2005/03/05
山岳プロガイドによる『山歩き』からの『登山』入門 Vol.006
************************************************************************ 山岳プロガイドによる『山歩き』からの『登山』入門 【006】2005/03/05 ************************************************************************ <<今回のお題>> ■山歩きの部■ ・実践山歩紀行−『諭鶴羽山(608m・兵庫県淡路島)』 □登山の部□ ・アルピニズム的こころ−『天気図を見ましょう・第1回』 ************************************************************************ ↓私のお勧めメールマガジンです。是非ご登録ください。 ご登録はこちら http://www.mag2.com/m/0000078289.htm (関東版) http://www.mag2.com/m/0000083471.htm (関西版) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼登山情報案内無料メールマガジン『山と温泉の旅』 ┏━━┓百名山から関東、関西を起点とした日帰り登山など、 ┃〜〜┃日帰り入浴施設とともに案内するメールマガジンを毎週配信中! ┃/\┃気になる登山用具から山開き情報などの企画も行っています。 ┗━━┛詳しくはぜひ以下ページをご確認ください♪ ●『山と温泉の旅』 http://www.h3.dion.ne.jp/~kurasupo/ ●『登山用具を探す』 http://www.h3.dion.ne.jp/~kurasupo/hobby.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■山歩きの部■********************************************************** △ 実践 △ △△ 山歩紀行 △△ 『諭鶴羽山(608m・兵庫県淡路島)』 --------------------------------------------------------------------- コ−ス:三原町サイクリングセンター/諭鶴羽(牛内)ダム〜(諭鶴羽湖周遊)諭鶴 羽(牛内)ダム登山口〜諭鶴羽山〜諭鶴羽神社〜黒岩バス停 --------------------------------------------------------------------- ◎以下の『』記事(写真入)をこちらでもご覧頂けます → http://www.cbn-inc.com/yama/articles/01_yuduruhayama.htm 諭鶴羽山は淡路島南端に位置する島の最高峰です。山を降りると海で、紀伊 半島、紀淡海峡から太平洋まで見渡すことが出来ました。山に行く前から期待 していたのは、江戸中期から海技・漁業技術で有名な沼島を見ること。瀬戸内 の塩飽諸島と並んで、この島の水夫・漁師の操船技術や漁業の巧みさは有名で した。江戸末期の咸臨丸に乗り組んだ水夫(かこ)はほとんどがこれらの島の出 身です。当時の日本の船は政治的な締め付けもあって、構造的にも竜骨(キール) が無かったり、西洋船でいう甲板がなかったりして、とても荒天での遠洋航海 (沖乗り)は難しく、主に陸地により沿って航海する沿岸航行が多く、その目印 になる岬は山は自然と神格化されていたようです。塩飽の場合は、金比羅山が あります。外海から塩飽に帰った船乗りは、この山を見て故郷に帰ったことを 実感し、自然と手を合わせていたのでしょう。金比羅の語源はクーンビラ(ワニ の姿をしたインドの水の神様)だと言われています。諭鶴羽も、もしかしたら・ ・・と思ったのですが、こちらは国造の神の別名だそうです。前置きが長くな りましたね。そろそろ山に登りましょう。 http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha001.jpg 《写真:登山口手前のサイクルセンター》 三島のインターチェンジを降りて街中を過ぎると、サイクルセンターへの標 識がちらほら見えてきます。このサイクルセンターは写真のとおりの大きな施 設で自販機やトイレもあります。すぐ表の駐車スペースがかなり広いので、ピ ストンの場合はここに駐車する人が多いようです。 http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha002.jpg 《写真:サイクルセンター前から出発》 http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha003.jpg 《写真:諭鶴羽(牛内)ダム》 私たちが登ったときは諭鶴羽(牛内)ダムの堤体上が工事中で通行できなかっ たので、諭鶴羽湖の周囲を回って、ダムの向こう側の登山口まで行きました。 ゆっくり歩いて20分くらいなので、身体慣らしにもこれが良いかもしれません。 登山口には『諭鶴羽古道入口』の看板があります。最初の5分程度だけが急登。 この道が諭鶴羽神社の裏参道です。 http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha004.jpg 《写真:登山口》 http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha005.jpg 《写真:尾根筋に出る前の斜面を5分くらいの急登》 http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha006.jpg 《写真:尾根に出ました。標識のむこうが登ってきた登山道です。》 尾根筋の明瞭な登山道を行くと、10分ほどで神社着。急登の後でもあるので、 ここで1回目の休憩を兼ねて、衣服の調整をしましょう。道は広く緩やかで、ちょ っと登山としては物足りないくらいの快適な登りです。 http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha007.jpg 《写真:こんな感じの登山道》 http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha008.jpg 《写真:最初の休憩に良い地点》 ここからは休憩が必要ないくらいの行程でしょう。