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2005/04/01

*。**・オペラティー・メールマガジン Vol.7 *。*

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      *。**・オペラティー・メールマガジン *。**・

          2005/03/31   Vol.7   発行元 CFJ
             http://www.opera-t.com/
     フランスから届いた美味しい紅茶・オペラティー

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子どもの手の小さなにぎりこぶしが
空に向けてパーっと開かれたように
「こぶし」の木々が、蕾を開いて白い花をたくさんつけています。

「こぶし」は、その蕾を空に向かって凛と開花させているようで、
いろいろなものが生まれ変り、再生していく恵み多き春に向けて
準備が整いそうな今の季節にぴったりだと感じる今日このごろ、

みなさま、いかがお過ごしですか?

明日から、新年度を向かえます。
新しい出会い・新たなステップへと、
ただただ前向きな気持ちを持って、
気持ち良く4月のはじまりを迎えたいですね。

それでは、オペラティー・メールマガジン<Vol.7>をお送りいたします。

美味しい紅茶などゆっくりと飲みながら、このメールマガジンを
読んでいただけたら嬉しいです。

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【1】  [コラム] オペラティー  Vol.7  『それぞれの国の味覚』
【2】  [スペシャルコラム] ティーカップの中のオペラ <メリザンド>
【3】  [あとがき] エイプリル・フール
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【1】  [コラム] オペラティー  Vol.7  『それぞれの国の味覚』

数年前になりますが、パリのホテル・クリヨンにある
『レ・ザンバサダー』というレストランの厨房で、半年ほど
スタージュ(見習い修行)をしていたことがあります。

見習いの成果によるわたしの料理の腕がいかばかりかということは、
また今度お話させていただくとしまして・・・

そのレストランの厨房では、シェフの元で17人の料理人たちが、
1分1秒を争う絶妙なタイミングと温度で、お客さまに美味しい料理を
召し上がっていただくために、きびきびと真剣に働いていました。

お客さまが来店されると、サービスの人間が、料理の注文を取って、
厨房にやってきて、シェフのもとにその伝票を届けます。

ある日のこと、日本人のお客さまが来店された時のことです。
いつもは、お客さまの人数とご注文の品を読み上げるシェフが
いつもの読み上げ方と違って、こう言うのが聞こえました。

 「ドゥークーヴェール、レジャポネ・・・(日本人、2名さまぁ〜)」

なぜ、わざわざ国籍をいわなくてはいけないのだろう!?

とわずかに胸騒ぎを覚えました。

パリに住んでいたころ、本当にさまざまな国籍が混然としている
国際色豊かなその土地に、どうしても差別的な感覚があることを
否定できないと感じていたことがありました。

異文化が上手に融合している部分は本当に素晴らしいのですが、
やはり異なる人種の分だけさまざまな価値観があり、また経済事情の差による
生活レベルの違いがあり、人々がその「違い」を受け入れて
共に生活していくということが、どれだけ難しいか、ということを
理解することすら「難しい」のでした。

どこを見渡しても人々の黒髪ばかりが見渡される日本で生まれ育ってきた
私には、1年、2年では理解できるわけもなく、
社会の構造や歴史も理解せず、ただ「差別はいけない」と
オウムのように繰り返しているばかりでした。

けれど、パリにおいては、アジアという異文化圏から来ている自分自身が、
「アジア人差別」を受けていると感じることもありました。
ちょうど差別ということに敏感になり始めていた時期でもあったので、
「日本人、2名」が何を示しているのか、大変気になったのです。

けれど、そんな一瞬の心の葛藤が、一気に吹き飛ぶシェフの一言が、
最高の料理を仕上げるべく1分1秒を争って張り詰めている厨房内に
響き渡ったのです。

「ゆっくりふってくれ!!

塩と胡椒をゆっくり振ってくれ!
入れすぎてはだめだ。

油やバターも控えめにな・・・

日本人は薄味が好きなんだから。」


そう、このホテルレストランには、世界各国からお客様が集まる
ので、各国の味覚の特徴を理解して、できるだけ、お客様の育ってきた
国の味覚に合わせた上で最高の料理を出すよう心掛けていたのです。

料理人がお客さまに出す料理に対する真剣な姿と、
それぞれの国の味覚について勉強し、それを柔軟に取り入れようとする
シェフの姿勢にただただ感動したのでした。

そして、日本人のお客さまに出される料理には、
料理人のしなやかな腕の動きで、ゆっくりと塩と胡椒がふられるのでした・・・。



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【2】 [スペシャルコラム] ティーカップの中のオペラ
                                              《Vol.6》   <潟Uンド
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◇ [スペシャルコラム] 『ティーカップの中のオペラ』は、
フランス在住経験もある、紅茶とオペラをこよなく愛する、
札幌に在住の友人、漆崎良枝さんによるコラムです。
軽快なリズムの心地よい文章がくせになりそうな、
楽しくステキなコラムを毎月1回お届けしていきます。
今月は、第6号です。メリザンドを題材にお送りいたします。
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クロード・ドビュッシーが完成させた唯一のオペラ『ペレアスとメリザンド』には、
なにやら懐かしい心の高揚を覚える。深い森の中、泉のほとり、長い髪の乙女。
ああそうか、子供の頃、そんなおとぎの世界の住人だったせいだ。
さあ、しばらく忘れていた不思議の感覚にとっぷり浸ろう。

