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2008/06/15

気ままおやじの「花と遊ぶ」

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┃  〜 気ままおやじの“花と遊ぶ” 〜      第179号 2008/6/15
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┃ 大阪の花屋の「気ままおやじ」です。花を通して触れ合ってきた人々への
┃ 感謝の気持ちを文章にしたいと思っています。 
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話芸

日本人の大好きな言葉遊びの究極は「お笑い」ではないでしょうか?
その典型的なものが「落語」でしょう。

現代の形式になった落語は結構新しくて明治に入ってからとも言われています。
しかし、こうした話芸のルーツを手繰っていくと平安時代にまでさかのぼることが
出来るようです。
当時の最先端の知識であった「仏教の教え」を身分の低い(教養のない)階層の人
にも理解されるように、リズムをつけて「かたり」始めたのが、きっかけで、具体的
な事例を挙げて、高徳を解説していました。
当然のこと、「起承転結」があり、最後に仏の教えに従って「めでたしめでたし」の
「おち」があったわけです。
こうした話を「おとしばなし(落語)」といっていたようです。

従って僧侶が、言葉に節をつけて説教(唱導)したわけで、天台宗の「澄憲
(ちょうけん)(1126〜1202)」と、その子「聖覚(せいかく)(1167〜1235)」
が樹立した「安居院流(あぐいりゅう)」が原型だといわれています。
その後、「聖覚」が法然上人に帰依して浄土宗に入り、やがて真宗に伝承されて独特
の形を生み出し「節談説教(ふしだんせっきょう)」として昭和の初期まで隆盛を
極めました。
現在では後継者がおらず、往時をしのぶことが出来なくなっているとかです。
残念ながら、私も「節談説教」を聴いたことがありません。

こうしたことから「高座」「前座」「マンダラ(手ぬぐい)」「師匠と弟子」
「一席・二席」等の言葉が受け継がれ、現在では誰もが疑問に思わず使っている
落語界の言葉ということになっています。

当然のこと、話の内容も大きく変わり、面白おかしい部分を強調して、人を笑わす
内容で勝負していったわけです。
しかし、話の内容にも色々のジャンルがありますが、その中でも「人情噺」などは、
昔の物語を受け継いだ、人の心にじ〜んと来るお話となっています。
現代では残念ながらこういったものよりも「うけ」を重視した話芸?に変わり、その場
でわっつと笑って終わり!!というものが多くなってきているように思います。

新作があって新しい境地が開けていくわけで、時代とともに変化して当たり前では
ありますが、ときにはじっくりと聴かせてくれる「おはなし」も聞きたいものだと
思っています。

日本の伝統的な話芸文化は「講談」「落語」「漫才」「浪曲」「歌謡曲」と多彩な広がり
で発展してきたのです。
私たちが日頃慣れ親しんでいる「五七調」「七五調」はこうした長い伝統の上に自然と
身についた「心地よい響き」として受け継がれてきたのでしょう。

悠久の時の中で育まれ、成長してきた話芸文化は、これからも、日本語の続く限り受け
継がれていくことでしょう。
「心から生まれた日本語(言霊)」の偉大さに改めて感心する次第です。
日本の文化にはすべて「ま」がついてきます。
きっと、心の「ひだ」を「ま」で表わすのではないでしょうか?
ちょっとしたしぐさの中での一瞬の静寂の時間「ま」が、私たちの感覚を刺激して
「よろこび」「かなしみ」「いかり」までも表現(感じさせて)してしまうのです。

花文化においても、同じことで「ま」の中に悠久の時間を閉じ込めて、現実に存在
しない空間を感じさせてしまうのです。
なんとも、言葉では言い表せない表現方法で、「時の経過」までも表現してしまうの
です。素晴らしいの一言しか言いようのない日本独特の文化ではないでしょうか?
そして、これらの文化全てが「言霊(ことだま)」から、派生してきたのではないか
と思う次第です。



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