2009/02/23
広告の真の効果と狙いが見える『CM Marketing eye』 vol.24
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 2009.2.23 vol.24 ◇◆◇ 広告の真の効果と狙いが見える ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ \\ CM Marketing eye \\ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ http://www.tems.ne.jp ◇◆◇ 全4回にわたって連載するCM Marketing eye「プロダクト・ライフサ イクル(商品の“寿命”)篇」もついに第4回目を迎えました。この 章での締めくくりは歴史ある「キリンラガービール」です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【今回のCM&Topic】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◆ ◆◇ ◇◆ 商品の“年代”にあわせたCM表現! その4 ◆◇ ◇◆ ◆◇ 「キリンラガービール」は自然体の魅力 ◇◆ ◆◇ ◇◆ ------------------------------------------------------------------ キリンビールの代名詞と言えるブランド「キリンラガービール」。 売上こそ「キリン一番搾り」に抜かれてしまったとはいえ、まだま だ往年のファンには根強い人気を誇っています。 すでに誕生から120年が経過しておりプロダクト・ライフサイクル では「商品衰退期」と呼ばれるステージに入りつつあるこの商品。 果たしてどのようなCM戦略によって、商品の“寿命”を延ばして やることができるのでしょうか? 「キリンラガービール」のCMでは、通常のラガービールととも に「クラシックラガー」がセットで紹介されています。その内容は といえば、どれもノスタルジーを誘うようなものばかり。 2007年にオンエアされたYMOの3人が登場するバージョンを例に取 れば、一定以上の年代ならば誰もが知っている名曲「ライディーン」 を3人で演奏する映像に重ねて、過去のYMOと現在の彼らの写真が 次々と映し出されるといった内容。商品が映し出されるのはCMの 最後、わずか一回だけ。その商品とともに「時代は変わる、ラガー は変わるな」のコピーがCMをしっかりと締めくくります。 このCMは大きな反響を呼び、YMOオリジナル缶までもが発売 されました。 マーケティング戦略上、「商品衰退期」におけるポイントは、ま さにこのコピーの通り、「流れに大きな変化を与ない」、「乱暴な つくりをしない」ということ。 今までと全く異なった雰囲気のCMや、ターゲットを大きく変え たCMを放送してしまっては、せっかくこれまで愛用してくれてい た根強いファンを逃してしまう恐れがあるからです。また、そのよ うなCMによって「ラガービール」のブランドイメージが壊されて しまい、ラガービールを飲むという「満足感」を損なってしまうこ とにも気をつけなければなりません。 ラガービールのCMには、積極的に売り込んでいこうという姿勢 はあまり感じることができません。これは、ラガービールが磐石な 顧客を獲得しているからこそ、CMの目的の全てが「ブランドイメ ージ」に対して向けられているからです。 「商品衰退期」というネガティブさすらも漂う名称ですが、この ように自然体で力の抜けたCMを展開することによって、商品のブ ランド維持に努めれば、まだまだ商品の活躍も続いて行くのです。 これまで全4回にわたってご紹介した「プロダクト・ライフサイ クル」、ご理解いただけたでしょうか? 人間でも世代によってそのお金の使い道が異なってくるように、 プロダクト・ライフサイクルによってもCMの訴求内容は変わって きます。広告担当者は、常にその商品がどの位置にあるのかを把握 しながらCMのトーンを考えていかなければならないのです。 ◇◆----------------------------------------------------------◆◇ 【発行者】CMコンサルティング (株)テムズ 代表取締役 鷹野義昭 【ホームページ】http://www.tems.ne.jp 【バックナンバー】 http://www.tems.ne.jp/marketing-column/column_backno.html 【ご意見・ご感想・ご質問】info@tems.ne.jp このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用し ています。配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000140927.htm ◇◆----------------------------------------------------------◆◇ ニホンモニター株式会社と共同開発 『CM Streaming Research』 好評サービス提供中! インターネットを利用した動画提示によるTVCM広告効果測定調査。 より正確な広告効果測定を可能にした画期的なこのサービスは、雑誌 『宣伝会議』にも取り上げられました。 詳しくはホームページにて。 http://www.tems.ne.jp/ ---------------------------------------------------------------


