2009/11/30
経済ニュースゼミ(第609号)スウェーデンモデル
********************************** 経済ニュースゼミ(第609号、2009,11,30) スウェーデンモデル ********************************** seijiです、こんにちは。 早いもので明日からは12月。ということは、今年もあと1ヶ月です。 そして、そうなると今年1年間の総決算をすることが求められます。 私にとっての総決算とは、今年1年間の経済予想。果たして、これま でのところ、当たっているのか、外れているのか? 今年1月7日に配信したメルマガに、今年1年の経済の見通しを書いて いるのですが‥、大筋では当たっているようにも思えますし、しかし、 細かいことを言えば、外れているような‥。何故、そういう弁解がま しいことを言うのかと言えば、日本経済の現状をどう判断するかが、分 かれるからです。つまり、我々の一般的な実感から言えば、現状では、 経済が回復しているなどと思う人は少数派だと思う訳です。その意味か らいえば私の予想は当たっている、と。しかし、実質GDPが2四半期連続 でプラス成長になっていることからすれば、景気が回復していることに なり、その意味では私の予想は外れている、と。 それはそうと、為替については、どう言っていたでしょうか。 1ドルが具体的に何円になるかは予想していませんが、次のように書 いています。 「では、為替レートなどは、どうなるのか? 先ず第一に、自動車の売行きが前年同月比で30%も落ち込むなどと いうような景気が悪い状態が続くと、どうしても超低金利政策(ゼロ金 利政策)をアメリカとしては続けざるを得ません。 ということで、昨年と同様、ドル安圧力が恒常的にかかり続けること になりますが‥」 ということで、これは大筋で当たっていると言っていいのではないで しょうか。 ブログでは、ドバイショックについて考えてみました。ご興味があれ ば、ご一読下さい。 「ドバイショックの疑問」 ↓↓↓ http://blog.livedoor.jp/columnistseiji/ では、経済ニュースゼミを始めましょう。 <本日のメニュー> 1.経済ニュース解説(スウェーデンモデル) 2.編集後記 ================================== 経済ニュース解説 (スウェーデンモデル) ================================== 先日、編集後記で、今後の経済運営に当たってはスウェーデンモデル が参考になるのではないかと書きましたところ、スウェーデンモデルと は何か説明して欲しいとのお便りを頂きました。 私、こうした質問が何故なされたのか、少し考えました。恐らく、ス ウェーデンモデルを否定的に理解されているのではないでしょうか。手 厚い社会福祉が保障されているが、その一方で税金はべらぼうに高い、 高福祉・高負担の国家、それが、スウェーデンだ、と。まあ、そういう 風に理解する人が我が国では普通なのでしょうか。 で、そうした理解の仕方をしている人にとっては、スウェーデン・モ デルのどこがいいのか、と。 私が言っているスウェーデンモデルは、最近の積極的な理解の仕方に 基づいているものです。 9月17日付の日経「経済教室」で、日本総合研究所の湯本理事が、そう したスウェーデンモデルについて解説しています。 湯本理事は、先ず、一つの事実を突き付けます。 「高福祉で有名なスウェーデンは、今年の世界経済フォーラムの世界競 争力ランキングで4位(日本は8位)である」 高福祉高負担でも、企業の国際競争力を高めることが可能なのだ、と 言いたいのだと思います。 では、何がスウェーデンの企業の国際競争力を高めているかといえば、 スウェーデンが倒産も解雇も当たり前に生じる厳しい資本主義競争社会 であるという事実だ、と。 資本主義競争社会などといえば、市場原理主義と同じだな、と思われ、 今どき受けがよくないのは、よく承知しています。 しかし、私は、市場経済の良さは良さで認める必要があると思います。 競争が起きれば、確かに負ける人も出てくるわけで、その点ではつらい 目を見ることもあります。しかし、だからといって、経営に失敗しても 会社が倒産するようなことがない経済システムの方が優れているという のでしょうか。私は、そうは思いません。少なくても日本の企業が、国 際社会でも通用するためには、先ずは国内でも厳しい競争を勝ち抜く必 要があるでしょう。そんなことは、スポーツの世界を見れば、すぐ分か ることです。オリンピックで金メダルを取るためには、先ず国内の試合 で勝ち抜かなければいけない、と。 ただ、そうして、倒産がどんどん起きれば、失業者がどんどん生み出 されるのも事実でしょう。問題は、その失業者をどのように扱うか? この点で、スウェーデンにおいては、「積極的労働市場政策」が採用 されているのだ、と。失業直後には従前の8割の水準の失業保険が給付 されるが、失業の期間が長くなると次第に給付額が減額されていく、と。 そして、国は、そうした失業者が再就職できるように教育・職業訓練、 一時的雇用、就職支援、所得保証給付など多様なプログラムを提供して いるのだ、と。 で、結局、競争力のない生産性の低い企業から、競争力のある生産性 の高い企業へと、労働力が移転することになり、国家全体として競争力 が向上するのだ、というのです。 経営に行き図まった企業がバタバタ倒れるのは、非常に忍びない気も するのですが、そうやって労働者が手厚く保護され、そして新しい職に 就くことが容易であるのであれば、それはそれであり得るかも‥、と思 いませんか? こうした積極的労働市場政策について、当初は、人々に転職を強制す る非人間的発想だとの批判があったと言います。しかし、実際にこうし た政策を実施した結果、人々は職歴や学歴に拘わらず職を得ることがで きるようになり、むしろ人間中心の政策だとみなされるようになってい るのだ、とか。 だから、私は、スウェーデンモデルが参考になるのでは、と思ったの です。 少なくても、スウェーデンモデルをよく理解してもらえば、負け組扱 いされている若者ほど支持してくれると信じます。 以上 ご意見、ご質問は、次へどうぞ。 ↓↓↓ 発行者メールアドレス:cute@columnist-seiji.com ================================== 編集後記 ================================== 鳩山総理や政府の偉い方々は、日曜日だというのに首相公邸に集まり、 円高対策を話し合った、と言います。 ご苦労なことです。でも、どうしてそういうとこに小沢幹事長は呼ば ないのでしょうか、ね。小沢氏は、拗ねているのではないでしょうか。 仮に小沢氏が忙しくても、そして何も話さなくても、とにかく、小沢氏 にも来てほしい、と懇願するべきなのですよね。人間、頼られると嫌な 気はしないものです。 まあ、それはそれとして、総理は、市場をしっかり見てほしいと言っ たとか。 世間の批判が怖いのでしょうね、急激な円高になっているので。 でも、ドバイにはアブダビがついています。仮に繰り延べ返済になる にしても、ちゃんとお金は返ってくることでしょうから、あまり深刻に なる必要はないのです。 では、次回まで 金曜日には、有料版の経済ニュースゼミを配信しています。 「経済ニュースゼミ有料版」の申込みは、 ↓↓↓ http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/75/P0007553.html □■□■□■□■□■□■□■□■ 経済ニュースゼミは、『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用して コラムニストseijiが発行しています。 発行者のサイト:「経済ニュース解説 by コラムニスト seiji」です。 http://www.columnist-seiji.com 発行者ブログ: http://blog.livedoor.jp/columnistseiji/ 発行者への質問、御意見: cute@columnist-seiji.com へ。 配信中止: http://www.mag2.com/m/0000143981.htmから。


