に手渡すこと。」 ・・・本気です!! ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■┛


