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2010/01/07

【2010年型ポートフォリオを考える】

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      「一緒に歩もう!小富豪への道」

   ***** 2010年1月7日 Vol 276 *****

                (現在の読者12,968名)

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【事務所のポリシー】

弊社は国内市販の金融用品に限定せず、またヘッジファンドなど
オフショアの金融商品にも偏らず、多岐にわたる金融商品の特徴
を生かしつつ、誠意をもって皆さまお一人お一人に最良の
ポートフォリオをご提案致します。

また弊社は規模の拡大を事業の目的としておりません。

販促活動は極力行わず、事務管理や経理、事務所運営など本業と
関係のない業務は全てアウトソースし、徹底的に固定費を削減して
リーズナブルなご相談費用を設定する一方、資産運用に関する
コンサルは、代表の田中がお一人お一人心をこめて丁寧に対応
させて頂いております。



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【ご挨拶】

初めてお読みいただく皆様へ。

銀座なみきFP事務所の田中です。
このたびは、当コラム配信にご登録頂き誠にありがとう御座います。


このコラムでは、国内で市販されている株式投信、保険、債券など伝統的
な金融商品にとどまらず

・海外のヘッジファンドや海外ETF
・商品ファンド
・美術品ファンド
・国内外の不動産(ファンド)


など最先端の金融商品のなかから、私独自の視点で選んだ商品を毎回皆
さまにご紹介して行きたいと思います。

また時には歴史のこと、社会のこと、人間の心理のこと、芸術に関する
ことなど、資産運用と関係のないお話をさせて頂くこともありますが、
それは私には資産運用と、このようなテーマはどこか奥の深いところで
つながっているように思えるからです・・・


いずれにしましても、このコラムがすこしでも皆様の生活にお役に
立てれば幸いです。


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【2010年型ポートフォリオを考える】


みなさん明けましておめでとうございます、
今年も本コラムをご愛読頂けますようお願い申し上げます。

今回は新年恒例になりました、「今年の世界経済予想と
推奨ポートフォリオ」についてお話しいたします。

まずはじめに、私が予想する2010年世界経済の大まかな流れに
ついてご説明いたします。

まず今年の世界経済の焦点の一つは「経済二番底」議論と
いってよいのではないでしょうか。

巷には経済二番底への懸念が残っているようですが、
私はその懸念は極めて小さいと考えています。

経済二番底への懸念はいったいどこから来ているの
でしょうか。

私は大きく分けて以下2点に集約できると思います。

1.現在世界で進行しつつある景気回復は、主に各国当局の
  財政政策と金融政策によってもたらされたものである、
  従ってそれら政策対応が途切れると、経済は再度失速し
  後退に向かう。

2.欧米を中心とした不良債権問題はまだ未処理のままだ、
  いずれかの時点で金融不安は再燃し、世界経済はまた
  混乱に陥る。

まず1について申し上げますと、私たちは世界各国の生産や
消費指数にみられるゆるやかな回復を冷静にみておくべきで
はないでしょうか。

さらに米国の雇用状況の改善などから判断し、世界経済は既に
自律的な回復軌道に乗りつつあるといえるでしょう。

経済も人間が織り成すという意味では自然現象の一つです、
自然界に慣性の法則があるように、一旦自律的な回復軌道に
乗った経済が途中で反転するということは、私などはいかにも
不自然な現象のように感じるわけです。

またよしんばそれが途中で何らかの外的ショックによって、
反転を余儀なくされるようなことが起きたとしても、(2008年
そうであったように)再度当局は政策対応できるはずです、
なかには先進国の財政赤字拡大から、これ以上の政策対応はムリ
だという予想も聞かれますが、私はそうは思いません。なぜなら
民主主義政治は常に大衆に迎合せざるを得ない運命にあるからです。

ご参考までに昨年春の中国首相、温家宝氏による
発言を以下ご紹介しましょう。

「今回の(4兆元の)経済対策で経済が回復しなかった
場合に備え、すでに次の実弾は準備している」

では2つめの不良債権問題はどうでしょうか。

私はこの点に関しても(当面は)心配していません、
我が国の1998年~2003年の状況をみても解るように、
金融機関の不良債権問題の顕在化は、むしろ経済の後退によって
もたらされる「結果的な現象」と言えるのではないでしょうか。

簡単に言いますと不良債権問題が景気を後退させるのでは
なく、景気後退によって不良債権問題が顕在化するという意味です。

2008年欧米の金融機関は相次いで破たんしましたが、世界の
経済は2007年末から既に後退期に入っていました。

もしこの考えが正しいとすれば、世界経済が回復過程にある
時期に「突如として金融不安が再燃し、その結果世界の景気は
後退期に入る」ということは起こりにくいということになります。

