126:外資系企業での勤め方・仕事の仕方・接し方を教え
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『外資系企業での勤め方・仕事の仕方・接し方を教えます』
第3章 外資系企業マンが得意にするキャッチフレーズ
303.「企業憲法」は「結果を求めるもの、外部にアピールするためのもの」
外資系企業の「企業憲法」は様々な業務を遂行する上での「活動指針のよりど
ころ」として定められている。同時に、社員の業績評価の項目の中にしっかりと
位置づけられていることが多い。
日本的企業で言えば「協調性、責任性、積極性」などの評価項目で表現される
項目に似ている。しかし、「企業憲法」の位置づけで社員に徹底しようと強調し
ている割には、その風土がなかなか形成されない。それは次の二つに起因してい
る。
一つ目は、「企業憲法」は短いキーワードで表現されているが、それぞれの業
務の中において何を求めているのかを明確に表現していないことが多いためであ
り、仮に表現したとしても、概念的で抽象的な表現に留まっていることが多いた
めだ。
例えば「チェンジ」というキーワードがある。日本語に訳すと「変化」である
。しかし、「チェンジ」を「変化すること」という結果で捉えるのか、「変化に
対してアンテナを張ること」という過程で捉えるかで解釈は大きく異なる。ある
いは「自分が変化すること」なのか「周りに変化を興すこと」なのかによっても
異なってくる。
キーワードで表現すると同じ「チェンジ」だが、具体的に求められるものは
マネジャーや人事担当者によって異なっていた。一つのビジネス(子会社)の中
で統一した考え方がないまま、キーワードだけが一人歩きしているのだ。
二つ目は、求められているものが概念的に明確になったとしても、実際の業務
の中で何をどのように達成すれば良い評価が得られるのか、何を達成できないと
評価が落ちるのかについての具体的な基準が明確にならないからだ。
そのため、社員は「企業憲法」を意識しようとしても、日常業務の中で具体的
な活動として実行することは甚だ難しい。本来、行動指針としてそれをよりどこ
ろとして仕事をするべきなのだが、模索しながら日々の仕事をするというのが現
状なのだ。
つまり、外資系企業にとっての「企業憲法」とは、社員がそれをよりどころと
して業務を行なっている類のものではなく、「永久に目標として模索し追いかけ
ざるを得ないもの」なのだ。
このように外資系企業の「企業憲法」は、行動規範的・評価基準的として使わ
れるように「結果を求めるもの、外部にアピールするもの」という捉え方をして
いる。
「チェンジ」を例にとると、「変化に対してアンテナを張ること」や「自分自
身が変化する」という過程を重視して行動しても評価されず、結果として「変化
を起こしたこと、周囲を変化させたこと」が良い評価となっている。
日本的企業が「思想指針的、概念的なもの」として、「プロセスを重視してい
ること」と大きく異なっている。だから、外資系企業に上手に勤めたい方は、
キャッチフレーズやキーワードを外資系企業マンがどのような捉え方をしている
かを十二分に研究することをお勧めする。
そうしないと、彼等の意図と全く逆の行動を起こしてしまうかもしれないから
である。
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