NDPC通信-天然染料顔料会議  RSSを登録する

染料や顔料の研究・調査の発表、染料植物・天然顔料保全、伝統技法の保存活動、研究発表会、講座、ワークショップ、作品資料展などの案内や、地球環境を考えた天然の色の普及活動の報告など、一般公開型会報。

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2009/04/20

NDPC通信 第42号

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NDPC通信 第42号
天然染料顔料会議 Natural Dyes & Pigments Conference
http://ndpc.info office@ndpc.info
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                                   2009年4月20日配信



☆★☆ 目次 ☆★☆
【1】天然染料顔料会議 第6回大会 in松山 のお誘い
【2】シリーズ「博物館・美術館紹介」(22)
京都国立近代美術館・大阪市立美術館
【3】シリーズ「染織つれづれ」(1) 師との出合い
【4】書籍紹介 「商人と更紗」
【5】事務局だより


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【1】天然染料顔料会議 第6回大会 in松山 のお誘い
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大変お待たせしました。天然染料顔料会議2009年大会の開催が決定しましたので
お知らせします。

◆研究発表と実践報告・ワークショップ◆
日時:2009年9月12日(土)13:00〜17:00
会場:愛媛県民文化会館(ひめぎんホール) 別館
〒790-0843 松山市道後町2丁目9番14号
TEL:(089)923-5447
http://www.ecf.or.jp/m_facilities/index.html#access
主催:天然染料顔料会議
共催:NPO法人アースネットワーク
  http://earthnetwork.info/

◆研修ツアー◆
日時 2009年9月13日(日)
行先は、シルク博物館(西予市野村町)、漆喰壁とうだつの町並(喜多郡内子町)
などを予定しています。

来月号では発表やワークショップの詳細をお伝えします。お楽しみに。


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【2】シリーズ「博物館・美術館紹介」(22)
京都国立近代美術館「ラグジュアリー:ファッションの欲望」
大阪市立美術館 「小袖 江戸のオートクチュール」
天然染料顔料会議副会長 片岡 淳(琉球大学・教授)
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◆京都国立近代美術館 4月11日から5月24日まで
17世紀から現代までの服飾品90点を中心に京都服飾文化財団のコレクションが
展示されている。

交通 阪急河原町駅から市バスのりかえ京都会館美術館前下車すぐ
電話:(075)761-4111
開館時間:午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
金曜日は〜午後8時
休館日: 月曜日ただし、5月4日は開館
入館料:一般1200円、学生800円、高校生500円、中学生以下無料

◆大阪市立美術館 4月14日から5月31日まで
〜初公開 松坂屋京都染織参考館の名品 小袖 江戸のオートクチュール〜
江戸の世を彩った国内屈指のコレクションが一堂に。これまで、門外不出だった
小袖コレクション300点を紹介する展覧会。紅型は型染めだけだが、これら小袖
の友禅染めには刺繍・絞染などの技法を取り入れている。四季の移ろいを取り入
れている点が興味深い。藍染めの美しさや友禅染めに使われた天然の顔料も直に
見ることができる。

交通:天王寺駅から北西400m
電話:(06)6771-4874
開館時間:午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日: 月曜日ただし、5月4日は開館 5月7日休み
入館料:一般1200円、高大生900円、中学生以下無料