金融不安の再燃を心配するなら、私はそれは次の景気後退期と
みています。

以上のような考えから、私は経済の二番底の懸念は極めて
小さいと考えているわけです。

ちなみに過去の米国の景気サイクルをみておきましょう。

□過去の米国景気の回復期

・1945年 37ヶ月
・1949年 45ヶ月
・1954年 39ヶ月
・1961年 106ヶ月
・1970年 36ヶ月
・1975年 58ヶ月
・1980年 12ヶ月
・1982年 92ヶ月
・1991年 120ヶ月

1970年に12ヶ月という短期の回復がありますが、それ以外は
全て36ヶ月以上となっております、今回の回復が1970年型の
短期に終わってしまう可能性を否定はできませんが、それはむしろ
まれなケースで、一般的には36ヶ月以上回復が継続する可能性の
ほうが高いと考えてよいでしょう。


2010年の世界経済を考えるうえで、「経済の二番底懸念」と並んで
大きなテーマになるのは「先進国と新興国の成長速度の乖離」だと
思います。

成熟したものは成長を止め、若い細胞を持ったものは
成長の速度を速める・・・いま世界で起きていることは、
ただそれだけのことではないでしょうか。

いま世界で起きつつある「新興国の高成長」と「先進国の低成長」
の組み合わせは、私は彼らが一人当たりGDPで先進国側に追い付く
まで続くと思いますし、ここ数年は益々この流れは顕著になると
考えています。


「新興国の高成長」と「先進国の低成長」・・・


即ち低金利の先進国でマネーを調達し、新興国資産に投資すれば
大きなリターンを稼げる構図は、今年の世界経済を考える上で、
極めて重要だと思います。

米国や日本の経済は回復しますが、その速度は緩慢なものになる
でしょう、その結果日米欧の利上げは緩やかに実施されるはずです。

2010年末時点の政策金利は米国で高くて2.0%、欧州はそれに届かず、
日本に至ってはおそらく2010年末時点でもゼロ金利を継続している
ことでしょう。

低利の先進国で調達したマネーは高成長を謳歌する新興国へ流れ込み、
株、通貨、不動産などの現地固有の資産価格を上昇させることでしょう。

注目は中国、ブラジル、ASEAN。

中国株は年央に予想される人民元(実質)切り上げの影響もあり、
私は昨年に続いて本命とみております。

さらに新興国経済の成長は、コモディティ価格を実需面からサポート
するでしょう。それだけでなく低利で調達された先進国発の
投機マネーも、コモディティに流れ込むはずです、要する
にコモディティ相場では実需、投機ともに上昇要因となります。

なかでも私が注目しているのは産業用金属です。

銅やアルミなどは新興国や米国での需要が回復し、さらに
上値を追う展開になるのではないでしょうか、なかでも
プラチナやパラジウムは新興国や米国での自動車生産の回復を
先取りし、2010年は2008年型の大相場になる可能性があるでしょう。

逆に金に対して私はやや弱気で、世界経済の安定からボックス圏
に終始するみています。

一方で当局の規制導入の懸念から、原油や穀物などを中心に
急な相場上昇には歯止めがかかる可能性は想定しておくべき
でしょう。

以上が「新興国の高成長」と「先進国の低成長」の組み合わせ
から予想される相場です。

一方で低成長の先進国の中でも、成長性に強弱がある点も要注意です。

先進国の中では豪州、次いで米国の回復が早そうですね、
その結果豪ドルと米ドルは2010年は買われやすくなるでしょう、
先進国の中ではユーロ、次いで日本円が弱くなると私は思って
いますが、それも経済の回復力という視点からです。

その結果、円からみた豪ドルや米ドルは強くなるのではない
でしょうか、1米ドル=110円は十分あると私は思っています。

少し長くなってしまいましたが、以上が私が考える2010年の
世界経済の大きな流れです。


ではこのような観点で2010年のポートフォリオを考えてみます。
もちろんこれは一つのサンプルで、実際にはお一人お一人の経済状況や
ライフプランによって異なります、あくまで一つの考え方として
ご理解ください。


□先進国株(10%)

1.鉱山株ファンド
2.環境関連株ファンド

□新興国株(30%)

1.中国株ファンド
2.アセアン株ファンド
3.ラテン・アメリカ株ファンド
4.世界新興国株分散型ファンド

□コモディティ関連資産(25%)

1.貴金属ETFもしくは現物
2.非鉄金属ETF
3.穀物ETF
4.コモディティ・インデックスファンド

□債券(5%)

1.新興国通貨建て債券
2.外貨MMF

□不動産系資産(10%)

1.日本REIT
2.豪州REIT
3.ランドバンキング

□オルタナティブ(20%)