裏参道ルートは丁目で言 うと18丁あります。山頂に近づくにしたがって、丁目地藏さんの丁数が小さ くなってゆきます。春先までは朝早いと霜が大きく立っていたり、冬型の降雪 後は少しだけ雪が残ることもあります。 http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha009.jpg 《写真:登山道の脇に丁目のお地蔵さん》 http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha010.jpg http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha011.jpg 《写真:もうすぐ山頂》 http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha012.jpg 《写真:山頂手前の分岐は右が山頂広場。左が諭鶴羽神社への回り道。》 2月下旬の風がまだまだ寒かったですが、天気もよく見晴らしは最高。ここ にある1等三角点は"本点"になっています。鳴門側には鳴門大橋も見えるので、 双眼鏡を持ってゆけば渦潮が見えるかも。渦潮の発生時間を調べて行って下さ いね。 http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha013.jpg 《写真:山頂広場は屋根の展望台もあります。》 http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha014.jpg 《写真:紀淡海峡の向こうに紀伊半島》 山頂から表参道川に下山しましょう。諭鶴羽神社までは10分くらいですが、 霜が融けた後は少々ぬかるんでいます。諭鶴羽神社の解説はおくとして、ここ には比較的大きなおトイレがあります。春先までは山頂が寒いので、ここでお 昼ご飯にしても良いと思います。 http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha015.jpg 《写真:山頂から南へ下る諭鶴羽神社へのルート》 http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha016.jpg 《写真:諭鶴羽神社》 諭鶴羽神社のすぐ前から表参道が黒岩まで続いています。丁目で18丁。照 葉樹林の中を快適に下ることが出来ます。ふと気付くと頭上高いところやぶ椿 が咲いていました。このルート以外に舗装路の下山ルートもありますが、こち らは28丁。 http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha017.jpg http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha018.jpg http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha019.jpg 《写真:表参道の下山ルート》 1時間も下ると黒岩付近の村落と海が見えてきます。山を越えて海に出ると いうのは、気持ちがいいものですね。しかも太平洋!この辺は黒岩水仙郷とし て有名なのですが、この時にはおそらく鹿に食べられてしまっていました。集 落内の段々畑には鹿避けの柵があり、電気柵もあるので注意してください。鹿 も行きにくかったのでしょうか、急斜面には少しだけ水仙の群落が残っていま した。 http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha020.jpg 《写真:もう少しで黒岩に着きます》 http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha021.jpg 《写真:水仙はもう無かった・・・・》 http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha022.jpg 《写真:かろうじて少しだけ水仙が・・・》 http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha023.jpg 《写真:菜の花の咲く道を海へ》 遥かむこうに紀伊半島の端っこ、そして太平洋、すぐそこに沼島があって、 そのむこうは鳴門の四国側の陸地が見えています。振り返ると諭鶴羽山頂の電 波塔も見えています。今回は沼島の歴史的な位置付けに興味を抱きながら、海 を意識した山行でした。そして降りたところはまた素晴らしく開けた明るい海。 山は小さかったですが、最初から最後まで気楽で、楽しい山です。 http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha024.jpg 《写真:黒岩バス停前の突堤で遊ぶ》 http://www.cbn-inc.com/yama/articles/yuduruha025.jpg 《写真:突堤から振り返った諭鶴羽山》 (^^)メールはこちらまで→ mailto:yamahiro@cbn-inc.com □登山の部□************************************************************ ◇◇アルピニズム的こころ◇◇ 『天気図を見ましょう・第1回』 --------------------------------------------------------------------- ◎以下の『』記事(写真入)をこちらでもご覧頂けます → http://www.cbn-inc.com/yama/articles/02_20050305_kishou1.htm 次回から6回連載で天気図を読むためのセミナーをやります。それも新聞やテレ ビの天気予報ではなくて、もう少し専門的なレベルでの気象予測が出来るよう 内容にします。 山の遭難というのは、大抵は天候の悪化とか急変とかが関係していますね。天 気図・気象図をしっかり読むことで、そうした気象リスクをある程度はコント ロールできると思いますし、それ以上に登山に伴ういろんなリスクに対する意 識が高まってくるのではないかと思います。 --------------------------------------------------------------------- 早速ですが、インターネット上には、かなりタイムリーな天気の傾向が予想で きる情報があります。予想には高層天気図が読めなくてはならないのですが、 簡単なポイントを覚えてしまえばそれほど難しくもありません。今回のセミナ ーで読めるようになりましょうね。 従来から参考にしているHBCの高層天気図は解説付きで分かり易いと思いますが、 見にくいのが玉に瑕です。 《HBCのWebサイト》http://www.hbc.co.jp/pro-weather/index.html 《図例1》http://www.cbn-inc.com/yama/articles/snap-hbc01.jpg 《図例2》http://www.cbn-inc.com/yama/articles/snap-hbc02.jpg 天気図としては国際表記となりますが、韓国気象庁がなかなかGood。 一度見てみて下さい。 《韓国気象庁Webサイト》http://www.kma.go.kr/ema/ema03/anal_eng.html 《図例》http://www.cbn-inc.com/yama/articles/snap-kma.jpg 特徴的なのは、surface、925,850,700,500,300,100hPaの各図がカラー表示で見 られます。時間表記はUTC(協定世界時)なので、GMT(グリニッジ標準時)とほぼ 同じと考えていいでしょう。つまり00UTCは日本時間の09:00、12UTCは日本では 21:00ですね。 上記のKMAのサイトには予想天気図も持っているはずだと思って、現在ハングル 語と格闘中です。予想モデルは日本の気象庁と違うかもしれませんが、スパコ ンで作成しているはず・・・ --------------------------------------------------------------------- 次回からこのサイトを活用できるレベルを目指して、頑張りましょう。 (^.^)/~~~メールはこちらまで→ mailto:yamahiro@cbn-inc.com ◇山登りなんでも相談掲示板◇********************************************* http://www.cbn-inc.com/treebbs2/3/index.html 山登りについてのいろんな疑問や不安について、たとえば...装備の選び方、 山の天候のこと、バテない登り方とか、何でも相談してください。 山岳プロガイド山崎、またはそれぞれのご相談に適した専門家が出来る限り (と言うことでお許しを...)お答えします。 ◇お知らせ◇************************************************************ 今年は4・7・11月の3回で、登山の基本的なことを学習する基礎講座を開講しま す。第1回は『夏山に向けて』として、夏山の天候・地形図の基本・歩き方・ 降り方・栄養補給・緊急時の対処法などなど、テキストとスライドで楽しく学 びます。机上講座のあとは、好日山荘岡山市役所筋店さんのご協力で、山登り のいろんな装備や新製品、最低限知っておいた方が良い装備のことなど、実際 に道具を手にとって頂きながら説明します。お楽しみに! 『やっほー登山教室 ご案内』 http://www.cbn-inc.com/yama/kyositsu.pdf ************************************************************************ ◇次号掲載予定◇ ・『七種山(なぐさやま/兵庫県)』 ・『アルピニズム的こころ−天気図を見ましょう・第2回』 ************************************************************************ ※図表が崩れて見える方は、 http://www.mag2.com/faq/mua.htm を参考に、 等幅フォントに設定してご覧ください。 ************************************************************************ 【発行者略歴】 山崎裕晶(やまざきひろあき)。1966.3.3兵庫県出身。山岳プロガイド。 アルピニスト。岡山大学山岳会会員。国内難ルート冬期登攀。ガッシャブルム 主峰(8,068m)西陵の初登攀などの海外遠征。ニュージーランドでの山岳ガイド を経て、国内山岳ガイド多数。過去5年間のガイド登山で述べ7,000名以 上をガイド。現在も毎月約120名をガイド。 アルバム=> http://www.cbn-inc.com/yama/history/01.htm Eメール => mailto:yamahiro@cbn-inc.com ************************************************************************ 【発行者】山崎裕晶(やまざきひろあき) 【発行者サイト】 http://www.cbn-inc.com/yama/ ************************************************************************ このメールマガジンは『まぐまぐ!』http://www.mag2.com/ を利用して 発行しています。 配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000143198.htm ************************************************************************ ※許可無く転載することを禁じます。 ※受信者個人の責任においてご利用ください。 ************************************************************************ Copyrights Hiroaki Yamazaki 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