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【3】シリーズ「染織つれづれ」(1)
師との出合い
天然染料顔料会議副会長 片岡 淳(琉球大学・教授)
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新学期が始まり、春休みで静かだった大学内も賑やかになってきた。高校生から
親元を離れ、自由を手に入れたと同時に全て自分で責任をとり、一人の生活が始
まった新入生の顔は緊張感がとれはじめ、幼い顔に変わっていく。
いつもこの時期になると、20数年前のことを思い出す。この世界に入るきっかけ
は、大学入試の面接をしていた吉岡常雄先生であった。法隆寺昭和の落慶法要の
播や伎楽衣裳の復元をした時代にちょうど指導を受けることができた。貝紫の研
究で世界を飛び回っていた充実した時期に出会い、指導を受けることができた。
中でも南米ペルーのバロメント海岸で1週間余りテント生活をして、現地でチャ
ンケと呼ぶ貝紫染めを行なったり、天野博物館で想像もできない発想で編んだり
織ったりした染織品の数々を見れたことは貴重な体験であった。また瀬戸内寂照
著「比叡」や芝木好子著「貝紫幻想」などのモデルにもなったので、いろんな人
を見ることができた。マスコミというものも知った。
恒にたくさんの染織資料を直に手にとって説明をしてもらい、観察させてもらっ
た。分らないけれどとにかく、見ておけと言われた。今頃、見ていたことでこん
なものだろうという概観をつかむことはすぐできる。
法隆寺金堂の中に入らせてもらったり、現在は東京国立博物館にある法隆寺播の
裂など見たことはどれほど後に助かったことか。
パワーポイントでかっこよく講議が出来ない分、実物資料を提示して、実験をし
て理解してもらっているスタイルはかわらない。
天然染料顔料会議も実物と直に体験できる出合いを大切にしている。


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【4】書籍紹介 「商人と更紗」
天然染料顔料会議副会長 片岡 淳(琉球大学・教授)
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書 名: 「商人と更紗」 近世フランス=レヴァント貿易史研究
著 者: 深沢克己
出版社: 東京大学出版会ISBN978-4-13-021071-3
定 価: 本体価格6800円+税

高価なインド更紗を輸入していたヨーロッパは何とか自分達も美しい更紗を作れ
ないかと木版捺染の技術を発明して作ったという西洋の合理的発展の文脈を、ア
ルメニア商人とレヴァント貿易史を切り口に論考している。
インドで始まった木綿布の茜染めがどのようにヨーロッパに広がったかをわかり
やすく解説している。
以前、ペルシャ更紗を調べにイランのイスハファンほを訪れた時のことだ。
見なれない更紗を骨董屋は、アルメニア更紗だと説明してくれた。イランにもア
ルメニア人は今でも多く住んでおり、彼等独自の更紗という。
長年疑問に思っていたことが、この本でその経緯や存在が理解できた。
更紗は現在、茜染料で染めるものと、顔料を直接押捺する方法があるが、その歴
史的な変遷について本書は丁寧に解説している。
是非、会員に読んでもらいたい一冊である。


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【5】事務局だより
天然染料顔料会議事務局長 澤田 圭司(NPOアースネットワーク)
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先月号の「天然染料顔料会議第6回大会候補地のおしらせ」をご覧になったイン
ド・コルカタ在住の読者の方から、お問い合わせの連絡をいただきました。
彼女は在コルカタの日本国総領事館で現地のNGOにODAを助成する仕事に携わりな
がら、天然染料を用いた作品をつくり続けている現地の作家さんたちと交流を深
められてきた方です。
こうした方たちの貴重な活動の多くは国内で一般に広報されることも少なく、私
たちの知らないところで海外の至るところに活躍している仲間がいるのが現状で
す。世界各地の生の声を伝え、同じ志をもって現地で活動する世界の仲間たちと
引き合わせてくれるこうした出会いが何よりの宝ものです。
作家さんのご都合があえば大会でのワークショップや作品展示なども予定してい
ます。ぜひみなさんのご協力をお願いいたします。

さて、不惑の40号でお伝えしたボルネオ島の原住民に伝わる染色技術の研究をし
ている学生がこの春来京し、協力のお礼にと研究論文の要約を送ってくれました。
彼女は4月から東京大学大学院農学生命科学研究科農学国際専攻に在籍、熱帯雨
林の森林環境や資源についての研究を継続しています。
次号から3回に分けて、いただいた原稿を紹介したいと思います。お楽しみに☆

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