2009/01/13
NDPC通信 第39号
☆★☆─────────────────────────────☆★☆ NDPC通信 第39号 天然染料顔料会議 Natural Dyes & Pigments Conference http://ndpc.info office@ndpc.info ☆★☆─────────────────────────────☆★☆ 2009年1月13日配信 2009年が幕を明けました。 前編集人のスミよりバトンを引き継ぎ、東京より澤田がお送りします。 僭越ながら末尾に挨拶と抱負を添えましたのでご覧ください。 大晦日は浅草の友だちの家に押しかけ、浅草寺の五重塔を見下ろす部屋で年を越 しました。浅草寺の異様な盛り上がりにびっくりして自宅のある根津に帰ると、 氏神の根津権現もまた例年以上の人だかりでした。 日比谷公園の喧騒にしてもそうですが、この国の不況への過剰なくらいの反応に は驚きます。未来を悲観して檄を飛ばす気持ちも、未来に希望を託して神頼みす る気持ちも本質は同じでしょうか。 お金の価値を信じるかわりに僕らが失ったものは、今ここにいる自分を信じる安 心感かもしれません。何度崩れてもただ小さな石を積み上げ続けるだけの当たり 前の幸福が身近から消えていくのを感じています。 そうでなくても、こうした活動をしていながら常日頃感じていることには、天然 の色の価値や芸術性、それらにまつわる豊かなストーリーたちは決してお金で買 えるものではない、いやむしろ、貨幣と交換に我が物にすることの許される種類 のものではないのではなかろうかということです。伝統も芸術も、情報も教育も すべてが商品化される現代にあって、これに従わない価値がここにあるのだとい うことを声高く宣言する。2010年までの節目の1年は、そんな足元を見直す年に したいと思います。 ☆★☆ 目次 ☆★☆ 【1】新年にあたって 【2】国立民族学博物館に、「インド刺繍布のきらめき」展を見に行きました。 【3】事務局長就任の挨拶 ☆★☆──────────────────────────────☆★☆ 【1】新年にあたって 天然染料顔料会議会長 牛田 智(武庫川女子大学・教授) ☆★☆──────────────────────────────☆★☆ 新年あけましておめでとうございます。 天然染料顔料会議(NDPC)が発足して、5度目の新年を迎えました。第5 回大会は、昨年8月に北海道で、『染料・薬用植物フォーラム(Forum)』の 一環として行いました。このフォーラムでは、西洋種との高配や絶滅が心配され るムラサキを中心に、展示、見学、シンポジウム、実習などが行われ、充実した 内容でした。 2009年度から、NDPCの事務局長を、澤田圭司さんにお願いすることになり ました。今号からこのNDPC通信の編集人も引き受けていただいています。皆 様のご支援を、よろしくお願い致します。 設立当初から事務局長を務めていただきました角寿子さんの長年のご尽力には、 厚く御礼を申し上げたいと思います。引き続き、理事兼事務局員として貢献いた だけることになっています。このほかに、渋田和美さん、恩村比呂子に事務局員 をしていただきます。 皆様にとりましても、本年がいい年になりますようお祈りするとともに、ND PCがますます充実しますよう、よろしくお願い申し上げます。 年度内に、機関誌「天然の色」2008年度版(第5号)を発行したいと思います。 原稿をお願いしておりますので、よろしくお願い致します。 ☆★☆──────────────────────────────☆★☆ 【2】国立民族学博物館に、「インド刺繍布のきらめき」展を見に行きました。 天然染料顔料会議会長 牛田 智(武庫川女子大学・教授) ☆★☆──────────────────────────────☆★☆ このNDPC通信の第38号(2008.12発行)でご紹介しました国立民族学博物 館(みんぱく)での「インド刺繍布のきらめき−バシン・コレクションに見る手 仕事の世界」という企画展を、1月5日に見てきました。インド政府の手工芸開 発にかかわる重要ポストを歴任されたB.B.バシン氏(男性、1941年生)が、仕事 の中で少しずつ買い集めたもので、インド西部のグジャラート州の染織品が中心 です。グジャラート州は州都がアーメダバードで、そこにある有名なキャリコ博 物館については、このNDPC通信第25号(2007.1発行)で紹介しました。 バシン氏のコレクションから、みんぱくが360点あまりを譲り受け、そこから 約100点が今回展示されたとのことです。今後もみんぱく内に収蔵されるとのこ とでした。販売用に作られたものではなく、自分たちの実際の生活の為に作り、 その中で使われてきた、緻密な手仕事による作品ばかりでした。刺繍布の製作過 程をの展示もあり、わかりやすく工夫されていました。「インド刺繍布のきらめ き−バシン・コレクションに見る手仕事の世界」(昭和堂、2008年発行)編者: 三尾稔、金谷美和、中谷純江(2,310円)という書籍が発行されており、どこで でも手に入ります。詳しく記されていますので是非ご覧下さい。 ☆★☆──────────────────────────────☆★☆ 【3】事務局長就任の挨拶 天然染料顔料会議事務局長 澤田 圭司(NPOアースネットワーク東京事務局) ☆★☆──────────────────────────────☆★☆ 2009年度よりNDPC事務局長の大役を任されました澤田です。 あわせてこのNDPC通信についても、今号より編集を担当させていただきます。 なにぶん若輩ゆえ至らぬ点も多いと存じますが、前任者同様よろしくご支援いた だきますようお願い申し上げます。 前任の角さんとはNPOアースネットワークの活動を通し、文字通り二人三脚で天 然の色の普及・保全活動に取り組んでまいりました。北は北海道から南は沖縄ま で、私たちメンバーは距離は離れていても、お互いを心の支えとすることで活動 をつなげてこられました。 これからのNDPCの活動はさらに国や分野を超え、よりオープンな活動領域を必要 とする時代です。みなさんのお力をお借りしてコツコツ少しずつ広げていけたら と思います。これからもよろしくお願いします。 本通信についても現在の読者は280人を超え、NDPC唯一のオフィシャルなリアル タイム情報媒体です。冒頭にも申し上げたとおり、この1年は通信の発行に専念 したいと思います。 毎年一回開催してきた大会については、2004年の第1回大会のようにコンパクト で現場主義の大会を進めたいと思います。自分の暮らす地域で開催したいという 方はぜひお伝えください。名乗りをあげた人のところにみんなが力を結集します。 地域ごとのオリジナリティを存分に発揮し、あとのフォローは事務局が行うと いうのが理想です。 それでは2009年もよろしくお願いします! ☆★☆──────────────────────────────☆★☆ 編集者のつぶやき・・・・ 何年も前にNPOアースネットワークのメルマガを担当しましたが、そのときから 既に原稿を集めることが苦手でした。書きたい人が書けばいいと本気で考えてい たのですから当然のことです。そんなわけですから(笑)、投稿、コメント、応援 メッセージ、ひやかし、悪口…何でも結構ですのでお送りください。 ◎NDPC通信−天然染料顔料会議 のバックナンバー・配信停止はこちら ⇒ http://archive.mag2.com/0000140858/index.html このメールに返信すれば、発行者へ感想を送れます