1.トレンド・フォロー型ヘッジファンド
2.中国美術品


今年も昨年に引き続きポートフォリオの中心は新興国株です。

新興国株は昨年一年で平均して70%近く上昇しましたが、ここ
しばらくはまだ上昇基調が続きそうです、本命は中国株、人口構成
からASEAN、資源価格高騰の恩恵を受ける南米株もいいでしょう。
昨年同様30%と強気で臨みます。

今年も昨年に続き新興国株優位とみて、株に配分した40%の大半を
新興国株に配分しました、先進国株では新興国経済の回復の好影響
を受けやすい鉱山株と環境関連株を組み入れました。

ただし株価は経済に先行する性格を持っています、2010年いっぱい
株価が上昇を続けるためには、2011年度も世界経済が順調に回復する
ことが前提になります。現段階で2011年の世界経済を予測することは
難しいですが、株を40%も組み入れる場合、常に2011年の世界経済を
予測し続ける努力を惜しむべきではないでしょう、もっとも長期投資
を貫徹されるなら別ですが・・・

今年も昨年に続きコモディティを25%と高めに設定しました、
昨年のコモディティも良かったですが、上記のように
今年はさらに良くなる可能性が高いと私は思います、組み入れ銘柄
はプラチナ、パラジウム、銀など産業的側面を持った貴金属、それか
ら銅、アルミ、亜鉛など非鉄金属。天候次第で今年は穀物も非常に
面白いと思っています。

日本のREITは既にいくぶん上昇してしまいましたので、利回りから
みた妙味は昨年ほどではありません、米国REITは商業用不動産に
まだ不安を抱えていますので今年は外しました、代わって豪州REITと
カナダのランド・バンキングをあげました、豪ドルとカナダドルへの
期待からです。

債券は昨年と同じく大量発行による価格下落懸念から、今年も長期債は
外しました、新興国通貨建て債券は5%、これは新興国の通貨高への
期待からです。

人によってはこれを外貨建てMMFに代えてもいいでしょう、ただし
その場合現在の円高を活用した為替ゲイン狙いとお考えください。

最後にオルタナティブ、昨年はトレンド・フォロー型CTAが不調でしたが
今年はどうでしょう・・・トレンド・フォローは相場とは無関係で、
相場の形状が勝負です、従ってトレンド・フォローの今年を予想する
ということは、今年の相場の形状を予想するということになる
わけです。

正直申しまして私には形状を予想する能力はありません、
が相場の形状と人間の心理のブレには大きな相関性があることは
知っています。

人間が欲望と恐怖の狭間で大きく揺れ続ける状態、これは相場の形状
をギザギザにさせる大きな要因です、昨年はまさにこのような状況に
あったわけですが、今年はどうでしょうか・・・欲望なり、恐怖なり
どちらかが支配する状況が生まれればトレンド・フォローのリターン
も安定するでしょう。もちろん私は、欲望が支配する状況を望んで
いますが・・・今年は例年通り20%の配分と致しました。

ちなみに「中国美術品」を挙げさせて頂きましたが、
これは個人的な趣味です、ただ結構期待できると思いますよ!

以上大変長くなってしまいましたが、私が考える「2010年型
ポートフォリオ」をご紹介いたしました。

少しでも皆様の投資のヒントになれば幸いです。

ご参考までに昨年の年頭ポートフォリオに関するコラムは以下
です、興味がある方は覗いてみてください。(手前みそながら
結構その通りになりました・・・)。


http://www.ginzafp.co.jp/info/090114.html



最後になりましたが、今年一年の皆様の投資の成功を心より
お祈りしております。




では、今回はこのへんで。




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【思いつくことなど】

年のせいでしょうか・・・

年々お正月の感激が薄れてゆくような気がしてなりません、
小さい頃は歌の歌詞にもあるように「も~いくつねると
お正月~」とよく歌いましたし、また実際そのように
待ち遠しく思ったものでした。

それが今では確かに年が改まるという新鮮さはありますが、
あっという間に大晦日になり、あっという間に三ヶ日(この
サンガニチという言葉すらめったに聞かない!)が過ぎ、
そして今日にいたる・・・という感じです。

よく考えてみるとお正月だけではありません。

お盆なども僕が住んでいた神戸では、地蔵盆(じぞうぼん)
などという行事があって、町内会で提灯をつるしたお祭り
とも寄り合いともつかない何だか妙な行事があり、結構
楽しめました。

昔は特にレジャーもなく、そんな節目節目の行事が数少ない
楽しみだったのでしょうか・・・

今ならいつだってディズニーランドや海外旅行にいける
ということと、この「お正月感」の無さは、どこかで
つながっているのかもしれませんね・・・

                         
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