それにしても、ささやくようなフランス語が耳に心地よい。
舞台は薄暗く、真昼の場面さえ、白昼夢のようにおぼつかない。
優れた幻想文学とは、輪郭のはっきりとした硬質の文体で、
曖昧模糊とした世界を書き出したものをいうのだから、このオペラの
場合、スコアに忠実な演奏が求められるのも、もっともなこと。

ドビュッシーが約10年の歳月を費やして作り上げた音楽は
どこまでも控えめで、だからこそしっかりと耳を傾けたくなる。

原作はメーテルリンクの戯曲。二人の仲はおおむね良好だったのだけれど、
初演のキャスティングを巡って仲違いをしてしまった。
メーテルリンクはメリザンド役に自分の恋人を推薦したのだけれど、
ドビュッシーがそれを承諾しなかった。
怒ったメーテルリンクはドビュッシーに決闘を申し込んだり、
新聞に抗議文を掲載したりと大人げない。

パリの国立図書館に保管されている『秘密文書』によると、
ドビュッシーはシオン修道会の総長を務めていたそうだ。
この秘密結社の活動目的は、聖杯伝説を密かに後世に伝えることだとか。
ならば、このオペラの中にも秘密が隠されているのかもしれない。

オペラティーの『メリザンド』を淹れたら、さて、謎解きをしてみよう。
柑橘系の爽やかな香りが春のぼんやりとした頭をスッキリさせてくれる。
おや、皆にいじめられ、王冠を泉に落として泣いていたメリザンドは、
もしかすると教会によって娼婦に貶められた、あのマグダラのマリアの
寓意なのかも?
いやいや、きっともっと手の込んだ謎が、幾重にも張りめぐらされた音楽
のヴェールの向こうで、解かれるのを待っていますよ。


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35グラム 500円(税込み)
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【3】  [あとがき]エイプリルフール

明日は、4月1日、エイプリルフールです。
「嘘」をついても世間的におとがめ無し、な
気ままに「嘘」のいたずらをできる一年で唯一の日です。

大人になっても、エイプリルフールには、「やられた〜っ!!!」
と思われるような楽しい「嘘」を懲りずにつくのが好きな私ですが、
小学生の頃、エイプリルフールについた「嘘」のいたずらで、
ひどくつまらない思いをすることになった、面白いエピソードをお話します。

みなさん、東京の4月って、まだ雪が降ることがあると思いますか?

3月中旬からだんだんと春の陽気になるので、
4月には雪が降ると想像しにくいと思いますが、私が小学生だった
ある週末のエイプリルフールの朝、
前日から考えていたいたずらを決行すべく、
まだ布団にもぐって寝ている両親の寝室に行き、
「お父さん、お母さん、窓の外見て!物凄い雪が降ってるよ!!」
と大きな声で2人を起こしました。
嘘がばれないように、自分でも驚いているような演技を
しながら、両親を驚かせることに集中していました。

きっとすぐに窓辺に駆け付けて、
「なにを言っているんだ!すごくいい天気じゃないかぁ!」
などと言うであろう父に
「だって、エイプリルフールだもん!」
と切り返して、そんなに悪気もない、気の利いたつもりの嘘で
楽しく朝を迎えるはずでした。

父は、窓辺にかけより言いました。

「ああ本当だ、しんしんと雪が降っているなぁ。」

このセリフは、父が一枚うわてだったわけでも何でもありません。

<本当に>

しんしんと雪が降っていたのです。

わたしがエイプリルフールだから嘘をついていたことなど
信じてもらうことは、とうてい無理なほど見事な雪の降り様でした。

それから、今まで、4月に雪が降ったことが数回ありました。
そう、関東の4月でも雪は降るのです。

せっかくのわたしの楽しいエイプリルフールのいたずらが、
ひどく味気ないものに終わってしまいましたが、
今では、楽しい笑い話となる思い出に変わりました。

さぁて、明日は誰にどんな「嘘」をつこうかなぁ・・・

頭がシャキっとするオペラティーのメリザンドを飲みながら
楽しい「嘘」計画の知恵をしぼりたいと思います。

さて明日から、いよいよ新年度です。
嘘をついたりつかれたりも興じられる柔軟頭で4月をスタートしましょうね!

それでは、また次号でお会いしましょう!!


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